刹那的虹色世界

少年メイド 第12話[終]
『終わり良ければすべて良し』

≪あらすじ≫
大量のウェディングドレスの注文でてんやわんやの鷹取家。
おまけに無理が祟って円は熱を出してしまう。
千尋の協力もあって仕事は一段落したけれど、円の体調は元に戻らない・・・。
千尋が心配する中、円は千代のウェディングドレスの思い出を語り出す
（公式HP あらすじ より抜粋）


≪感想≫
終わり良ければすべて良し。まぁ、これに関してはわざわざ解説する必要もないだろう。


さて、今回で『少年メイド』TVアニメ版も最終回。ただ、「終わり良ければ総て良し」と言える内容だったかというと正直ちょっと微妙なところだ。

なんといっても正体が発覚した一砂との関係が曖昧なまま終わったというところが、「そもそも終わったと言えるのか」「終わったとしてもそれが『終わり良ければ』にあたるのか」と思ってしまう。たぶん、このところの問題は原作でもまだ未解消な部分なのだろう。さすがにアニメ独自の解釈や切り込みだけで勝手に解決させるわけにもいかないのだろうけど、どことなく不完全燃焼な感じ。

じゃあどうすればよかったのか、と問われるとそこも返答に困る部分ではあるのだけどね。ただ、いっそのこと一砂のことは全く描かないというのも一つの手ではあったとは思う。前回出てこない中でも、千尋は円と少し話をして自分なりの答えというか感情を少しだけ整理出来て居たわけだし、そこで一砂に関しては一区切りにしてしまって、今回は「熱を出しても頑張る円を、千尋がこの一年間で培った人間関係の力を借りて、『自分はこんなにもたくさんの人たちに支えられている』と自覚し、母に『なんとかなってるよ』と報告して笑顔で終わる」みたいな展開でも良かったのかな、と。

一応、日常パートは『少年メイド』らしい部分が戻ってきた感じがするので、そこは「終わり良ければ」って感じもするけどね。

そういう意味では主夫らしい千尋がちゃんと帰ってきたことを喜ぶべきか。