アマガミSS+ 森島はるか 前編『セクシー』
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[アマガミSS+ plus]
森島はるか 前編『セクシー』
≪あらすじ≫
学校一のアイドル・森島はるか(もりしま・-)と見事恋人同士になった橘純一(たちばな・じゅんいち)。街を歩けば周りの男たちに嫉妬と羨望の視線を受けるほどの美人を恋人にしたことで浮かれ気分。
一方、はるかは卒業式を目前に控えて大好きな祖父母の話を思い出していた。彼女の祖父はイギリス人で今の妻(つまりはるかの祖母)が卒業した日に教会でプロポーズをしたと言う話を幼い頃、彼女はよく耳にしていたのだ。さらに彼女の一つ年上の従姉妹である森島・セクシー・ジェシカも、卒業式の日に同じように教会でプロポーズされていると言う。
その話を聞いた響はそれとなく恋人である純一を巻き込んで意識させようとする。はるかも直接そのことを純一に口にするのは「私が催促しているみたいで」と否定的なため、挙式ごっこや家族ごっこをして純一を意識させることに。
そんな折、はるかが話題に出していたジェシカが来日。その目的は、はるかが話していた恋人の純一を見ることとはるかの卒業式を見届けること。彼氏がいて卒業式を迎えると言うことは、森島家の女性が代々受けて来たプロポーズをはるかも?と期待してるようだった。
はるかは「そのために彼と付き合ったんじゃなくて、たまたま好きになった時期がそうなっただけ」とジェシカに釘を刺すが、ジェシカははるかに対して意味深に「でも、もう時間がないでしょ」と何かを諭し、それにはるかも渋々頷くことしか出来なかった……。
ジェシカの言葉が頭から離れないのか、いつもと違いテンションの低いはるかを心配する純一。周りは純一がフラれたんじゃないかといらぬ誤解を噂していたが、そんな時純一に電話がかかってくる。電話の相手はジェシカで――
≪感想≫
人気ヒロインは格が違った(笑
いやー、まさか原作にもいなかったはずの新キャラが出てくるとはw おまけにはるかと違う点は髪の色と眼の色だけという、2Pカラー状態で「どこのセイバーさんですか、あなたは?」と言う状況w 今週はノーマルのはるかと金はるかが出て来たから、来週は赤はるかとか青はるかとか出てくるんですね、分かります(違
ちなみにジェシカ・セクシー・モリシマをおかしいと思うなかれ。はるかも本名は、森島・ラブリー・はるかである(爆
◆大恋愛の末
結ばれたこの二人。忘れてしまっているかもしれないが、この世界線(笑)の純一は前作の一話目ラストではるかにフラれ、二度目は告白する前にフラれ……と何度も何度もフラれながら、それでもアタックし続けて結ばれたと言う経緯を持つ。
例えば、前回までのヒロインだった紗江は彼女の好感度が天井突破のMAX状態で、純一の好感度はそこそこだった。だから紗江の人気が出てくると純一は焦っていたわけだ。今度は逆に純一の好感度はすでに天井突破のMAX状態、はるかの方がやや劣ると言った形。だから、今回本当に焦っていたのは純一ではなくはるかだったわけだ。
そこには当然“卒業式”という一大イベントが絡んでくる。
唯一、『アマガミ』のメインヒロインの中で年上の三年生。そのアフターストーリーとして、学校行事最大のイベントと言っても過言ではない“卒業式”を絡めて物語を作ると言うのは、ある意味必然だったと言える。
◆良くも悪くも子供っぽい二人
純一とはるか。二人の感情は良くも悪くも純粋で純情で子供っぽい。挙式から懐妊、その後の家族団欒を“ごっこ”遊びをして、それを本気にしている辺りでわざわざ説明するまでもないとは思うが(苦笑
厳密に言えば純粋で真っ直ぐな性格をしているのははるかだけだとは思うがw ほら、純一は邪な気持ちもある変態紳士だからさwww
それはさておき、純一がヒロインに応じて自分のあり方やスタンスを柔軟に変えてきたことも今更言うまでもないが、特にこのはるか編と他のヒロインとでは純一の在り方が大きく異なることが見て取れるだろう。他のヒロインに対しては同級生、あるいは先輩と言う立場だった純一だが、はるかに対してだけは下級生となる。だから彼はその胸を借りて前作では告白しまくっていたわけだし、今回もまたそうだったわけだ。
一方、はるかがあの学校でアイドルと呼ばれ崇められてきたのは、天性のルックス以上にあの人懐こい性格がある。男女問わず、性別なんて気にせずに接してくる――まるで子供の頃の気持ちのまま成長した女の子のような純粋さに、誰もが惹かれるのだ。
だからこそ彼女が抱える不安と言うのも、とても真っ直ぐで純真なものだと察することが出来る。子供は構ってきて欲しい時ほど多くの合図を出す。それがまさに今回だったわけだ。
◆卒業に対する不安
本当ならあれだけのルックスとプロポーション、性格の人懐こさを考えれば卒業に対して強い不安を覚えるのは純一だ。もちろん、純一もはるかが卒業してしまうことへの不安を大きく抱えている。だが、先に挙げたように実はそれ以上に卒業に対して無意識の内に強烈な不安と焦りを覚えているのがはるかだ。
結婚式やプロポーズと言ったことをこの時期の彼女が良く考えてしまうのは、それだけ彼女が不安を抱えていた証拠でもあった。それをはるかの周りで彼女を見守って来た響やジェシカには分かっていたわけで。
それでも彼女から「そうした催促をしたくはない」と口にしたのは、彼女が上記で挙げたような子供的な純粋さとは裏腹に、一歩だけ「自分から言わせるのではなく、相手から自発的に言って欲しい」という大人っぽい良い意味での狡猾さというか欲望がチラリと顔をのぞかせた瞬間だったのではないだろうか。
(彼女が以前のままならジェシカがそうしたように「言ってくれない?」と安易におねだりしたことだろう。でもそうしなかったということは、はるかにとってその言葉(プロポーズ)はこちらからねだるのではなくて、相手から自発的にしてほしいと言う子供っぽい願望とはちょっとだけ違う欲望があると言うこと)
だって相手から自発的なプロポーズを受けたいと言う願望は、ちょっとだけマセた考えだとは思えないだろうか? それはある意味白馬に乗った王子様を望むロマンに等しいような気がする。自分の気持ちやしてほしいことをストレートに伝えるのではなく、そうしたロマンに恋焦がれて待てると言うのは、子供と呼ぶにはやっぱり大人びていると思う。
そんなはるかの不安はきっと純一とはちょっと違う。純一がはるかに対する不安は間違いなく「他の魅力的な男とか出てこないだろうか?」というもので、だからこそジェシカに今回イギリス男の話を聞かされ発破をかけられた時には奮起したわけだ。
でもきっとはるかの不安はそういう、「他のライバルが~」的なものではない。
もっと単純に、傍に入れないことに対する不安だと思っている。大学と高校。違う場所、違う人、違う過程で違うことを学ぶと言うこと。それだけ離れ離れであると言うことに対する不安がきっとはるかにはあるのではないだろうか? 「離れたことで他の誰かに純一を取られるのではないか?」ではなく「離れてしまうことそれそのもの」に対する不安。
でも、この不安がポイントだと思っている。不安に想うことがある、と言うことはその裏側にはその人が望むことがあると言うことだ。
離れることに対する不安を持つはるかの願望。それは好きな人だからずっと一緒にいたいと言う願望。楽しいことも嬉しいことも悲しいことも辛いことも全部二人で分かち合っていきたいと言う羨望。
それがはるかの不安の裏にある彼女の願い。今回、挙式の予行シーンを入れたのはそういう意味で絶妙だと思った。上の(特に後者)部分は、それこそ今回響が口にした「健やかなる時も~」という宣誓の言葉と同義で、あのシーンがあったからこそはるかの不安と言うものの裏側にある望みを、私たち視聴者はより分かりやすい形で受信出来たと思ってる。
◆故にはるか編のテーマは?
絢辻詞編のテーマは“ライバル”、桜井梨穂子編のテーマは“変化”、七咲逢編のテーマは“不変”、棚町薫編のテーマは“意識”、中多紗江編のテーマは“寄り添い(別名:純一&ナレーション編w)”
そして、森島はるか編のテーマはたぶん“恋から愛へ”だ。簡単に言えば“結婚”。
それは前作の森島はるか編のラストが十年後の結婚ENDだったことにも通じるし、やたら結婚を意識させるような言動が目立ったことを考えれば妥当なテーマ性。まぁ、“結婚”がテーマと言うのは、いささか高校を舞台としている物語としては行き過ぎな部分もあるので“恋から愛へ”と言う在り来たりな結婚を連想させるような言葉に留めておく方が厳密なのかもしれないけれど。
「恋って一時の感情の急激な盛り上がり」と考えている人も中にはいるのではないだろうか? もしそうなら「愛は永続的な安定した感情の一つ」とも考えられる。それが正しいのかどうかの判断はさておくとして、今回純一がラスト五分くらいのところで口にした「すみません、感情が盛り上がっちゃって」という謝罪がまさしくそんな感じだった気がしている。こうした感情の盛り上がりが恋。
でも十年後にはアニメ版では(原作でもだけど)結婚していることが確定しているこの二人だ。だからこそ、“卒業式”という(純一がはるかと同じ大学を追ったとしても)一年間離れ離れになってしまう一大イベントに合わせて、感情の盛り上がりである“恋”から、永遠を誓い合える“愛”へと互いの想いを昇華させようとしているように思う。
次週はどうやらはるかを無人の実家へ案内するようだ。“卒業式”という区切りのイベントも目前に迫る中で、どう決着を見せてくれるのか楽しみである。
次回 森島はるか 後編『タビダチ』 次週で最終回なのかな? その割にデジタルテレビ欄、来週「最終回」って書いてないんだよなー。これは、裡沙編フラグか、美也編フラグか、あるいは麻耶編フラグか!?(マテ
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