2010.11/28 [Sun]
FORTUNE ARTERIAL 赤い約束 第8話
- ジャンル：[アニメ・コミック]
- テーマ：[FORTUNE ARTERIAL 赤い約束]
FORTUNE ARTERIAL 赤い約束 第8話
『記憶』
≪あらすじ≫
突如として学園重に広まる吸血鬼騒ぎ。噂は噂だと理解しながらも、生徒達が動揺している以上生徒会として放っておくことも出来ず、孝平たちも調査へと動き出す。
学園を騒がせる吸血鬼の正体は、紅瀬桐葉！？ だが、桐葉を取り逃した瑛里華は、さらに自分が吸血鬼の力を使う瞬間を、陽菜に見られてしまう―――
≪感想≫
吸血鬼騒ぎで物語が動き出すのかと思いきや、先に陽菜の方の布石を回収した、と言うことなのだろう。言われるまでは不自然に感じない、一年分だけの記憶の欠如。だが、言われてみればそれはあまりに都合がよい記憶喪失であったと気付く。
本当はこれの後に、姉との確執を描くと結構面白くなるのに、と思ったのは私だけだろうか？
で、実は瑛里華と陽菜が幼い頃の友人だった、と言うトンデモなオチが着いてくる。如何にも、この辺の閉鎖的に収束して落ち着いてしまう人間関係が、ギャルゲーと言うかエロゲーらしさなのかなぁ、と思ってしまった。
記憶を消すとか、消さないとか、そう言うのが吸血鬼の都合によって左右されている事態に、どうも腑に落ちない部分が私の中にある。孝平を特例、陽菜を例外としてもその数十、数百倍の犠牲者がいるはずだ。伊織にしても、瑛里華にしても、試聴している中で違和感を覚えるのは、やっぱりその人を見下した言動。
もちろん、彼らにはそんな意図なんて無いだろう。だが、彼らからすれば飲食の対象物である血液を有する人類は、私たちの視点で言う家畜と同じなのだから、やっぱりそうした言動が見えるのも当然と言われれば当然。彼らの都合で記憶操作されることはその典型例と言え、（瑛里華はともかく）伊織は仕方の無いことや規則だからとしているのだろう。
だが、そうして人間を見下しているくせに、別の部分で不自然さを感じる。それは、そんな彼らがわざわざ人間社会に擬態して生きていること。彼らからすれば食料でしかないはずの人間と調和を持ち、あろうことか生徒会で周囲を楽しませようと奮闘する姿は滑稽以外の何物でもない。
命は取らないかもしれない。ちょっと都合の悪い部分の記憶を曖昧に誤魔化すだけかもしれない。でも、彼らは自分たちの食料である人間を楽しませたかと思えば、勝手に血を吸い、勝手に記憶を消して、その人の人生の一部をどんなにわずかと言え、勝手に奪い去っているのだ。でも、彼らはタチが悪いことに、それに気付いている節はない。気付いて、意図的に高飛車に笑ったり、傲慢で偉そうだったりした方がまだ救いがいがありそうだ、と思えてしまう。
本当はもっと軽い感じかなぁ、と思っていた本作。そうした欠片は、上記のように如何にもギャルゲーらしい、わずかな登場人物だけで色々な出来事が収束してしまう点にも見て取れる。
だが、その一方で、実は壁を作って無意識に人間たちを遠ざけているのは伊織や瑛里華の方である、と言うとてつもない壁が出て来た。これは重い。これを孝平が乗り越えて瑛里華ルートを成し遂げるなら、重い分だけ面白そうである（逆に、スルーされて終わると肩すかしだが）。
果たしてここからどこへと持っていくのか、期待したい。
次回『眷属』
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3fb6538eb1
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・http://blog.livedoor.jp/rin20064/archives/51765940.html
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・http://plaza.rakuten.co.jp/koumeinowana/diary/201011270001/
・http://riksblog.fool.jp/public_html/mt5/anime/now/2010/11/
fortune-arterial----08.html
・http://seraraku2.blog59.fc2.com/blog-entry-5143.html
・http://shino134.blog22.fc2.com/blog-entry-940.html
・http://shittakaanime.blog86.fc2.com/blog-entry-144.html
・http://sorakakeruhosi.blog109.fc2.com/blog-entry-2665.html
・http://soraxcan.blog59.fc2.com/blog-entry-2282.html
・http://tako2008.blog27.fc2.com/blog-entry-300.html
・http://www.mypress.jp/v2_writers/firstsnow/story/?story_id
=1953962
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『記憶』
≪あらすじ≫
突如として学園重に広まる吸血鬼騒ぎ。噂は噂だと理解しながらも、生徒達が動揺している以上生徒会として放っておくことも出来ず、孝平たちも調査へと動き出す。
学園を騒がせる吸血鬼の正体は、紅瀬桐葉！？ だが、桐葉を取り逃した瑛里華は、さらに自分が吸血鬼の力を使う瞬間を、陽菜に見られてしまう―――
≪感想≫
吸血鬼騒ぎで物語が動き出すのかと思いきや、先に陽菜の方の布石を回収した、と言うことなのだろう。言われるまでは不自然に感じない、一年分だけの記憶の欠如。だが、言われてみればそれはあまりに都合がよい記憶喪失であったと気付く。
本当はこれの後に、姉との確執を描くと結構面白くなるのに、と思ったのは私だけだろうか？
で、実は瑛里華と陽菜が幼い頃の友人だった、と言うトンデモなオチが着いてくる。如何にも、この辺の閉鎖的に収束して落ち着いてしまう人間関係が、ギャルゲーと言うかエロゲーらしさなのかなぁ、と思ってしまった。
記憶を消すとか、消さないとか、そう言うのが吸血鬼の都合によって左右されている事態に、どうも腑に落ちない部分が私の中にある。孝平を特例、陽菜を例外としてもその数十、数百倍の犠牲者がいるはずだ。伊織にしても、瑛里華にしても、試聴している中で違和感を覚えるのは、やっぱりその人を見下した言動。
もちろん、彼らにはそんな意図なんて無いだろう。だが、彼らからすれば飲食の対象物である血液を有する人類は、私たちの視点で言う家畜と同じなのだから、やっぱりそうした言動が見えるのも当然と言われれば当然。彼らの都合で記憶操作されることはその典型例と言え、（瑛里華はともかく）伊織は仕方の無いことや規則だからとしているのだろう。
だが、そうして人間を見下しているくせに、別の部分で不自然さを感じる。それは、そんな彼らがわざわざ人間社会に擬態して生きていること。彼らからすれば食料でしかないはずの人間と調和を持ち、あろうことか生徒会で周囲を楽しませようと奮闘する姿は滑稽以外の何物でもない。
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本当はもっと軽い感じかなぁ、と思っていた本作。そうした欠片は、上記のように如何にもギャルゲーらしい、わずかな登場人物だけで色々な出来事が収束してしまう点にも見て取れる。
だが、その一方で、実は壁を作って無意識に人間たちを遠ざけているのは伊織や瑛里華の方である、と言うとてつもない壁が出て来た。これは重い。これを孝平が乗り越えて瑛里華ルートを成し遂げるなら、重い分だけ面白そうである（逆に、スルーされて終わると肩すかしだが）。
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