世紀末オカルト学院 第07話
『マヤの亜美~ご』
≪あらすじ≫
マヤは、不慣れな学長の仕事と父親との確執、そして誰にも言えない文明との“ノストラダムスの鍵”を探すことで多忙を極めていた。
幼少期の彼女を知る亜美の父親は、そんなマヤを観て一つの決心をする。
そんな折、近くの河原でミステリーサークルが出現する。警察沙汰、マスコミ沙汰になるまでの大騒ぎになる中、マヤは文明と共に、ミステリーサークルそのものではなく、それを作った宇宙船が“鍵”ではないかと推測し、夜半に調べることを決めるのだが、そこに亜美やこずえ、亜美の父親まで同伴すると言いだして―――
≪感想≫
まさか、世紀末オカルト学院でこんな青春臭い展開になるとは思いもしなかった。まぁ、こずえ回があれば亜美回があって必然なわけだけどさ。最初は単なる箸休め回だと思ってた。オカルトだと思っていたモノを追っていたら、それはノストラダムスの鍵はおろかオカルトですらなかった、また頑張らなくちゃね、とかそういう具合で終わるんだと思ってた。でも、実際には意外と伸ばすなぁ、と。大丈夫か?
一番面白かったのは、同じ『オカルト』でもマヤと亜美(亜美の父親)では捉え方が違う、と言うこの作品の設定ならではの部分を突いて物語を構築したことでしょうね。
マヤと文明にとって、『オカルト』はノストラダムスの鍵(しかももう時間がない)を見つける最大の手掛かりであり、マヤにとってはその手掛かりが彼女の父殺しの犯人に繋がる手掛かりであり、マヤが口にしたように彼女たちは『極めて真剣』にオカルトに対して取り組んでいるのだ。
おまけにマヤからすれば文明の過去を望んでなかったにも知ってしまい、その境遇が自分と似ていて、未来の宇宙人の話も本当であることが解って、あの文明も本腰を入れた、まさにようやく本格活動開始の矢先なのだ。彼女たちからすれば、そんなお遊びで出鼻をくじかれたことに等しく、激怒は必然。
でも、それはマヤと文明しか知らないこと。
対して亜美や亜美の父親にとって、『オカルト』はマヤが好きだったお伽話・夢物語か何かなのだ。本当は狂信的なこずえやモスマンや宇宙人との対峙経験のあるマヤや文明以外にとっては、「あるはずがない」と内心思っている架空の存在に過ぎない。ふざけているとは言わないが、一種の『道楽』に近い。
亜美や亜美の父親はこれをきっかけにまた笑顔を見せてくれれば、と思ったのだろう。
だから、両者の間でのズレは極めて大きいのだ。
方や、夢物語どころか実際に危機が迫っていて、文字通り世界の命運をかけて真剣に取り組むマヤたちからすれば、亜美たちの行為は自分たちにとっての貴重な時間と希望を奪うだけのふざけた行為にしか見えない。マヤが激怒するのは当然だ。マヤたちは、他の誰にも解らないだろうが、マジで世界を救う為に奔走しているのだから。
方や、オカルトなんて存在するわけがない、あるいは存在したとしてもそれは人間が観測していないだけの存在程度にしか捉えていない亜美たちからすれば、マヤの激怒は不本意だったことだろう。マヤの為に頑張ったのに、そのマヤはそんな“遊び”すら受け入れずに大人げなく癇癪を起こし、その行為を切り捨てるのだから。
この対比が物語として面白い。親友同士のふとした喧嘩は良くあるネタだが、単なる気持ちのすれ違い、なんて言う物語の構成として陳腐なものではないのだ。マヤとしては「実はノストラダムスの鍵ってのがあって」と口にするわけにもいかないだろうし、亜美としてもあそこまで啖呵を切っておいてそうあっさり仲直りと言うわけにもいかないだろう。
この物語にどういう着地点を見つけ出したのか。冒頭で書いたように、本来の箸休め回とは違った趣きを出してしまった手前、なんか難しい気もするが。なので、そんなに複雑でウルトラCのようなモノではないだろうが、ここまでの物語の構成が面白いだけに、次回の決着も楽しみにしたい。
物語としての感想もほどほどにキャラクターを個別に少しだけ。
ぶっちゃけ、この手の仲違い回はたいてい主人公側が悪い展開が多いのだが、今回はそうでもないと思えた。他のBlogの方々がどういう反応をするかも楽しみだが、普通にマヤに非はないのだから。実際に、マヤがノストラダムスの鍵を追っていなかったとしても、激怒して良い内容だろう。
単純に、おふざけのレベル―――例えば家の中でお化け役を使ってだました、とかそういうレベルじゃないのだ。TV報道されて警察沙汰になるほどのモノになっているだから。逮捕……になるかは詳しくないので解らないが、間違いなく厳重注意以上だろう(河川敷となると国有地扱いか? そうなるとそこでの勝手な活動は違法だよね、やっぱ)。そんな、犯罪ギリギリのことを「これはオマエの為にやったんだ」と言われて怒らないヤツは少ないだろう。あれだけの騒ぎを人のせいにするな、と。まして、その首謀者が大の大人であればなおのこと。
亜美に頬を引っ叩かれて、「いつまでもオカルトも父親も嫌いでいればいい」と否定されて……それでも、彼女自身は亜美に対して手を出すことも、睨むこともしなかったのは、自分の方に正論があると理解しているからだと思う。
マヤほと大人びていて、実際に精神も大人に近いのならば、それくらいの計算は楽にするだろう。実際にラストカットで彼女は文明に謝罪をしている。誰のせいにするわけでもなく自分のせいだと理解している。それは彼女が「自分のせいでこの騒ぎになって、時間を浪費してしまった」と言う観点がしっかりとあるからだろう。
対称的に、亜美は幼稚な子供だ。「父親の気持ちを汲んで」と言っても、その父親がどんな気持ちでこんなことをしたとしても、最後の結果はその父親が仕組んだ偽物なのだから、逆にマヤの立場ならば何があっても最後は「裏切られた」「心を弄ばれた」と言う気持ちになりそうなものだ。幼少期ならまだしも、彼女はもう高校生で、しかも学長を不慣れながら務めるほどなのだから。
実は、亜美の父親が幾ら「親(じゃないけど)から見ればいつまでも子供は子供」の感覚でいたとしても、現実問題そうでないと言う理を理解出来ていなかった顕著な部分だろう。それでも最後のマヤから「大の大人が」と声をかけられて、もう良くも悪くもあの頃とは違うのだ、と知ってしまった。
おそらく年頃の娘と言えば、父親が大好きな亜美くらいしか接していない分、余計に子供の変化に着いて行きづらかったんだろうな、と想ってしまう。
でも、それと同じくらい感じ取れたのは亜美が、父親が大好きだと言う親子愛だろう。逆に言えば亜美の父親も、亜美に対して愛情を持っている。上で“良くも悪くもあのころとは違う”と言う変化の側面を書いたが、変わるモノがあれば変わらないモノがあるように、この部分はきっと変わらない部分として描かれているのだろう。
思い返してみれば、マヤも文明も晩年は親と確執を持って過ごして今に至る(こずえは良く分からないが、それでもオカルトに心血を注ぐ具合を考えれば彼女にも何らかの両親との間に問題はあったように思える)。そう考えると、この作品で唯一親子愛や親子の絆について、現時点でプラスに描けるのは彼女だけなのだ(この時点で描くことの必要性も考えてしまうが、ここで描くのならばむしろもしかしたら前向きな親子の絆を描く機会はないのかもしれない)
そして、何があっても家族の味方をする亜美の姿は、それはそれでマヤの凛とした強さや美しさとはまた違った魅力があると思う。普通こう言う場合は、親が子の味方をするわけだが、その逆もあって然りだと思う。
最後に、文明は今回深くは関わらなかった。もしかしたら、今回と次回はマヤを中核に据えた為にあまり本格的に彼は描かれないのかもしれない。
それでも、最後のラストカットで朝日を浴びながらの帰路、文明はマヤに慰めの言葉をかけるわけでもなければ、同情するわけでもなかった。
文明がマヤの性格をさすがに理解して下手な同情をしなかったのかもしれない。それはマヤの性格上、確かに逆効果であることは目に見えている。上記で上げたように彼女は大人びているし理解力もあるから、文明の口から出る言葉なんて言われなくても理解している。
大人びるほど、理解力があるほど、解っていることをわざわざ他人から指摘されることは受け入れ難い。「そんなこと解ってる!」と反発心が強くなる。まぁ、文明がそこまで考えているとは思えないが(笑
だから、声をかけなかった演出は良かったと思った。ただマヤから問われたことに対してのみ、「(ノストラダムスの鍵だと想ったでしょ)ちょっとはね」とだけ応えたのは、彼らしい優しさだと思う。
それと同時に、どことなくだけど、二人の関係や立場が、50:50のような気がした。傷の舐め合いのような慣れ合う関係では無くて目的の為に利害が一致して手を取り合っているだけ。どっちに優劣があるわけではない、と言う具合に(実際に優劣で言えば、マヤが事実上上なのだろうが/笑)。
次回予告では、またしても対モスマンのようなだらしない1カットが映し出された。紫色の液体が付いていて、また化け物絡みか、あるいは違うのか。どちらにせよ、文明の動きにも注目です。前回は文明の物語を観ていたマヤに感情の変化があったわけで、そうなると次回はマヤの物語を観ていた文明に感情の変化があってもおかしくないわけで。
まぁ、でも亜美の父親の頑張り(って言うかJKとスマイルの頑張り?)はこれはこれで勲章モノだろう。スゲーってもんじゃねぇよ(笑
UFOの移動は、クレーン車(トラックの荷台にクレーン付き)だったので、もしかしたらスマイルが実は運転免許持って移動していたと―――って、そもそも免許持っていられるのか? まぁ、前の法律ならあのトラックが4t車くらいであれば……。
むしろ、牛の血を抜いたところがね。あれは、さすがにやらないだろ、幾らなんでも。マヤを驚かす為とは言え、牛一頭を買い取ったのか、あの父親? それはそれで凄いが、あんまり可能性としてはない気がする。来週オカルトが絡むとすればこの辺か?
って言うか、JK宇宙人役ってそもそも無理あるよね(笑 プリンもスゲー並んで出し(爆 ちなみに携帯電話に映った増殖したJKは、きっと未来での結婚した後の姿ですね……そっか、四つ子が生まれるのか(笑
次回予告は『HOT LIMIT(高垣彩陽)』
途中CMで来季のアニメのCMが入りましたね。アニメノチカラシリーズは今作がラストだと改めて痛感。原作ありアニメが悪いとは言わないし良い作品はたくさんある。けれども、アニメを原作にするストーリーにはそうした既存の原作ありアニメとは違った魅力があると思ってるんですよね。
アニメオリジナルストーリーがこれでまた一本減るな…。
第8話『まんま亜美~ヤ!』 なるほど、確かにサブタイは壊れてる(爆
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秘密とオカルト嫌い
私は開き直ったぐらい堂々とやってきたなと思っています。今更時間的にもノストラダムスの鍵の話しをじっくりやろうにも間に合わないのではないかと思います。やるとは思いますが、そちらがメインじゃない気がしてきました。
実を言うとこれ批判的に言ってるわけじゃなくて開き直って堂々でやった今回結構面白かったです。ただこういう展開やってしまうと、作品を支えている明るいギャグベースの雰囲気が壊れてしまうので早く立て直さないと不味いなとは思っています。しかし、ノストラダムスの鍵をメインに進めても人類滅亡に立ち向かうわけでギャグベースのノリでは都合が悪いので、このノリどうするんだろう?と初期の頃から不思議でした。ますます分からなくなった感じが有ります。
私は、先週人間ドラマなんだと開き直ったので、普通に見れました。このアニメ方向性滅茶苦茶ですね。受け付けない人には受け付けないでしょうね。私辛うじて先週どうも違うな?と思ったのでその調子で見たら普通に溶け込めたので。
一見先が読めないと見えますが、2話でノストラダムスの鍵の話と謎の敵からの妨害などあったので、そっちか?と思っただけで、最初から父とマヤの関係とかやってるので、どうやらキャラ達の人間ドラマをベースに話を進めるのが狙いみたいですね。ギャグベースじゃなくて、笑いはちらほら混ぜてあるだけですね。実は2話も重要なポイントとして、マヤが父に対して感じていた嫌悪感がかなり解消したエピソードも入っていて私には一貫して人間ドラマをやってると見えるのです。
> 亜美としてもあそこまで啖呵を切っておいてそうあっさり仲直りと言うわけにもいかないだろう。
マヤが謝る可能性があると思っています。マヤも頭の中一杯だったので感情的だった可能性があるので。もしかしたら秘密を言うのかもしれません。
結局その日が来てしまえば、皆が巻き込まれてしまうので、友達を危険に巻き込まないというのは詭弁でしかないと感じます。それより不安を与えるだけなので言いたく無いぐらいだと思うのです。今回が言うしかないかなってきっかけにならないかなと。
> 自分の方に正論があると理解しているからだと思う。
私はこれそう見ませんでした。全く亜美と父親の気持ちに気がついてなかったと思います。それだけ真剣だったと言う事かと。私怒り出したマヤに最初びっくりしました。私は亜美と父親が何を考えているか分かったので、どうしたんだこの激怒?と思ったら、ああなるほどと分かりました。マヤ気が付いて無いのかと。この後文明とひょっとしたらと思っていたと話してたので。頭そっちに行ってたと後から分かります。
何もいえなかったのはやはりあの時点ではまだ真相を言う気が全く無いからでしょうね。何か返答しようとしても秘密にしてるので、言葉が無い。
ただこの先どうなのかな?と疑問もあります。私この物語タイムトラベルのお約束結構いい加減になると思っています。それはこの物語の場合、未来を変えるのが目的で、未来を変えないための守秘義務が発生するのとは条件が違うからです。物語的に、視聴者の言ってはいけないって先入観利用して無いかな?って思うところあります。一応禁止してますけど、厳密守るような意味あんまり無いですね。
理性的に正しいと思ってるより、感情的だから強く言うって言うのは確かにあると思います。でも、亜美にいわわれてはっと気が付いたみたいな演出だったので、そこから自分の正しさから何も言わないと言うより、瞬時に秘密は言えないだけ頭が回ったのでは?と感じました。何しろマヤは何も言わなかったので、そのあたり分からないです。
文明に言った言葉は、文明にだけは言えるからって事かなと思います。それ以上はマヤの感じている事は読み取れませんでした。実に単純ですが、マヤの言ってる事は確かに正論ですが、実際本当に言いたい事と違うので、マヤにはそれが分かってるので辛いなって感じてるのかな?って思えます。多分マヤは最初何を考えてるんだって苛立ちだったと思うんです。何を考えているか分かってしまったので、その後の心境の変化はちょっと分からないところ有ります。
ただ月詠さんの変わっていく子供達と大人の心情と言うのは結構面白い視点だなと思います。大人になっていく過程で様々な事があり、子供の頃好きだったものが、単純には楽しめなくなってしまう。これオカルトを軸そこだけやるなら、結構面白いと思います。ただそれにはマヤと文明二人だけの秘密が邪魔です。マヤが激怒するのは、私の心に昔の様に立ち入らないでと言う過去には戻れないと言う拒絶じゃないです。人類の滅亡を阻止しようと必死になっているため遊び半分に付き合ってる暇が無いと言う事なので。
親だとこの辺り変化と付き合ってるので、分かっているのですが、逆に離れていた昔を知っている大人、親戚とか友達の親ってこういう心情ありますよね。いつまで立ってもその人中で子供の時のイメージのまま、時間が止まっているんですよね。親だと、子供の内面の変化に気がつけないとかだとこうなりますね。マヤが最初久しぶりに会った亜美の父親の話をさっさと切り上げて帰ったあのシーンで何を考えていたかすごく気になります。多分この後さっさと帰って調べものしなくてはいけないのにが一番の理由だと思いますけど。そういう話聞くといらいらするってマヤの個人的な心情も入ってると思うのです。マヤはズレテイルと単純に処理した気がしますが、同時に迷いみたいなものその時は気がつかなくてもある気がします。お節介と言えない何かがあるような気もします。人類滅亡に関しては自分が正しいと思っていても、オカルト嫌いに関しては今回の事件引っかかるものがあるのでは?と感じています。ただ前述の様に私の初見の感想はいまいち分からないです。
> 対称的に、亜美は幼稚な子供だ。
これはその通りですね。確かにマヤは物語的には悪いですけど、一般論なら明らかに亜美の父親が悪いです。(気持ちはとりあえず置いておいて、行動がやりすぎ…)それを父親は知ってるので、亜美を叩いたんでしょうね。
> 彼らしい優しさだと思う。
私も確かに表面的にはそうだと思います。ただ私は文明が孤独な少年だったのもすごく大きいと思います。友達とこじれた時にかける言葉なんて多分彼思いつかないでしょう。一般的な子供からすると、かなり特殊な環境で育ってきてるので。言わなかったと言うより、何も言えなかったと感じました。ただ文明っていつもギャグの場面では余計な事言うくせに、こういう時言わないから。この辺りがアニメだなとは感じます。彼はマヤに受けを狙って言ってるわけじゃなくて、見る側に対して配慮してウケを取ってるのでそのあたり人格としての思考じゃないんですよね。別に不満は無いですけど、そういう形にせざる得ないだろうなと思います。
笑いって大半余計な事言ったほうが良いケースが多いですよね。こういう時余計な事言わない文明の思考回路見てると普段ちょっと作り手に幼稚にされてしまっているなと感じます。
こてこてですけど、秘密を共有する関係ってアニメ的に萌えですよね。何か二人良い雰囲気ですよ。このアニメって始まりは、boy to meets girlモノです。ただ今までは、全く二人にその気が無いままでしたが、ここに来て急展開です。文明がマヤの内面にちょっと感じる物が生じた良いシーンとなりました。
私は今回の放送自分自身に一番びっくりしています。人間ドラマがベースだと思ったら不思議と見れました。結局何かを期待しててそれが外されると何か嫌な気持ちになります。もうノストラダムスの鍵そんなに力入れなくても良いかなと思っています。キャラ同士の心の交流が、そこそこ面白いんですよ。
ただ人間ドラマって散々やりつくされてるので、どうしても既視感が漂いますね。昼メロ展開って揶揄があるのは、人間ドラマってパターンが出来てるので、その辺り舞台設定を工夫するとかしないと作品として質が低いですね。後当然人間は新しいものに刺激を感じるので、この辺りそれなりに上手さはあるけど、そこそこ面白かったなと思う感じです。
主人公の見る側が知っていて秘密に気が付かない友達が攻め立てるって展開結構あります。
気になるのは、マヤの真剣さが後からしか伝わらないことでしょうね。先週文明と仲直りした事で決意が強くなるのですが、亜美に激怒に近く怒ったのは、ピンと来ない人多いんじゃないかと思います。私も理由は分かるけど、感情的にピンときません。皆亜美の父親のたくらみに気が付いてその真意をあの場面で気付いていると思うので、マヤに同情的に思ってくれる人いるかな?って思うのです。分かるけどそう感じれないそういう流れはあります。あの場に居てマヤに本当の意味で同情したのって文明だと思います。ただ残念ですが、事が終わってから文明と話しても時すでに遅しだなと。前もって両者の気持ちがガチンコでぶつかるのを感じていないと、筋として面白いけど、分かりやすいシーンとは言えませんね。
演出が下手なのか、それともマヤの気持ちにいろいろな気持ちに揺れる余裕があるのかその答えは来週って所ですね。私は今週に限っては、どんでん返し狙ったと思うんですよ。視聴者も皆、マヤ有難う(楽しかったとはさすがに言えない)って言う感じの返答を期待していたのかと、それをふざけるなと怒り出すと。見る側意外性がありますよね。ミステリーサークルを調査する前はずれていた気持ちが昔に近づいていく。
演出が微妙だなと思います。ドン出返しのため、亜美側の主張ばかり出してしまったので見る側もそれ一色になってしまったと思います。マヤと文明が真剣なんだとすぐに分かるシーンが一つでもあったならばと思います。それどころか亜美との子供のときの思い出マヤ思い出して喜んでますからね。
この物語力を失った自信喪失していて、女の子見捨てて自分可愛さで逃げ出してしまう男主人公とか、どこか既存のアニメ漫画のパターンをひっくり返す話が多いです。それは今回もGTOならこれで万事解決です。でもマヤが常識を持ち込んで怒ってぶち壊してしまいます。後所詮他者の無理解な善意の押し売りですからね。演出が下手といってしまえば楽ですが、おそらくどんでん返しするため入念にやりすぎて、マヤ空気読めみたいな流れになってしまったかと…。ここはどんでん返しで話を運ぶより。両者のズレがぶつかり合うって正当な流れにしたほうが良かったですね。一度文明がマヤにやけに協力的だなと言ったのは私仲直りしたなとしか思えなかったので…。
所々それと分かる台詞があるのですが、インパクトが足りないんですよね。文明の緊張感の無いエージェントの設定が悪く出ましたね。私は月詠さんも「他のBlogの方々がどういう反応をするかも楽しみだが、普通にマヤに非はないのだから。」と書いたようにこれがマヤが悪く見えるとある程度自覚してると思うのです。皆さん大人の視聴者なので筋には気が付くと思いますが、違和感はかなりあるでしょうね…。だからと言って、マヤの激怒にええーっと驚くほどじゃないですけど、作り手も確信犯じゃないんですよね。所々マヤ達と亜美達がズレテルの描写してますからね。作り手の狙いが両者のずれのぶつかり合いにあるのか、マヤの激怒がどんでん返し的なのかは分かりかねます。
刀語でこなゆきの攻撃は素人過ぎて読めないってのを思い出します。下手糞なのか逆に既存の話研究してて意表をつくため、微妙にずらしてるのかその辺り分からないんですよ。
今回ちょっと長くなりすぎました。ただ私としてはどうしても、マヤがオカルトに対して、文明との秘密も、自分個人の事も含めて様々な複雑な感情を持っている事がこの亜美回で解きほぐすのではないかと思うので。そのあたりその全てに対して念入りに話をしました。