機動戦士ガンダムOO 2nd season 第03話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[機動戦士ガンダムOO]
『アレルヤ奪還作戦』
遂に見つけ出した、最後のマイスター・アレルヤの所在。反政府勢力収監施設に捕えられているアレルヤ救出作戦を決行する刹那たち。
一方、捕えられたアレルヤは四年ぶりに戦場で出逢った大切な人・マリーことソーマ=ピーリスと再会するが―――。
<あらすじ>
四年前の決戦後、大破したキュリオスを鹵獲されそのまま拘束されたアレルヤは四年間、反政府勢力収監施設で監禁されていた。しかし、その情報は設立間もないA-LOWSが独占し、他へは一切流出していなかった。
そのためアレルヤの居場所を掴み切れなかったソレスタルビーイングだが、王留美の下で働くネーナによって遂に居場所を突き止める。刹那たちは、アレルヤの救出作戦を決意。プトレマイオス2に合流しながらソレスタルビーイングへの参加に踏み切らないスメラギに戦術プランを求める。
スメラギの出したプランに従い、300秒の電撃救出作戦が決行される。大気圏外から直接降下したプトレマイオス2の質量を海面に叩きつけることで大津波を生み出し、一時的に粒子ビームを軽減させることに成功すると、OOごと刹那が施設へ突入。その背中をティエリアのセラヴィーが死守し、遠方から離れた山岳地帯からロックオンが乗るケルディムが援護射撃をする体勢を整えた。
刹那によって解放されたアレルヤ。新たに与えられたガンダム・アリオスに乗ろうとしたところで、ソーマと邂逅する。
ソーマは、アレルヤにとってマリーと言う名の大切な女性だったのだが、ソーマ側にその記憶はない。アレルヤは、ソーマに別の人格が植え付けられたからだと結論づけ、何度も呼びかける。ソーマが一瞬、マリーに反応した隙をついて共にアリオスで逃げだそうとするのだが......。
感想・考察はOPENからどうぞ。
<感想・考察>
アリオスとアレルヤ
カッコいい! 基本的にセカンドシーズンのガンダムは線が少なく、「動かすこと」に重点を置いているだけあって実際にアニメーションとして動くと、設定画からは想像出来ないほどカッコよく見えるから不思議w その中でもアリオスは高機動をウリにしているだけあって、実際動くとさらに良い。
アリオスは既出のデータだと、GNツインビームライフルとGNビームサーベルのみしか武装が明らかにされていませんでしたが、前腕部にマシンガンもあるようです。装備されている形状は、単純にキュリオスが装備していたGNビームマシンガンの銃口をそのまま腕にくっつけて内蔵したような感じだったので、おそらくキュリオスのGNビームマシンガンを小型化したもの、と考えるのが妥当でしょう。
これは高機動戦闘を主体とするアリオスらしい武装。高機動戦闘をする以上、アリオスの武装は必要最低限に限定される(出来るだけ重量を軽くするため)。さらに言えば、セラヴィーのような高火力となる重武装が装備出来ないだけでなく、回避行動や取り回しに難を生むような長物の武器(OOのGNソードや、ケルディムのようなスナイパーライフル)も装備が不適切。
そんな中でMS形態のキュリオスで問題と思われた火力不足を補うための両腕のマシンガン。これならビームライフルを損失しても使えるし、さらに言えばビームライフル・ビームサーベルを装備中にも使用することが出来るため、高機動戦闘型MSにとってはうってつけの装備方法でしょう。
加えてマシンガンタイプであるため、単発の威力こそ低いけれど弾丸をばらまくように撃つので命中率が高く、牽制にも使える。
なかなか理にかなった装備でした。
そして、パイロットのアレルヤ。収監されていた間にだいぶやつれたようですが、とりあえず収監中に何かを失ったと言うことはないようで、五感・五体ともに満足のようで安心です。
確か右眼が金色で左色が銀色だった両目。おそらくは、1期最終話でハレルヤと融合したことが理由でしょう。
ここで、問題は二つ。
一つは、脳量子波を遮断出来ている理由。特別、何かされたわけではないようですし、施設側の報告では頭部に受けた傷が原因のようです。それは、頭部に受けた傷が原因で超兵としての脳量子波を失ったと言うことなのか、それとも今のアレルヤはその傷とハレルヤとの融合のおかげで脳量子波さえ自在にコントロールするのか……。
そして、二つ目の問題は、超兵としての能力はどこまで維持されているのか、と言うこと。彼のパイロットとしての超人的な反射神経であったり、反応速度と言うのは超兵としての強化故だったはず。この問題があるからこそ、一つ目に挙げた問題で「頭部に受けた傷が原因で脳量子波を失った」となるとアレルヤのアドバンテージが消えるから問題だったわけです。
とりあえず、結論から言えばおそらく超兵であることには変わらない(アリオスでの操縦、反応速度などを見る限りでは四年前と大きな差が見られない)ので、脳量子波の遮断に関してはアレルヤ自身の脳量子波が著しく減衰していると言うことではないようです。
あとは、最終話でハレルヤと協力したことで見せた真の超兵としての実力がはたして今でも発揮できるのか、と言うこと。人格が仮に融合したとしても、超兵としての驚異的な反射神経と、それに追随出来るだけの超高速思考回路を保てているとしたなら、アレルヤもまた刹那同様、四年と言う月日によってパイロットしてのアドバンテージを持っていることになります。
真の超兵として動けるならば、おそらくガンダムマイスター中最強のパイロット性能を発揮するでしょう……あくまで、真の超兵としての力をふたたび覚醒出来るなら、ですが。
そんなアレルヤが名を呼び続けるマリー。正確には、マリー=パーファシーと言うことらしい。ホームでアレルヤと話をしていたと言うことは、人革連にいたのか、はたまたそれより前なのかは不明ですが、ソーマのフラッシュバックを見る限り、いろいろ施設みたいな映像も映ったし人革連にいたっぽい? そして、そこで超兵としての強化を受けたことで生きる気力を失っていたソーマに、アレルヤは話しかけ続け、そして逆になにかアレルヤにとって救われるようなことをソーマに言われたか、されたのでしょう。
だから、アレルヤはソーマに固執する。
刹那とティエリアは(生きてるだろう)アリーに固執するだろうし、そう言ったものがアレルヤにもあることで彼の存在意義もそろそろ大きくなってきそう。
ケルディムとロックオン
こちらも初登場のケルディム。デュナメスの後継機と言うことで、さらに言えば他の三機に比べれば一番原型機の面影がのこる機体かも。
まだスナイパーライフルでの狙撃しか観てないので、こちらは性能評価が難しいところ。
そして、ロックオン。
素人であったはずの彼が初陣で遠距離狙撃でMSを撃墜すると言う可能性、さらにスメラギが驚くほどの能力値の高さ。
これが何を物語るのか、と言うのが重要なのでしょう(言うまでもなく)。
個人的に、まっ先に思いついたことは、全てが同一人物であると言うこと。
もっと言えば、ロックオン=ストラトスはニール=ディランディであり、ライル=ディランディであったと言うこと。
つまり、ロックオン=ストラトスのコードネームは、ニールとライルの二人によって成立していたコードネームだったとしたら、と言うことです。
一期の頃から、双子であることを利用してニールとライルは時折ある自由行動の際に入れ替わってソレスタルビーイングに参加していた。だから、ニールはライルで、ライルはニール。
それならば、初陣での戦果は当然のこと(そうなれば、当然ライルは初陣ではないわけですから)。スメラギが驚いていた能力値ですが、それも実は実戦で鍛えていた、と言うことならばそう言った数値を叩き出すのも不思議ではない。あくまでスメラギが驚いたのは、素人が残した能力値と言うことでしょうし。
一期の雰囲気では、二人はテロの後、別々の道を歩んでいるようにさえ見えるのでやや突拍子のない推察ではあるが、シンプルな強化人間説だったり、ドーピング説よりは夢のある(?)推察かな、と思うw
設定から勘ぐるのであれば、正直アレルヤですでに使いはたしている強化人間説・ドーピング説と言ったものを、再び別キャラ(しかも味方)で使うとは思えないわけで。ティエリアの人造人間説もそうであるように、特にマイスター個々の設定はキャラが被らないよう設定しているはずなので、それはないかな、と思っていることも、こんな突拍子のない推察を思いついた原因です。
ソレスタルビーイングの技術
・OO
今回は新たなところはなし。起動したらしいが、相変わらずツインドライヴは安定せず。この辺の部分が良く解らないのだが、それは100%に達していないから安定していないのか、それとも安定起動のための80%に達するのも危ういと言う意味で安定していないのか、と言うこと。おそらく前者だとは思うが、何とも微妙な言い回し。要はTRANS-AMを封印しろってことなんでしょうね(裏を返せば、設定上今OOにTRANS-AMを使われるとマズイ「切り札」的な性能が眠っている可能性を示唆しているわけですが)。
・セラヴィー
出る度に砲撃のバリエーションが増えるから面白い。GNバズーカはやはりどちらかと言うと、ビームライフルに近いイメージ。連射性をかなり重視している。
さらに言えば、両肩と両膝のGNキャノンは相互干渉しGNフィールドで発生させた高エネルギー状態のGN粒子を集束することで、極大GNビーム砲として使えるよう。この辺りのGN粒子の制御技術の向上がソレスタルビーイングの四年間の技術進歩か。
・プトレマイオス2
大気圏突入能力保有。そうなればおそらく離脱も可能なのでしょう。オリジナルの太陽炉5基を使えばそれだけのエネルギーを生み出すのは余裕と言うことか。ただ、これもまた初代トレミーでの反省点なのでしょう。
活動が宇宙に限定されると言うのは、いろいろな面でデメリットが大きい。地上ミッションの際に最低でも2名以上のマイスターとガンダムが母艦から離れることによる戦力分散は確かに大きな問題だった。このプトレマイオスなら地上ミッションなら地上へ行けるし。
もちろん一点集中することが必ずしも良いとは限らない。けれど戦力が限られるソレスタルビーイングでは複数の戦術をとれる可能性が広まり、且つ四機の力を集約出来ると言う意味で出来るだけ四機と母艦が同じ位置にいると言うのは、メリットが大きいように感じます。
さらに潜水能力を保有。おそらくGN粒子を使っている推進機関ですから、飛行能力もあるでしょう(GN粒子には重量軽減効果があるので、あのクラスの物体でも粒子量が揃えば可能なはず)。うん、アークエンジェル並のビックリ戦艦に成長したんだねwww
問題は、潜水しているけど潜水時の武装はあるのか、と言うこと。ミネルバと言う某艦は設定されながら魚雷が一度も使われなかったと言う不憫な出来事もあったが……。
刹那と沙慈
何とも対称的。それでも少しずつ沙慈の方から歩み寄っている感じ。
沙慈は刹那たちの行動のせいで平和ではなくなった、不幸になったと言う。でも、沙慈たちが平和と言っている最中にも、争いは世界各地で続き、むしろ沙慈たちのような平和を手にしている者の方が少なかった。
「自分たちだけ平和ならそれで良いのか」
確かに、刹那にそう言われてもいたしかたない言い回し。これは、一期を見ていた誰もが思ったでしょう。刹那たちのパートに割り込むかのような、沙慈のパート。平和ボケともとれるルイスとのやり取りを続け、さらにルイスの母まで絡んですっかり戦争とは無関係な日常。
おそらくそれはここに繋がるもののような気がします。
自分たちだけが得ていた平和。世界に目を向ければ、ニュースを通じて戦争の話題が入ってきても対岸の火事でしかなかった沙慈。それが悪いわけじゃない。実際、対岸の火事なわけだし、今の日本がまさにそれなのだから。
でも、沙慈が言うように「誰だって不幸にはなりたくない」と言うのなら、刹那たちが平和のために行動した行動を非難することもまた出来ないわけで。
平和とか不幸とかそういった綺麗事を並べているうちは、まだまだ沙慈が刹那に口で勝てる要素は少なそうです。
余談。
マリナ、不幸過ぎるw ただ、これで彼女も沙慈同様、しばらくプトレマイオスでの行動が余儀なくされそう。その辺りの設定をどう生かすのかが、楽しみだし、不安。何と言うか……ようやくヒロインとしての出番かと思ったら、やっぱり随所に出て来た上に来週は唇まで奪われるらしいフェルトに目が行くしwww
そしてカタロン。
彼らはマリナを様付けで呼んでいたわけで。その辺りがどうも引っかかる。もし、カタロンがマリナを崇拝しているならともかく、そんな宗教組織のような組織ではないはずでw
マリナがいるアザディスタンは何らかの理由でカタロンに貢献している、と言うことでしょうか?
次回『戦う理由(わけ)』。
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
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マリナ様かぁいいよマリナ様、あんな年上美人が居る国なら帰化したいものだ
ある意味でプトレマイオス2はアークエンジェルより数段ビックリ戦艦でしょw
だってGN粒子のお陰で大抵の無茶機動は出来てディフェンスに定評があるとはいえ、減速0で海面にほぼ正面突入はやりすぎ(笑)
ロックオン=ライルorニール説は少し強引すぎるので、ちょっぴりスピリチュアルな推測を書いておきますね。
一卵性の双子というのは時に世にも不思議なシンクロニシティを見せるもの、片方が怪我をしたらもう片方に伝わる・片方が考えたものを片方が感じる等。
つまりニールに出来た事はライルにも出来る、という事でどうか一つ(強引以前に筋が通ってないとかのツッコミはいりません☆)
まぁ単純に体が機械orブーステッドorニール以上の天性でしょう。
大穴でSEEDを持つ者(え
00の活躍とPG発売を期待してる信者としてはもっと主役機に脚光を!
……と言いたいんですが、悪役に変わった主役機という前例もあるので大声では言いません。
僕は謙虚ですね^^