シゴフミ 第9話
キラメキとの一件の後、自らの正体を明かしたこともあって共に眠り続ける文歌のお見舞いにきたフミカと要たち。
そこに姿を現したのは先輩配達人のチアキ。
以前のマタタビ購入代金が残っているからと言って旅行に誘われるフミカ。仕事があるからと言うカナカに対して、フミカは行き先を自分が決めて良いのなら、と承諾する。
フミカの決めた行き先は南の島だった。宿で出逢った白石塔子(しらいし・とうこ)と言う名の女性。占いで墓参りをすると恋愛に良いと聞いてわざわざ祖父の墓参りに来たと言う彼女。そんな彼女の祖父の名前が、清澄才蔵(きよすみ・さいぞう)と聞いて、チアキの心は酷く揺れる。
それは、彼女にとって最後の恋人の名だったから―――。
TB送信履歴はOPENからどうぞ。
<感想>
思わず泣きそうになってしまった・゚・(ノд`)・゚・ シゴフミにしてはえらく感動的な話だったので意外だったと言うのが本音。でも、間違いなく神回だったと思う。
清澄千章
本来なら結婚していないのでしょうから、苗字は“清澄”ではないのかもしれませんが。
50年以上前に死亡していた千章ことチアキ。交通事故によって被害を受けたのは千章だけで、プロポーズしようとしていた才蔵は生きていたんですね。シゴフミの配達人は完全に俗世と関わりを絶っているかのようにこれまで感じていましたが、フミカと要たちのこと、チアキが自分の生まれ育った街を訪れたり、両親や自分の友人の死を知っていたりすることから、そんなことはなかったようです。
死んだ千章のことを思い続け、結婚をせずに養子をとっていただけの才蔵。似たような展開は割と漫画や小説ではあることなので決して不思議な展開だとは思いませんでした。それだけの強い想いだったのだと思います。才蔵と言うキャラクターは良く解りませんでしたけど、観た限り誠実そうですし、彼自身、彼女への強い想いと同時に彼女への謝罪の念もあったように思えます。
事故は脇見運転をしていた対向車側にも問題は当然ありますが、車中でプロポーズしようとしていて注意力が散漫になっていた才蔵側にも問題はあったわけですから、それに対して後悔と自責の念くらい持ちそうなキャラだと思う、才蔵は。
その自責の念と変わらぬ愛情による結末はお墓だったのでしょう。墓に彼女の名前を刻む。それも自分と同じ苗字で。それによって赦しを請うわけではないでしょうけど、死ぬまで千章を愛し続けた証明にしたかったのだと思います……たぶん。
シゴフミが死後おそらく数年以上経過しての発送(チアキは50年越しの~と言っていますが、それはチアキから見た年数ですし、孫までいることを考えると相応に生きた。且つ、墓周りが草だらけだったことを考えると死後数年と言ったところ)だったことが、今回の新発見でしょうか。これまでシゴフミの発送は死後数日から数週間以内だと思っていましたが、違うようです。
才蔵の場合、おそらくシゴフミを発送した最大の理由はシゴフミの存在を知り、チアキが死後50年以上その配達人をやっていることを知ったからだと思います。今回加えて明らかになった「切手さえあればどんなものでもシゴフミになる」と言う事実と共に、そうなってからでもシゴフミを出せると言う事実は、もしかしたら今後何かしらの布石になりえるかもしれません。
カナカ
人になるんだと公言していたようですが、今回マトマにあっさりと否定されてしまった。おそらく、杖が何かしらの功績を重ねれば人間に昇格(?)出来るシステムなどではないようです。ただ、カナカが夢見るくらいですから、以前杖から人間へと昇格したケースもあったのかもしれません。
以前から思っていましたが、杖はAIと呼ぶには生易しいほど高度な人格を積んでいます。そうなると、杖に積まれた人格は魂とかそう言った類のものなのかもしれません。そして杖として行動し功績を重ねることで、その魂は人へと転生する。もちろん、転生の際に杖としての記憶や知識は全て失われるでしょうが。
ただ、こんな考察をしておきながら、その可能性は極めて低いように思えます。そうでなければ、マトマがあっさり否定するとは思えませんし。
08/03/05追記
あまりに普通だったので忘れていましたが、杖にも性別がある感じですね(べっ子さんの日頃より)。杖と言う媒体に性別など不必要でしょうから、性別があると言うことはなんだかんだで性別のある存在(例えば人など生物)への転生が何らかの条件を経て可能なのかもしれません。
次回「デアイ」。
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
赤字は現在TBが弾かれているサイト様です。
・http://aquabrade.blog87.fc2.com/blog-entry-423.html
・http://blog.crosschannel.jp/Entry/1070/
・http://blog.goo.ne.jp/allen77/e/c6384cc9e33e1e57042b0400af48b7d6
・http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/50975549.html
・http://blog.livedoor.jp/machiru547/archives/50502660.html
・http://blog.livedoor.jp/paprika200502/archives/51363399.html
・http://blog.livedoor.jp/puzzlize/archives/51245088.html
・http://blog.livedoor.jp/tanapon0083/archives/51468646.html
・http://dame2otaku.blog48.fc2.com/blog-entry-1635.html
・http://fujiiisana.blog68.fc2.com/blog-entry-853.html
・http://haccix8xbee.blog117.fc2.com/blog-entry-475.html
・http://happyuki-blog.at.webry.info/200803/article_7.html
・http://harutoki2.blog18.fc2.com/blog-entry-553.html
・http://hiroy.blog49.fc2.com/blog-entry-922.html
・http://jigo.blog102.fc2.com/blog-entry-459.html
・http://kitakawaseirin.blog64.fc2.com/blog-entry-630.html
・http://kiyotaka1494.blog36.fc2.com/blog-entry-252.html
・http://kouyanoblog.blog61.fc2.com/blog-entry-838.html
・http://kurikou.blog87.fc2.com/blog-entry-989.html
・http://kurio1234.blog25.fc2.com/blog-entry-2037.html
・http://lamperouge.blog76.fc2.com/blog-entry-227.html
・http://lapis16.blog82.fc2.com/blog-entry-765.html
・http://lapislazurirose.blog69.fc2.com/blog-entry-79.html
・http://merkmals.blog31.fc2.com/blog-entry-131.html
・http://mitubatatibana.blog122.fc2.com/blog-entry-315.html
・http://natusola.blog105.fc2.com/blog-entry-1919.html
・http://nijiironote.blog122.fc2.com/blog-entry-192.html
・http://norarinhouse.blog74.fc2.com/blog-entry-17.html
・http://plaza.rakuten.co.jp/accessairphoto/diary/200803020001/
・http://plaza.rakuten.co.jp/aoi78/diary/200803020000/
・http://plaza.rakuten.co.jp/sealsoldier/diary/200803040002/
・http://pub.ne.jp/izayoi69/?entry_id=1243876
・http://rabiko.blog13.fc2.com/blog-entry-993.html
・http://takotakotakoyaki.blog52.fc2.com/blog-entry-287.html
・http://tatematsuyan.blog66.fc2.com/blog-entry-194.html
・http://tsukihika.blog121.fc2.com/blog-entry-238.html
・http://umagoya39.blog.shinobi.jp/Entry/207/
・http://uraotaku.blog119.fc2.com/blog-entry-335.html
・http://variegato.blog34.fc2.com/blog-entry-1152.html
・http://walkingeconomy.blog91.fc2.com/blog-entry-149.html
TBありがとうございました。残念ながらこちらの環境が十分ではなく、御サイトに接続出来ず、TBをお返しすることが出来ませんでした。申し訳ございません。
もしよろしければ、拍手ボタンをポチッと押して下さいm(_ _)m 管理人のモチベーションが上がります(ぉ
お久しぶりです。
>チアキ
いいお話でした、この回でチアキのキャラのよさが光っていました。恋人のこと、すごく真っ直ぐに想っていたんですよね。
>カナカ
どうして人間になりたいのか、それが描かれるのかとても気になります。