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だれもいない砂浜で、すなのおしろを作ったぼく。
大きな大きなおしろを作ったら、
すなの中からすなおとこが現れ、
ぼくはすなのおうさまに会いに行くことに。
すなのまちを進んでいくと、そこには・・・。


図書館で借りてきました。
砂でお城を作った少年が実際に砂の街を体験する、
という不思議で夢のある絵本です。

砂から現れた“すなおとこ”。
砂なので簡単に自分の姿を変えることができ、
ズザザ・・・と乗り物に変身。
“ぼく”と“ぼく”が連れていた犬を乗せると、
“すなのおうさま”のところへ向かいます。

途中で通る街も、もちろん全部“砂”。
行き交う人々もみんな、砂人間。
よく見ると色んな人が色んな作業をしていて面白いです。

“ぼく”を歓迎してくれた“すなのおうさま”は、
“ぼく”のためにサーカスを見せてくれます。
ここでも、会場中に色んな人達が!

かくれんぼ絵本ではないけれど、こういう風に
隅々までじっくり楽しめる絵本は大好きです。
「ズズ ズザザ」とか「ズザクニャン」、「ズザピポズン」
・・・と砂が形を変える時の擬音が独特なので
読み聞かせも楽しいとは思いますが、
私は“子供と一緒に絵を楽しむ本”かな?って感じました。

表紙にもちゃ〜んと“すなおとこ”が(笑)
たとえ“すなのおうさま”には会えなくても、
私も大きな大きな砂のお城を作りたくなってきました。

すなのおしろ 著者:作/たむらしげる
偕成社 2001年7月発行

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