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DATE: CATEGORY: お嫁本編
 こんばんは、すいもうです。
 いま気づいたんですが、たぬきさんの誕生日ってそろそろじゃありませんでしたっけ?←汗
 フェイトさんの誕生日もスルーしてしまったので、たぬきさんの誕生日を祝うのはどうかと思うんですよねぇ。
 まぁ、それはおいおい考えましょうかね。
 まぁ、それはさておき。
 今回はフェイトさんです。
 意外と利己的でした。
 どういうことなのかは、追記にて。
 では、お黄泉ください。



 夢、吹きすぎし~月想う~ 百五十六話

 薄々とわかっていたけれど、どうやら間違いはないみたい。
 この子は「レヴィ」じゃない。けれどレヴィでもあるんだ。あくまでも私たちの知っている「レヴィ」とは違うレヴィ。実際この子自身もそう言っていた。
 少し意味がわからない。言葉遊びしているように思える。でも事実は事実だった。この子はレヴィであり、「レヴィ」ではない。その証拠に中身が少し違っている。はっきりと言えば、私たちの知っている「レヴィ」と比べて、この子は頭がいい。「レヴィ」にはなかった大局を見る視線と、そのうえで冷静に一手を打てる判断力がある。まるで外見は「レヴィ」だけど、中身は「シュテル」と「ディアーチェ」になっているように思える。むしろ「シュテル」と「ディアーチェ」のどちらかが、「レヴィ」の姿を取っていると言われた方がまだ納得できる。
 けれど、この子はレヴィだった。「シュテル」でも「ディアーチェ」でもない。正真正銘のレヴィ・ザ・スラッシャー。困惑してしまいそうだけど、それが事実だった。
 別人でありつつも、レヴィである子。そんな彼女とやり取りを交わしながら、どうしたものかな、と悩んだ。話すのは、この子の正体について。でもこの子の正体は私もよくわからない。「レヴィ」ではないレヴィである彼女が、どういう存在なのか、私自身わかっていないんだ。そんな彼女をどうやって説明しろというのか。むしろ
そんなことできるわけがないじゃないか。
 だからできるのは「レヴィ」のことを話す。しかもいろいろとぼかしながら、なおかつわかりやすく説明すること。なんだって私がこんな難易度の高いことをしなければならないのか。面倒だとしみじみと思うけれど、それを本音では嫌がっていないのだから、本当にお人よしだなぁと自分でも思う。そんな私をなのはは好きでいてくれている。それがまた嬉しかった。私のお人よしなんて、しょせんはその程度だ。誰よりも好きな人に、好きなままでいてもらうために努力しているようなものだ。もっともなのはのことだから、どんな私でも好きでいてくれるとは思うけれど、少なくとも彼女はお人よしな私をどんな私よりも好んでくれると思うから、いまのままでいようと決めている。それだけのことだった。
「へいとのそれ(お人よし)は、偽善的なものじゃないと思うけどね」
 くすり、と隣から笑い声が漏れる。私だけに聞こえる、とても小さな笑い声。でも私を肯定してくれるもの。ただそれだけのことがすごく嬉しかった。現金だなと自分でも思うけど、誰かに認めてもらうことはすごく嬉しいことだった。かつて私がプレシア母さんに認めてほしかったように。結局母さんは私を認めてはくれなかったし、愛してもくれなかった。でももういい。愛を知らずに育った私に、愛を注いでくれた人がいるから。その人の前で、最愛の旦那さまの前で、下手な真似はできないし、惚れ直してもらうためにも頑張らないといけない。
「惚れ直してもらう、ね。なにょはのことだから、君と顔を見合わせるたびに、惚れ直していると思うよ?」
 やっぱり、隣から笑い声が聞こえる。今度は呆れたように笑っている。無駄なことはしなくてもいいんじゃない、と顔に書いてあったし、言われたことも同じような内容だった。
「まぁ、君となにょはのことは、君たち自身でやっていけばいいから、ボクには関係ないか」
 そう言って、レヴィは私から視線を外して、あの世界のなのはと私を見やった。その表情もまなざしも、「レヴィ」とはまるで違っている。でも「レヴィ」同様に、目はきらきらとしている。目の前にいるふたりに、興味を持っているのだと思う。好奇心旺盛なところは、「レヴィ」と同じだった。それが私の警戒心を解いてくれているし、この子のために頑張ろうとする理由のひとつだった。
「それじゃ、レヴィのことだけど、さっきも言ったけれど、レヴィはゲームのキャラクターみたいな存在なんだ」
 話の続きを始める。あの世界の私となのはは、特になのははまだいまいち理解できていないようだけど、いまはとりあえず置いておく。わかるように説明する気はあるし、できるだけかみ砕くつもりだけど、いちいち質問に応えていたら、時間がかかりすぎる。それよりもある程度説明したところで、質問を受けた方が手っ取り早い。それまでは申し訳ないけれど、我慢してもらおう。ごめんね、と謝りながら、まだ困惑するあの世界のなのはをひとまず置いて、説明を続ける。
「あの世界のなのはにわかりやすく言えば、格闘ゲームの別カラーの私みたいな存在と思ってくれればいいよ」
「ああ、なるほど。そういうこと」
 かなりざっくりと説明したのだけど、逆にそっちの方がわかりやすかったみたい。いろいろと難しく考えすぎていたのかな。なんとなく釈然としないものを感じつつも、そういう路線で次の説明に入ることにした。
「どうしてそんな存在がいるのかと言うと、詳しくは言えないのだけど、魔法を蒐集するロストロギア。わかりやすく言えば、オーパーツみたいなものがあるんだ。それがいろいろとあって暴走してしまい、その結果生じて、なおかつ私となのは、そしてはやてのデータを流用して生まれたのが、マテリアルズ。そのひとりがこのレヴィなんだよ」
 いろいろと端折っているし、かなり大雑把ではあるけれど、できるかぎりわかりやすく説明したはずだ。
「まぁ、それ以外に言いようはないよね」
 レヴィも納得してくれた。とりあえず、これ以上に説明することはないので、あとはふたりから質問があれば答えるくらいだ。はたしてどんな質問が来るのやら。そう思っていると、あの世界のなのはがおずおずと手をあげた。
「えっと、未来のフェイトちゃん。私やはやてちゃんのデータを流用したと言っていたけれど、レヴィ以外にもそういう子がいるの?」
 あの世界のなのはが言う。たしかにそういう疑問を抱くのもわかる。むしろ抱いて当然の疑問だった。
「うん。そうだね。じゃあ、その子たちのことも少し話すね」
 そう言って、私はほかのふたり、「シュテル」と「ディアーチェ」のことを話すことにしたんだ……。

テーマ : 二次創作 - ジャンル : 小説・文学

コメント

今日はたぬきさんの誕生日ですね。
たぬきさんの誕生日は新暦100年あたりになるとベルカ自治領では祝日とかになってそうですよね。
オリヴィエ聖王女の聖誕祭の日にちはわかりませんが11月らしいので、6月と11月に聖王教会の重要な祝日が……。

アリサさんとすずかさんは、炎と氷でカッコイイですよね~。わたしとスバルも、何か見た目の工夫をしようかな?とは今回のすずアリイベントに関してのティアナさんのコメントですが、すずアリの話をしていたかと思えば自然にスバルとの話題に持っていく……。
……ティアナさんはほんとにどれだけスバルのことが好きなんでしょうね(笑)

フェイトちゃん、別カラー発言を(笑)
分かりやすいですからね、その例は(笑)
並行世界のフェイトちゃんは分かるかどうかは……。
ミッドに格闘ゲーってあるんですかね……。
スバルとティアナさんはゲーセンに行くみたいなこと言ってましたが。
インターミドルを扱ったゲームとか有るかもしれませんね。
モーションキャプチャーのモデルになるアインハルトさんとか(笑)

前ににせウルトラセブンの名前を挙げましたが……。
フェイトちゃんとレヴィは、ウルトラセブン、モロボシダン、薩摩次郎の関係に近いですね。
ウルトラセブンが薩摩次郎の姿をモデルにしてモロボシダンになった……マテリアルLがフェイトちゃんの姿をモデルにしてレヴィになった……と。
……17歳である並行世界のなのはさんと異世界人のフェイトちゃんに絶対分からない例えですね(笑)

レヴィ、前回高町なのはって言えていたのにまた、なにょはに(笑)
高町って付けないと言えないのか……あざとく可愛さを狙っているのか。
……(高町の)レヴィならアホを装っていると思えますが。

これぐらいなら利己的と言っても可愛いものですよね、フェイトちゃんは。
愛されたいと思うのは当然ですしね。

では、失礼します。

Re: タイトルなし

 あ、そうか、今日でしたね。すっかりと忘れていました←汗
 あー、その可能性がありますね。いまやベルカ自治領では、結構な有名人ですもんね、たぬきさん。
 聖王教徒以外には、「?」って感じな祝日でしょうけど、教会にとっては←しみじみ
 やはりティアにゃんは、なんだかんだと言いつつも、スバルにぞっこんですねぇ。でもそれを直接言われると否定する。ツンデレはこれだから←にやり まぁ髪の色的には、スバルとティアにゃんの方が炎と氷な感じでしょうけど。
 ついにしてしまいました←苦笑
 いやぁ、格ゲーがわかるのであれば、一発でわかりますもんねぇ←しみじみ
 ん~。わからなそうですよねぇ←汗
 どうなんでしょうね。なんとなく、レーシング系とかはあるようなイメージがありますが、格ゲーはどうなんだろう←汗
 まぁ、このふたりの場合、ゲーセンに言ってもプリクラとかでキス写真を撮っていそうですから、まともにゲームをするかどうかは←苦笑
 ああ、その可能性もありますね。
 ただその場合、モデルに選ばれた人には、いろいろと大人の事情的なお金のやりとりが発生するでしょうが←汗
 その場合、ヴィヴィオが達人クラスになっていそうなイメージがありますね←笑
 すいません、自分もよくわからないたとえです←汗
 まぁ、ウルトラセブンがモロボシダンなのは知っていますけどね。でもそれだけというか←笑
 ちなみに並行世界のふたりは十五歳設定です。十七歳はお姉ちゃん、って十七歳教かΣ←ヲイ
 このレヴィはわざと言っています←ぶっちゃけ
 ええ、あざとさを狙っているのです。そのあざとさにシュテル撃沈というね←しみじみ
 という冗談はさておき。その辺のことは次回にて。
 それでも利己的なことを考えているご自分を卑下されるのがフェイトさんです。
 愛されたいけれど、愛されるように行動してしまうのを気にしてしまうというところですな。実にらしい考えです←笑
 今回もコメントありがとうございました。今後も頑張りますね。

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