こんにちは、すいもうです。
さて、本日は、ぶっちゃけちゃいました。
どういうことなのか。それは追記にてのお楽しみです。
では、お黄泉ください。
お嫁フェイトさん日記~里帰り=末っ子(現時点)が誕生なの~
第十七話「クレアのときは……なの・中編‐12」
分娩室の扉が開く。中からは、医師の先生が出てきた。見れば、難しそうな表情を浮かべていた。
「先生」
「お姉さん。まだ弟さんは来られないのですか? いろいろとお話したいことがあるのですが」
あたりを見回してから医師の先生はそう尋ねてきた。申し訳なく思えた。だからこそ、言わなければならなかった。本当のことを。
「先生」
「はい。なんでしょう?」
「私には弟はいません」
「は? しかし、さきほど」
難しそうな表情から一転して困惑した表情にと変わる。鳩が豆鉄砲を食らうというのはこういうことを言うのだろうか。そう思いながら、言葉を紡いでいく。
「……さきほどのことは申し訳ないと思っています」
「どういうことですか?」
「信じられないことでしょうが、あえて言わせていただきます」
「なにをでしょう?」
医師の先生は首をかしげる。私がなにを言おうとしているのか。よくわからないようだった。でも、それも仕方がない。この人にとって、これから私の言おうとしていることは理解できることではない。それでも、言わなくてはならなかった。
ちらりと、すずかちゃんを見やる。にこやかに笑っていた。まっすぐに私を見つめながら。その視線を感じつつ、私はゆっくりと口を開いていった。
「今、分娩室にいる彼女のお腹のいる子供は私との間にできた子供なんです」
「……あの、今はそんなつまらない冗談を聞いている場合では」
「冗談じゃないです。本当のことです。彼女の──フェイトちゃんのお腹には私との間の子供がいるのは、本当のことです」
まっすぐに医師の先生を見据える。とたん、医師の先生はうろたえ始めた。
「……えっと、あなたは女性ですよね?」
「はい」
「なら、私が今診ていた方は?」
「彼女も女性です」
「……やはり、冗談としか思えません。同性同士で子供を作ることなどできるはずがない。それは、この世界に住まう者なら誰もが知っていることです。からかうのも」
「からかってはいません」
「なら、嘘を言うのも」
「こんなときに嘘を言うほど、私はおろかではありません」
「なら、いったい、なんだと言うのですか? 同性同士で子供ができた? そんなよた話を本気で信じろとでも言うのですか?」
「はい」
「……話になりません。いい加減に本当のことを──」
「なのはちゃんは嘘なんて吐いていませんよ、先生」
「そう。この子は本当のことを言っています」
医師の先生が大きな溜息を吐いた。それから、ちょっといらだった表情を浮かべた。そのとき。控えていたすずかちゃんとアリサちゃんが口を開いた。すると、医師の先生は驚いた表情を浮かべた。
「月村のお嬢様とバニングスのお嬢様。お二方まで、なぜ、そのような作り話を」
「作り話じゃないって言っているのよ。フェイトのお腹の中にいるのは、そこにいる高町なのはとの間にできた子供なのよ」
「そんなことあるわけがないじゃないですか。さきほども言いましたが、同性同士で子供を作れないことはこの世界に住まう者なら」
「逆をいえば、この世界以外の世界の住人ならば、可能ってことですよね?」
「は?」
「説明してもいいかな? なのはちゃん」
「うん。私からも説明する。どのみち、話をしなければならなかったからね」
本当はミッドチルダのことをこの世界の住人に話すべきではない。この世界には魔法文化というものがない。あっても、それはおとぎ話の中の話でしかないのだから。
だから、話をしても、信じられることなんてない。空想家の類と思われることしかないだろう。それでも、私は話をしなければならなかった。
本当のことを理解してもらうためにも。私はすずかちゃんとアリサちゃんに手伝ってもらいながら、本当のことを伝えはじめたのだった……。
つづく
はい、以上です。ね? ぶっちゃけっちゃったでしょう? まぁ、変身魔法とか幻術とか使って、なのはさんを男性化させようかなぁ~と思ったんですが、それはそれでなんだかなぁ~と思ったので、一番手っ取り早い方法を取ってみました。いろいろと問題があるとは思いますが、そこは気にしちゃいやん(キショい さて、次回はどうなるのか。それは次回にてのお楽しみということで(ぺこり というところで今はこの辺で。では、また。
テーマ : 二次創作 - ジャンル : 小説・文学
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