こんばんは、すいもうです。
さぁて、去年から書いているマヴィひゃるも早く終わらないとですね。
というわけで、今回もマヴィオさんです。
うじうじモード中ですね。
では、お黄泉ください。
異彩は、なにを見るのか~揺れる心~ 三百四話「夜は明けても」
久しぶりの家族での夕食だったけれど、結局味はよくわからなかった。
なのはパパの作るご飯は久しぶりだった。フェイトママの味に慣れてしまっているけれど、なのはパパの味も私は好きだった。
なのに味がよくわからなかった。それが少しだけ残念だった。クレアはいつものように食べていた。大皿で何回もおかわりをして、カレー鍋を見事に空っぽにしてくれた。本当にあの小さい体のどこにあの量が入るのか、まるで見当がつかない。
シンシアもいつも通りに食べていた。ただ私が記憶しているシンシアよりも、いくらか少食になっていた。なにを考えているのかもやっぱりわからない。以前はわかりやすい子だったのに、いまはもうなにもわからない。シンシアがなにを考え、なにを思っているのか、私にはなにもわからなかった。
なのはパパは黙々と食べていた。時折寂しそうに、そして悲しそうに空いている隣の席を見やっていた。フェイトママのことを考えているのはあきらかなのだけど、なにを言っていいのか私にはわからなかった。
久しぶりの家族での食事だったのに、ひどく味気のないもので終わってしまった。クレアが食べ終わるのを待ってから、ごちそうさまをした。
その後食器を洗おうとしたのだけど、なのはパパに先にお風呂に入っておいでと言われてしまった。
「少しだけ臭うからね。アインちゃんに会わせる顏がなくなるよ?」
なのはパパは無理をして笑っていた。笑うなのはパパの姿に胸が痛くてたまらなかった。それでも私は無理やり笑った。そうだねと言って二番風呂に入った。
湯船は淡い緑色に染まっていた。柑橘類の匂いがする。クレアとシンシアがそういう入浴剤を入れたみたいだ。そう言えば、ふたりからはかすかに柑橘類の香りがしていた。まぁカレーの匂いでほとんど消えてしまっていたけれど。
「……アインハルトさんに会わせる顏がない、か」
湯船に浸かりながら、なのはパパに言われた言葉を口にする。言いえて妙だ。というか、ずばりと言い当ててくれているのはさすがだと思う。
そう、私には会わせる顏がなかった。いまさらどんな顔をしてあの人に会えばいいのか、私にはわからなかった。
わからないまま、湯船に浸かっていたら、当然のようにのぼせてしまった。のぼせながらもどうにか部屋に戻り、そのまま眠った。
昼頃から夕飯まで眠っていたのに、まだ眠れることに自分でも驚きながら、私は眠りについた。気づいたときには日が昇っていた。
昇る朝日を見つめながら、アインハルトさんに会いに行こうという気にはなれなかった。なれないまま、私はそのまま、まぶたを閉じた。部屋のドアをノックされる音が聞こえたけれど、返事をすることもなく、私は意識を手放した……。
テーマ : 二次創作 - ジャンル : 小説・文学
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Re: タイトルなし
実際自分でも、これありかなと思いましたが、まぁやりすぎくらいがちょうどいいとも言いますからね←苦笑
まぁ、そういうのがお好みの方はたしかに引きそうですね。
ん~、まぁ、精神的にはというのであれば、ありかもですね。そういうのも。
ああ、たしかに骸とわりと似通っているところが←しみじみ
それは、まぁ、うん?←なんとも言いづらい
ククルさんも知らないですね。いまのところは。過去のことはレアさん自身があまり話さないというのもありますからね。
そこはカレンちゃんさんだから←ヲイ
ハーレムとかあまり好ましくはないんですが、やっていることがやっていることだから否定ができない←笑
完全に修羅場でしょうねぇ←しみじみ
ああ、たしかに。杜松さんと同じ状況に←汗
あー、それもありかなぁ。ククルさんってそういう考えに至りそうな人ですからね。
最後のそれは余計ですが←笑
まぁ、ククルさんはククルさんで幸せそうな笑顔を見ているだけで幸せとか言い出しそうだから、たぶんもーまんたいです←ヲイ
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