『ダブルブリッド』 感想と五段階評価
『ダブルブリッド』
電撃文庫
中村恵里加(2000)
ジャンル:SF(現代における人と怪<あやかし>の絆の物語。)
~五段階評定~
総合5☆☆☆☆☆
ストーリー展開5 キャラ5 文章力4 厨二病5 緊張感5 躍動感5
感動5 笑い1 グロ5 シリアス5 カオス4 パロ1 エロ1 萌え2
ストーリー展開
序盤は鬱展開・超展開で、世界観に同調するのに時間を要しましたが、最後まで読んだらそんな最初の感覚はどこへやら。きっちり最後は気持ちよくまとめてくれました。特に一番最後のフレーズがかっこよすぎますw
キャラ
キャラはかなり変人揃いで魅力的でした。
序盤はみんな心を開いてないので表面的で淡泊な感じでしたが、終盤はかなり良いキャラを出していました。最初の方とのギャップがうまいこと機能しています。
特に、今のところ最強の怪である浦木の行動原理にしびれましたw
文章力
基本的に淡々と書く作者のようです。口語調のラノベが好きな人は疲れるかも。自分的にはそんなに問題なく読めました。ラノベってさらさら読めるものが多いんですが、この作品は地の文章と内容の硬質さの影響でペースはゆっくり目になるかと。
厨二病
まあ、取り上げ出すときりがないくらい厨二病要素が多いですwそこが良いんですが。
緊張感
リラックスタイムをうまく挟んではいるものの、緊張感を出すところではかなり出してきます。基本的にバトルシーンのあとは主人公の一人:片倉優樹が洒落にならないくらい負傷します(眼球無くなるとか)。
躍動感
バトルシーンは一見の価値あり。
感動
ラストに感動が集結するように構成されているので最後まで読んではじめて分かると思います。
笑い
笑ってる場合じゃありません。
グロ
そんじょそこらのグロ小説とは一線を画しています。なんと言っても、グロ描写がうますぎる。シーンがありありと浮き彫りにされています。
シリアス
基本的にも応用的にも発展的にもシリアス一本です。
カオス
例えば、主人公の一人:山崎太一郎の行動がカオスで面白いです。警察官のくせに感情にまかせて市民に攻撃したりしますw
パロ
皆無です。
エロ
ありません。
萌え
ラストシーンで不覚にも萌えてしまったので2にしました。他のシーンでは萌え要素は皆無でしたね。
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