「プリパラ」第123話「ノンシュガー漂流記」の感想です。
~ オープニング前 ~
ノンシュガーが結成されてから何日か経ったある日、のんは、チームのために何かしなければと意気込んでいました。
ちょうどその時、空から、あるチラシが降ってきました。チラシの内容は・・・、
生き残ったチームには、神アイドルグランプリで有利になるプレゼントがあるそうですが、のんは乗り気ではありません。
しかし、近くにいるSoLaMi SMILEの3人が面白そうだと興味を示すと、のんは、負けられないと参加を決めます。
そして、無人島サバイバル当日を迎えました。ちりは、参加するつもりはないものの・・・、
気付いたら無人島に。
「前置き? 何それ? 美味いのか?」と言わんばかりの急展開っすね。集合場所から30秒も経たずに、無人島到着とか早過ぎるだろ。さすがプリパラ。今回もギャグが絶好調で何よりです。(笑)
オープニング直後の「プリパラしりとり」で、「る」で始まる言葉で来たのは、「ルージュ」。
10話のネタですが、プリパラらしいか、これ? まあ、そんなツッコミは今に始まった事じゃないですね。(笑)
次は「ゆ」で始まる言葉ですが、そちらは、次回予告直後。
~ Aパート ~
すべてのチームが無人島に着いたところで、サバイバルバトルが始まります。島には、小さいモニターがあり、そこから説明が行われます。
ルールは簡単。無人島で生活して、最後まで生き残ったチームが優勝です。
という事で、無人島生活スタート。
「無人島生活1日目。持ってきたのは、この日記帳だけ。ちょっぴり不安もあるけど、ノンシュガーみんなで最高のプレゼントをゲットしたい! ウサチャの覚悟はムダにはできないもん! 絶対、3人の絆を深めてみせる!」
ですが、セレブなちりには、とても耐えられません。しかし、島には、ギブアップボタンがあります。
これを押せば、無人島生活から解放されますが、のんは、遠くへ放り捨てます。
「ここでギブアップするのは、神アイドルになるのを諦めるのも同じだよ!」
それに、ギブアップしたとしても、悲惨な目に遭うのは変わりません。
ちょうどその頃、ギブアップボタンがシューマイに見えたみかんが、ボタンに食いつきました。
という事で、ガァルマゲドン失格。ギブアップすると、アイドルランクが「腰抜けアイドル」にまで落ちるようです。
「ね、生き残る以外に道はないよ! だから頑張ろう!」
「しみったれアイドル」とか「週休七日アイドル」とか下らないアイドルランク名、よく思い付いたのう。あ、ゲームをやった事のない読者の皆さん! ゲームにこんなアイドルランクはありませんので、本気に捉えちゃダメですよ!(笑)
しばらくして、のんとペッパーは寝床を作りました。2人とも心地良さを感じていました。
ですが、ちりは、不潔だと、一緒に寝る気はありません。ちょうどその時・・・、
この海坊主の中からは、ちりの家の召使いが出てきて、家財道具を用意しました。
優雅な寝床ができてご満悦のちり。
少しして、食料調達。のんは上手くいきませんでしたが、ちりが多くのフルーツを見つけました。
一方、ちりは、召使いが用意してくれた高級料理をレンジで温めて食べようとしますが、冷たいままでした。
それもそのはず。無人島に電気はないのですから、温めようにも温められません。
いやー、「信号無ェ ある訳無ェ 俺らの村には電気が無ぇ」という歌詞を思い出さずにはいられないですね(吉幾三の「俺ら東京さ行ぐだ」より)。それにしても、ちりのポンコツ化がますます進行しちゃってますのう。(笑)
その夜、のんとペッパーは穏やかに寝る一方、ちりはお腹が空いて満足に眠れませんでした。
翌日、何かがのん達の島に近付きました。ちりは、また召使いが助けに来たと期待します。
しかし、そうではありませんでした。
やって来たのは、リナちゃんを乗せた戦艦。リナちゃんが、ちりの家財道具などを吸い寄せました。
そして、帰っていく戦艦。家財道具がなくなったちりは落ち込みます。
「しっかりして、ちり! ほら、前にウサチャが言っていたでしょ! ちりは、本当はペッパーよりも強いって!」
「だから2人が仲良くなれば、きっと上手くいくって! ね!」
とはいえ、ペロピタされそうになると、怯えてしまいますが。
無人島生活5日目を迎えました。他のチームは、どんどんギブアップしています。
ちりもこの生活に限界を感じており、ペッパーは野生に帰って人間の言葉を忘れちゃってるようです。
「でも、あたしは諦めない! 目指せ、神アイドル!」
そんな中、舟が島に来ました。
舟に乗っているのは、大神田校長と栃乙女愛。愛は、のん達にテニスラケットを渡しました。
今から、愛がどんどんサーブを打ちます。1球でも返せたら、おにぎりがいただけます。
そして、愛はサーブを打ちました。サーブには、かなりの威力があります。
そんな威力あるサーブ打てるんなら、世界ランク上位目指して、テニスの猛特訓した方がいいだろ。こういうのを「努力の無駄使い」と言うんじゃなかろうか。(笑)
しかし、のんは果敢に挑戦します。
「待ってて、ちり! あたしがおにぎりをゲットしてみせる!」
ですが、なかなか返せません。少しして、限界を感じるのん。
しかし、舟のモニターを通じて、残っているチームがSoLaMi SMILEとDressing Pafeの2チームだけだと知ると、らぁら達には負けられないと気合を入れました。
そして、直後の愛のサーブを打ち返す事ができました。
という事で、おにぎりゲット。しかし、ちりは、他人の作ったものなど不潔で食べられないと言いました。
このポンコツ娘のこの潔癖ぶりは、一体何なんだ。そんなんだから、ゲームで違反チケット貼り付けてライブさせたり、ガニ股させる事を思い付いたりなど、ギャグネタにされちゃうんだよ。(笑)
その後も、無人島生活は続きました。
そんなある日、のんは、どうにか飲み水を調達しました。
ですが、ネズミを追いかけていたペッパーが倒してしまい、せっかくの努力がフイに。
その夜は、何か不気味な声まで聞こえてきました。
そんな中、無人島生活はとうとう10日目。のんも、この生活に限界を感じてきました。
「お姉ちゃん、どうしてるかな・・・? ママやパパに会いたいな・・・。」
また、ちりも、水芸で水を出せなくなりました。そして、のんが調達してきた飲み水を洗浄に使いました。
その後、ペッパーが近付き、ちりは、ペッパーを嫌がる拍子に、飲み水の入った容器を倒してしまいました。
「もういい・・・。もうギブアップ・・・。神アイドルになるのもやめ・・・。」
「ノンシュガーは解散!」
今回のアイキャッチ
~ Bパート ~
そして、どこかに行くのん。ペッパーは追いかけますが、ちりは、これで良かったと言います。
ちりは、ギブアップボタンを押しに行こうとしますが、ペッパーが止めます。
「どうしてですの? のんだって、解散だって言ったでしょ?」
「のん、ウソ! 解散したくない!」
そして、ペッパーはちりに、のんが無人島生活を始めてから毎日つけていた日記帳を渡しました。
「無理ですわ・・・。プリパラの私では・・・、誰ともチームを作れっこありません・・・。」
「だいたいあなただって、私の事が嫌いでしょ?」
「アタイ好き! プリパラのちり!」
「後ろ見える、クジャク。でも、キレイな羽、今閉じてる・・・。」
「アタイのせい・・・? ちり、アタイ嫌い・・・。ばっちいって言う・・・。」
「でも、アタイ好き!」
「ペッパー・・・。」
その直後、のんの悲鳴が聞こえてきました。
すぐに、ペッパーは、のんが何者かにさらわれているのを目にしました。しかも、昨夜あげていた不気味な声まであげています。
のんは、洞窟に連れてかれました。ペッパーは、物の怪なんじゃないかと怯えます。
「アタイ、怖い・・・。助けて・・・。」
「ペッパーがこんなに怯えるなんて・・・。わ、私にだって、到底無理に決まってますわ・・・。無理に・・・。」
ですが、無人島生活2日目にのんに、ちりはペッパーよりも強いと言われた事を思い出します。
「お花と向き合う時の気持ちを思い出して・・・、参りますわ!」
という事で、洞窟突入。
「私は強い・・・。本当は強い・・・。」
ちりは、そう自分に言い聞かせて矢を放ちました。しかし、途中で矢が弾かれます。
そこに、ペッパーが駆けつけました。
「ペッパー、落ち着いて。私が守りますわ!」
そして・・・、
「かしこまりなさい!」
それを聞いた物の怪の正体は・・・、
「あじみ先生、ここに籠って壁画を描いてたんだって・・・。でも、誰かに見てもらいたくなって、あたしをさらったって訳・・・。」
「メソメソしないメソポタミアー!」
エコーかけてまで叫んでんじゃねーよ、このシリアスブレイカーは。まったく、ちりとペッパーの友情に感動していたのに、変に落としやがって・・・。どんなシリアスをも即死させる、あじみのおバカパワーの怖ろしさを改めて実感しました。(笑)
「良かったですわ、物の怪じゃなくて・・・。」
「ある意味、物の怪以上だったけどね・・・。」
「あんな怖ろしい生き物、サパンナにもいない・・・。初めて見た・・・。」
のんの意見に激しく同意。しかも、ペッパーがあんなに怯えるなんて、あじみのおバカパワー、どんだけすごいんだよ。腹を空かせたライオンが逆に食われちゃったりして。(笑)
「さっきはごめんね。つい、解散なんて言っちゃって・・・。なのに、ありがとう。あたしの事、助けに来てくれて!」
「べ、別に私は何も・・・。」
「ううん。ちり、守ってくれた! アタイとのんの事、包んでくれた!」
「解散は撤回ね!」
「うん! 感謝のペロピタ!」
とはいえ、ちりは、ペロピタされる事に抵抗を感じます。
しかし、ちりは、覚悟を決めて受け入れました。そして・・・、
「おーほほほほ! もう何でもアリですわ! ペロピタ返し! ペロピタ返しですわ!」
ちょうどその時、ノンシュガー優勝のアナウンスが流れました。SoLaMi SMILEとDressing Pafeの2チームは脱落していました。
神アイドルグランプリで有利になるプレゼントとは何なのか?
「あなた達のその笑顔ですグロ。お互いの弱さと強さが補い合う、まさにじゃんけんのグー、チョキ、パー。素晴らしい仲間でしたグロ!」
という事で、無人島サバイバルバトルは終了。なお、時間については、ホログラメーション操作で、実際は2日しか経っていないとか。
しばらくして、ノンシュガーの3人はライブに出ました。
コーデは120話と同じく、のんは「ノンシュガーガーリーリボンコーデ」、ちりは「ノンシュガーエレガントコーデ」、ペッパーは「ノンシュガーふわもこファーコーデ」。
「一同、かしこまりなさい!」
「私達、無人島から恥ずかしながら帰ってきました!」
「み~んなペロピタ! み~んなアイドル! ウッホホーイ!」
『あたし達、ノンシュガー!』
そして、ミュージックスタート。曲は120話と同じく、「シュガーレス×フレンド」。
メイキングドラマは「ZOO ZOO TOWNカーニバル」。
ライブが終わると、ちりとペッパーは、神チャレンジライブのステージに導かれました。
という事で、ちりとペッパーもスーパーサイリウムコーデをゲットしました。
少しして、3人はトモチケ交換。
これで神アイドルグランプリに出られる事に、ウサチャは感動します。
しかし、ジャニスは、グランプリで勝たなければ意味がないと、気を引き締めさせます。また、機を見て、ジュリィからタクトを手にしようと考えていました。
今回は、これで終了です。
次回:「ジュリィとジャニス」
どんなアイドルにも分け隔てなく仲良く接するジュリィですが、ジャニスは、そんなジュリィから女神という立場が感じられず、困惑します。
そして、いつしか、神アイドルシステムを司る女神の務めについて、姉妹間で考え方のずれが生じました。一度姉ときちんと向き合いたいと願うジャニスに、待望のチャンスが訪れます。
果たして2人は、お互いの考えを分かり合う事ができるのか?
「プリパラしりとり」で「ゆ」で始まる言葉は「弓」。
今話のネタを出したのはよく考えたと思いますが、女児向けアイドルアニメにそんな物騒なワード持ち込むなよ・・・。まあ、「アイカツ!」にしても、クリスマスに斧が必需品になってましたから、別にいいか。(笑)
次回は「み」で始まる言葉。あろま&みかん関係で「みるく」が来ると予想。
【まとめ】 ※今回もかなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
ノンシュガーの3人が無人島サバイバルバトルで優勝し、ちりとペッパーがスーパーサイリウムコーデをゲットしました。
さて、今回のポイントは「本音」でしょう。ちりとペッパーが仲良くなる大切な要素だったと思います。
チームとして活動するにあたって、本音をさらけ出すのって大事ですよね。(本音の出し過ぎは、かえってマイナスですが)
特に、プライドの高いちりについては、すごく良かったと感じています。「無理ですわ・・・。プリパラの私では・・・、誰ともチームを作れっこありません・・・」というセリフには、来るものがありました。
ちりはチームを組んでも、自分にはふさわしくないと言い続けていましたが、それは、仲間を下手に見ているのではなく、高飛車な自分なんかがいたら仲間に迷惑をかけちゃうかも、という不安からの表れであり、プリパラの外と中ではキャラが違っても、本質的には同じだったのは面白かったところですね。
考えてみれば、ちりは、由緒ある華道の家元で、祖母が華道に厳し過ぎるゆえ、学校では、クラスメイトから近寄り難い存在と思われてきた事でしょう。友達はほとんどいなかったのではないかと思われます。
だけど、プリパラなら、そんな事は関係なく誰とでも仲良くなれる。さらに、90話では、友情に熱いらぁらと出会って初めてプリパラに行けた幸運もありました。
しかし、セレブのジュエルが渡された事やジャニスと出会った事を機にキャラは変わり、普段の生活からの抑圧も相まって、あの高飛車なキャラに変わりました。あんな振る舞いをすれば、多くの子達から恐れられ、友達になりたいと思う子はほとんどいないでしょう。
「子供の純粋性」に満ちたプリパラでも友達はできない。それがいつしか、諦めとして生まれたのでしょう。プリパラチェンジ前のちりがプリパラに行きたくないと思っていたのは、高飛車なキャラになってしまう事よりも、そういう諦めが大きかったからなのかもしれませんね。
だけど、そんなちりを受け入れてくれる子達がいました。誰かに認められれば、その諦めが希望へと変わっていく事でしょう。
のんについては、前話で学んだ「体当たりと、すべてを受け入れる心」が上手く作用していたと思います。
ちりは無人島生活でも相変わらず高飛車な自分勝手な行動をとっていましたが、それでも不満を言わなかったのは「すべてを受け入れる心」が効いているでしょう。Aパートで、ちりに、本当はペッパーよりも強いと促したり、無人島生活に耐えられないちりのために食糧ゲット目指して頑張っていたのは、友達思いな熱い「体当たり」だったと感じています。
そして、ペッパーについては、「アタイのせい・・・? ちり、アタイ嫌い・・・。ばっちいって言う・・・」と、自分が嫌われている自覚を出しながらも、「でも、アタイ好き!」と本音も出していたのは素晴らしかったと感じ、ちりに大きな希望を与えていたと思います。
ちりは高貴な家柄の生まれなのに対し、ペッパーは貧困国出身と、あまりにも対極的で、ちりにとっては、ペッパーはすごく受け入れにくかったでしょう。ペッパーを人一倍嫌うのは仕方のない事かもしれません。
だけど、ペッパーは、そんな事を一切気にせず好きだと言ってくれて、ちりはすごく嬉しかった事でしょう。ペッパーは、ウソを言えるほどの器用さがないと思えば、尚更でしょうね。
ペッパーに触れるのも嫌だったちりが、恐怖に怯えるペッパーのために自分を奮い立たせたり、ペロピタし合ったりと、大きな成長が見られたのは本当に良かったと思います。
そう思うと、今回の神チャレンジライブをちりとペッパーの2人っきりでやらせたのは見事だったと思います。
やろうと思えば、のんも入れて3人で神チャレンジライブをやらせる事もできたでしょう。だけど、仲が良くなかった2人がこうやって仲良くライブをやったのは、プリパラではどんな子でもすぐに仲良くなれる、すなわち、「み~んなトモダチ! み~んなアイドル!」な「子供の純粋性」がふんだんに詰まっていると感じられ、2人だけでやらせて大正解だったと感じています。
3人での神チャレンジライブについては、第4回神アイドルグランプリで優勝した時の楽しみにしたいものですね。それに、「トゥインクルリボン スウィート」(のんのブランド名)関係のメイキングドラマ「新発売 プリパラスイーツ『ふわトロりん』」を出す機会も残ってますので、併せて期待したいです。
今回も、のん、ちり、ペッパーの3人は絆を深め、さらに成長したと思いますが、これで終わりではなく、第4回神アイドルグランプリで優勝する事が本当のゴールです。(もちろん、それで終わりという事でもありませんが)
それに向けて、今後、3人はどう頑張って、成長していくのか? 第4回神アイドルグランプリまでの話数は少ないですが、これからも3人の活躍にしっかり注目したいと思います。