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ラブライブ!スーパースター!! 3期第9話感想

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 今話の名セリフ:「より繋がった強い気持ちを、みんなに届けたい・・・。最高の瞬間を、今ここに!」

 「ラブライブ!スーパースター!!」3期第9話「ザルツブルガー・ノッケルン」の感想です。


~ Aパート ~
 ついに11人体制となったLiella!。3年生と2年生は、新たにLiella!のメンバーとなったマルガレーテと冬毬を温かく迎え入れます。
 その後、11人全員で練習に取り掛かりました。しかし、マルガレーテは、長くLiella!を敵と見ていただけに、完全に心を開いてはおらず、他のメンバーから親しく話しかけられても、うっとうしく感じています。

 練習後、3年生の5人は、マルガレーテがメンバーに打ち解けるにはどうしたらいいか考えました。
 千砂都は、2つに班分けして練習するのはどうかと提案。ただ、1日の練習をそれで通す訳ではなく、全員で集まって練習時間をどこかに設ける事も考えました。
 班ごとに各自と向き合い、全体練習の時にその課題を克服していく。これだと、メリハリのある練習が望め、マルガレーテが少しずつメンバーに親しくなってくれそうです。

 その夜、かのんは、2班に分けて練習する事をマルガレーテに話しましたが、マルガレーテは、そんな事をする必要はないと返します。
「前も言ったけど、練習だって、私は1人で全然平気。ライブが近付いたら、その時にみんなに合わせる事だってできるし。」
「そうかもしれないけど・・・。」
    
「じゃあね。」
「みんながマルガレーテちゃんと早く仲良くなりたいって思ってるんだよ? こうやって気にかけて・・・。」
   
「それが嫌なの・・・。」
「え?」
   
「特に話す事もないのに、無理に話しかけてきたり・・・。」
「そんな言い方・・・。」
    
「あんな風に気遣われるの、すごく嫌・・・。Liella!の一員になった事に後悔はないけど、馴れ合いたいなんて、まったく思わない・・・。」
   
「このメニューは、1人でもちゃんとこなすわ。私の事は、これ以上構わなくて結構。お休み。」
   
「不器用さんが多過ぎだよ・・・。あ・・・。私もか・・・。」
   

 その翌日、かのんと2年生4人と冬毬は、マルガレーテと打ち解けようと、教室の外からマルガレーテの様子を見ました。
 ただ、冬毬は、マルガレーテの実力なら、一緒に練習しなくてもライブに問題が生じる可能性は低いと見ており、すぐに仲良くなる必要はないと思っています。

「せっかく同じLiella!の一員になったのに・・・。」
「同じになったからこそ、互いが活動しやすい形にするのも、大切な事かもしれません。」
    
「でも・・・。でも、嫌っす! きな子達は同じ仲間! 同じチームなんっす!」
   
   
   
「マルガレーテちゃん! きな子と一緒に遊ぶっす!」
「どうして?」
   
「仲良くなるためっす!」
「だから、そういうのが・・・。」
    
   
「どっちが二重跳び、ずっと跳び続けられるか勝負っす!」
「もうちょっと良い遊びないの?」
「はやぶさの方が好きっすか?」
「そういう事じゃなくて!」
   
「まあ、いいわ。何でも付き合ってあげる。」
   

「一緒に遊べば、自然と楽しくなって打ち解けるっす! という訳で、大富豪を!」
    
「はい。」
「パス・・・。」
「パス。」
「パス・・・。」
「パス。」
「パス・・・。」
「パス・・・。」
   
「あがり。」
   
   
「私の勝ちでいい?」
「さ、3回! 3回勝負っす!」
「ルール、勝手に変えないでよ・・・。」
   
 K3枚に、A4枚とか強い手札来過ぎでしょ。おい、NHK。強い手札がマルガレーテに多く来るように、裏で仕込んでんじゃねーよ。(笑)

「強い・・・。」
「だったら! 私がゲームで対戦プレイの楽しさを教えてやるぜ!」
    
   
「ユールーズ。」
「おい、マルガレーテ! なんかズルしたろ?」
    
「チュートリアルの通りにやっただけよ。」
「ぐぬぬぬぬ・・・。」
「そもそも争い事で解決しようとする事自体、ナーンセンス!」
   
「ここは穏やかに、ティータイムで平和的、かつ、大人な交流を・・・。」
「オーストリアではコーヒーがよく飲まれているの。私のおすすめは・・・。」
   
   
『美味しい!』
「ナツー!」
   

「マルガレーテちゃん、何をやらせても完璧っす・・・。」
「やはり私は・・・。」
    

「無理に仲良くなる必要はない、か・・・。」
「冬毬ちゃんは、そう言うけど・・・。」
    
「マルガレーテちゃんって、本当はお姉さんがいる学校に入りたかったのに、実力不足の烙印を押されて・・・。」
「うん・・・。」
   
「それがきっかけで、結ヶ丘に・・・。」
「そう・・・。」
   
「ウィーンでも、それですごく気を遣われたりしたんだろうな・・・。」
「だと思う・・・。」
   
「だから、今相手がすごく自分に気を遣ってくれているとか、無理して話しかけてくれているとか、そういうのに、すごく敏感になっちゃってるのかも・・・。」
「そうかもしれない・・・。」
   
「仲良くならなきゃって構えるんじゃなくて、自然に距離が縮まる方法を考えなきゃ・・・。」
「うん・・・。」
   

 その夜・・・、
「いいんじゃない?」
「悪くないわ。」
「マルガレーテちゃんのおかげで、お店のメニュー、増えるかもしれないね!」
    
「お店で出すなら、こんなレベルじゃ話にならないわ。」
「今に見ててよ!」
   
   


~ Bパート ~
 その後日、かのん、千砂都、恋の3人は、地区予選で歌う曲のフォーメーションと歌い分けをマルガレーテにやってほしいとお願いしました。
「私がやる理由は?」
「え?」
「そんなの、メンバーの実力や性格を知ってる先輩達の方が向いてるに決まってるじゃない!」
   
「そうではありません。」
「確かに、私達の方が、メンバーの性格や実力を分かってる。だからこそ、客観的に判断できない時もあるんだ。」
「ラブライブで勝ち上がるには、最高のパフォーマンスを目指さなければいけません。」
   
「マルガレーテちゃんなら、フラットな視点でLiella!を分析してもらえると思ったの!」
   
「マルガレーテちゃんも、優勝したいと思ってくれているんでしょ?」
「それは・・・。」
「だから、やってみてほしい! もっともっと、私達、進化していきたいの!」
   
「明日の練習は?」
「お昼から、いつもの場所に集合。」
「分かったわ。」
   
「とりあえず、作戦成功?」
「まだきっかけができたに過ぎませんが・・・。」
   

 その翌日、Liella!は2班に分けて練習。マルガレーテは、それぞれの班を分析しました。
    
   
 もちろん、全体練習も行います。
「全員、立ち位置は、一旦、今立っている所で。じゃあ、いくよ!」
    
    
    
    
   
「はあ・・・、きつい・・・。」
「大会にもなると、やっぱりハードですの・・・。」
   
「みんなで同じ練習って、すごく新鮮だね!」
   
「マルガレーテちゃん、どうだった? 気になっているところあったら、教えて?」
   
「そうね・・・。じゃあ、はっきり言うけど、きな子先輩は、目立たないポジションに置いた方がいい。」
   
   
「夏美先輩も、冬毬の隣じゃ、力不足。」
   
   
「動きのレベルが違い過ぎて、悪目立ちしてる。」
   
   
「ま、まあまあまあ・・・。じゃあ、どうしたらいい? みんなが輝ける、マルガレーテちゃんが思う理想の形を教えて?」
    
「私が決めるなら・・・、こうね。」
   
「これって、2人を目立たない位置に立たせるって事?」
「ええ。」
   
「別にそうしろって言ってる訳じゃない・・・。決めてって言うから、そう判断しただけ・・・。」
   
「受け止めるっす・・・。」
「きな子ちゃん・・・。」
「どこに立てばいいんですの?」
    
   
   
「じゃあ、2人は両端に。」
『はい!』
   
   

 その夜・・・、
「おおー! これはいいかも!」
「できたの?」
「マルガレーテちゃんのおかげで、大成功! ザルツブルガー・ノッケルン!」
    
「ノッケルン?」
「スフレみたいな感じ?」
「食べたい!」
   
「待って! 教えてくれたマルガレーテちゃんが先!」
「部屋にいるのかな?」
   
「酷いんだよ! マルガレーテちゃん、今日は教える気分じゃないって、部屋にこもりっきりで!」
   

   
「マルガレーテちゃん! ありあが、お菓子味見してほしいって!」
   
「はあ・・・。やっぱり、私が決めない方がいいと思う・・・。確かに、外から来た私の方が、冷静な判断ができるかもしれない・・・。でも、それが、いい事なのかしら・・・。」
   
「3人のユニットだった時、歌っていて分かった気がした・・・。技術も大切だけど、スクールアイドルには、同じくらい心も大切だって・・・。」
   
「スクールアイドルにとって、みんなの心が1つになる事が何よりも大切・・・。誰か1人優れていても、全員の足並みが揃わないと、良いライブは生まれない・・・。」
「マルガレーテちゃん・・・。」
   
   
「だから、私じゃ・・・。」
「マルガレーテちゃん!」
   
「ちょっ、かのん?」
「嬉しいよ!」
    
「何泣いてるのよ?」
「マルガレーテちゃん、そこまでスクールアイドルの事、分かってくれていたなんて・・・。」
   
「私達、みんな、マルガレーテちゃんの事、大好きだからさ・・・。」
   
「分かった! 分かったから!」
   
   
「まったく・・・。」
「えへへ・・・。」
   
「マルガレーテちゃん! お客さんだよ!」
   
   
「練習?」
「きな子が年上だとか、一切気にせず・・・、」
「思いっきり指導してほしいんですの!」
    
「今日は、もう夜よ?」
「関係ないっす!」
   
「きな子先輩・・・。」
「地区大会で力になれない事、想像するだけで、悔しくて悔しくて、眠れないっす・・・。みんなと平等に、みんなで同じ気持ちで、何より、自分に負けない姿でステージに立ちたいっす・・・。」
「だから、私達は、食らい付いていきたい・・・。」
    
    
「夜は少し冷えるよ。」
   
   
「アンタも来なさいよ。」
   
「私はいいや。」
「え?」
    
「私は・・・、もう行かない・・・。」
   
「どういう事?」
「聞くなですの。」
「かのん先輩がLiella!にいられるのは、今年で最後・・・。」
    
   
「じゃあね!」
   
   
「ちょっと!」
「行ってらっしゃい・・・。」
   

「あら? 練習? 珍しい組み合わせね。」
    
「声かけたらダメデスヨ?」
「何でいるのよ・・・。」
   
「かのんちゃんから連絡来たんだ。」
「地区大会、私達も、より一層頑張らないと、ですね。」
「ええ。」
    
   
    
   
    
「今の・・・。」
「上手く、いった?」
「ええ。」
   
「もう1回、頭から!」
『はい!』
   

 それから何日か経ち、ラブライブ地区予選を迎えました。
「今年も、ついにラブライブが始まる。私達3年生にとっては、最後の大会。」
    
「最後・・・。」
   
   
「今まで、大会を連覇できたグループは、1組もない・・・。」
「私達が初めてになろう・・・・。目指すのは、今年も優勝!」
『はい!』
    
「マルガレーテちゃん!」
「え?」
「本番前に一言もらっていい?」
   
   
   
「千砂都先輩は、3年生最後の年と言ったけれど、私達下級生にとっても、最初で最後のラブライブになる・・・。理由は、たった1つ。11人で優勝を目指せる瞬間は、もう2度とないからです。」
   
   
「この11人で歌える唯一の大会・・・。その中で、みんな、常に努力を怠らず、全員が手を取り合って前を向いている・・・。」
   
    
「その姿勢の大切さを、きな子先輩と夏美先輩から、私は学びました。ありがとうございます。」
    
「私は、自分と冬毬が入った事で、Liella!が、より一層すごくなったと感じてほしい・・・。」
   
「より繋がった強い気持ちを、みんなに届けたい・・・。最高の瞬間を、今ここに!」
   
「さあ! 11人で、新しい扉を、開いていくよ!」
『おー!』
    

   
    
   
    
    
    
    
    
    
    
   
    
   
    
   
   
「よし!」
「悔いのない最高のライブ・・・、」
「できたかも・・・。」
    
   
『素敵!』
   
「みんな、お疲れ様!」
「地区大会、突破できたんじゃない?」
   
「あら、やだ! ありあの作ってくれたザルツブルガー・ノッケルン、早く食べないと!」
「そうだった! お姉ちゃんとマルガレーテちゃんにも、帰ってきたら食べてもらおうっと!」
   

 今回は、これで終了です。


【まとめ】
 という事で、今回は、11人体制となったLiella!が始動し、ラブライブ地区予選に出場した話でした。
 マルガレーテの大きな成長を感じ、そして、オープニング曲をライブ曲に持ってくるという展開に心震えました。3期初回から今話までの全9話中、一番面白い回だったと感じています。

 Liella!は11人になったものの、マルガレーテは、気を遣われる事に嫌気を感じていて、メンバーと馴れ合おうとは思っていませんでした。
 考えてみれば、マルガレーテは、様々な事を軽々とこなせるほど優秀な上、プライドが高い性格。そのため、天狗になりやすく、思った事を遠慮なく言うところもありますので、他人との衝突は起きやすく、友達はできにくいでしょう。衝突を避けるために気を遣われる事も多かったように思います。
 孤立化しやすい性格に加えて、昨年のラブライブはずっと1人で頑張り続けてきました。それも、1人で練習する方が気が楽だと思わせていたでしょう。

 マルガレーテは、相手のダメだと思った事を厳しくダメだと言い、それで相手が傷付いたり、怒ったりして、相手との関係が終わる事が多いですが、相手がそれを受け入れて、ダメなところを直そうと努力し、上達していけば、良い関係を築けるんですよね。ザルツブルガー・ノッケルン作りに苦戦していたありあが、上達するたびに、ありあの腕を認めてくれていたように。
 きな子と夏美も、そうでした。2人とも、ダンスの実力は劣っていて、ラブライブでは目立たない両端が立ち位置だと容赦なく言われたのに、そこでふてくされず、思いっきり指導してほしいとマルガレーテに頼みました。
 2人からすれば、マルガレーテは下級生。下級生が上級生にダメ出しなんて生意気とか、礼儀を知らないとか、不快に感じてもおかしくないのに、対等な立場で練習に付き合ってほしいと真摯に向き合ったのは、すごかったと思いますね。
 かのん達3年生が卒業した後も、頼られるような存在になりたい。前に夏美が言っていた夢に対して妥協しない意気込みが感じられました。2年生の成長をまた感じられたのは良かったですね。

 そして、ライブ本番前では、マルガレーテが、きな子と夏美から努力する事を大切さを学んだ事に礼を言いました。「ありがとうございます」と言って。
 マルガレーテが、少し前までは敵だと思っていた相手に礼を言うなんて・・・。それも、敬語を使うだなんて・・・。
 2期の東京大会で敗れて、醜態を晒し、心の成長がこの子の課題だと感じてから2年数か月、この展開を待っていた・・・。結ヶ丘に入学して、素晴らしい仲間達と一緒にスクールアイドルをやれて、本当に良かった・・・。

 マルガレーテの成長は大いに感動しましたが、今話の感動はこれで終わらず、ライブシーンでも魅せてくれました。
 今回の曲は「Let's be ONE」。なんと、オープニング曲! まさか、オープニング曲をライブ曲に持ってくるとは思わなかったぜ・・・。
 今回のライブシーンの映像の大部分は、オープニング映像と同じ。そのため、悪く言えば、使い回しなのですが、今回のライブに臨む前の過程を考えると、神映像に見えますね。すべて新規映像にするより、断然良かったと思っています。
 また、メンバーの立ち位置も、きな子は、センター・かのんの右隣で、夏美は、センター近くに置かれ、冬毬の隣です。2人の努力がマルガレーテに認められたって事ですね。
 メンバーの立ち位置について深く考えず、何気なく見ていたオープニングの裏に、実はメンバーのたゆまぬ努力があったなんて、熱いですね。感動をありがとうございます!

 さて、次回のタイトルは「桜小路きな子」。きな子の本名がタイトルという事は、きな子推し大歓喜の回になるのでしょうか。
 次回は、きな子の成長の集大成を拝めそうな気がしますが、果たして? 次回も楽しみです。

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