ラブライブ!スーパースター!! 3期第10話感想
- 2024/12/15
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今話の名セリフ:「結ばれる想い・・・。これからもずっと!」
「ラブライブ!スーパースター!!」3期第10話「桜小路きな子」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、Liella!の11人は、ラブライブ地区予選の結果公表を待っていました。
予選を通ったチームの名前が次々に出てきます。果たして、Liella!は入っているのか?
ありました。という事で、地区予選を突破し、次は東京大会に臨む事になります。
~ Aパート ~
「きな子が作詞!?」
「次の曲でチャレンジしてみない? ずっと歌詞を書き溜めている、きな子ちゃんにお願いしたいんだ!」
「きな子の作った歌詞、見てみたいですの!」
「私も! 私も!」
「で、でも、次のステージは、大切な東京大会っすよ? そんな大舞台にきな子が・・・。」
「これからは、きな子ちゃんの世代が中心になってくるでしょ?」
「いつまでも私達に頼られるのも、困っちゃうもんね!」
「やってみろよ!」
「メイちゃん・・・。」
「どうかな?」
「うん・・・。やってみるっす・・・。」
「やった!」
「ファイトですの!」
ですが、考えた歌詞が東京大会という大舞台で歌われるとなると、プレッシャーになり、歌詞が全然思い付きません。
どうしたらいいか迷ったまま廊下を出ると、生徒会室から、恋とナナミの声が聞こえてきました。
ナナミは恋に、早く次の生徒会長を決めてほしいと思っています。結ヶ丘は、恋の母が創設した学校で、決まったルールがなく、発展途上であり、そんな学校の生徒会長を引き受けてくれる生徒はいないんじゃないかと、恋は考えていました。
しかし、このままという訳にもいかず、また、進路の事も考えなければならない身。早いうちに次の生徒会長を決める必要があります。
そのため、恋は、色んな生徒に声をかけていました。ですが・・・、
「え? 私はちょっと・・・。」
「勉強も部活もあるし・・・。」
「恋先輩の仕事を引き継ぐって事ですよね・・・。」
「まさか私、嫌われているのではないでしょうか?」
「何、変な事を!」
「きっとそうだ・・・。そうだったのですね・・・。」
「いやいや・・・。」
「不器用な私を苦手とする人が、大勢いる・・・。」
「じゃないっす! たぶん・・・。」
「たぶん?」
「あ、いや・・・。恋先輩が頑張り過ぎているからもしれないっすよ!」
「成績優秀。ダンスも歌も得意なその姿は、後輩からは完璧に見えるっす! 学校創立者の娘さんっすし!」
「それは、生徒会長の件とは関係ないのでは?」
「兎にも角にも、恋先輩が代表としてふさわしいって、みんな思ってきたんすよ!」
「きな子、協力するっす!」
「よし! このポスターを、みんな明日見るっすから! きな子のクラスメイトにも、興味ある人がいないか、聞いてみるっすよ!」
「ありがとうございます。」
「まずは、何でもトライっす!」
その後、きな子は、恋の家に招かれました。
「参考になるかどうか分かりませんが・・・。」
「かたじけないっす・・・。」
「歌詞、悩んでいるのですね。」
「かのん先輩達は、きな子に期待しているんすけど・・・。」
「まず、ぼんやりとでも、今思っている事を文字に起こしてみては?」
「やってみました・・・。」
「では、届けたい気持ち、自分に言い聞かせたい事などが、ヒントになるかもしれません。」
「届けたい気持ち、自分に言い聞かせたい事・・・。恋先輩は、さすがっすね・・・。」
「そんな事・・・。自信持って下さい。」
「自分から伝えたい事って何だろう・・・。自分がメッセージを発信するという事を、考えれば考えるほど、どうしていいか分からなくなって・・・。」
「では、いっそ、今のその迷っている気持ちを、そのまま詩にしてみては?」
「それは嫌っす・・・。」
「せっかく任せてもらえたのに、暗い詩は書きたくない・・・。きな子は、曲を聞いてくれたみんなが笑顔の時が、一番幸せな瞬間なんす・・・。」
「だから、きな子がクヨクヨ悩んでるようじゃダメ・・・。自分でもダメなのが分かっていて、書いてしまう訳にはいかないっす・・・。」
「きな子さん・・・。」
「すみません・・・。迷惑かけてますよね! 失礼します!」
「待って下さい! 確かに、大切なのは、自分が納得できる事だと思います。まだ時間はあります。焦らないで・・・。」
「ありがとうございます・・・。」
「きな子さんは、少し私と似ているかもしれませんね。」
「きな子が!? どこらへんがっすか?」
「真面目で、でも、不器用で、頑固なところ。」
「そ、そうっすかね? 自分じゃ、全然分かんないっす・・・。」
「きな子様、どうぞ!」
「私の大好きな、いちごパフェです! これを食べて、元気付けて下さい!」
「恋先輩、これを食べきれちゃうんすかー!?」
きな子が描いたポスターの効果はなく、生徒会長に立候補した人はいません。
そこで、ナナミは、どんな人に生徒会長になってもらいたいか考えた上で指名したらどうかと提案しました。
しばらくして・・・、
「届けたい気持ち・・・。自分に言い聞かせたい事・・・。」
「言葉が出ない・・・。」
「頑張ってるっすね、みんな・・・。素敵っす・・・。」
「1人じゃない・・・。」
「おー! なんかいっぱい言葉が出てきたっす!」
「これは・・・。」
「ごめんなさい・・・。楽しくなって、つい・・・。」
「きな子さん。生徒会長、やってみませんか?」
「え? ええーっ!?」
~ Bパート ~
「きな子が生徒会長!?」
「お願いしたいです。」
「む、無理っすよ・・・。」
「いえ。きな子さんが適任です!」
「誰もやってくれる人がいないからでは?」
「違います!」
「そんな・・・。恐れ多いっす・・・。」
「すみません・・・。ビックリしてしまって・・・。」
「いえ・・・。私の方こそ、突然過ぎましたね・・・。」
「きな子さんから湧き出る言葉に、感銘を受けました。この学校を託せる人に出会えたと、そう思えたんです。」
「絵を描いて踊ってたら、楽しくなっちゃっただけっすよ・・・。」
「私の家に来てもらった時も感じました。きな子さんは、みんなのために頑張れる優しさと、頑固なくらいの強い信念があるって・・・。」
「だから、あの時似てるって・・・。」
「きな子さんが生み出した絵や言葉は、とても素敵です・・・。もっと自信持って下さい。」
「恋先輩・・・。」
「少しだけ考えてみてくれませんか?」
とは言われたものの、きな子は、生徒会長になっても失敗して慌てる自分を想像してしまい、生徒会長になるのは無理だと感じます。
ちょうどその時、マルガレーテが近くを通り、声をかけました。
「なるほどね・・・。」
「恋先輩の力にはなりたいんすけど、作詞もまだ全然できてない上に、生徒会長なんて・・・。」
「尻込みしてたら、できる事も、できなくなるわよ。」
「それは、マルガレーテちゃんだから、言えるんす・・・。」
「今できないんだったら、できるように日々努力するだけ。」
「強いっすね、マルガレーテちゃんは・・・。」
「そうかしら?」
「良い事思い付いたっす! マルガレーテちゃんが生徒会長やるって、どうっすか?」
「はぁ!?」
「マルガレーテちゃんほどの強さがあれば、きっとみんなを引っ張っていけるっす!」
「何、むちゃくちゃな事言ってるのよ。私は1年生よ。それに、来年になったら、ウィーンの学校に戻る予定なんだから・・・。」
「やっぱり、戻るんすか?」
「ええ。」
「きな子は、マルガレーテちゃんとずっと一緒にいたいっすよ?」
「私だって、結ヶ丘の事は嫌いじゃない・・・。どうしても叶えたい夢があるってだけ・・・。」
「夢・・・。カッコいいっす・・・。」
「あなたも、生徒会長やってみなさいよ? 向いてると思うわよ。」
「へっ!? どうして?」
「まあ、あなたの言う事なら、聞こうって思えるし・・・。」
「きな子が年上だとか、一切気にせず・・・、」
「思いっきり指導してほしいんですの!」
「後輩の私に、直すところを指摘してほしいって、真正面から言ってきた・・・。」
「私の方が年下なのに、そんな事できるって、カッコいいなって思ったわ・・・。私も、きな子先輩のために力になりたいって思った・・・。」
「マルガレーテちゃん・・・。」
「と、とにかく! 自分で自分を低く決めつけちゃダメ!」
「マルガレーテちゃん!」
「何よ?」
「ありがとう!」
「べ、別に!」
「みんな、きな子と一緒にスクールアイドルを頑張って、色んな思いを教えてくれたんすよね・・・。」
「そういえば、かのん先輩・・・。」
「きな子さん・・・。」
「きな子、生徒会長に立候補するっす!」
「きな子、いつまでたってもドジだし、運動も苦手だし、2年生なのに、全然先輩っぽく振舞えないし、すぐ慌てる、頼りないダメダメダメ人間です・・・。」
「でも、ここにある言葉は、一緒に頑張ってきたみんなのおかげで生まれたっす!」
「弱気なきな子に、いつも笑顔と勇気をくれる仲間・・・。Liella!のみんな・・・。そして、いつも応援してくれる学校のみんなの大切さに、今回改めて気付けたんす・・・。」
「きな子は、1人じゃないから頑張れる・・・。」
「すごいです・・・。歌詞も完成したのですね。」
「みんながきな子を支えてくれるから、きな子も支えられる存在になりたいって気持ちに繋がったんす・・・。」
「それに気付けてからは、気持ちがスーッって軽くなって、すごく笑顔になれて・・・。」
「きな子さんが作る学校は、素敵になりそうですね・・・。」
「結ばれる想い・・・。これからもずっと!」
「ありがとうございます・・・。」
「新しい生徒会長を紹介します。桜小路きな子さん。」
「はい!」
「きな子さんは1人ではありませんよ・・・。」
「はい!」
「このたび、結ヶ丘の生徒会長に就任した、桜小路きな子と申します。」
「恋先輩のような立派な生徒会長の後任として、みんなの先頭に立って、引っ張っていく事ができるかどうか、正直まだ不安です・・・。」
「でも、私は、恋先輩はじめ、この学校の生徒みんなが私にくれた笑顔や勇気を、沢山お返しできるような人になりたいんです。」
「この学校にあふれる笑顔が、世界中の人達にも広がってゆく・・・。その力の1つになれるよう、一生懸命頑張ります!」
「どうか、よろしくお願いします!」
「みんな・・・。」
「東京大会、センターは決まりだね。」
「うん!」
ラブライブ東京大会の時を迎えました。
結果発表です。優勝したチームは?
「やった!」
「これで全国大会!」
「やりましたね!」
「はいっす!」
「さあ、新生Liella!、優勝するっすよー!」
『おー!』
今回は、これで終了です。
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
今話のタイトルは「桜小路きな子」。きな子の本名がタイトルとなりました。
そのため、予想通りの、いや、期待以上のきな子の集大成が描かれていたと感じています。きな子推しの多くは神回だと感じたのではないでしょうか。
きな子は、Bパートで自身が言っていた通り、ドジで、運動は苦手で、頼りなかったりと、短所の多い子です。
2期開始前にビジュアルを見た時は、文学少女のような印象が強く、目立つのが苦手な控えめな子だと感じていました。スクールアイドルには向いていないとも感じ、2期初回で東京の事をよく分かっていなかったのを見た時は「この子、大丈夫か・・・」と不安視もしていました。
しかし、短所の多い自分を変えたいと頑張れる努力家で、他人のためとなると、より一層頑張れるところもあります。こうと決めたら曲げない頑固さや芯の強さも魅力でしょう。
また、Aパートでは、生徒会長募集のポスターや黒板に可愛い絵をスラスラ描いたところに驚き、絵の才能を感じました。良いところもいっぱいあるんですよね、この子は。自己肯定感が低いってだけで。
そんな子が生徒会長に立候補するなんて、目頭が熱くなりますよ・・・。恋の勧めがあったり、マルガレーテの言葉もあったとはいえ、立候補したのは、すごい事だと思いますね。
生徒会長就任後のスピーチも見事だったと思います。あのスピーチ、原稿はあったものの、原稿に書かれた内容を話していなかったんですよね。
つまり、あのスピーチはアドリブ。自分があの場に立った時に思っていた事を話していた訳であり、これも良かったと感じています。嘘偽りのない素朴な気持ちを、緊張もせずに堂々と言えたのは、大きな成長を感じましたね。
そして、ラブライブ東京大会では、きな子がセンターに。歌詞は、きな子が作詞したものであり、きな子メイン回にふさわしい大舞台が揃いました。
結果は優勝。そりゃ、生徒会長就任後初のステージ、きな子センター、きな子作詞、最後のまぶしい笑顔と、4拍子揃っちゃったら、ねえ?
ストーリーの流れを考えれば当然の優勝ではあるものの、きな子の成長がなければ成しえなかった結果でしょう。
結ヶ丘で素晴らしい生徒達と出会い、Liella!に入って素晴らしい仲間達と一緒に頑張れたから、きな子は、少しずつ色んな事を学び、成長し、そして、この結果に辿り着けたのだと思いますね。
結ヶ丘に入学して、Liella!に加入して、本当に良かった・・・。
あと、恋も、今話の大きな見所を作ってくれたと思います。作詞や生徒会長立候補に悩むきな子を励まし、良い感じに、次の生徒会長をきな子に引き継げました。
特に、きな子から「結ばれる想い」と言われた時は、感動度が高かったですね。この言葉は、1期8話のタイトル。恋がスクールアイドル部に入った事で、Liella!が始まった話です。
と同時に、この話で、恋が実質的に生徒会長に就任しました。実際は、その前の話で選ばれましたが、その時は、音楽科と普通科の融和という公約を反故にし、生徒達の混乱を招きました。
この時にかのん達がいなければ、生徒達の混乱を収束できず、恋は精神的に潰れていたでしょう。もはやラブライブどころではなく、2年目の入学者数は芳しくなく、結ヶ丘は廃校になっていたかもしれません。
そう思うと、きな子から「結ばれる想い」と言われた時は、報われたでしょう。不器用ではあったものの、周りを頼りにしながら、結ヶ丘を良き学校に作り上げ、生徒達から厚く頼られ、2年数か月にわたって、立派な生徒会長を務めていたと思います。本当に、お疲れ様でした。
ですが、卒業しても、結ヶ丘にかかわっていくのでしょう。
母の遺した学校を、より良いものにしていきたい。その思いを胸に、卒業してからも、生徒達に接していきそうな気がしますね。
いずれは、理事長になる事も考えられるでしょうか。今後何年生きようと、結ヶ丘に対する情熱は熱く持ち続けてほしいですね。
他にも、マルガレーテが、きな子は生徒会長に向いてると言っていたところも見所だと感じました。
前話で、学年の違いを抜きにして、直すところを指摘してほしいと言ってきたところにカッコよさを感じ、きな子の力になりたいと感じたあたり、マルガレーテは、すごく変わったと思いますね。2期は周りを見下してばっかりでしたし。
今話も、マルガレーテの成長を感じる事ができたのは、良かったです。
マルガレーテは、来年はウィーン国立音楽学校に入学すると言っていましたが、私としては、3年間結ヶ丘で過ごしてほしいと思いますね。新しく生徒会長になったきな子を支えてほしいと思いますし、歌の楽しさや結ヶ丘で培った成長を後輩達に伝えてほしいですし。3期生が冬毬1人だけになってしまうのも寂しいでしょう。
そこは、次回、次々回の物語次第でしょうか。私の考えている通りになってほしいな、と少し期待しています。
さて、時が経つのは早いもので、3期は残り2話となりました。次回はラブライブ全国大会、次々回はかのん達の卒業を描くのでしょうか。
3期は他校のスクールアイドルが出ていないため、ラブライブ全国大会はあっさり優勝しちゃいそうな気がしますが、それでも壮大なドラマが待っていると信じて、残り2話の視聴に臨みたいと思います。
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