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魔法つかいプリキュア! 第40話感想


 「魔法つかいプリキュア!」第40話「愛情いっぱいのおめでとう! リコの誕生日!」の感想です。


~ オープニング前 ~

 ある日、みらいの家で、祖母のかの子と母の今日子が料理番組を見ていました。2人は、料理家の意見に、なるほどと感心します。
 そんな時、みらい達がリビングに来ました。リコは、テレビに映っている料理人を見て、驚きます。
「仕上げはいつものように、愛情、は、い、れ♡ 特性チョコレートケーキの出来上がり。私の娘の大好物なの。今日は娘の誕生日だから、作っちゃいました!」
 
「お・・・、お母様・・・。」
 それを聞いて驚くみらい達。その直後、みらいの家に誰かが来ました。
 みらいがドアを開けると、そこには・・・、
「ハッピーバスデー、リコ!」


 今回も、オープニングは劇場告知バージョンでしたが、内容は前話と同じでしたので、画像はキャプチャーしませんでした。

 オープニング直後の提供画像は、特別バージョン。今話のタイトルに「リコの誕生日」とありますので、それを祝うものとなりました。


~ Aパート ~
 その後、リコの母「リリア」は、みらいの家のキッチンを借りて、リコの誕生日ケーキを作りました。リリアは、ささっとケーキを完成。
 そして、仕上げは・・・、
「愛情、は、い、れ♡」
 ちなみに、リリアは、魔法学校の食堂のレシピも監修しているとか。オムレツも黄身を多めに使うそうです。

 そんな中、また誰かが、みらいの家に来ました。それは・・・、
「まあ、リズもダーリンも、遅いんだから。」
「ごめんよ、ハニー。」

 
 ちょっと待った。お父さんお母さん、「ダーリン」「ハニー」で呼び合ってるのかよ。お母さんの方はともかく、まさかお堅い考古学者なリアンが奥さんを「ハニー」と呼ぶなんて・・・。
 いいね、気に入った! 良い意味で予想を裏切られました。これぞ、「ギャップが魅力」ってやつですね!(笑)


 その後、みらいはリコに、どうして誕生日だと教えてくれなかったのかを聞きました。
「苦手なの・・・。誕生日祝ってもらうの・・・。」

 少しして、盛大な飾り付けがされて、リコの誕生日パーティーが行われました。
 

 また、リアンは、今日のために、特注の写真機も用意しました。
 
 近所の人達も、リリアがいると知って、パーティーに参加しました。
 

 

 

 しかし、リコは・・・、
「やっぱり苦手だわ・・・。このノリ・・・。」

 その後、リアンは、レインボーキャリッジや精霊について調査。リコがプリキュアである事は、リズとリリアには言ってないそうです。
 その直後、リズとリリアが来ました。リリアは、リンクルルストーンを見て・・・、
「よし。ほーら、ピッタリ!」
「で、伝説のリンクルストーンが・・・、」

「ケーキの飾りに・・・。」
 
 まあ、「伝説」なんて、所詮こんなもんかと。私の脳内辞書には、「『伝説』は弄られてナンボ」とありますので、こういうのも至って普通かな、と感じています。(笑)

 少しして、ケーキをいただくリコ達。愛情を込めて作っただけあって、皆、美味しいと感じました。
 そんな中、リズが誕生日プレゼントを渡しに来ました。プレゼントは、これ。
 1万年使ってもインクが切れない万年筆です。
「私、大切に使うわ!」
 続いて、リアンがプレゼント。プレゼントは、33話と同じく・・・、
「去年とは違った趣があるだろ。」
「ええ・・・、ありがとう、お父様・・・。」
 
 こういうのって、気持ちが大切ではありますが、いくら何でも、石って・・・。まあ、ガーターベルトやら紐パンとかよりはマシだと思いますが。(笑)

 次は、リリアがプレゼント。
 それは、魔法界から古くから伝わる物語の読み聞かせ。誕生日には毎回やっているそうですが、リコは、もう子供じゃないだからと遠慮気味です。
 ですが、リリアは朗読し始めました。

「昔々、空がまだとても静かだった頃、ある所に、とても仲良しなお星さまが2つ輝いていました。」
「ある日、大風が吹いて、お星さまは離れ離れに。」
「お互い、声も届かないほど遠くなって、それでもお星さまは煌く光で元気を知らせ合い、寂しさに負けずにいられました。」
 
「ところが、今度は、どんよりした雲が、大空を覆ってしまいました。雲は大きく暗く、もう彼方の光は見えません。」
「1人ぼっちのお星さま。気が付くと、その頭の上に、2人の女の子が住んでいました。」
「お星さま、とっても悲しそう・・・。そう思った女の子は、お星さまに寄り添い、どうかお星さま達が、再び出会えますようにと、お空にお願いをしました。」
 
「女の子の優しい気持ちは、お星さまを再び輝かせ、女の子の強い思いは、雲を払いのけ、そして、お星さま達は、再び出会う事ができました。」

 

 


 みらい、ことは、モフルンは、素敵な話だと感動しました。 

 そんな中、オルーバは、プリキュアを倒す事よりも、自分達の復活についての探求を優先。一方、シャーキンスは、封印から脱するのに使った力が戻ったと、打倒プリキュアに意欲を燃やします。

 しばらくして、パーティーが終わり、後片付け。今日子はリリアに、どうやったらあんなに素敵な料理ができるのかを聞きました。
「簡単よ! 食べてくれる人を思って、心を込めて作れば!」
「なるほど、なるほど!」

 
「食べてくれる人を思って・・・。」
「いつも、私が好きなものを・・・。」
 
「料理だけじゃない。大好きだったお話も・・・、いつも・・・。」

 


 そんな中、リズとリアンが話し合っていました。お互い忙しい身で、特に、リズについては、今日の誕生日会に来られないおそれもありましたが、カタツムリニアが予想以上に早くナシマホウ界に着いて、間に合ったとの事。
 最近、魔法界とナシマホウ界を行き来する時間が短くなっているそうです。それを聞いたみらいとことはは喜びます。

 リコとリリアは、キッチンで片付け。魔法でちゃちゃっと終わらせました。
 リリアは、リコの魔法の上達っぷりをほめました。
「頑張ったね、リコ。」
「お母様・・・。」
 
「こっちに留学したって聞いた時は、驚いたし、心配したわ。」
「ごめんなさい。1人で勝手に決めて・・・。」
「また、1人で無理してるんじゃないかって、本当に心配した・・・。」
「いい? 魔法や勉強も大事だけどね、私は、リコが笑顔なら、それでいいの。」
 
「私の願いは、ただそれだけだから。ね?」
「お母様・・・。」
 

 その直後、みらいとことはがリビングにやって来て、先程の魔法界とナシマホウ界を行き来する時間が短くなっている事について、リコに話しました。
 リリアはリコを見て、昔を懐かしみます。
 
「ねえ、おかあさま。わたしもなりたい。このこたちみたいに。」
 


 

 魔法界とナシマホウ界を行き来する時間が短くなり、みらい達は、ナシマホウ界での授業が終わったら、魔法学校に行って、帰ってこようと考えていました。
 そう楽しく話すみらい達の上空には、シャーキンスが。シャーキンスはムホーの力で、みらい達を異空間に飛ばしました。


~ Bパート ~
 そして、シャーキンスは、ドンヨクバールを召喚。
 みらい達は変身します。ミラクルとマジカルは、ダイヤスタイルに。

 シャーキンスは、プリキュア達がどんなにあがいてもムダな事だと言います。シャーキンス達の主である、終わりなき混沌・デウスマストが、星という星を破壊していくから。
「大地も命も、すべては混沌に飲み込まれ、更なる混沌への糧となる。」
 直後、ミラクル達は、ドンヨクバールの攻撃に対抗できず、ダメージを受けます。
「お前達が何者かなど、知る必要もない。プリキュア、このまま滅び去るのだ!」
「まだよ・・・。まだ、パーティーの片付け終わってないし・・・。」
「それに・・・、お母様とみんなに、私の誕生日をお祝いしてくれたお礼、言ってない・・・!」
「命がいくら生まれてこようと、いずれ混沌に消えゆく定め。祝福する意味などなかろう。」
「私の笑顔を願ってくれるみんなの思い・・・。私もちゃんと伝えるの・・・。感謝の言葉を!」

 その時、リアンが持っていたタンザナイトのリンクルストーンが光り、マジカルの元に。直後、マジカルは、リンクルステッキにセットし、それから発する強大な光で、シャーキンスが作った異空間をかき消しました。
 シャーキンスは、ムホーの力が敗れるなどありえないと、ドンヨクバールに攻撃を指示。これは、ミラクルが、ガーネットのリンクルストーンをリンクルステッキにセットし、防ぎました。
 直後、フェリーチェが、ピンクトルマリンのリンクルストーンをフラワーエコーワンドにセットし、ドンヨクバールに攻撃。ドンヨクバールを追い詰めます。
 そして、エクストリームレインボーで、ドンヨクバールを撃退しました。タンザナイトの精霊も、レインボーキャリッジの中に。

 辺りは暗くなり、リズ、リアン、リリアが帰る時が来ました。
「お父様、お母様、お姉ちゃん・・・。あの!」
 
「今日は・・・、今日はありがとう。来年もお祝いしてくれたら、嬉しいな・・・。」

「もちろん!」
「嫌って言われても、するつもりだし!」
「来年は、もっと盛大に祝わなきゃな。」

「うん! 楽しみにしてる!」

 そして、3人は、リコとお別れ。
「大きくなったわね。」
「ああ。」
「あの夜(リコが生まれた日の夜)が昨日の事みたいなのにね・・・。」
 


 一方、みらいとことはは、ホウキで星や文字を描いて、リコの誕生日を祝いました。
 
「みらい・・・。はーちゃん・・・。」
「誕生日、おめでとう。リコ。」
 

 

 今回は、これで終了です。


 エンディングは、いつもの「魔法アラ・ドーモ!」に戻りました。
 また、今回は、月が変わっての初回でしたので、後半部分が変わりました。地球背景の7月バージョンに。

 ありゃ、新バージョンなし? もしかして、ネタ切れ? 最終回まで7月バージョンなんでしょうか?
 まあ、本当にそうだとしても、これまで素晴らしいエンディングを見せてくれた事に感謝しています! 今後もエンディングダンスを楽しく見ていきたいと思います!



次回:「ジュエリーな毎日! 魔法学校へ放課後留学!
 魔法界とナシマホウ界の行き来が短くなり、みらい達は、ナシマホウ界での授業が終わった後、魔法学校でも勉強をして、とても充実した日々を過ごします。
 中学校がお休みのある日、みらい達は、魔法学校の寮でお泊りする事に。ジュン、エミリー、ケイも集まって、素敵な夜を過ごしました。
 そんなみらい達を見ていた校長は、親友・クシィと過ごした頃を思い出し・・・。


 今回も、エンドカードはなかった代わりに、劇場版の宣伝。
 

 
 終盤の1シーンです。このあたりは、女児向けアニメとは思えない演出でしたね。

 劇場版といえば、一昨日12日(土)に感想を投稿しました。ご覧になりたい方は、こちらからどうぞ。ただし、ネタバレには、くれぐれも注意して下さい。


【まとめ】
 リコが誕生日を迎え、リズ、リアン、そして、母・リリアがみらいの家に駆け付け、盛大な誕生日パーティーが開かれました。

 という事で、今回は、リコの誕生日回でしたが、実は、リコの誕生日は、放映日前日の11月12日。13日じゃないんですよね。
 ですが、放映日当日に誕生日を迎えながら、提供画像とエンドカードでしか祝われなかったみらいと比べれば、かなり恵まれてますし、誕生日が公式に設定されているキャラが本編で誕生日を祝われるのは、「スプラッシュスター」の舞以来、約10年ぶりですので、プリキュアシリーズ全作を通しても、非常に貴重な誕生日回だったでしょう。
 しかも、放映日当日は「大安」だったのも良かったと思いますね。そんな日に、滅多に会えない家族が一斉に集まって誕生日を祝ってくれたとなれば、リコにとってこれ以上幸せな事はないでしょう。それに、深く考えさせる要素もあり、今回は実に素晴らしい回だったと感じています。

 そんな今回のテーマは「家族愛」でしょう。
 「他者の繋がり」において、「家族」は必要不可欠な要素です。生後間もなく接するのは、まず家族であり、育ててくれるのも家族ですしね。
 それゆえ、「家族愛」は、様々な「愛」の中で最も重要なものと思われ、今回のように、年1回しかない子供の誕生日を盛大に祝うのは、当然の話だと思います。

 ですが、子供が大きくなるにつれ、もう自分は子供じゃないというプライドが先行し、そんな「家族愛」を遠慮してしまうもの。Aパート前半のリコも、本来のクールの性格が相まって、家族の祝福がありがた迷惑に感じていたでしょう。
 しかし、子供と親の関係は、何年経っても変わらないものです。子供が自立して一人暮らしするようになっても、結婚したとしても。
 だから、親と子が離れ離れになって暮らすようになっても、親がおじいちゃんおばあちゃんになったとしても、子が生まれたばかりの時と同じように、子の幸せを願うものなんでしょうね。それゆえ、「家族愛」は、生きる上で必要不可欠で、そして、尊きものと言えるでしょう。

 それに関して、リコの家族にスポットを当てたのは見事だったと思います。
 みらいのように、常に家族と一緒にいるような身だと、親はいつも子の幸せを思っている事をいつでも言えますが、リコのように、離れて暮らしているとなれば、話せる機会が少ないために、そんな言葉がより心に響くのでしょう。
 まあ、今は、携帯電話やメールとかを活用すれば簡単に伝わる時代ではありますが、こういうのは直接伝える事で、大きな価値を生むもの。リリアがリコに、娘の笑顔を願っていると言った事、そして、リコが両親やリズに、また誕生日を祝ってほしいと言ったのは、感動しました。

 また、今話でも、リコの成長を感じられたのは良かったです。6話13話33話での家族との触れ合いの積み重ねがあって、今話のハッピーエンドに結び付いたんじゃないかと考えています。
 リコは、序盤では、魔法の実技は苦手で、姉のリズに対してコンプレックスを抱いていましたが、着実に一歩ずつ魔法の腕を上げていった事で、6話ラストや13話ラストでは、リズから素質があると認められました。33話では、リアンは仕事の話ばかりしていても、娘の事を想っている事に気付き、最後は笑顔で別れました。
 もし、魔法の実技は苦手なままの、心に余裕がない状況だったら、こうはいかなかったでしょう。13話のリズの期待も嫌味にとってしまい、33話のリアンの娘想いな気持ちにも気付けず、今話の誕生日回についても、迷惑としか感じなかったでしょうね。

 そう思うと、みらいの存在って大きいんじゃないかと思いますね。6話で、魔法の腕はどうあれ、リコの事を必要としてくれていると訴えてくれたから、リコは安心感を得て、少しずつ成長していけたと思いますし。
 そして、自信や、心の余裕が生まれ、色んな事に気付けるようになったでしょう。来年も誕生日を祝ってほしいと言えたのも、そんな成長の賜物だと思え、見ていて満足しました。

 さて、今作終了まで残り2か月半程度となりました。残り話数は10話程度と思われ、リコが家族と触れ合う事は、あまりないでしょう。あっても、1、2回でしょうか。
 ですが、リコの成長は今後もまだまだあると思われ、これからも注目したいもの。もちろん、みらい、ことは、モフルンの成長にも見逃さず、残り少ない今作をしっかり楽しみたいと思います。

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 プリキュアに絶賛ドハマリ中の1980年代生まれの老けたお兄さん。
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