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氷菓 第16話「最後の標的」 感想!

福部里志の憂鬱

 
 
 
つながっていくピース
アニメで見るとまた、よくできているなぁと感じます。
十文字事件と『夕べには骸に』がつながっていく様が面白すぎてたまらない!

海外を飛び回っている供恵ですが、神高祭の時期には帰っていたのでしょうかね。なんと、摩耶花太鼓判の『夕べには骸に』を持っていました。
自分にも他人にも厳しい摩耶花が「大好き」と言い、比較的無感動な折木が「いいぞ、これ」とため息をつき、活動家の供恵がわざわざ持ってきたほどの作品。
本郷脚本の時も思いましたが、読んでみたいですね、『夕べには骸に』。純粋に。

この『夕べには骸に』が折木の手に渡ったことにより、今回の十文字事件が『夕べには骸に』のあとがきで予告されていた可能性が浮上。
そして、千反田の好奇心のおかげで作画担当者まで分かってしまいました。生徒会長の陸山さん。折木が間違えて覚えていたのも無理はない、変換で出てこないじゃないかw

僕はアニメが始まる前に原作を読んだのですが、それももう4ヶ月前の話で、しかも一度しか読んでいないので、結末は覚えているのですが、どうその結末に辿り着くのかというプロセスがところどころ抜けております。
次回の解決編を大いに楽しみにしたい。

古典部の面々
結局、ちゃんとコスプレしてたのは摩耶花と河内先輩だけだったという。
なんというか、酷い話ですね。絵の具の水をちょっと水滴だけかけてやろうという些細なイタズラ心のつもりが、注意散漫で人にぶつかって水がダイレクトに摩耶花に。
これは辛い。結局、湯浅部長のフォローも虚しく摩耶花は古典部に逃げてきちゃいました。

まぁでも、結果的にはこれでよかったのかもしれない。
摩耶花は自分にも厳しいから、「逃げる」ということをしないのですよね。だからいちいち河内先輩らに立ち向かっちゃうし、前回も里志を見付けても甘えないようにと声を掛けなかった。
それは強いのかもしれないけど、その強さは損です。なまじ強いから、ある程度のことは我慢してしまう。
どの道着替える必要になったので、今回の件は摩耶花が逃げるためにはいいきっかけになりました。摩耶花はほんと、逃げていいと思うんだ。古典部というホームがあるんだから。

『夕べには骸に』に再会できたというのもあるかもだけど、千反田とバッタリしてからの摩耶花はけっこう活き活きしてましたしねw
ついでに、折木からあとで『夕べには骸に』を借りる約束を取り付けました。次回はこれを持って河内先輩に殴り込みか!?

折木の方は……なんというか、今回のお話ではほんとに役得ばかりだなw
壊れた万年筆から化けた漫画がとても面白かったり、十文字事件を解く鍵が上手いこと揃ってきたり、千反田の胸元がチラリ見えたりw

里志はなんだか、追い詰められちゃってますね。
以前から折木の才能に対して含むところがあった里志だけど、ここにきて一気に表出。
しかし現行犯逮捕しようとしたら裏をかかれ、それでもいろいろ考えてみるけど、結局折木に推理する材料を与えてしまっているだけ。
しかも、自分では現行犯逮捕しかあり得ないと思っていた容疑者1,000人以上のこの事件を、折木は推理で犯人を特定しようという。

ライバル心、というには爽やかではありません。
嫉妬、でしょうかね。千反田と触れ合うことによって折木が真価を発揮し、それは里志のこよなく愛する変人であるはずが、いつの間にか負けたくない相手になっていた。
もしこの事件を里志が解決できたとして、彼のなにが満たされるのでしょうかね。

しかしどうも今回も、折木に託すしかない。
推理会議のあとの里志が切なすぎます。渡り廊下から棟に入って「陰」の下にいる里志と、「光」に照らされる折木の対比が残酷で美しい。今回は里志の心情を描写するためか、光の量を意図的に調整する演出が目立ちました。

千反田はいつも通りで安心するw
せっかく放送部のお昼のゲストにお呼ばれできたというのに、出だしでマイクに頭をぶつけてしまう……というオチが秀逸すぎて面白いです。里志が振りまいたちょっとダークな雰囲気を一瞬で吹き飛ばしやがった。

折木の「卑猥な話」も面白かった。いやぁ腹抱えて笑いましたよw
『氷菓』は瞳のハイライトに力を入れているところも特徴ですが、千反田の目から見事な塩梅でハイライトが消えていて、今までの演出が積み上げたものを効果的に利用したいい演出でした。やばい、思い出しただけで笑いがぶり返すw

古典部と工作部、怪盗十文字がどこを狙うかはまだ折木も推理できていませんし、そもそも推理で狙いが絞れるのかどうかも分かりませんが、古典部は「校了原稿」を餌に釣るようです。
なるほど、校内放送で宣戦布告をするのでしょうね。我々は校了原稿を用意して待っているぞ、来るなら来い、十文字。みたいな。

それにしても、怪盗十文字のミスリードに使われた千反田の友達の十文字さん、出てきませんね。
千反田のことを「える」と呼ぶ貴重な人物だというのに。
あ、ちなみに、十文字さんが登場した第12話で感想ブログを回ると彼女のことを千反田の先輩だと勘違いした人がたくさんおりました。千反田が敬語を使うので紛らわしいですが、千反田はだれに対しても敬語ですね。十文字さんは千反田のクラスメイトです。追記アニプレッションの記事を書く時に気付いたんだけど、まぁいいやと思っていて、でもコメントで指摘をいただいたので追記します。千反田と十文字さんはクラスメイトではありませんでした。同学年ではありますけど。

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アニプレッション「こんなにも面白い『氷菓』の世界 第15話&第16話」は、8月7日の夜から深夜にかけて投稿予定です。
(8月8日3時27分)投稿しました。合わせてどうぞ。今回は読者さまの希望にも答え、合併版です。

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ちょっとお知らせ!
わたくし神酒原も所属している「アニプレッション」は、この夏コミC82で『アニプレッション vol.3』を頒布します!

今回僕の寄稿した記事は、なんと、上でも少し触れた本郷脚本について!
実際の本郷脚本とはどういうものだったのだろうか? という好奇心を念頭に、小説形式で本郷脚本を再現してみました。つまり、二次創作小説となっています。
アニメの楽しみ方として、1つ前進した形を実践できたのではないかと自負しています。
夏コミに参戦される方は、3日目はぜひアニプレッションブースへ!
詳細はアニプレッションのブログをよろしく!

つぶやき
今使ってる巻き取り式のイヤフォン、最高です。鞄につっこんでもコードが絡まらないよ!

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4 Comments
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2012.08.06 09:57 | | # [edit]
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2012.08.11 07:08 | | # [edit]
tara ""
「夕べには骸に」はできることなら読んでみたいですよね~
今回、一部だけでも中身が見れてテンション上がりました(^^)

「ものすごく卑猥な話だがいいか?」で表情が固まった千反田さんの顔は最高でしたw
ボッと赤面させるかと思いきや、こう来たか!みたいな…(^^)

里志のダークな描写も良かったですね。光と陰の対比は素人目にも判りやすくて効果的な演出でした。
見てて切ないものがありますが、ホータローとの間にわだかまりがあるわけではないので嫌な気分にはなりません(それにひきかえ漫研部の連中は…)

手掛かりの見せ方(映像面)も今回は満足してますv
ただ、次回で解決だとすると結構内容てんこ盛りな気がしますが収まるんでしょうか…(^^;)
2012.08.12 18:21 | URL | #0I.hwxmE [edit]
神酒原(みきはら) ">taraさん"
「あいつを許せと?」でしたっけ?
うおおおおお見られたよおおおおおお!って感じでしたね。表紙だけだと思ってたから余計にw

>ボッと赤面させるかと思いきや、こう来たか!みたいな…(^^)
表情固まる方が、「ちょっw 折木なに言ってんだw」感がありますね。なんにせよ、思わぬ地雷を踏んでしまった(と思わされている)千反田ドンマイということでw

漫研の連中はねぇ。漫画好きとは言っても漫画は漫研にいなくても描けるので、摩耶花好きとしては「もう辞めちまえよ!」なんて思うところですが、摩耶花はたぶん辞めないんでしょうね。この子ほんと強いから。逃げるよりは徹底的に立ち向かうことを選んじゃう。
里志のダーク感は、里志が1人で騒いでいるだけなので、2人の関係として見たら確かに嫌な気分にはなりませんね。その分、里志の虚しさが強調されるわけですが……

手掛かりはよかったですねぇ。アニプレッションの記事をまとめながら、改めて感心しました。
2012.08.13 21:03 | URL | #- [edit]
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