やがて君になる 第1話「わたしに星は届かない」感想
想像以上によかった。よかった……。
登場人物
神酒原 「制服のデザインが気になる」
酒原 「藪から棒になんだよ」
神酒原 「制服のデザインが気になるんだ」
酒原 「「想像以上によかった」って冒頭で言ってるじゃねぇか。よかった話をしろよ」
神酒原 「だってさ、女子の制服の胸元のライン気にならない? 何あれ?」
酒原 「現実の制服にもたぶんあるだろ」
神酒原 「あとさ、左右の襟が絶妙にくっついてるのも気にならない?」
酒原 「そういうデザインなんだろ」
神酒原 「結果、太って見えて仕方がないんだ」
酒原 「そうか? なんでもいいが、いきなり文句から始まるとはな。よかったって言ったのは嘘か」
神酒原 「非常によかった! 丁寧に作られてて、非常に見応えのある1話だったよ!」
酒原 「そうかい」
丁寧な絵作り
神酒原 「キービジュアルとかPVとか見ててさ、ちょっとこれは作画期待できないのかな? って思ってたんだ」
酒原 「ほむ」
神酒原 「まぁ大きな問題ではないんだけどね。ただ、その印象は僕の盛大な勘違いだった」
酒原 「せやな」
神酒原 「まだ核心を言ってないんだから待てよ」
酒原 「そうか。早く進めてくれ」
神酒原 「蓋を開けてみればどうだ! ただ線の数が少なく、色の塗りが他アニメとちょっと違うというだけで、キャラクターの動きは丁寧そのもの。カット割りもいちいち工夫がなされていて、動きやカット割りからキャラクターの心情や物語の動きが読み取れる。紅茶の水面に写る顔など、芸コマなカットも多い。素晴らしかった!」
酒原 「語るねぇ。そんなによかったのか」
神酒原 「よかった。『Citrus』も期待を上回る出来だったけど、それとは少しタイプが違うかな。『Citrus』は作画がいいのはそうなんだけど、1枚絵のクオリティとインパクトがすごかった。『やがて君になる』は動きがとてもいい」
酒原 「なんで比較が『Citrus』なんだよ」
神酒原 「……え? 何言ってんの?」
酒原 「まぁいいけどよ……」
神酒原 「全編通して素晴らしかったけど、特にお気に入りは郁が初めて燈子を見つけたところ! 重要なシーンだから気合いが入ってるっていうのはそうなんだけど、告白シーンをよく見ようとして顔を伸ばして、雑草の影からその美しさを発見する……みたいな感じがよかった……。音がなくて、瞳の輝きと映像のタメで表現していたのもいい。僕はもう、やがてこの作品の虜になりそうだ」
酒原 「それは『やがて君になる』と掛けたのか?」
神酒原 「…………」
酒原 「あんま面白くないぞ」
神酒原 「お前ほんとひどいやつだよね」
好きにならなきゃいけないと思って、辛かったんだね
神酒原 「今作は百合作品であり、もちろん僕は百合要素に惹かれて見始めたんだけど」
酒原 「おい」
神酒原 「その初回、心理描写に惚れてしまった……百合がどうとかいったん頭から吹き飛んだ……」
酒原 「いったん?」
神酒原 「特に好きなのは↑のセリフだ」
酒原 「郁が燈子に気持ちのモヤモヤを相談しているシーンのセリフだな」
神酒原 「告白してきた男子とは確かに仲がよかったし、好きでもあったけど、特別だとは感じられない。だから断るつもりだけど、気持ちの整理がうまくできない。その気持ちを見事に切り取ったセリフだと思った」
酒原 「なまじ友達としては好きな男子だったから、その気持ちに応えるのが「正しい」んじゃないかと心のどこかで思ってしまったのかもな」
神酒原 「燈子は郁の気持ちにちゃんと共感して、アドバイスをしてるよね。そのあとも郁の手を握って勇気を支えてあげたりと、先輩らしい包容力がとてもよかった。でもそれがそのまま百合につながってしまうとは、まぁ多少想像してたけど、思ってもみなかったよ」
酒原 「ん?」
神酒原 「2人の関係は燈子の気持ちの変化から始まるのか……どういうふうに接近していくのか楽しみ……」
酒原 「しまった百合モードに突入した」
神酒原 「『Citrus』はもちろんよかったけど、恋心自覚するまでがハイスピードだったからね……この作品はそのへんの心理描写に期待できそう……」
酒原 「さいですか」
神酒原 「次回も楽しみ!」
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