氷菓 第12話「限りなく積まれた例のあれ」 感想!
これは何度も見返したい。
神高祭のスタート!
ついにクドリャフカの順番編が始まりました!
この長編エピソードは、3日間に渡る神高祭が舞台。
常に祭りの賑やかな雰囲気が付きまとうから、アニメで見るとかなりテンション上がるんだろうなぁ、と思ってましたが本当にこれは楽しそうですごいです。京アニもアニメ界のご多分に漏れず学園モノが多いので文化祭イベントは何度となく描いていますが、ここまで大規模に、そして細部まで作り込んだ文化祭はなかったのではと思わせます。
しかし古典部には問題が。なんと発注ミスで30部刷るはずだった文集が200部に!
印刷所からの確認メールを摩耶花がちゃんと見なかったことが原因、と言っていますが、30をどうやったら200に間違えるのだろう。まぁ、300にされていたらもっと困ったわけですが。
僕は「アニプレッション」の一員として毎回コミケに向けて同人誌を制作していますが(今度の夏コミも出すよ!)、内容が評論に分類されるので、捌くのがとても大変。
だけど、今まで3回頒布したうち、1回目は100部、次は200部、次は100部、と、その日刷った分は全て完売する成果を達成中。この部数は評論では異例なんだとかなんとか(←コミケ素人)
でも、コミケでこれだけ売るのにも大変だというのに、高校の文化祭で200部なんて、無謀にもほどがありますね。漫研などならともかく。
「限りなく積まれた例のあれ」をどうするのかが、今後のキーの1つになっていきますか。
折木奉太郎
古典部シリーズは基本的に折木視点の一人称文体で進行しますが、第3巻『クドリャフカの順番』だけは、古典部の4人で視点が入れ替わり立ち代わりする構成が取られています。
一人称の小説でもアニメに落とし込むと一人称らしさはある程度失われますが(『化物語』シリーズなんかはかなりらしさを残していますけどね)、それでも今までは「折木が登場しないシーン」はなかったのですね。ところが今回は、折木が登場しないシーンも多い。というわけでキャラごとに感想書いていきます。
折木の姉の供恵が帰ってきていますね。実は第11.5話の時点で帰ってきたのですが、もしかしたら見ていない人も多いのではないでしょうか。USTの配信に20,000人が集まりましたが、『氷菓』のテレビ視聴者はもっといるはず。第11話と第12話の間を上手く補完した見事な回だったので見るべきでしたよ、なんて、今書いても遅いのですが。1月に出るコミックスを買え、ということになってしまいますね。
珍しく落ち込む摩耶花に珍しく声をかける折木がちょっと優しい。
なんて、少し見直したところでしたが、里志の案が自分に利益をもたらすと分かると途端に里志案を支持、まんまと売り子の席に居座ってしまいました。ものぐさすぎんだろうオイ。
あくびを噛み殺し、歌が聞こえてきたら中庭を見に廊下に出てアカペラを聞く……と、なんとも折木らしい。あれは「ミモザ」!って思ってしまった僕はモグリ。ミモザはアカペラ曲じゃねぇじゃんよ。「ひとり」いい曲だよねー!
っと、アカペラ部でなにやら問題が発生したよう。ジュースが盗まれた?
まぁ、こんなところからミステリーが発生していたりしてね。
古典部員がそれぞれ2冊買うとして、なんて大雑把すぎる計算で12冊は捌ける(当初の予定部数だとこれで2/5!)と考えていた折木ですが、とうとう1冊売れました。やったね!
被服研の彼は、自分のところの宣伝も兼ねて歩き回っていたのでしょうね。
今回の折木は100%活躍ナシ。次回は出番を取り戻せるか!
福部里志
やつのテンションが無駄に高すぎるのは、落ち込んでいる摩耶花を元気づけるためでもあるのか、それとも単に神高祭が楽しみすぎるだけなのか。後者かなw 千反田との約束を忘れてお笑いに夢中になってたし。
しかしなんだあのファッションセンスは。さまざまなイベントで好成績を残して古典部を売り込むという里志の案は確かに理に叶っていると思うけど、有名になると言っても予防線を張られたら駄目だと思うんだ。
まぁそれはともかく、神高祭を本気で楽しもうとしている姿は見ていてこちらも楽しくなってきます。似非粋人はお祭りが大好きなのだ。
謎サターンは置いておくとして、登校中の摩耶花を元気づけるシーンはとてもよかったです。里志は本当に摩耶花に優しいなぁ、告白はかわし続けてるけど。
アバンタイトルでは、どのイベントに行こうか楽しそうに悩んでいる姿が。部屋が映されましたね。基本的にはフツーの男子の部屋だけど、カバンと巾着袋の群れがすごいw
さりげなくパンフレットに細工して古典部を目立つところに入れるなど、何気にきっちり部に貢献しています。職権乱用だけど、少なくとも折木よりは有用w
伊原摩耶花
いつもと違って覇気がない……というには、大人しすぎる今回の摩耶花。
30部を200部に誤発注してしまったとなれば、まぁ責任を感じてしまいますわな。特に「正義」の摩耶花、自分のこの失敗は許せないんでしょう。
ちょっとしゅんとしてる摩耶花も可愛い……じゃなくて、古典部全体の責任だとして摩耶花を励ますみんなが優しいですね。
やっと笑顔を見せてくれましたが、文集をどう売り捌くか会議では終始無言。やっぱり元気になるにはさすがに無理か。
と、摩耶花の憂鬱のタネは文集ばかりではないようです。
漫研の方に行ってみると、なにやらちょっとよくない雰囲気。そこのボカロ集団! 緊張感ないよ!
まだまだ導入の1話目なのでどういうことになっているのかがよく分からないですが、僕らの摩耶花に辛い思いをさせているようなら漫研許すまじ!(早計
アバンでは、眠れなくて睡眠薬を飲んでいました。なんとまぁ……
部屋は、さすがに片付いていますね。本棚に漫画がギッシリ埋まっているのが、らしいと言えばらしい。
千反田える
愚者編ではあまり活躍がなかった反動かどうかは分からないけど大活躍!
……とは、少し違う感じですかねw
視聴者にとっては大活躍でしたね。あっちこっちに目を奪われて神高祭を楽しんじゃう千反田が可愛すぎてたまらないです。せっかくの文化祭回であるのをいいことに、アニメオリジナルのシーンも大量に追加。写真部がやべぇな……ちょっとこれは、橘さん家の教官を呼んでこないといけないな……
しかし、物語的には大した活躍ができず。
最初に立てた作戦通りに総務委員長の田辺にアタックを仕掛けるも、冷静な対応にあえなく撃沈。田辺さんがイケメンすぎるぜ。無理なお願いだから簡単に承諾はできないけど、きちんと話は聞き、協力できない代わりにアイディアを提供。ついでに福山。
そのあとの千反田は……、いったいなにがしたいんだ?w
たぶん、氷菓を置いてくれそうなところを探しているのでしょうが、目移りしすぎです。だれか早く前しか見えなくなる眼鏡を用意するんだ! 手遅れになっても知らんぞ!
可愛かったのでいいや、なんて。まだ導入部ですしね、次回はメインヒロインらしくバシッと活躍してくれることでしょう! たぶん!
そういや、アバンでは家から出て神社にお賽銭を投げていました。スカートにパーカーに片側結びに、と何気に格好が可愛い。「夜にちょっと出かける」感がよく出ていますね。
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アニプレッション「こんなにも面白い『氷菓』の世界 第12話」は、7月10日の夜から深夜にかけて投稿予定です。
(7月11日1時53分)更新しました。合わせてどうぞ。
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つぶやき
文化祭での一番の思い出は、マイケルのスリラーを踊った時かなぁ。小道具班?がガチ衣装とガチメイクを用意してきて、ベスト衣装賞だかそんなやつをゲットしました。ダンスもやたらクオリティ高くなっちゃって、「俺たちすごいんじゃね?」って思ってました。今は、ほとんどダンス忘れましたけど。
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