Tigh Mhíchíl

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記事一覧

真実の追求者3名との対話

佐野美代子『地球と人類を救う真実追求者たちとの対話 ~光と闇の最終章が今、はじまる』(ヴォイス、2021) 佐野美代子『地球と人類を救う真実追求者たちとの対話』 2020-21年にかけて世界が激動していると感じ、巷間あふれる真偽とりまぜた情報の渦の中で、…

「流れ星」のモチーフとボブ・ディランの関わり

Anton Chekhov, Five Great Short Stories (Dover Thrift Editions, 1990) Anton Chekhov, Five Great Short Stories チェーホフの短篇 'The House with the Mezzanine' (1896 [原題:Дом с мезонином]) について。日本では「中二階のある家」(小笠原 豊樹訳…

文法史に英文法を位置づける

渡部昇一『英文法を知ってますか』(文春新書、2003) 渡部昇一『英文法を知ってますか』 題の問いに対し「知ってます」と答えた人の大半が、読んだあとに、本書がいう意味での英文法は知らなかったと実感するのではないか。なぜなら本書は文法の歴史のなか…

東大病院救急部教授による死と生をめぐる率直な思索

矢作直樹『人は死なない-ある臨床医による「力」と「永遠」をめぐる思索-』(バジリコ、2011) 矢作直樹『人は死なない』 医師が語る異色の死生観。医師がここまで率直に死と病気などについて述べた書はめずらしい。医学界からもそれ以外の方面からも賛否…

素領域理論に立脚した生死についての実用書

保江邦夫『せめて死を理解してから死ね! 孤独死のススメ』(ヴォイス、2019) 保江邦夫『せめて死を理解してから死ね! 孤独死のススメ』 素領域理論に立脚した生死についての実用書——死ぬときにこそ大いに役立つ現実的・実践的な内容 著者は理論物理学者で…

「寸止め」の秘技をもちいた世界史

保江邦夫『偽キリストはAiと共に、バチカンに現れる!』(青林堂、2020) 保江邦夫『偽キリストはAiと共に、バチカンに現れる!』 タイトルは刺激的だが、文体はいたって穏やかで、まるで教科書のような記述に終始する。著者が2020年7月に発表した『語ることが…

古事記のもう一つの世界線

サム『古事記転生』(サンマーク、2023) サム『古事記転生』 おもしろい。もう一つの古事記。と言うか、古事記の異版。 正確に言うと、古事記の周知の出来事が別の脈絡をとって現代に影響し、その流れが今後も左右しそうだと感じさせる、ある別の世界線を、…

「心」とは何だろうか。その物理的実体は何だろうか

治部眞里、保江邦夫『脳と心の量子論』(ブルーバックス、1998) 治部眞里、保江邦夫『脳と心の量子論』 いったい「心」とは何だろうか。その物理的実体は何だろうか。そういう問題意識から出発して、最後は、実は「心」は脳組織という物質レベルにはなく、…

1日限りの特価! 『地球の歩き方 ムーJAPAN』

日本の不思議スポットに何らかの関心がある人は、今日(2024年10月30日)1日限りの特価のこの電子書籍を買わない手はない。それくらい充実した内容。 ※2024年10月30日は499円だったが、2024年10月31日現在は元の2,178円の価格に戻っているので、念のため。 『…

エスタニスラウ神父の「活人術」の教えと体験談集

保江邦夫『人を見たら神様と思え: ―「キリスト活人術」の教え―』(風雲舎、2015) 保江邦夫『人を見たら神様と思え: ―「キリスト活人術」の教え―』 前著『愛の宇宙方程式』と同じ内容が基本としておさえられ、そこに「活人術」の教え十箇条をくわえ、さらに「…

イギリス英語で 'I have class' と言えるか?

朝尾幸次郎『英語の歴史から考える 英文法の「なぜ」』(大修館書店、2019) 朝尾幸次郎『英語の歴史から考える 英文法の「なぜ」』 例えば、〈イギリス英語で 'I have class' と言えるか?〉のような質問に本書は答えてくれるかというと、結論から言えばそう…

自分の小屋を持ちたいと願い続けた女性がホワイト・クリスマスに——

ルース・ソーヤー『クリスマスの小屋 アイルランドの妖精のおはなし』(福音館書店、2020) ルース・ソーヤー『クリスマスの小屋 アイルランドの妖精のおはなし』 百年前、アイルランド北部のドニゴールでの話。ある日、ホガティ夫婦の小屋の戸口に、生まれ…

日月神示と2025年予言

雑誌「ムー」2024年11月号は、日月神示の現代的意義に関心がある人にとっては、要チェックの内容を含み、手許に保存すべきもののように思われる。 「ムー」2024年11月号 それは、黒川柚月氏の「2025年 原典「日月神示」の終末大予言」の特集記事だ。 版元の…

Kindle Unlimited 対象書(聖書および関連書)

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マグダラのマリア関連文献(予備篇+Kindle Unlimited対象書)

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Kindle Unlimited 注目書の紹介3(古典新訳文庫つづき等)

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Kindle Unlimited 注目書の紹介2(古典新訳文庫など)

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Kindle Unlimited 注目書の紹介(Dylan研究書もどっさり)

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知られざる神父との出会いを描いた名著

保江邦夫『愛の宇宙方程式: ―合気を追い求めてきた物理学者のたどりついた世界―』(風雲舎、2015) 保江邦夫『愛の宇宙方程式: ―合気を追い求めてきた物理学者のたどりついた世界―』 理論物理学者の保江邦夫氏の本を読んでいると、ほとばしる書に出会うこと…

ゼロポイントフィールド・コミュニケーション

池川明、保江邦夫『胎内記憶と量子脳理論でわかった! 『光のベール』をまとった天才児をつくる たった一つの美習慣』(明窓出版、2020) 池川明、保江邦夫『胎内記憶と量子脳理論でわかった! 『光のベール』をまとった天才児をつくる たった一つの美習慣』 …

北欧のトロールの連載漫画が英国の新聞に載った!

トーベ・ヤンソン、ラルス・ヤンソン(冨原眞弓、安達まみ訳)『英語対訳 ムーミン・コミックス 』(筑摩書房、2020) トーベ・ヤンソン、ラルス・ヤンソン『英語対訳 ムーミン・コミックス 』 ムーミン・ファンには待望の出版。アニメや児童書、絵本など、…

野生のイルカと泳ぎたくなった!

保江邦夫『古神道《神降ろしの秘儀》がレムリアとアトランティスの魂を蘇らせる時』(ヒカルランド、2014) 保江邦夫『古神道《神降ろしの秘儀》がレムリアとアトランティスの魂を蘇らせる時』 柄にもないことを考えた。野生のイルカと泳ぎたくなったのであ…

神道とエジプト、および警世——ピラミッドの秘儀とキリスト教的な対人術とが結ばれる

保江邦夫『伯家神道の祝之神事(はふりのしんじ)を授かった僕がなぜ ハトホルの秘儀 in ギザの大ピラミッド』(ヒカルランド、2013) 保江邦夫『伯家神道の祝之神事(はふりのしんじ)を授かった僕がなぜ ハトホルの秘儀 in ギザの大ピラミッド』 伯家神道の祝…

世界最大の飛行船をわたしは見たのか

高野史緒『グラーフ・ツェッペリン 夏の飛行』(Kindle Single) 高野史緒『グラーフ・ツェッペリン 夏の飛行』 いつも世界の「開け口」を探している女子高校生・夏紀が主人公。いまお盆で土浦に来ている。夏紀は小学生の頃、祖母の葬儀のために来たここ土浦…

90%は冷静な日本史だが最後の10%になって抑えきれず「噴火」する稀有な書物

矢作直樹『日本史の深層』(扶桑社、2018) 矢作直樹『日本史の深層』 専門の国史学者や日本史学者の書いた日本史でなく、物理学者や美術史家や医師の書いた日本史を好んで読む者の偏見にみちた書評であることをお断りする。(同僚の日本史学者にかつて虐めら…

警察署長が空席の一日がうまれた。そこへ難題が続出する。一日「トップ」の副署長はどうやって問題を解決するのか?

今野敏『空席 隠蔽捜査シリーズ』(Amazon Publishing, 2018) 今野敏『空席 隠蔽捜査シリーズ』 警察小説シリーズ『隠蔽捜査』の一冊。スピンオフ的中篇だ。主人公の竜崎伸也署長が転任し、新任の署長が未着のため、警察署長が空白の一日がうまれた。そこへ…

AIエンペラーができてしまった

保江邦夫『祈りが護る國 アラヒトガミの霊力をふたたび』(明窓出版、2019) 祈りが護る國 アラヒトガミの霊力をふたたび 著者の『語ることが許されない 封じられた日本史』(ビオ・マガジン、2020) がコンパクトな近代天皇史であったとすれば、本書は中心の…

「真空」の物理学が数十年のときをへて

保江邦夫『神の物理学』(海鳴社、2017) 神の物理学 本書は葦原瑞穂『黎明』の第2章を理論物理学者の立場で書換えることを企図して書かれている。さらに、松井守男画伯の貴重な絵をカラーで収めている。素領域理論(Elementary Domain Theory)は湯川秀樹博士…

フルベッキの名は聞いたことがあったけど……

保江邦夫『語ることが許されない 封じられた日本史』(ビオ・マガジン、2020) 『語ることが許されない 封じられた日本史』 タイトルに「日本史」とあるが、実際はこの6000年の世界史。特に焦点を当てるのが日本の霊的防衛。霊的防衛は令和の日本で喫緊の重…

令和の日本に開かれつつある状況を理論物理学により解き明かす

保江邦夫『願いをかなえる「縄文ゲート」の開き方』(ビオ・マガジン、2019) 『願いをかなえる「縄文ゲート」の開き方』 著者の保江邦夫氏は世界的な理論物理学者。2018年末から「大公開」時代にはいったと宣言し、これまで秘密にされてきた多くのことを公…