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真実の追求者3名との対話


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佐野美代子『地球と人類を救う真実追求者たちとの対話 ~光と闇の最終章が今、はじまる』(ヴォイス、2021)

佐野美代子『地球と人類を救う真実追求者たちとの対話』

2020-21年にかけて世界が激動していると感じ、巷間あふれる真偽とりまぜた情報の渦の中で、確かな根拠を探し求めている人向けの本。欧米流に表現すれば conspiracy theory (権力者共同謀議論) のジャンルに分類されるかもしれない。

本書は White Hats Paladin (金融)と Gene Cosensei (Decode) (地下基地) と Charlie Freak (スピリチュアル) の3名に著者が行ったインタビュー (2020年10月〜11月上旬) をもとに編集された。その時期に多くの人が気にかけていた米大統領選挙をめぐる話題が多いが、扱われる対象は、時間的にも空間的にも、もっと広範である。

結論をはじめにいうと、示唆にとみ、有益な本だ。ネット空間を往きかう語句の正確な意味を知りたい場合にも役立つ (DUMB など)。

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著者は3名に対してある共通の質問を投げかける。3名はそれぞれ専門分野が違うので、対話の中身は異なるのだが、共通の質問をすることにより、問題の本質がうかびあがる。共通の質問とは、例えば、〈Q とは何か?〉である。ここでは、本書紹介の一端として、3者のこの問題に対する考え方を挙げてみたい。[Q (Qアノン)=トランプ大統領らに敵対するとされるカバール(ディープステート、グローバリスト)が画策する計画の情報を公開するグループ]

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パラディン (32-35頁)

・Qが初めて投稿をスタートしたのは2017年の10月末からだと思います。(中略) 彼らの情報も私たち [=ホワイトハット・グループ]同様、内部 (インサイダー) 情報が基本になっています。(中略) Qには米軍の諜報機関のメンバーがいることは明らかですね。

・[Qのスローガン 'Where We Go One We Go All'「我々が行く時は、一丸となって行こう」]は、アメリカ人に向けてだけでなく、全世界に向けてのメッセージなのです。

・Qの投稿をリサーチすると、どうやらQは未来を透視できるようですね[プロジェクト・ルッキング・グラスのこと]。

・Qの活動も私たちのやり方と似ていて、インテル情報を入手したら、その中でどの情報を開示するかを検討してから出していますね。(中略)[Qの組織は]すごく少人数だと思われます。

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ジーン (102-104頁)

・多くの人はご存じないでしょうが、Qが最初に登場したのは2014年です。最初はネットの「4chan (4チャンネル:英語圏に向けた掲示板サイト)」に登場してきて、毎日、いろいろな質問をしていました。彼らは、常に質問だけを書き込んでいたのです。(中略) たとえば、「人類が初めて月に行ったのはいつ? 1904年? それとも1969年?」(中略)「沈没したのはタイタニック号? オリンピック号ではないの?」など。

・2017年に再びQは登場しました。トランプ大統領が政権を握ると、今度は「4chan」だけでなく「8chan (8チャンネル:アメリカ向けの画像掲示板。現在は「8kun」に変更)」に登場します。

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チャーリー (182-184頁)

・はっきり言えるのは、「Qはかなり前から存在していた」ということです。ケネディ大統領が1963年に暗殺されてバージニア州のアーリントン墓地に葬られた時、そのお墓の形は上空からみて完璧なQの形をしていました。

・私は、このQというムーブメントは正義感のある一族と軍部の一部の人によって形成されたと考えています。

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以上の3者の見解は鵜呑みにする必要はない。これを参考に自分でリサーチするのがよい。そう思ってアーリントン墓地の Google Map で確認するとケネディ大統領の墓は本当にQに見える形をしていた(下)。


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もう一つ。最近、ある人の発言で知ったのだが、Qのふるさとは米アリゾナ州 Phoenix だという。それから、Qとは、量子コンピュータと4人の人物だとも。これらについては、確認するすべがない。

 

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[追記——20241223]

本書は〈Truth Seekers〉シリーズの第1巻。その後、第2巻(2021)、第3巻(2024)が出ている。

 

 

 

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