フランク・ペーター・ツィンマーマン ~ チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
ツィンマーマンのバッハを聴いたせいで、ツィンマーマンのCDをさらに買いたくなったので、試聴だけで終わっていたベートーヴェンのヴァイオリンソナタ全集をNMLでまた聴いた。以前の印象と同じく、ヘルムヒェンのピアノが私の好みと全然合わなかった。フォルテの打鍵が強すぎてアタック音が騒々しくて、ヴァイオリンの音を聴く邪魔になる。今回聴き直してもやっぱりピアノがどうにも好きになれない。結局、買ったのはチャイコフスキーとブラームスのヴァイオリン協奏曲のCD2枚。
↓のライブ映像が面白かったチャイオフスキーのヴァイオリン協奏曲。伴奏はロリン・マゼール指揮バイエルン放送交響楽団。1993年プリンツレーゲンテン劇場の演奏らしい。(DVDが発売されている)
ピアノと違ってヴァイオリンは自分で全然弾けないので、難易度高そうなパッセージの弾き方を見るだけでも面白い。左手の運指とツィンマーマンの表情の変化(目がパッチリでニカっと笑ってたりする)を見るのが面白かったおかげで、苦手のチャイコフスキーなのに最後まで楽しく聴けた(観れた)。
Tchaikovsky violín Concerto in D Major Op. 35 Frank Peter Zimmermann.
ツィンマーマンのチャイコフスキー録音(CD)は2種類。買ったのは2001年再録音の方。伴奏はホーネック指揮オスロ・フィル。
試聴ファイルは聴かなかったけど、録音時間から判断すると旧録音よりもテンポが速いし、38歳くらいの演奏なので旧盤よりも私の好みに合いそうだった。
CDで聴くと、期待通り音質が良くてヴァイオリンがかなり前面から明瞭に聴こえるし、旧盤やDVDとは違ってヴァイオリンは「レディ・インチクイン」で、音色がまろやか。さらに、ツィンマーマンのヴァイオリンは、チャイコフスキー独特のベタっとした粘着的な響きや情感を感じさせず、明朗で伸びやかで明るい響きが爽やか。オケの響きもすっきり透明感があるので、音色と歌い回しが私の好みにぴったり合っていた。この曲自体が凄く聴くというわけではなくても、細かな旋律の動きを耳で聴くのも面白い。
旧盤はマゼール指揮ベルリン・フィル(1987年録音)。カップリングはプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番(別盤のCD持っている)
録音年が古すぎるのと(30歳以降の演奏を聴きたい)、第1楽章のテンポが遅すぎるので、CD買わなかった。
ヴァイオリン協奏曲で一番好きなのは、シベリウスとブラームス。ヴァイオリン協奏曲の技巧的な難易度を調べてみたら、↓の作品解説によれば、(個人的感覚から言うと)シベリウスは本当に難しくて、「メンデルスゾーン、ブルッフの8倍、チャイコフスキーの5倍ぐらい、ブラームス、パガニーニ、バルトークよりも更に難しい」という実感だそう。そういえば、ツィンマーマンはシベリウスを「難しいパッセージが多くてタイトロープ(綱渡り)のようだ」と言っていたのを思い出した。
シベリウス バイオリン協奏曲 ニ短調 作品47[新交響楽団 前田知加子(ヴァイオリン)]
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↓のライブ映像が面白かったチャイオフスキーのヴァイオリン協奏曲。伴奏はロリン・マゼール指揮バイエルン放送交響楽団。1993年プリンツレーゲンテン劇場の演奏らしい。(DVDが発売されている)
ピアノと違ってヴァイオリンは自分で全然弾けないので、難易度高そうなパッセージの弾き方を見るだけでも面白い。左手の運指とツィンマーマンの表情の変化(目がパッチリでニカっと笑ってたりする)を見るのが面白かったおかげで、苦手のチャイコフスキーなのに最後まで楽しく聴けた(観れた)。
Tchaikovsky violín Concerto in D Major Op. 35 Frank Peter Zimmermann.
ツィンマーマンのチャイコフスキー録音(CD)は2種類。買ったのは2001年再録音の方。伴奏はホーネック指揮オスロ・フィル。
試聴ファイルは聴かなかったけど、録音時間から判断すると旧録音よりもテンポが速いし、38歳くらいの演奏なので旧盤よりも私の好みに合いそうだった。
CDで聴くと、期待通り音質が良くてヴァイオリンがかなり前面から明瞭に聴こえるし、旧盤やDVDとは違ってヴァイオリンは「レディ・インチクイン」で、音色がまろやか。さらに、ツィンマーマンのヴァイオリンは、チャイコフスキー独特のベタっとした粘着的な響きや情感を感じさせず、明朗で伸びやかで明るい響きが爽やか。オケの響きもすっきり透明感があるので、音色と歌い回しが私の好みにぴったり合っていた。この曲自体が凄く聴くというわけではなくても、細かな旋律の動きを耳で聴くのも面白い。
チャイコフスキー、ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 (2007/9/19) ツィンマーマン, ホーネック, ベルグルント, オスロ・フィル, ロイヤル・フィル 試聴ファイルなし |
旧盤はマゼール指揮ベルリン・フィル(1987年録音)。カップリングはプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番(別盤のCD持っている)
録音年が古すぎるのと(30歳以降の演奏を聴きたい)、第1楽章のテンポが遅すぎるので、CD買わなかった。
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 (2005/10/26) ツィンマーマン, マゼール, ベルリン・フィル 試聴ファイルなし |
ヴァイオリン協奏曲で一番好きなのは、シベリウスとブラームス。ヴァイオリン協奏曲の技巧的な難易度を調べてみたら、↓の作品解説によれば、(個人的感覚から言うと)シベリウスは本当に難しくて、「メンデルスゾーン、ブルッフの8倍、チャイコフスキーの5倍ぐらい、ブラームス、パガニーニ、バルトークよりも更に難しい」という実感だそう。そういえば、ツィンマーマンはシベリウスを「難しいパッセージが多くてタイトロープ(綱渡り)のようだ」と言っていたのを思い出した。
シベリウス バイオリン協奏曲 ニ短調 作品47[新交響楽団 前田知加子(ヴァイオリン)]
| ♪ F.P.ツィンマーマン&エンリコ・パーチェ | 2022-02-18 00:00 | comments:0 | TOP↑