気ままな生活

               ♪音楽と本に囲まれて暮らす日々の覚え書♪

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カッチェン ~ 最後のリハーサル映像(ラヴェル/左手のためのピアノ協奏曲)[追記版]

カッチェンの珍しいライブ映像は、最後の公開会演奏会前日のリハーサル風景。
この映像は、2014年9月頃に歴史的録音の専門レーベルmelcoclasscからしばらく公開した後で、削除されていた。長い間観れなかったけど、今年4月に別のアカウントからアップロードされていたのを先日発見。

伴奏は、シャルル・ブリュック(Charles Bruck)指揮フランス公共放送フィルハーモニー管弦楽団(だと思われる)。
私の記憶では、melcoclasscのコメントによるとこのリハーサルが行われた日はカッチェン最後の公開演奏会(1969年12月10日)の前日。カッチェンがタートルネックのセーターを着ているので寒い時期なのは確か。

50年以上前のモノクロ映像ながら、音も映像も鮮明。
カッチェンとインタビュワーがフランス語で話しているので、内容は?(字幕も出せるけど、フランス語は全然わからない)
少々太り気味だったはずのカッチェンは、ちょっと頬がこけて痩せているように見える。
でも、力強くしっかりした弾きぶりを見ると、この日から約4ヶ月後に肺がんで亡くなってしまうなんてとても思えない。

Katchen rehearsals Ravel piano concerto for the left hand (1968)




こちらはフランス国立視聴覚研究所(INA)のウェブサイト(フランスの全ラジオ・テレビの視聴覚アーカイヴ/Archives vidéo et radio Ina.fr)で見つけたカッチェンのリハーサル映像。映っている人たちの服も配置も曲目も↑のリハーサル映像と同じで、弾いている小節が違う。
映像のコメントは、「Le pianiste Julius Katchen/Journal de Paris/video 29 avril 1969 76 vues 01min 27s/Reportage. Images du pianiste Julius KATCHEN en pleine répétion avec un orchestre philharmonique à Paris.」。1969年4月29日はカッチェンが亡くなった日なので、訃報を伝えたテレビでこの映像が放映されたらしい。

Le pianiste Julius Katchen




1969年12月10日の最後の公開演奏会で弾いた曲は、ラヴェルの《左手のためのピアノ協奏曲》。くしくもカッチェンの最後のスタジオ録音となった曲もこのコンチェルト。録音したのは、最後の演奏会の約1ヶ月前だった。

Ravel: Piano Concerto in D Major for the Left Hand



<参考記事>
カッチェン《Decca Recodings 1949-1968》より ~ ラヴェル/左手のためのピアノ協奏曲,ピアノ協奏曲
ジュリアス・カッチェンにまつわるお話

Tag : ラヴェルカッチェン

※右カラム中段の「タグリスト」でタグ検索できます。

|  ♪ ジュリアス・カッチェン | 2020-06-25 06:00 | comments:0 | TOP↑











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