カッチェン ~ ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
昔から『ベートーヴェン/ピアノ協奏曲全集』のマイベストはカッチェンだったけど、「皇帝」はめったに聴いてこなかった。
最近ミンナールとルイスが弾く「皇帝」を聴いてから、ようやくこの曲も好きになれて嬉しい。
音楽聴くのも今年はこれで最後なので、久しぶりにカッチェンの「皇帝」を聴いてみると、今まで全然気が付かなかった音色と響きの多彩さと美しさに惚れぼれしてしまった。
長い時間をあけて手持ちのCDを聴き直すというのは、新しい発見がいろいろあって楽しい。今はAKGのヘッドフォンで聴くことが多いので、響きの美しさがスピーカーを通すよりもずっとよくわかるようになったからかも。
両端k楽章は、静けさ漂う弱音と、線が太く力感量感豊かな(フォルテの)低音のコントラストが鮮やかで、ペダルを踏んだ時のふわっとした羽毛のように柔らかい弱音の響き。
低音と高音、フォルテとピアノとで、(力感、量感、線の太さが随分違うので、煌きのあるピアノの音とソノリティが多彩で彫が深く表情豊か。
速めのテンポで推進力が強く、4番と違ってテンポが加速しすぎることがなく、生き生きとした躍動感が気持ち良い。
微妙に揺れるテンポと強弱の変化でメリハリがよくついて、内面の感情や高揚感が湧き出てくるように自然に盛り上がっていき、表情豊かで彫も深い。特にカッチェンの力感・量感豊かなフォルテがこの曲に良く似合う。第2楽章ではかなりゆったりしたテンポで、静かで穏やかさが漂う弱音に安息感に満ちている。
カッチェンの演奏は、スタジオ録音でもライブみたいな生気と躍動感が感じられるし、1962年の録音なので、当時36歳頃のカッチェンらしい若々しさと力強さに溢れた堂々とした「皇帝」。
Beethoven - Piano concerto n°5 - Katchen / LSO / Gamba
今年もブログをご覧くださった方、コメント下さった方、どうもありがとうございました。
年末寒波で冷え込んでいますが、どうぞ良いお年をお迎えください。
※右カラム中段の「タグリスト」でタグ検索できます。
最近ミンナールとルイスが弾く「皇帝」を聴いてから、ようやくこの曲も好きになれて嬉しい。
音楽聴くのも今年はこれで最後なので、久しぶりにカッチェンの「皇帝」を聴いてみると、今まで全然気が付かなかった音色と響きの多彩さと美しさに惚れぼれしてしまった。
長い時間をあけて手持ちのCDを聴き直すというのは、新しい発見がいろいろあって楽しい。今はAKGのヘッドフォンで聴くことが多いので、響きの美しさがスピーカーを通すよりもずっとよくわかるようになったからかも。
両端k楽章は、静けさ漂う弱音と、線が太く力感量感豊かな(フォルテの)低音のコントラストが鮮やかで、ペダルを踏んだ時のふわっとした羽毛のように柔らかい弱音の響き。
低音と高音、フォルテとピアノとで、(力感、量感、線の太さが随分違うので、煌きのあるピアノの音とソノリティが多彩で彫が深く表情豊か。
速めのテンポで推進力が強く、4番と違ってテンポが加速しすぎることがなく、生き生きとした躍動感が気持ち良い。
微妙に揺れるテンポと強弱の変化でメリハリがよくついて、内面の感情や高揚感が湧き出てくるように自然に盛り上がっていき、表情豊かで彫も深い。特にカッチェンの力感・量感豊かなフォルテがこの曲に良く似合う。第2楽章ではかなりゆったりしたテンポで、静かで穏やかさが漂う弱音に安息感に満ちている。
カッチェンの演奏は、スタジオ録音でもライブみたいな生気と躍動感が感じられるし、1962年の録音なので、当時36歳頃のカッチェンらしい若々しさと力強さに溢れた堂々とした「皇帝」。
Beethoven - Piano concerto n°5 - Katchen / LSO / Gamba
Piano Concertos Choral Fantasy Diabelli Variations (2007/05/15) Julius Katchen,London Symphony Orchestra,Piero Gamba 試聴する(米amazon) |
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年末寒波で冷え込んでいますが、どうぞ良いお年をお迎えください。
| ♪ ジュリアス・カッチェン | 2018-12-31 21:00 | comments:0 | TOP↑