ケータイの端末ID・ユーザIDの取得についてまとめてみました(サンプルプログラム編)
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昨日の記事に続き、本日も端末ID・ユーザIDの話です。
各種IDの基本的な取得の方法は、昨日すでにご紹介したので、より具体的なプログラムのサンプルをご紹介したいと思います。
IDの取得には、「PEAR::Net_UserAgent_Mobile」を使うのが簡単でオススメです。
→ PEAR Net_UserAgent_Mobile [pear.php.net]
まずはインストール方法からです。
・Windowsの場合:
> c:\php\pear install -f Net_UserAgent_Mobile
※「c:\phpはPHPをインストールした場所に合わせて適宜読み替えてください」
※「-f」オプションはベータ版のためインストールできないというエラーを回避するためのものです。
・Linux環境の場合:
# pear install -f Net_UserAgent_Mobile
レンタルサーバなどでインストールが出来ない場合は、上記本家サイトの「Download」からパッケージをダウンロードし、
「Net/UserAgent/Mobile.php」
「Net/UserAgent/Mobile/」
となるように設置しても動作します。(PEAR本体がインストールされてない場合はそちらのインストールも必要になります)
さて、インストールが完了したらプログラムを設置します。
サンプルプログラムは次の通りです。
// PEAR::Net_UserAgent_Mobileの読み込み
require_once('Net/UserAgent/Mobile.php');
// インスタンスの作成
$agent = Net_UserAgent_Mobile::factory();
は、既に実行済みと仮定します。
ドコモの場合
// 端末製造番号
$ser_no = $agent->getSerialNumber();
// FOMAカード製造番号
$card_no = $agent->getCardID();
// iモードIDを取得
$imode_id = $agent->getUID();
端末製造番号とFOMAカード製造番号は「utn認証」を、iモードIDは「guid=ON」を付けないと、値が取得できないことに注意してください。
(詳しくは昨日の記事を参照してください)
auの場合
// EZ番号(サブスクライバID)を取得
$ez_no = $agent->getUID();
ソフトバンクの場合
// 端末シリアル番号を取得
$ser_no = $agent->getSerialNumber();
// x-jphone-uidを取得
$j_uid = $agent->getUID();
これならどれも簡単に取得できますね。
メソッドの詳細が知りたい方は、本家のドキュメントページを参照するとよいでしょう。
→ PEAR Net_UserAgent_Mobile Documentation [pear.php.net]
なお、何かしらの理由でID取得の処理を一から実装し直さなくてはならないような場合は、上記のPEAR::Net_UserAgent_Mobileのソースの他にも、OpenPNE [openpne.jp] の簡単ログインの部分(webapp/lib/OpenPNE/KtaiID.php)のソースが参考になったりします。
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