ブックレビュー:携帯サイト コーディング&デザイン
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なんとあの「携帯ホームページを作ろう! – ちょっと詳しいモバイルサイトの作り方」の管理人でもあるshibaさんから、ご献本をいただきました。
これはうれしいです。ありがとうございます!!

というわけで、まだ届いたばかりで細部までは見ることができていないのですが、読んだ範囲で早速レビューを書きたいと思います。

 

→ Amazon 携帯サイト コーディング&デザイン

(Amazonでは本日12/26から発売とのことです)

 

携帯サイト コーディング&デザインというタイトルなのですが、HTMLに関する説明だけではなく、ケータイ業界の話からPHPのサンプルプログラムまで幅広く解説している本です。

目次は次のようになっています。

  • Chapter 1 独自に進化する携帯サイトの世界
  • Chapter 2 携帯サイトはPCサイトと何が違うのか
  • Chapter 3 汎用的な携帯サイトの作り方
  • Chapter 4 3キャリア対応携帯サイトの制作ノウハウ
  • Chapter 5 携帯サイトのユーザビリティ
  • Appendix (PHPのサンプル)
  • Reference (HTMLタグとCSSの解説)

 

memokamiさんの本が技術に特化したストイックな作りなのに対し、これだけでケータイサイトの構築が行えるといった作りの一冊になっていると思います。

また、全体の方向性としては、3キャリアの仕様をバラバラに解説するのではなく、1つのHTMLで汎用性のあるHTMLを作成するためにはどうしたらよいか、という視点で書かれているようです。

 

特にわかりやすいなと感じた部分は、実際のサイトで使われているようなHTMLを、ヘッダ部からフッタまでサンプルとして掲載し、各部分を解説しているところです。
これであれば未経験者の方でも、ケータイサイトがどのようなつくりになっているかが一目瞭然ですね。

ケータイサイト構築でひっかかりやすいCSSの部分についても、多くのサンプルをもとに詳しく解説されており、かなり親切なつくりになっています。

 

HTMLの技術的な部分のみならず、ケータイサイトの独自の見やすさやユーザビリティについても触れられているところもポイントが高いです。
PCサイトとは違い、このあたりは独自のノウハウが必要になる部分ですので、参考になるのではないでしょうか。

 

ちょっと気になったのは、PHPのサンプルのあたりです。
こちらの部分はあまりページ数もさかれておらず、バージョンなど動作する環境などについても言及がありません。
また、SSIで絵文字変換を行う方法が書かれているのですが、これでは1ページ内にある全ての絵文字の分だけプロセスが生成されることになり、動作速度や負荷などの面から考えてもちょっと現実的ではない気がします。
本筋とはあまり関係ない部分とはいえ、少しだけ残念なところです。

しかしながら他の巻末部分付録に関しては、HTMLの詳細なタグリファレンスやCSSの対応表など、かなり実用度の高いものになっています。
通常この部分はおまけ程度のことが多いですが、かなり力をいれて作られていると感じました。

 

タイトルだけ見るとデザイナ向けのようにみえますが、プログラマからサイト運営者の方まで、幅広く使うことのできるすばらしい本だと思います。

お値段も2580円+税と標準的な価格ですし、これは間違いなく買いの一冊だと言えるでしょう。

 

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