大富豪
大富豪([仮名]だいふごう,[ローマ字]daifugou,daihugou)とは、主に以下の2つの意味がある。
- カードゲームの「大富豪」の事。
- 大金持ちの事。
ここではカードゲームの大富豪について記述する。
概要[編集]
大富豪とは、資本主義社会における格差社会内の身分闘争、及び、資本共産両主義の対立をコラボレーションした、リアル階級闘争&冷戦カードゲームの事である。このゲームの正しい呼称は、「大貧民」か「階級闘争」である。このゲームは大富豪という名で一般的には知られているが、これは、事実を歪曲し人民を欺く為に鬼畜ブルジョワによって名付けられた呼称である。
起源[編集]
いかにも平和と平等を好む日本人の発想ではなさそうであるが、実は意外にも起源は東京(日本)であるらしい。実際、欧米のトランプゲームに大富豪に直接該当するゲームは見当たらないようである。モノポリーなどゲームまでリアル経済的なものが流行する欧米に対し、人生まで博打の様なゲームが流行する日本では意外な話のような気もするが、このあたりが、なんだかんだ言いながら世界の上位経済大国である、日本(人)のブジョワジーの本性が垣間見えているのかもしれない。
ゲームの底流にある精神[編集]
このゲームは、資本主義的なグローバル競争精神と共産主義的な革命精神を混ぜこぜにした、良い意味でも悪い意味でも、他の文化をアレンジして独自の文化を生み出す、日本的発想の典型だといえる。
資本主義的精神[編集]
- 大富豪 Ver 1.0J 初期の頃の大富豪
経験者はご存知だと思うが、大富豪は「一旦大富豪になった人はどんどん裕福になり、一旦貧乏になった人はどんどん貧乏になる」という、グローバル競争社会や格差社会という、現在の資本主義の醜態を見事に予知したゲームであり、その先見性は高く評価されている。
共産主義的精神[編集]
- 大富豪 Ver 2.0J マルクス修正主義 大富豪の時代へ
初期の頃の大富豪は、前述の資本主義的精神で述べたように、アメリカ中心的グローバル競争主義の色合いが強かった。この事に、総平等社会の崩壊を危惧した日本教職員組合(日教組)などの日本の共産革命派は、大富豪の事を「階級闘争」と呼び、資本主義というのが醜悪なものである事を大々的に宣伝した。これが功を奏して資本主義脱却の機運が盛り上がり、この動きが日本各地での大学紛争や日本赤十字軍設立などへとつながっていき、一時期は日本の総平等社会が実現するかとさえ思われるほどであった。
ところが、1970年代半ば頃から革命無気力世代と呼ばれる世代が大学生世代となり、共産革命主義派は衰退。よど号事件や浅間山山荘事件などを最後にして、大規模な革命闘争はほとんど行われなくなってしまった。この事に危機感を感じた革命派は方針を転換して大富豪を容認、代わりに共産主義の精神を大富豪に取り込むことで、革命精神の周知徹底をさせていく事にした。大富豪に「革命」という、他のトランプゲームには見られないような特殊ルールがあるのも、このような経緯があったからである。
バージョンの更新履歴[編集]
Ver 2.0J[編集]
- Ver 2.0Jでは主に、平等精神と共産革命精神の強化を行いました。
- 革命
- 同じ数字のトランプ4枚を場に出すと、カードの強さが逆転する事が出来るようになりました。この事により、行き過ぎた競争社会の是正を図り、弱者に優しい平等社会の実現を目指します。
- 都落ち
- 1位の人が続けて1位になれないと最下位になるようにしました。望月の欠けたる事はないと思っている鬼畜ブルジョワに、盛者必衰の理を徹底的に習得させてまいります。
Ver 2.1J[編集]
- Ver 2.1Jでは、Ver 2.0Jの不備を修正致しました。
- スペードの3返し(スペ3返し)
- Ver 2.0Jより、革命を行う事によりカードの強さが逆転させる事ができるようになりましたが、御客様の御指摘により、ジョーカーの強さが変わらない不具合が必ず発生する事が判明致しました。そこで、今回の更新により、スペードの3はジョーカーに勝てるように不具合を修正致しました。
Ver 2.2J[編集]
- Ver 2.2Jでは、Ver 2.1Jの不備を改良致しました。
- 8切り
- この度、ある御客様より「共産革命チームはブルジョワより弱いカードしか持っていないので、優位に闘い辛い」との御指摘を受けました。これをふまえ、Ver 2.2Jでは8のカードを出す事で場を流す事が出来るようにし、共産革命チームに不利の無い様配慮致しました。
Ver 2.3J[編集]
- Ver 2.3Jでは、ウィルス・ハッカー(反革命分子)対策を強化しました。
- 拷…しばり
- この度、ある同士様より「我ら共産革命チームに反革命分子が紛れ込んでいる」という、密…談がありました。そこで同じスート(♥・♠などの記号の事)のカードを2又は3枚連続して場に出すと、後続の人は同じスートのより強いカードしか出せないようにしました。これにより、反革命分子を早期に発見し、徹底的にこれを粛清させる事ができるようになりました。
- 10捨て
- この度、10のカードを出すことにより出した枚数分だけ反革命分子をシベリアへ捨てることができるよう改善いたしました。
Ver 3.0J[編集]
- Ver 3.0Jでは、Ver 2.0Jで強化された平等精神と共産革命精神の仕様を一部見直しました。
- 革命返し
- Ver 2.0Jで追加された『革命』ですが、社会成熟に伴う行き過ぎた格差是正により、競争原理が機能しなくなる、致命的な不具合が発見されました。これを踏まえ、革命が生じた状況で、同じカード4枚を場に出す事で、カードの強さを元に戻せるように仕様が変更されました。この修正により、カード4枚を揃えるなど一定の条件を満たす場合に限り、何度でもヒエラルキーを逆転させることが可能になりました。
- この仕様修正は、共産革命精神が強い環境でも必要以上の競争原理が機能するなど、一部の社会環境でVer 2.xJ環境との間で互換性の問題が生じる可能性があります。
Ver 3.0.1L[編集]
- Ver 3.0.1Lは、主に共産革命精神が強い環境に向けて限定的に提供されます。
- レーニン
- Ver 3.0Jでの是正は、ヒエラルキーに著しい偏りがある環境において、十分に共産革命精神が機能しない可能性がありました。このアップデートを適用した場合に限り、革命が生じた状況で場に4枚のカードを出すと、それ以降は産主義経済ルールに移行されます。
- <注意> バージョンのアップデートは、Wiiのホーム画面よりWiiメニュー→Wii本体の更新の順に選択して、画面の指示に従って行って下さい。
- 都落ち・スペ3返し・8切り・しばりなどのルールは、オプション設定である可能性があります。その場合は、ポーズ画面よりオプション画面へ移動し、設定を変更して下さい。
Ver 3.0C[編集]
- Ver 3.0Cは、Ver 3.0の仕様をベースにした、宇宙統一ルール仕様です。宇宙統一ルールサーバにて試験稼動しています。
- ルールの固定化
- 宇宙統一ルールのため、「革命」「都落ち」「スペ3返し」「縛り」「8切り」「10捨て」のオプションはオンで固定になります。
- また「イレブンバック」が追加され、Jのカードを切ったときに、一度流れるまで革命が起きたのと同様になります。このルールも常時オンで固定されます。
- 状況に応じて「クイーンボンバー」の追加を認めます。Qをだし、宣言を行いますとすべてのプレイヤーは特定の人物を指名手配し、持ち札から追放しなければならなくなりました。
- ジョーカーの追加
- ジョーカーが追加され、合計40枚、カード総数は92枚になります。
- また7枚以上の同時出しにも対応しました。
必要なもの[編集]
- カード52-54枚 - 普通はトランプの♣A-♠Kの52枚と、ジョーカー(JOKER)を0-2枚用いて行う。別に、UNO専用カードや、花札、ポケモンカード、図書カード、イエローカードなどを52-54枚用いてもかまわないが、ゲームとして成立するのかは自己判断でお願いいたします。
- プレイヤー - 4-6人のプレイに適しているが、2-3または7人以上でのプレイ自体は可能である。適役がいなければコンピューターに代役を任せても良いだろう。なお、2人の場合は2人用ルールを用いて行う。
ゲームの流れ[編集]
このゲームは数ゲームで一試合とする。何ゲームを一単位とするのか明確な基準は無いが、このページでは5回と仮定して記述する。第1ゲームは中世末期、第2-5ゲームは階級社会となった近現代をイメージした時代設定となっている。後の階級闘争時代での運勢を左右する事になるため、第1ゲームの勝敗が重要なものとなる。
第1ゲーム - この時代を優位に過ごし終えた者が、後の大富豪となる。まだこの時代は階級差は無いので、この時代をいかに優位に終える事がコツとなる。
第2-5ゲーム - 資本主義チーム(大富豪など)はいかにして自身の地位を守るかがポイントであり、共産主義チーム(大貧民など)はいかにして革命を起こし大富豪を引き摺り下ろすかが、勝負の鍵となる。
大体のルール[編集]
ここでは、ルールについて簡潔に述べる。
- 階級闘争の準備
- 1. まずプレイヤーに均等にカードを配る。 ゲームは親から始める。
- 階級闘争スタート
- 2. 親が最初のカードを出し、以降順番に次の人がカードを出していく。
- 3. 次の人は場にある(前の人が出した)現在のカードよりも強いカードしか出すことができない(例:6→J→A→2)。 カードの強さは、弱い順に3~10、J、Q、K、A、2、ジョーカーとされる。
- 4. 親は複数枚のカードを合わせて出すことができる(例:K・K・K)。また、ルールによってはシークエンス(階段)で出すことも出来る(例:♠の4・5・6)。複数枚カードが出ている場合、その数字より強いカードを場と同数枚組みのシークエンスにして出さなければならない(例:5・5→7・7→Q・Q)。
- 5. カードが出せないもしくは戦略上出したくないときにはパスが許される。他のプレイヤー全員がパスし、再び場にあるカードを出した人まで順番が回ってきたらその人は親になれる。場にあるカードは流して(場から取り除き、山札として場外に重ねておく)から、親は手札から好きなカードが出せる。
- 格差階級確定
- 6. 2-5の手順を繰り返して、一番早く手札が無くなった人が1位(大富豪)となり、以降手札が無くなった順に順位(階級)が決まる。
- 搾取
- 7. 革命に失敗した共産革命チームは、資本主義のブルジョワの搾取を受ける。これは「カード交換」と呼ばれ、いかにも双方が意思が尊重される自由な交換の様に偽装されているが、実態は、共産革命チームの強いカードを巻き上げて弱いカードを擦り付けるブルジョワの卑劣な作戦である。この搾取が終わると、最の下の階級の人が親となって次のゲームを始める。
- 階級闘争終了
- 8. 2-7の手順を繰り返して、最後のゲームの順位が総合順位(階級)となる。