Raspberry Pi Foundationは2014年7月14日、格安PCボードの「Raspberry Pi」の新モデル「Model B+」を発表した(写真1)。基本は現行の「Model B」と変わらないが、USBポートの数を2個から4個に増やすなど拡張性を向上させた。公式サイトのブログによるとModel B+は「Raspberry Pi(バージョン)2ではなく、オリジナルのRaspberry Piを発展させた最終形」とのこと。価格も現行と同じ35ドルである。
新しくなったのは以下の通り。(1)USBポートが2個から4個に増えた、(2)電子工作用のピンヘッダーが26ピンから40ピンに増えた(GPIOが9本増えた)、(3)OSを起動するストレージがSDカードからMicroSDカードに変わった、(4)消費電力が0.5~1Wほど少なくなり、電源が5V2Aに強化された、(5)音源回路の改善で音質を向上させた、などである。アナログTV用の映像端子はこれまで単独に用意されていたが、オーディオ端子と一体になった4端子型のジャックに変わった。通常のヘッドホンもそのまま挿せる。
CPU(SoC)は現行と同じで、メモリーサイズも512Mバイトと変わらない。サイズも85×56mmとほぼ同じ。40ピンのピンヘッダーも、現行の26ピン分の機能は同じで互換性がある。ただし「P5」と呼ぶヘッダーにあったオーディオ用のポート「I2S」は、40ピンのピンヘッダーの一部になったので、P5につなぐ拡張ボードの一部はそのままでは接続できなくなる。
日本の総代理店と務めるアールエスコンポーネンツが、日本での発売を近々発表する見込み。日本での価格も変わらないと見られる。
初出時に「消費電力が0.5~1Wと少なくなり」とありましたが、「0.5~1Wほど少なくなり」の誤りでした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2014/07/14 17:50]