情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は2011年3月9日、「0AB~J IP電話端末(SIP)が具備すべき機能等に関するガイドライン」を制定したと発表した。
これは、2011年4月1日に施行される総務省の電気通信事業法に基づく「端末設備等規則の一部を改正する省令」と「端末機器の技術基準適合認定等に関する規則の一部を改正する省令」に対応するためのものである。
CIAJではこの省令に対応するために新IP端末課題検討WGを2010年6月に発足し、従来のアナログ電話サービスと同様の電話番号(0AB~J番号)を用いた音声通信機能を持つIP電話端末に求められる機能について検討を進めてきた。
ガイドラインでは具体的に、「SIPを呼制御プロトコルとして用いた場合の標準的な動作」や「ふくそう時の対応方法」「緊急通報の実現に必要な機能の条件」「従来の通信ネットワークにまたがって通信する場合の条件」「ソフトウエアのバージョンアップや遠隔切り分け」――といった項目を規定し、関連する機能の実装を推奨している。
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