ヤフーが10月27日に発表した2009年4―9月期の連結純利益は前年同期に比べ6.5%増の393億400万円だった。広告事業は人材サービスなどの出稿減で売り上げが減少したが、販管費が減少し増益だった。ショッピングサイトとオークションの売り上げも大きく伸びた。
連結の売上高は前年同期に比べ3.1%増の1356億7800万円。営業利益は4.2%増の686億7800万円で、経常利益は4.9%増の682億5000万円となった。
広告事業をみると4―9月期の売上高は2.2%減の673億円だが、営業利益は4.5%増の378億円だった。また7―9月の売上高は前年割れだが、4―6月に比べると拡大している。ディスプレイ広告に関しては自動車や不動産などの業種から出稿が増え、8月の衆議院選挙の際に政党や官公庁からの出稿も多かった。リスティング広告は交通・レジャーなどの業種の出稿が増えたほか、ターゲティング広告「インタレストマッチ」が引き続き伸びた。7―9月のリスティング広告だけみれば前年同期も上回っている。
「Yahoo!ショッピング」や「Yahoo!オークション」の法人向けテナント料・手数料収入を含むビジネスサービス事業は好調。4―9月期の売上高は14.9%増の315億円、営業利益は5.3%増の112億円だった。Yahoo!ショッピングで10周年記念祭セールなどの販促企画が奏功し、7―9月のショッピング関連取扱高が過去最高となった。Yahoo!オークションは前年12月のストアロイヤルティ改定が寄与し、前年同期に比べ売り上げを伸ばした。
Yahoo!オークションの個人向けシステム利用料などを含むパーソナルサービス事業も増収増益。売上高は5.6%増の374億円、営業利益は3%増の261億円だった。
2010年4―12月期(9カ月)の連結業績予想は据え置き、売上高を前年比1.9―3.6%増の2024億7800万円―2056億7800万円とした。最終利益は5.8―8.2%増の593億400万円―606億400万円を見込む。
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