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ポーランドの右傾化 ドイツに対する賠償請求

 先日、「ウクライナだけではない ポーランドってひどい国です 米国・NATOが正当化されることはない」を書きましたが、この件、失念していました。

ポーランド、ドイツに戦争賠償180兆円請求 独政府は応じず」(時事2022年9月2日)
ポーランドがドイツに180兆円の賠償請求「国家予算の3倍」ドイツ人もあきれる」(FLASH2022年9月3日)

 何故、今さらなんでしょうね。私はとても違和感がありました。
 ワルシャワ蜂起から78年だそうですが、国家が今になって請求することの是非は問われるでしょう。右翼政権によって国内を煽り、支持に結びつけようとするやり方は世界共通です。
 もちろん中国や韓国にも日本への対応ではそうした側面はあります。民族主義などを煽り、政権浮揚につなげるというのは常套手段です。

 それはともかくポーランドのやり方は支持されないのではないでしょうか。
 もはやEU諸国の中では無理でしょう。

220910(銭函)①
2022年9月10日撮影


 上記FLASHの記事のこの最後の部分は示唆的です。
「前出のドイツ人も、「日本は韓国にもう賠償金は支払う必要はない」とする一方、「ワルシャワでひざまずいて謝った西ドイツのヴィリー・ブラント首相のように、日本も戦争の過ちをきちんと認めないといけない」と語った。」

 その通り。賠償金の問題ではなく、日本の右翼勢力は未だに朝鮮半島は自国の領土みないな発想が抜けないし、先のアジア・太平洋戦争を正当化する人たちが常に蒸し返すのだから話にならないわけです。閣僚や国会議員による靖国参拝などはその典型です。
 ドイツと日本の第二次世界大戦に対する評価の違いでしょうね。

 確かにドイツの場合は、ナチスのせいにしてしまっている一面があることは否定できませんし、その点はご都合的なところもありますが、それでも建前は堅持しています。グレーな日本政府とは全く違います。

 だからこそですが、今のポーランドは全体主義、宗教国家という様相です。とても民主主義国家とは言えません。



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コメント

No title

「賠償と引き換えにドイツはウクライナのネオナチゼレンスキー政権への支援への協力をしろ」
「賠償で得た金でロシアに侵攻する」
(そもそも第二次世界大戦開戦と同時にポーランドに進行した国はナイスドイツと旧ソ連。ワルシャワ蜂起も反共主義者だったので旧ソ連は実質見殺し)
ということ???

No title

写日記@ポーランド
https://larciatoja.blog.fc2.com/

ワルシャワに永住している方のブログのようです。
この中にポーランド政治経済というカテゴリーがあります。

https://larciatoja.blog.fc2.com/blog-category-14.html

ポーランド政治を熱心に紹介していると言うには程遠い感じと受取れますが、
その中に、

来年は『北朝鮮』?~強権化のポーランド新政権
[ 2020/03/14 06:12 ] ポーランド政治経済

という記事があり、
「去年の秋 ポーランドの政権を握った愛国保守で権威主義の政党党首だ
「法と正義」党が政権を握ったのは8年振り
この政党には地方の人達 そしてカトリック教会の強い支持がある」
「これ以外にも多々西欧民主主義の常識を越えた強権体制作りに懸命だ
「ポーランドのプーチン化」にEUでも懸念が強まり 協議に入っている」
「反EUのこんな政権が出来た背景にはギリシャ問題や難民問題での混乱
ヨーロッパ経済の停滞等があるだろうが 個人的には極めて遺憾だ」
「・・・とここまで一気に書いたが 今の政治状況に本当にウンザリする」

などと書かれています。
経済が上手くいかないと世間が妙な方向へと向かってしまうという、
どこの国でも同じ様なことが起きる、ということなんでしょうか、と思いますが、

その一方、猪野さんがリンクしたフラッシュの記事には、こんなことが書いてありますね。

「 なぜこのタイミングで賠償を求めたのか。

「『法と正義』の国内での立場が悪くなってきた、つまり支持率が下がってきたことがあるのでしょう。来年は選挙もありますし、ここで国民の支持を集めるため、人気取り政策としてドイツを悪者にしようとしていると野党は批判しています。」

ポーランド国民が政権に対してどの様な不満が積み上がってきたのかも知りませんが、
この文章が正しい報道をしているという前提で考慮すれば、下落している支持率の為の動きということになるのでしょうか。
こう考えると、こんな程度のことをする政治家や政権は、どこの国でも似たりよったりなんでしょうかねとも思ってしまいます。

また、ポーランドのことを検索していたら、ポーランド在住の人がこんな発信をしているブログを見つけたので紹介しておきます。


ポーランド西部、ドイツ国境の街ジェロナグラ
ジェロナグラでの日本語教師生活日記、近郊の街、おいしい食べ物 ポーランドの文化 気がついたこと徒然なるままに。
https://takky0116.hatenablog.jp/

こちらのブログの、

2022-03-05
CULTURE.PL というポーランドのサイトからニュースレターが届きました。

という記事にこんな事が紹介しれていました。

「Culture.plは、ポーランド文化国家遺産大臣の支援を受けてポーランドとポーランド文化を世界的に推進している国営文化機関であるアダムミツキェヴィチ研究所の旗艦ブランドです。Culture.plは、ポーランド語、英語、ロシア語の40,000を超える記事を特集しており、ポーランドの最高の文学、デザイン、視覚芸術、音楽、映画などを特集しており、80か国で年間600万人以上の訪問者がいます。お問い合わせは、 editors @ culture.plまでご連絡ください。

中略

本来はポーランドの文化を世界に向けて発信するための組織ですが、今回異例の声明を掲げています。



親愛なるCulture.pl読者の皆様、

私たちは何年もの間、英語、ポーランド語、ロシア語、ウクライナ語でポーランド文化について書いてきました。私たちの多国籍チームは、私たちの仕事は国と人々の間に架け橋を築くことであると信じています。

異なる言語を話す人々、異なる伝統を持って生きる人々を知ることで、私たちは自分自身を豊かにします。世界は非常に多様であると理解していますが、共通点もたくさんあります。

常連の読者が知っているように、私たちは通信社ではないので、現在の出来事についてコメントすることはめったにありません。しかし、Culture.plは、ポーランド文化国家遺産省が監督する国営の文化機関であるAdam Mickiewicz Instituteの一部であり、この事実とロシアとウクライナの両方での出版を組み合わせることで、私たちがウクライナに立っていることを明確にする必要があります。 、ポーランドが国境と多くの歴史の両方を共有している国。ロシア支部の友人や同僚からのこの声明を共有したいと思います。

ロシアのウクライナ侵攻は、他の人々、別の国、別の文化に対する犯罪です。今日起こっていることは、ウクライナだけでなくロシアも破壊しています。攻撃と虐殺を正当化する偽りの宣伝の反響に彼らの声を加えるすべての人は、ロシアとウクライナの人々と彼らの文化の未来を破壊します。特に私たちのロシアのチームメンバーは、プーチンと彼の犯罪者の共犯者と戦うことはすべてのロシア人の義務であると感じています。私たちのチームの誰もがこの侵略をいかなる形でも支持していないことを繰り返し述べたいと思います。

–Culture.plの編集チーム
#WeStandWithUkraine

Culture.pl stands with the people of Ukraine



また、以下は、この記事の前に書かれた記事です。

2022-02-27
「今夜は帰れない」 ポーランドの対ナチス、パルチザンの唄です。今日、ウクライナで歌われていました。
https://takky0116.hatenablog.jp/


カタール・ドーハのハマド国際空港を飛び立ち、約5時間半でワルシャワ到着。途中、黒海を過ぎると眼下にウクライナの穀倉地帯が広がってきます。長細くきれいに整地された広大な小麦やトウモロコシの畑です。

今日、2022年2月27日。

テレビを見ていたら、ウクライナの若者の結婚式の場面。

ロシアとの戦争でいつ死ぬかわからないので、5月に予定していた結婚式を今日行ったということです。20代前半の年齢の新郎と新婦。
まだ、社会人になったばかりという初々しい感じです。

確かに戦闘が広がれば一般市民にも多数の被害が及ぶでしょう。

彼が国民総動員令で軍隊に召集されることもあり得ます。

結婚式を早めようとする気持ちもよくわかります。

周りを囲んだ家族や友人に祝福され、民族衣装を着た新郎と新婦。

二人の衣装に描かれているのは、「幸運のお守りの刺繍」。



ここで、画面が切り替わり二人の若者がアサルトライフルをもって立っています。軍服ではありませんが明らかに戦闘服を着ています。

この二人は、さっき結婚式を挙げたばかりの二人です。

これから国を守るため戦闘地域に発つと言っています。

まわりの人たちが歌っているのは「今夜は帰れない」

ポーランドのパルチザンの歌です。

(この曲は第二次世界大戦中の1943年に、ナチスに抵抗するレジスタンス運動の闘士であった Stanisław Magierski により作詞・作曲されたものです)


戦後75年も過ぎて、こんな状況でこの歌を聞くとは思ってもいませんでした。



この両ブログの各記事を見ると、
ポーランドや、かつて、ソ連の衛星国と言われた国々にもそれぞれの考えを持ち、発言・行動している人がいるのだなあ、ということと、
それら国々の人々のナチスヒトラーやスターリン共産党に対する数々の記憶はなかなか拭えないのだなあ、などとも感じさせ、決して十把一絡げに物事を捉えてはいけないと改めて思いました。
また、人々の苦い記憶を都合よく利用しようとすることもあってはならないと感じましたね。

私にとってポーランドのことは人に語れるほど知り得ている国ではないし、昨今のフェイクニュース問題や報道の立ち位置問題なども考え併せると、ある幾つかの出来事を捉えて、その国の実像を判断・断定してしまうほどおこがましい私ではないなあ、
もまた、今回の感想です。

時計の針がヨーロッパ中世史に戻った

ヨーロッパでは、歴史の時計の針が中世史(日本の平安時代から室町時代)に戻りました。
今のポーランドは、ネオワルシャワ公国です。モスクワ公国に攻められて苦しいキエフ公国に味方していますが、平和なら手持ち領地畑の売上が多いキエフ公国は、ライバル国家です。平安時代キエフ公国に対抗するため、ローマカトリックでアルファベットがほぼ同じ、リトアニア公国と組んだ歴史がありました。
畑の売上が思わしくないポーランドは、小麦の藁・じゃがいもの茎を牛に食べさせた酪農が盛ん。自国で加工しきれない牛乳を、リトアニアの仮称雨印乳業・大正乳業・林永乳業の工場に運び、バター・チーズを作っています。ソーセージ作るのに足りない豚肉は、ドイツから仕入れています。
ポーランドがドイツに言い出した戦時賠償請求180兆円は、マジではなくダメ元です。決して悪意はありません。
サッカーW杯ヨーロッパプレーオフで、「ウクライナ侵略したロシアは、FIFA追放だ!」と叫び、ポーランドロシア戦見事不戦勝、延長戦で疲弊していたスウェーデンに勝利、「やった~ポーランドカタールだぁ!」を決めました。これに味をしめて、売電の「ミグ29戦闘機(ソ連軍の不法投棄品と、統一ドイツから1機1ユーロで下取りした中古)をウクライナに提供しろ」要求に、「ニオイが良い新品F-35チョーダイ」と言い出して玉砕、「やっぱり中古F-16でいいです」になりました。
見事倒産したフセインイラクから、欠陥戦車としてリコール請求出されていた、ポンコツ戦車T-72(旧ソ連がワルシャワ条約機構国に配った無料ポンコツ?)を全て払い出し、湾岸戦争当時新車だった中古車、M1エイブラムス戦車をゲットしました。

No title

>だからこそですが、今のポーランドは全体主義、宗教国家という様相です。とても民主主義国家とは言えません。

「だからこそ」と言ってますが、君の文章を読んでもポーランドが全体主義、宗教国家だという理由が書かれていません。

理由や根拠も書いてないのに「だからこそ」なんて書いても意味不明ですよ。

君の考える「民主主義」の定義とポーランドがその定義に当て嵌まっていないと言う論証をしてください。

まさか、「俺にとって気に食わないことばかりやっているからポーランドは民主主義ではないのだ!」と言うだけではないでしょうね。ウクライナやアメリカについても「民主主義国家ではない!」と連呼しまくっていますけど。

猪野二元世界観にも 敬意を払うマンボウです (^^)/

>>ポーランドのやり方は支持されないのではないでしょうか。

これは猪野先生の仰る通りで、
実際に「はあっ?」てな感じで世界にキョトンとされて
肝心のドイツにも軽く受け流されてると感じます。
ただそのあとの分析部分は
私には????&%$#”でまるで
別の惑星での話のような感じです。

どうも考察するに、
猪野先生の世界観ではこの世の中は
自分たちサヨとそれ以外は全部ウヨで成り立っており
それは井戸の外の日本も、更にはその先の世界も
きっとそうに違いない!との信念のようにお見受けします。
ただそれは、
古代アリストテレスの天動説のように その井戸、
いや世界の中では完全で高度な整合性を有する
理論体系宇宙なのでしょう。
私は、
アリストテレスの 天動説宇宙観にも
猪野先生の サヨウヨ二元世界観にもそのどちらにも
敬意を払って興味を持つ者です。
ただ、
ネットや宇宙探査機など科学文化の発達で
実際の世界の有り様を知っている立場からは
現実社会への対応とは別ワールドと捉えています。
アリストテレスがもし今の科学の成果を知ったら
即座に自説を訂正しすぐに卓越した宇宙観を
築くだろうけど、当時はそれはなかったから故です。
その点、
インテリで語学も堪能のはずの猪野先生が
Youtubeなどで世界の見方を理解できるはずなのに
井戸の中のサヨウヨ二元世界論からの
国葬反対?とかの世迷い言をおっしゃってるのは、
きっと井戸の中には電波が届かず、
朝日新聞と赤旗しか配達されていないのかなあ?
と私にとってはとてもとても不思議なのです。
            (^^);


(※天動説地動説書き間違い訂正しました)

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猪野 亨(いのとおる)

Author:猪野 亨(いのとおる)
1968年生まれ
1998年弁護士登録(札幌弁護士会所属)
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対応エリアは道内(道外も事案により対応可)。土曜、夜間相談は要予約。
※携帯からメールを送信する場合、パソコンからのメールが受信できる設定にしてください。

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