アニメ AngelBeats! 第13話(最終話 ANOTHER EPILOGUE Cパート) 『Graduation』※
音無視点の記事です
※意味深の内容につき、音無の想いはオリジナル構成となっています
※最終話の記事は
コチラ【自分の行為は世界に響いている】
自分のどんな行為も、他の行為や考え、決断などの誘因になっている、
もしくは、大きな影響を与えている。その行為が全く何にも影響を及ぼしていないことはない。
自分の行為によっていったん起きた事柄は、いつも何らかの仕方で次に起きる事柄と
しっかりと結びついているのだ。遠い過去の昔の人々の行為でさえ、現在の事柄と
強く弱く関連している。
全ての行為や運動は不死なのだ。そして、どんな人間のどんな小さな行為も不死だと言えるのだ。
つまり、実は私たちは、永遠に生き続けているのだ。 (『人間的な、あまりに人間的な』 ニーチェ)
【もう一つの卒業式】
立華 奏とお別れになったあの日から数日後、俺は死んだ世界に残り続け、
奏の後継者というような生き心地で、現生徒会長を務めていた。
俺は奏に嘘をついてしまったんだ。
悔いは無いと、この世界に未練は無いとそう誓ったはずだったが、
どうやら俺は彼女のことを諦めきれずにいた。
だから、彼女の後を追いかけられずにこの地に留まってしまった。
そんなある日、俺と同い年くらいの青年がこの死んだ世界へと誘われた。
そいつは授業中に試験を受けていた時に死んだ世界のことを感知し、この世界は出鱈目だと主張し始めた。
「僕は何も成し遂げられず、死んだんだ! 解ってんだよ、そんなこと! こんなことして何になるんだよぉ!?
テストの点が良かったら、天国にでも連れて行ってくれんのかよ? ・・・なぁ、誰か答えろよ・・・答えてくれよォッ!!!」
その他、教室内の生徒一同NPCに言い聞かせるようにそいつは言い放った。
一同は人形のように何も答えず、沈黙の時間が流れた。
俺はそいつの元へと歩み寄り、今すべきことを悟るように叱咤した。
今までの経験を踏まえての、人生が物語る想いを連ねて・・・。
「なら、愚痴ってないでさっさとやれよ。 やりたいことがあるなら、そいつを果たす為には…さぁ、何が必要だ?
今、何が必要だ!? 答えてみろッ!!!!!」
ある奴には過去に立ち向かう勇気が、ある奴には夢を叶える努力が、ある奴には長い時間と仲間が必要だった。
岩沢、ユイ、ゆり・・・。
お前は一体、どれに当てはまるのかとそいつの胸倉を掴みながら答えるように催促をした。
すると、そいつはこう述懐した。
「今はあなたに立ち向かう勇気だッ!!!」
そいつの言葉を聞いて俺は安堵した。
彼はもう既に死んだ世界でどう過ごせばいいか、解っていたんだ。
自らの意思を持って学校生活を歩むこと、それが一番の卒業への近道。
今すべき想いは彼の意思と連動し、意思を持った行動をしていけば、
意思は意志へと変わっていき、最後は己自身の“人生”を成し遂げることに繋がる。
俺は彼に理不尽な生活を感じたり、迷ったりしたら生徒会室に来るように告げた。
いつでも生徒会室で待っている、と。
彼は納得がいかなかったかのように答案用紙を握り潰し、今まで現実で
過ごした理不尽な生活を悔いていた。
まるで死んだ世界に対し、宣戦布告をするかのように。
いつかの俺たちの・・・SSSのメンバーのように・・・。
俺は生徒会室へと戻り、いつもと同じ時間を過ごしていた。
机は縦に長く横が短くと縦6席、横3席の円卓を囲むよくある生徒会室の机だ。
出入り口のドア付近の横3席の机中央部分の椅子に座っていた。
隣の机にはお供えをするかのように彼女が大切に育てていた向日葵の花を摘んだ花瓶を置いていた。
彼女のことを忘れないように、いつまでも傍にいてくれるように・・・。
向日葵の花は暗い生徒会室の中を燦燦たる陽光で照らしてくれていた。
この生徒会室での時間はとても退屈な時間だったが、俺は不動で待ち続ける。
彼女にまた逢えるまで、俺の人生が成し遂げられるまで・・・。
奏・・・、ずっと君を待ち続けることにしたよ。
どんなに愚かなことだろうと承知しているが、これが今の俺にとっての
やり残した人生そのものだ。
このまま死んだ世界に残り続けるってのも・・・あり・・・なのかな?
はは、それは流石に無理だよな・・・奏が戻ってきたら、それで俺の人生は・・・。
とにかく、俺は奏に逢いたい!
あの卒業式の続きの“人生”を歩みたい!
そうできるならきっと、奏の音がまた聴けるから・・・。
理不尽な音の無かった人生の続きが聴けるから・・・。
―――Angel beats.天使は鼓動する―――
―――音楽が鳴り響く、その時に―――
Fin【感想】Angel Beats!のブルーレイ第7巻を購入しました!
実はこのお話とTV未放送話の為に買ったも同然なのです。
内容ですが、多分このお話は音無が死んだ世界に居続けていた場合の物語なのでしょう。
現に奏を待つかのような音無の行動と、生徒会室の向日葵の花瓶がそう推測する決め手です。
これはこれで何だか意味深です。
この話の音無はAngel Playerのプログラマーのような存在に当てはまると思いますが、
違う点は意志を持って行動していること。
現実世界に逝ってしまった奏を待ち続ける行為は、実はとんでもない無謀なこと。
しかし、ドイツの哲学者ニーチェの言葉通り、音無の行為もまた不死であり、
永遠に生き続けていることになりますね。(死んだ世界で)
『NEXT STAGE』 とアイキャッチがあったのでこの続きが気になるところです。
第二期ですね・・・。(冗談)
さて、もう一つTV未放送・特別篇の 『Stairway to Heaven』 の記事も作成中です。
年末までに仕上げられればいいなぁ?と思いつつ、アップしたいと思います。
このお話はギャグ一点張りで、遊佐が意外にも活躍で面白かったです。
もし音無がAngel Playerのプログラマーだったら、遠く昔、この世界に来るはずがない音無がバグで記憶喪失でこの世界にきて奏を好きになって、奏が一人でこの世界を去ってしまったけど、奏に会いたくてずっと待ってたけど待つのに精神的苦痛に限界が来て、その苦しみを終わらせるためにAngel Player作って自分をNPCにする仕組みと、自分と同じようにならないように愛がこの世界に芽生えたらNPCを陰にする仕組み作って、その時にNPCになった自分を成仏するようにしたけど、遠い年月立って奏がきてその他のメンバーもきて、また記憶喪失の音無きたらまた奏好きになって、自分だけ成仏できないからまたAngel Player作って、無限ループになってしまうのか…奥深すぎた。第2期やってほしい。
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[2010/12/24 03:10]
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