ニコニコ動画で輝く太陽を発見!
エル・カザド最終話で使用された挿入歌
『 I reach for the sun 』 (歌 Emily Bindiger) のフルヴァージョン仕様かつ
総集編のようなダイジェスト版動画が掲載されていました。 (フルヴァージョンはサントラ収録)
なんと、英語の歌詞までも表示され、日本語訳された歌詞も同時に表示されますよ・・・。
これを作った作者を尊敬しております。
密かに自分も 『 I reach for the sun 』 をフルで使った動画を作成してみようかなぁと思っていたのは内緒です。
あ・・・ もう一つの名曲
『 forest 』 (歌 Emily Bindiger) で作るという手も・・・。 (無理無理;)
今では、どちらの曲も私のiPodでかなりお気に入りの曲となっております。
(追伸)
「
機神大戦 ギガンティック・フォーミュラ」 の最終話 (録画したもの) を観ましたが、最後は恋人エンドでした。(ぇ
というより、嬉しかったのは・・・エル・カザドのネタが使用されていたことです。(笑)
うっちぃ (公式参照) が?
マクスウェルの悪魔?と?
熱力学?の話題に少し触れていたのです!
やはり、エル・カザドで使用されたギガンティックのネタ (
参照記事) もあったことにより、連動していたことが判明!?
さすがは、テレビ東京列系です!(笑)
ちなみに、ギガンティック・フォーミュラのアニメをアニメ内で視聴していたのは、 「
らき☆すた」 のこなたです。(笑)
ロボット系に可愛いキャラ・・・関連のネタです。(笑)
?アニメ エル・カザド 第26話 (最終話) 『輝く女』 について?【 I reach for the sun ?輝く光? 】ウイニャイマルカでの出来事から数ヶ月の時が流れていた。
旅は終わりを告げ、彼女たちは安寧とした生活を送っていた。
二人の老夫婦の優しさが、彼女たち女神と聖女の心を癒していく。
女神は過去からの辛い想いを抱き続けていた為、彼女はその優しさに自然と追従した。
だが、聖女は留まることは旅ではないと女神に告げ、その優しさを噛み締めながら断った。
すると、女神は聖女の言葉に身を委ね、現在の自分が心から望んでいることに自然と追従した。
いつの日からか、女神は聖女によって支えられ、家族以上の大切な存在となっていた。
女神と聖女は太陽に手を伸ばし、決して届かない道へと突き進んでいく。
太陽のように輝く・・・新たなる人生を目指して・・・ただ真っ直ぐに・・・二人は?光?を求めていく・・・。
【 心、穏やかなる時 ?福音が鳴る家? 】旅を終えたナディとエリスは二人の温厚な老夫婦に雇われ、小さな飲食店にて働いていた。
老夫婦の二人の名は、夫はロベルトで妻はニーナという。
恩返しとしてナディは、一日だけ店番を全面的に頼まれ役を買い、老夫婦に?自由な時間?を与えるのであった。
その老夫婦の家族の中に一人の男性と幼い男の子が存在していた。
男性の名はペドロ、幼い男の子の名はホアキン。
ペドロは若くして最愛の妻を亡くし、生まれた子供、ホアキンと二人きりで暮らしていたのだ。
今では、老夫婦の安全確保および地域の治安維持の為に彼らの警護をしているようだ。
そんな彼には一つの想いがあった。
最近、雇われたナディの人柄に恋をしていたのだ。
もちろん、彼はナディとエリス共々に今ではすっかり仲の良い友人関係にあった。
ホアンキはナディのことをを?男女?と呼び、無邪気さ故の愚弄で接しているが、内心では彼女のことが
好きなのだろう。
最もエリスには特別扱いで、いつも彼女が接してくれば満面の笑みで迎えている。
それが、何故かナディの心を穏やかにしている・・・だからこそ、彼女は?家族?というものに憧れているのだろう。
家族・・・本当の家族・・・。
確信はないが、ナディは昔、魔女の村の焼き討ち事件で家族を失っているのかもしれない。
または、元々、家族など居なくて、?孤児?であったのかもしれない。
どちらにせよ、今のナディには?家族?という温かみが欲しいと願っているはずである。
そんなナディに妻を亡くしたペドロは恋をしたのである。
彼はナディの過去を知らないが、それでも彼女の?品性?に惹かれていったのだ。
だが、ナディはそんな眼では見ていない・・・むしろ、エリスをお嫁にして再婚したらどうかと冗談じみたことを
言っている始末である。
それを受けた男は決心した。
団欒の中、自然な流れでペドロはナディに自分の想いを伝えようとする・・・のだが。
その時、不審な二人組が店へと入ってきた。
ペドロはナディたちをその二人組から遮るように先頭に立った。
そう、彼は人々の危険から護る勇敢な保安官であり、あの二人組が最近、問題を起こしている連中だったから
尚更の行いである。
二人組は男が保安官だと知ると、観念したかのように立ち去って行った。
ペドロはナディたちに、あの二人組がまた現れたらすぐに連絡をするようにと告げた。
夕飯時、心温まる団欒の中で老夫婦はナディとエリスに今度、遊園地にでも行きましょう、と誘いの言葉を掛ける。
ナディたちは一瞬、思い止まるが、老夫婦たちの更なる優しさに心が惹かれ、自然と受け容れるのであった。
自室にて、ナディはあの事件からもう何ヶ月も経ったのだろうと、想いに更けていた。
同時に今ではもう触っていない様々な想いが詰まった?拳銃?のことも。
そう、ナディは老夫婦たちに自らの素性をばらさないように、脅かさないように配慮をしていたのである。
エリスも同じだった。
無闇に人が居る所で自分の?魔女の能力?を使わない、ナディの前でも使わない、何があっても使ってはいけない。
それは二人の?約束?であり、一つの?絆?の証であった。
だが、今はナディがその約束を破ってしまった。
だから、エリスもその約束を破ってしまった。
エリスは、風呂上がりに水を飲もうとし、水が温かった為、コップの中を?意識的に?分子操作し、氷を作り上げたのだ。
お互いに理解し合っているからこそ、二人の前では許し合える。
されど、約束を破った後は、お互いに今後は二度としないと再び約束し合う。
ナディは拳銃をバッグに仕舞い、エリスは能力を使わないと再び誓った。
それが、二人の?現在の在り方?であった。【 安寧に暗闇が差す時 ?怨嗟の襲来? 】翌日、ナディたちの所に思わぬ人物がやって来た。
ブルーアイズであった。
今では彼女は?アミーゴタコス店での支部長?にまで昇格していた。
入社してから、わずか数ヶ月でそこまで昇格したのだから、カリスマ性を持った逸材であるとしか思えないだろう。
現に彼女は中央情報局経理課に勤務し、その優秀な働きぶりの経歴があるのだから、申し分ないはずだ。
ブルーアイズの来た目的は、ナディたちに一個のカセットテープをプレゼントするというものだった。
そのテープには?リリオが初めて喋った肉声?が収められていた。
彼女は偶然にもリカルドたちと出逢い、彼にこれをナディたちに渡すように託されたのだというのだ。
彼らは未だに旅を続けており、今ではリリオが自ら?ブーメラン?を習いたいと言語化させて頼み、
リカルドという?親?に教えてもらっているという。
ブルーアイズからのプレゼントを堪能するかのように、ナディとエリスは会話を弾ませていく。
同時に?安心?したような、雰囲気へと変わっていった。
だが、そこに突然・・・生き返ってはいけない男がやって来るのであった。
ローゼンバーグ・・・な訳がない。
どうやら、ブルーアイズの部下・・・スティーヴ・ベックマンという男であった。
ナディは見間違えてしまった。
それもそのはず、あのローゼンバーグと瓜二つと言っていい程、似ていたのだから。
だが、そんな束の間の平和の下、巷で問題を起こしていた二人組によって荒らされてしまう。
ベックマンが仕事を終わらせると、ブルーアイズは車に戻るように指示したのだが、再びナディたちの前に現れた彼。
違ったのは様相で、何とも怯えた声で現れた。
そう、二人組の一人によってマシンガンを右頬に押さえつけられていたのだ。
二人組の正体・・・太った輩・・・彼らの正体は・・・あの?オカマ組?だった。
彼らは老夫婦とベックマンを人質に取り、ナディとエリスに宣戦布告した。
今ではもうエリスには?賞金?が懸けられていないことを知ったオカマ組だが、
ナディとエリス・・・二人との因縁がある限り、彼らは復讐することを諦めなかった。
ジープを破壊された事件から大怪我をした彼らはすぐに入院して、ナディたちに早く復讐しようと余計な栄養摂取を
して太ってしまった。
その勝手極まりない要因が全てナディとエリスにある訳と言い張るのだから、彼女たちにとっては迷惑千万である。
だが、オカマ組は恨みを晴らす想いで頭がいっぱいになり、もはやただの悪人と化すのであった。
それに立ち向かうのはブルーアイズだった。
彼女の作戦により、ナディはそれに上手く乗じ、オカマ組を捕捉し、ブルーアイズとナディ、そしてエリスは立場を
形勢逆転させた。
最もブルーアイズの作戦というべきか、オカマ組にオバサンと呼ばれたことがかなりの影響を促したのは間違いない。
エリスは落ちたマシンガンを拾い、オカマの一人に銃口を向け、お仕舞いの合図を送った。
立場が逆転した後、ペドロの登場により、更に形勢は逆転・・・のはずだったが。
ナディが抵抗するオカマ組の一人によって力で吹き飛ばされた為、ペドロは好きな彼女の心配をする為に近くへと
駆け寄る。
その光景をエリスが眼で追うように見入った為、一瞬の隙が生じてしまい、オカマの一人はそれを狙い、
エリスからマシンガンを取り返し、再び立場を逆転させてしまったのだ。
ペドロは銃を捨て、ひたすらオカマの一人に従うしかなかった。
ブルーアイズもまた、もう一人のオカマを捉えていたが、立場が逆転した為、オカマを手放す以外、他がなかった。
自由になったオカマはブルーアイズの首に目掛けて回しチョップで攻撃した為、ブルーアイズは身を屈めてしまう。
そして、エリスはオカマの一人にマシンガンを突き付けられてしまった。
絶体絶命のピンチ・・・。
しかし、運命は運命をも変える・・・。
ペドロの子、ホアキンがエリスの前に勇敢と立ち、身を庇ったのである。
オカマはその邪魔な子供に嫌気を差し、マシンガンを子供に向けて解き放とうとする。
――――――エリスはナディとの約束を再び破る――――――
ホアキンを決死に助けようと、すかさず?魔女の力?を使い、
オカマの持つマシンガンを?熱の力?で熱くした。
オカマはそのあまりの熱さにマシンガンを地に落とすと、もう一人のオカマは自分の拳銃でエリスに撃とうとする。
――――――ナディはエリスとの約束を再び破る――――――
だが、ナディがペドロの落とした拳銃をすかさず手に取り、もう一人のオカマの拳銃を銃弾で弾いた。
?遺言があったら、どうぞぉ?♪?
これを聞いたら、最後・・・。
こうして、ナディとエリスの眠っていた時間が・・・動き始めた・・・。
――――――ナディとエリスはお互いに最後の約束を破った――――――【 女神と聖女の誓い ?私たちは太陽を求め続けて行く? 】ナディとエリスの活躍により、オカマ組の暴走事件は収まり、彼らは警察に取り押さえられ、無事に解決した。
先の事件により、老夫婦に?素性?を知られてしまったナディとエリスは穏やかだった土地から出て行く決意をしていた。
最も、ナディとエリスは老夫婦たちに自らの姿を?正直?に話したのだ。
だが、老夫婦はそんな彼女たちを見捨てたりはしなかった。
賞金稼ぎ、魔女・・・。
見なかったことにしよう、聞かなかったことにしよう、そんなのは関係ない、君たちに居て欲しい、楽しければ
それでいいじゃないか・・・と。
老夫婦が与えてくれた優しさが宿った風は、ナディとエリスの今までの闘いの傷をそっと癒してくれていた。
女神は涙を流した。
なぜなら、初めて自分を?家族?として受け容れてくれていたから・・・。
初めて本当の?親のような存在?に出逢えたから・・・。
?もう、孤独じゃないんだね・・・。?
女神の流した涙は・・・無邪気で・・・純真無垢で・・・幼い頃に流した?綺麗な涙?であった。
ナディは老夫婦に精一杯の感謝を込めて、?ありがとう?と、
エリスには?良かったね、エリス?と幸せの道を祈るように告げた。
・・・だが、聖女は女神の本当の答えは違うものであると、彼女自身を諭すように、老夫婦に真実の答えを告げた。
?ありがとう・・・。 凄く嬉しい・・・。 でも・・・行く!!!?
その答えにナディと老夫婦は驚きを隠せなかった。
どうして・・・? 何故・・・? ここに居ては幸せにはなれないの?
そんな交錯した想いが心の中で反響する中、聖女は女神の顔を見て答えてあげた。
?・・・・・・・・・眼が輝いているナディが・・・・・・好き・・・・・・!!!?
聖女は始めから女神の気持ちを読み取っていた。
いつもと違う感覚、いつもと違う風景、いつもと違う幸せの時間。
そして・・・、いつもと違う・・・女神・・・。
聖女は女神の奥底にあった?忘れ物?を取り出したのであった。
会話をドアの向こう側から聴いていたペドロはナディとエリスの絆を理解した。
?そうか・・・、そうだな・・・。?
彼は最愛の子であるホアキンを自然と抱き締めていた。
ナディとエリス・・・、彼女たちには彼女たちの?道?がある・・・。
それは私たちも同じ・・・。
私は・・・今、出来ること・・・、ホアキンを立派な男に育てる為に・・・その?道?を突き進むことに専念する・・・。
そう・・・身近な絆の?道?を邪魔してはいけない・・・ということを。
?行こう、ナディ! 旅に出よう!?
満面の笑みでエリスはナディに言った。
エリスはもうサルマが望んだ通りの立派な娘へと成長していた。
ナディは、サルマからの遺言を・・・見事に成し遂げていたのである。
今では、ナディとエリスは?最初の出逢い?の時の立場が逆転していた。
今度は、エリスがナディを・・・導いていく番なのだから・・・。
そして、エリスの親のような存在でもある議長は彼女たちを穏やかに見守っているだろう。
エリスが正しく魔女の力を使い、人々に?五穀豊穣?を与える役割をしていくことになることを・・・。
我が遺伝子を持つ・・・我が子へ・・・。
?よし・・・行こう!!!?
女神は聖女の祝福を受けて、眼を輝かせるのであった。
老夫婦(ロベルトとニーナ)とペドロとホアキンとの別れ、家族との別れ。
ニーナは悲しみのあまり、ナディを抱き締める。
だが、これは永遠の別れではない、きっと、また、逢えるから・・・。
再会した時は、堪能できなかった?遊園地?へ一緒に・・・必ず・・・。
また一つ、旅の楽しみが増えたナディとエリス。
彼女たちはジープに乗って、旅を続けて行く・・・。
リカルドとリリオ。
リリオはリカルドから教えてもらったブーメランの使い方をしっかりと身に付けていた。
返ってきたブーメランを自分の手で受け取ることが出来たのだ。
それは、きっと・・・またナディたちと逢えるという証。
リリオのブーメランは、ナディとエリスそれぞれの?片翼?の形を繋ぎ合わせたモノだったのだから・・・。
ブルーアイズとベックマン。
優秀な支部長と優秀な部下。
きっと、彼らはアミーゴタコス店を更に世界へと発信させ、拡大させ続けていくに違いない。
二人の絆はまだ始まったばかりだ。
だからこそ、二人の旅はこれからも続く。
彼らの仕事だって、一つの?道?なのだから・・・。
ナディとエリス。
女神は次なる目的地を何処にしようか、戸惑っていた。
だが・・・聖女が女神を導いていく。
次の目的地が早速、決まった。
?リリオに逢いに行こう!?
女神は笑顔になった。
聖女も笑顔になった。
?いえっさっ!!!!!?
共鳴し合う、二人の光。
今ここに、女神と聖女の?光の道?が新しく・・・描かれた・・・。『 道無き旅路は・・・・・・・・・続く。 』 (ブルーアイズ)
【 私は輝く太陽に手を伸ばす。 】
【 私も輝く太陽に手を伸ばす。 】
【 けれども、そのあまりの高さに届くはずもなかった。 】
【 決して届くことのない距離・・・。 】
【 それでも、私たちは光を求めて手を伸ばしていく。 】
【 人生という輝きをもっともっと追い求めて・・・真っ直ぐに・・・。 】
【 ・・・・・・・・・太陽は、そんな私たちを温かく照らしてくれていた・・・・・・・・・ 】
(終)※記事に書かれたことが私の言いたいことを表すものだと思って下さい。(苦笑)
<感想>最後くらい感想を、そして、気合の入った記事を。
?I reach for the sun and sing for the sky♪? 〔私は太陽に手を伸ばし、空へと歌う〕(オリジナルサウンドトラック2 トラック20の歌詞より)
オリジナルサウンドトラック2のトラック20 『 I reach for the sun 』 (歌 Emily Bindiger) がやはり使用されました!
もちろん、私はサントラを購入しました。
この曲ははっきり言って、映画などで使われるような名曲だと思います。
しかし、それ以上に感動させられたのは・・・流石は真下監督でしょうか。
初期の頃に出逢ったナディとエリスの立場が逆になっているということです。
最初はナディがエリスを導く役割をしていたのが、いつの間にか、エリスがナディを導く役割に転じていた・・・。
これが示すのは、
第一話でサルマが示した?運命?なのでしょう。 (貴方次第とナディに告げたサルマ)
深く考えさせられるアニメの一つで・・・でっかい感動しました!
NOIRやMADLAXとは違う、晴れやかな気持ちで終わった三部作でした。
あ・・・本日放送の 「ガイアの夜明け」 でまたエル・カザドのBGMが使われていました。(笑)
※以下は、疑問に思ったことを並べたものです。
<エリスと議長の関係 ?推測?>議長の髪はエリスと同じ黄色い髪でしたね。
それが意味することは、遺伝子ということ・・・。
連邦政府が入手した魔女の遺伝子とは、即ち議長の遺伝子ということに・・・。
では、何故、議長が現世に存在していたか・・・。
それが、?御魂?の力であり、成仏し切れなかった議長は監視役として現世に留まった。
つまり、エリスの誕生がきっかけで彼女は復活した・・・。
遺伝子の関係上、同時に誕生したと言った方がいいのかもですね。
でも、L・Aも同じ遺伝子が・・・組み込まれている・・・ということは・・・ここでまた謎が生じる訳ですが・・・。
以上、推測でした。(笑)
<ナディの過去 ?推測?><リカルドリリオの関係 ?推測?><最後に・・・>今まで、エル・カザドの記事を書いていたブログ様、お疲れ様でした。
そして、ここまで真剣に読んで下さった方々、本当にありがとうございました。
まぁ、おそらくほとんどの方はつまらない文章だとスルーしていると思われますが。(汗)
作品の評価は人それぞれでしょうが、私はこのアニメを観て、記事を書いて、最高に良かったと思っていますよ!
最後はあの言葉で締めたいと思います。
?遺言があったら、どうぞぉ?♪?
あ、失礼・・・こっちですか・・・。
?いえっさ!?
?アニメ エル・カザド 第25話 『聖なる女』 について?【 二つ目の世界が終わる時 ?終焉、そして・・・? 】今、一つ目の世界が安らかに眠り、二つ目の世界の幕が閉じられた。
一つ目の世界・・・それは、メイプルリーフの世界。
二つ目の世界・・・それは、ウイニャイマルカの世界。
魔女の末裔の長は、二つ目の世界の未来を彼女たちに託した。
終焉の果てに、彼女たちは何を想う?
その先の答えは?聖なる女?のみぞ知る。
【 ローゼンバーグの妬み ?単純と複雑の狭間? 】ウイニャイマルカの地へと辿り着いたナディとエリス。
エリスはウイニャイマルカの地の記憶を、魔女としての記憶を保持していた。
その彼女の記憶によって導かれたナディ。
到達地点に待ち構えていたのは魔女の儀式に相応しい礼服姿のローゼンバーグであった。
ローゼンバーグは不敵な構えで二人を待ち望んでいた。
今ここに、エリスの存在によって、ウイニャイマルカの力・・・インカローズの力が宿っていたのだから・・・。
だが、その力の前に恐れず、勇敢と立ち向かっていくナディとエリス。
もはや、二人の?絆?を越えられるような力は存在しないかのように・・・。
ローゼンバーグからの罠を乗り越えたナディとエリスは、無防備のローゼンバーグと対峙する。
ナディは彼に?真実?を語るように促し、銃を突きつける。
そして、エリスは彼に?真実?を問う。
ローゼンバーグは冷静沈着に答える。
?ハインツ博士を殺したのはエリスではない、この私です。 そう、彼はナディと同じ?生贄?だったのです。?
ナディは続けて言う。
ローゼンバーグの目的が?父親の無念を晴らす為の復讐?であり、その為にエリスを含め、いくつもの哀しみが生まれた、
ということを。
そして、自分はローゼンバーグの?玩具?にはならない、と。
しかし、ローゼンバーグの目的は復讐などではない、最も?複雑?なものだった。
それこそが人間の複雑さ・・・、人生の?単純?さを物語っているものであった。
父親の死後、つまり、プロジェクト・リヴァイアサン凍結後、エリスを極秘裏にハインツ博士に預け、様子を見守った。
だが、その過程で?ありもしない光景?をローゼンバーグは目の当たりにする。
そう、研究だけに身を捧げる非情だったハインツ博士と感情の欠片もなかったエリスとが?両想い?に惹かれ合って
いったからだ。
ところが、その展開はローゼンバーグ自身が仕組んだことでもある。
これが、人間としての?矛盾?が生じる訳である。
矛盾とは即ち、複雑な人間ということをも意味するのだ。
ただただ、ローゼンバーグは?純粋なエリス?を妬んでいただけなのだ。
現在のナディとの触れ合いの中で芽生えた?心?そのものだって、そうである。
何故、エリスはそこまで純粋でいられる・・・、何故、造られた生命であるにも拘らず、皆から愛される・・・?
複雑に絡み合ったローゼンバーグの心が示したのは、?単純な人生と複雑な人間?の構想であった。
エリスは彼の言葉に反応し、魔女の力を?意識的?に発動させ始めていた・・・。【 女神と聖女 ?命の重さも同じ? 】?私は君を愛しています! エリス・・・!?
ローゼンバーグの巧みな?演技?で、エリスは魔女の力を覚醒させてしまった。
・・・・・・・・・天駆けたる七色の光の衣・・・・・・・・・
・・・・・・・・・雄々しきは地を裂く炎の舞い・・・・・・・・・
・・・・・・・・・猛り狂わん飛沫の怒号・・・・・・・・・
・・・・・・・・・其は全て魔性の極まり・・・・・・・・・
・・・・・・・・・赤き御魂の導きの果て・・・・・・・・・
ローゼンバーグが古の呪文を唱えると、ナディはインカローズの力、魔女の力により、浮遊空間にて隔絶されてしまった。
この時、ナディは初めて、エリスに対し、弱気な発言をする。
?ごめん・・・ごめんね、エリス。 私・・・あんたのこと、もう・・・護れそうに・・・ない・・・。?
エリスもまた、ナディに対し、弱気な発言をする。
?ナディ・・・私も、もう駄目・・・。 ナディと過ごした想い出・・・消えそうになってる・・・。?
エントロピーの増大により、エリスの記憶が消去され始めているのである・・・。
そして、エリスはナディに・・・最後のお願いをする。
そう、ナディがリカルドにした同じような行為、?ポケットに残っていた一枚のコイン?を報酬のお金として、
仕事を強制的に与えるというもの。
あの時のナディと同じ行為を、エリスは最後のお願いの為の?最後の想い出?として残し、ナディに実行させたのである。
エリスからナディへ・・・一枚のコインが光の線を辿って、渡りゆく・・・。
?私を撃って・・・、私を殺して・・・。 あの人に利用されるのも、誰かを力で傷つけるのも・・・絶対に嫌・・・。
だから・・・お願い・・・。?
エリスは一人の人間として、一つの人生を終わろうとしていた。
それは、かつてない程の純粋で無邪気で?光?に満ちた・・・神々しい命の結晶だった。
流れゆく、優しく穏やかな風が、女神へと届く。
?その仕事、確かに引き受けた・・・! ・・・・・・・・・遺言があったら、どうぞ・・・・・・・・・?
一枚のコインを手に取ったナディは、銃口をエリスに向けていた。
?・・・・・・・・・大好きだよ、ナディ・・・・・・・・・?
女神の涙と共に放たれた一発の銃弾は、聖女の魂を撃ち抜いていた。
・・・・・・・・・女神は・・・・・・・・・最後まで・・・・・・・・・優しかった・・・・・・・・・。
聖女の運命を自らの運命に刻み込み、女神は自らの魂にも銃弾を撃ちこんでいたのである。
・・・・・・・・・聖女は・・・・・・・・・最後まで・・・・・・・・・幸せだった・・・・・・・・・。【 絆 ?運命は奇跡と共に? 】発信機をナディたちに持たせていたおかげで、ブルーアイズたちは彼女たちの行く場所を割り当てることが出来た。
途中、リリオは魔女の末裔の長である議長と邂逅を果たし、議長の?魔女の御魂の力?により、リリオは一時、洗脳されてしまったのだ。
議長とは一体、何者なのか・・・。
ナディとエリス・・・二人は幸せを享受し、安らかに眠った。
その時、ブルーアイズ一行が到着し、リカルドがローゼンバーグに対し、威嚇射撃を行った。
ブルーアイズは驚愕した。
ナデとエリスが・・・倒れ・・・息一つしなかったのだから・・・。
だが、そんなブルーアイズにリリオが・・・?議長?が囁く。
?魔女の力はお前にもある。 信じなさい・・・自分の中に眠っている魔女の力を・・・?
議長が古の呪文を唱えると、ブルーアイズのインカローズの原石が輝き出した。
すると、ブルーアイズは息を荒げ、エリスへとそっと手を伸ばし、彼女に撃ち込まれた銃弾を液体に変えて体内から取り出した。
エリスは撃ち抜かれてなどいなかった。
おそらく、エントロピーの増大による不可抗力が咄嗟に発生したのだろう。
とにもかくにも、奇跡的に生還を果たしたエリスは、目を覚ました。
リカルドはブルーアイズの魔女の力を間近で見ると、ナディにも同じことをするように、命を救ってくれと、その力をもう一度、使うように命令した。
だが、ブルーアイズはこの力を使うのは初めてでもあり、また副作用として一時的に気絶をしてしまうという難点があった為、それは不可能だった。
ナディの身体はもう冷たい・・・もう・・・助からない・・・。※作成途中です、ごめんなさい・・・。(議長の正体、そして、エリスとの関係が・・・今回で解った気がします。
といっても、議長の正体は魔女の末裔なんですが・・・。
ヒントは御魂と遺伝子・・・。 って合っているか解らないけど、その詳細を書いてみます。
完成するまで、しばしお待ちをw)
⇒最終話で書きます。
【 二人の旅は永遠ではない限られた時間の中での旅・・・。 】
【 だからこそ、その瞬間に?輝き?が宿る。 】
【 されど、二人の旅は生きている時間が在る限り、ずっとずっと・・・続く・・・想い出と共に。 】
『 こうして、二人は長い旅を・・・・・・終えた。 』 (ブルーアイズ)
(終)※感想というコーナーは無しにします。
記事に書かれたことが私の言いたいことを表すものだと思って下さい。(苦笑)
<次回タイトル>『
輝く女 』 です。
次回、最終話。 ナディとエリスの旅は・・・新たに始まるのか・・・それとも・・・。
?アニメ エル・カザド 第24話 『逝く男』 について?※第23話は時間の都合により、書けませんでした。【 ローゼンバーグの手中 ?手の平の舞踏会? 】全ての元凶であるローゼンバーグとの対峙を果たすナディとエリス。
エリスは問う・・・、本当のことを・・・真実を教えて欲しいと。
ローゼンバーグは答える・・・、一丁の紋章入りの拳銃で・・・。
それが示したのは、エリスによるハインツ博士が殺された時の記憶の欠片だった。
エリスはあまりにも辛い記憶を想い起こすと、気を失ってしまった。
・・・記憶の断片に過剰反応をした為である。
ローゼンバーグは言い続ける。
ナディという跳ね馬をエリスの同行に導いたのは自分自身である、と。
魔女会議の連中 (魔女の末裔たち) の思惑を逆手に取り、全てをわざと泳がせた張本人である、と。
そして、L・Aという少年を監視役に付かせたのも自分自身である、と。
ナディは訊ねる、目的は何なのか、と。
ローゼンバーグの答えは?エリスに秘められた魔女の力を覚醒させる為?というものだった。
その覚醒の仕方は・・・まさに?ハインツ博士の殺害?と合致していた。
エリスを追い込み、感情による能力向上を働かせ、最終的にエリスが大切に想っていた?人間?を奪う・・・。
そう、ハインツ博士と同様に・・・ナディもまた・・・その?生贄?として選ばれてしまったのだ。
その後、リカルドが応援に駆けつけるが、ローゼンバーグは全く動じない。
リカルドはナディたちを護ると決意し、元雇い主に銃口を向ける。
彼は変わった・・・ナディという女神の光を浴び続けて、心が洗われたかのように・・・。
リリオしか護れる存在が居なかった孤独の殻の中から、いつしか?触れ合った仲間たち?をも護る存在へと
羽化したリカルド。
そう・・・、仲間とは・・・そういう?絆?で繋がっているのだ・・・。
しかし・・・、ローゼンバーグはそんな友情を垣間見ても、ただただ?孤独?で在り続ける。
彼の心に・・・?光?が差すのは・・・ウイニャイマルカの地・・・だけなのか・・・。【 エリスの記憶の欠片 ?幻と現実の狭間? 】エリスは目覚めた。
それは、悪夢からの目覚めだった・・・。
自分が・・・一番大切だったハインツ博士を・・・殺した・・・!?
その記憶の欠片が鮮明と映し出されたのだ。
・・・これは・・・?夢?であって欲しい・・・ただの・・・?夢?で・・・。
これが?現実?だったならば、ハインツ博士との触れ合いが嘘になる・・・。
だから、これは悪魔が見せた?夢?なのだ・・・・・・・・・絶対に・・・・・・・・・。
エリスの中に潜む?悪魔?がそうさせたかのように・・・。【 ローゼンバーグとL・A ?機械は機械らしく? 】エリスに見捨てられたL・Aは孤独でありながらも、再びエリスの名を口にし、彼女への想いを募らせていた。
そんな中、ローゼンバーグはエリスがお気に入りの?シャボン玉?を吹かせながら、L・Aの元へと現れた。
何という皮肉・・・、L・Aはその前触れの怒りにすら、ローゼンバーグに対しての?憎しみ?を拭い去ることは出来なかった。
L・Aはもうローゼンバーグの機械ではない、エリスをひたすら想う?人間?へと成長していたのだ。
そして、主であるローゼンバーグへの?憎しみ?の感情を抱き、喜怒哀楽の意味を既に理解していたからだ。
だが、運命とは時に残酷なもの・・・。
ローゼンバーグは?L・Aの心?を?原点?に戻し、?機械は機械らしく在れ?と?眼?で訴えるように
本当の?殺人マシーン?へとL・Aを仕立て上げた。
もう、L・Aには?主への忠誠心?しか存在していなかった・・・。
ローゼンバーグはL・Aに対し、不穏分子である?リカルドの抹殺指令?を下した・・・。【 ローゼンバーグの過去 ?連邦政府への復讐!?? 】ナディたちとローゼンバーグとの接触を境に、ブルーアイズはローゼンバーグの過去の情報をナディたち、
リカルドたちに告げた。
まず、ナディから問われた?マクスウェルの悪魔?について。【マクスウェルの悪魔】 エントロピーの増大を阻止する為に構築された理論モデルの呼称。
エントロピーとは、分子の動きに励起 (分子系のエネルギーの最も低い安定した状態から、他との相互作用によって、
より高いエネルギー状態に移る) して、周囲の分子も動き出すことを示す。
その分子の動きの均一化を阻止する能力を持った悪魔を想定することで、熱力学第二法則を完全に克服したエネルギーの
空間を作り出す。
つまり、分子の動きを観察する、架空の存在を置くことによって、分子の操作=?
エントロピーの減少?が可能で
あることを説いた理論のこと。 (詳しくは
Wikiなどで)
【ローゼンバーグの過去】 プロジェクト・リヴァイアサンの元となる理論を提唱したのはローゼンバーグの父親。
彼は、マクスウェルの悪魔を実現しようと考え、魔女の力というものを見出した。
連邦政府は魔女の遺伝子を入手した為、国家プロジェクトしてその仮説が承認されたが、ローゼンバーグの父親は
そのプロジェクトに参加することはなかった。
なぜなら、連邦政府の陰謀・・・ローゼンバーグの父親が研究した全てを無言で奪い、利用したからだ。
そして、ローゼンバーグの父親は絶望に打ちのめされ、紋章入りの銃で頭を撃って自殺した。
おそらく、ローゼンバーグは父親の無念を晴らす為に、エリスという魔女を誕生させ、連邦政府に対して?
復讐?する
気であるのだろう・・・。
【 心の欠片 ?穏やかなる静寂? 】リカルドはブルーアイズの情報により、自分がL・Aから命を狙われているということを聞くと、
すかさず一人で挑もうと決意する。
そんな彼をナディが止めるが、彼は?エリスを護る奴が居なくなっては意味が無い?と仲間を想う気持ちを尊重した
言い訳をした。
ナディはそれでもリカルドを一人で行かせては危険であると懸念していたが、リカルドの一言で周囲の空気は変わった。
?金を出せ。 俺に仕事を依頼しろ。 お前らの為じゃない、報酬の為だ!?
ナディは明るい表情で?ポケットに残っていたコイン一枚?を与えた。
リカルドもまた不敵の笑みを見せ、ナディを安心させた。
?帰ってくるのよ・・・リリオが待っているのだから・・・。?
リカルドは真面目な表情で?ああ・・・!?と呟き、決戦の場へ臨んで行った。
立ち去っていくリカルドの背中に向けて、エリスは?私も・・・待ってる・・・?と一人の人間として温かく見守っていた・・・。
ついに、対峙するL・Aとリカルド。
上半身は裸で頭にバンダナを付けたL・Aの様相は今までとは違った。
マシンガンを装着し、小型式の爆弾までも備えていたからだ。
・・・決戦の鐘は鳴った・・・。
リカルドは以前のL・Aとの闘いを経験しているが、今回の闘いでも苦戦を強いられることになった。
以前の闘いでは、雨という天候が味方をし、五分五分の闘いを繰り広げることができ、結果的に勝利を収めることと
なった。
今回の闘いでは・・・果たして・・・!?
徐々にチェスの駒のように追い詰められていくリカルドだったが、L・Aはふと立ち止まった。
舞い落ちたエリスの髪人形・・・。
それだけをじっと見つめ、L・Aは?忘れられた過去?を自ずと思い出していく。
だが、エリスの髪人形が荒野の風に乗って、消えていく様相の形を示すように、L・Aもまた・・・。
ローゼンバーグからの呪縛を自ら解き放ち、エリスへの想いの記憶 (出生を共にした記憶) を呼び戻した彼は再び、
彼女だけを想う?人間?へと生まれ変わった。
リカルドは突然変異したL・Aの背中に向けて、銃の照準を合わせ、一発の銃弾を放った。
ところが、その銃弾はL・Aに向けられたものではなく、荒野の夜空へと向けられたものであった。
そう、リカルドはL・Aに対し、?人間のL・A?に対して、正々堂々と闘う意思を見せたのである。
L・Aはその銃声に気付くと、リカルドの方へ身体を向け、リカルドという人間を認識した。
リカルドは挑発するように、エリスの元へは行かせはしないと一対一の対決を実現させるようにした。
L・Aはその当然なまでの挑発に乗り、リカルドに対して再びの敵意を見出し、一対一の対決を実現させた。
リカルドはすぐに岩場へと隠れ、狂乱したL・Aの裏をかいた作戦を実行する。
?・・・ナディから受け取った一枚のコイン・・・。?
これが作戦の全てだった。
銃弾は残り一発・・・、これを外せば・・・負けとなる・・・。
一世一代の大勝負の賭けに出たのだ。
一枚のコインをL・Aにわざと示すかのように、岩場からチャリィ?ンと夜空へと上げたリカルド。
それに反応したL・Aは、すかさず自慢の伸縮自在の針金をコインの投げられた方向へと繰り出した。
しかし、そこにはコインだけが存在し、リカルドの姿は無かった。
この間にリカルドはコインを投げた場所の反対側へと移動し、L・Aの一瞬の隙を狙い、彼の背中に向けて銃を構えていた。
気が付いたL・Aはリカルドの方へ身体を向けるが、時は既に遅かった・・・。
?地獄で飲もうぜ・・・アミーゴ!?
勝利を手にした時に吐くリカルドの言葉が、荒野の風と同化したかのように?静寂?を醸し出した。
・・・バーン・・・。
その後、一発の銃声が響き渡り、L・Aは銃の風を受けて、荒野に倒れていた。
L・Aの瞳には、幼き頃のエリスの映像が映し出されていた。
エリスはそっと手を差し伸べ、L・Aは彼女の手にそっと触れる。
L・Aの片手を優しく包み込むように、エリスは両手で温かく握り締めた。
そして、彼は伝えられなかった想いを彼女に告げた。
?やっと解ったんだ・・・、僕が君を好きになった・・・理由が・・・。
僕に心を与えたのは、あの男じゃない・・・・・・・・・君だよ・・・・・・・・・。
あぁ・・・エリ・・・ぁ・・・エリス・・・・・・君は僕の・・・・・・全てだ・・・・・・。 あぁ・・・、眠くなってきた・・・。
エリス・・・エリス・・・僕に笑顔を見せて・・・君の微笑む顔が・・・見たい・・・!?
エリスはL・Aの言葉を理解し、そっと優しく微笑んであげた・・・女神のように。
?・・・・・・・・・素敵だよ・・・・・・僕の・・・・・・エリ・・・・・・・・・?
L・Aに手を差し伸べたのは、リカルドを心配して一人で荒野へと赴いた?リリオ?だった。
L・Aにはリリオがエリスに見えていたのだ。
それでも、L・Aはエリスと叫び続け、エリスだけを想い描いていた。
リリオはそんな一途な彼の気持ちを察してあげるかのように、彼の言葉に従い、最高の笑顔をプレゼントしたのである。
やはり、女神は存在した・・・。
もう、機械の人形はこの世から消え去った。
もう、エリスを追い求める人間はこの世から立ち去った。
もう、造られた生命の産声は聴こえない。
最期になって、エル・エーの世界は一変した。
それは、誰にも邪魔されない自由な世界。
ナディのように自由にエリスと旅をするような物語の世界・・・。
彼の旅は・・・終わりを告げた・・・。
穏やかなる時を以って・・・。【 真実の扉へ ?いつまでも一緒に・・・? 】ブルーアイズの通信手段による連絡で、リカルドが勝利を収めたことを知るナディとエリス。
本当は喜ぶべきことなのかもしれないが、二人は喜べはしなかった。
そう、L・Aという人間が死んだのだから・・・。
半分はリカルドが生きていたという喜び、半分はL・Aが死んだという哀しみが、ナディとエリスには宿っていたに
違いない。
ブルーアイズはナディからの質問にこう答えた。
質問とは、何故、リリオが一人で危険な決戦の荒野へと赴いたのか?
?あの子もまた、私と同じかもしれない・・・。 貴方たちを見守っている内に、きっと何かが変わったのよ・・・。?
ナディはその答えに複雑だった。
もし、それを受け容れてしまったのなら、私以外の人間が危険な目に遭うのかもしれない・・・と。
自分はただ・・・私という人生を歩んできたに過ぎないのだから・・・。
ブルーアイズからの答えを聞いたナディは通信を遮断し、エリスと共に旅立つ決意をする。
ローゼンバーグという元凶の過去を知った彼女たちは、原点の想いとは違う?現時点での想い?を抱き、
真実の扉へと向かっていく。
?これから起こる全ては・・・私たちの手で・・・決着をつける・・・?、そう言っているかのように・・・。
エリスはナディからの言葉を理解すると、?いえっさ、ナディ?と優しく返すのであった。
【 原点は原点を以って塗り変える。 】
【 もう二度と、あんな運命の哀しみを生み出さない為に・・・。 】
【 私たちは・・・既に運命共同体だから・・・何も怖くはない・・・! 】(終)※感想というコーナーは無しにします。
記事に書かれたことが私の言いたいことを表すものだと思って下さい。(苦笑)
<ドラマCD・オリジナルサウンドトラック2・ラジオCD ?CM?> ⇒ 連動キャンペーン (上記3タイトルを購入すると、スペシャルCD 〔非売品〕 がプレゼントされるそうです。<次回タイトル>『
聖なる女 』 です。
いよいよ最終回の手前です!
【ニコニコ動画】エル・カザドは壮大な婚前旅行だったんだよ!!タイトルは変ですが、BGMが流れ、感動的な作りになっています。(ぇ
BGMだけを聴きたい方でも、必見の価値ありです!
作者は素晴らしい!(笑)
?アニメ エル・カザド 第22話 『目覚める女』 について?【 魔女の世界 ?五穀豊穣? 】かつて、魔女を妻に持ったという老人は語る。
魔女は存在し、エリスのような無意識的な力を日常的に使っていたこともあった、と。
本来の魔女、即ち、古代からの魔女はそれ以上の力を駆使し、世界に?五穀豊穣?を与えていたという。
だが、老人でさえも?事実?は語れない。
歴史に刻まれたページだけが事実として捉えられ、その歴史の道を実際に歩んではいないからだ。
古の地を象徴する魔女の魂は・・・、赤き御魂は・・・そこに存在した・・・。
そこは、巨大な怪物・リヴァイアサンを生み出してしまう場所・・・。
そこは、嫌な過去を忘れさせ、眠っていた情熱を呼び覚ます場所でもある・・・。
【 目覚めの刻 ?頃合いの瞬間? 】魔女会議の連中に付きまとわれ続けながらも、全ては計画通りの展開へ。
ローゼンバーグは、愛人のメリッサを別荘に残し、ついに動き始めた。
(後に自らの手で魔女会議から派遣された監視役の白い装束の一人を倒す)
L・Aを遠隔操作で操り、今までの経緯を把握していた彼だからこそ、出来る業だった。
その業を使い、エリスを?目覚めの地(インカローズの原石が宿る石柱)?へと赴かせ、彼女を・・・目覚めさせる。
それは、覚醒のように目覚めさせる・・・。
まるで、エリスに?本当の魔女?が憑依したかのような・・・禍々しい光景を映し出す。
その地にて、暴走したエリスの力により、周囲の石柱が崩れ、彼女の力の発動の前に姿を現したブルーアイズに
それが襲い掛かる。
だが、それを目の当たりにしていたナディは、離れ離れだった一羽を温かく包み込むように、ブルーアイズの身を
自らの身で護り、崩れた上辺の石柱を背中で受け止めた。
自らの身代わりとなったナディを介抱するブルーアイズだが、ナディは・・・身動き一つしない。
それと同時に、エリスの暴走した力の波動が消え去り、エリスは我に返った。
魔女の呪縛から目覚めたエリスは、倒れたナディの様子に気付くと、すぐに?ナディ!??と心配するように声を叫んだ。
ブルーアイズはエリスに何も言えなかった。
・・・エリスの力のせいで・・・ナディが・・・・・・そして、自らの身代わりとなってくれた・・・なんて・・・。
何も言えないのも当然だった。
エリスはただただ、ナディの名前を叫ぶことしか出来なかった・・・。
サルマから授けられたエリスのインカローズの原石は・・・力を果たし尽くしたかのように、真っ赤な輝きの光を
失っていた・・・。
一方、ローゼンバーグは物理学者ハインツ博士を自らの手で殺した時に使用したであろう?紋章入りの銃?を片手に、
現地へと旅立っていた。 (紋章 ⇒ 参照)
ハインツとエリスの?幸せ?を奪った・・・あの出来事・・・。
『 人間の運命は人間の手中にある 』
その言葉を忘れられないハインツは?誰でもいい・・・その意味を逆手に取って・・・エリスを救ってくれ・・・?と天から
囁いているに違いない・・・。
・・・・・・ローゼンバーグ・・・・・・。
メリッサが涙を流したのは単に再び、一時の別れが来たからではないだろう。
・・・これから先のことを見越した、彼の最期を悟った瞬間の涙なのかもしれない・・・。・・・・・・・・・天駆けたる七色の光の衣・・・・・・・・・
・・・・・・・・・雄々しきは地を裂く炎の舞い・・・・・・・・・
・・・・・・・・・猛り狂わん飛沫の怒号・・・・・・・・・
・・・・・・・・・其は全て魔性の極まり・・・・・・・・・
・・・・・・・・・赤き御魂の導きの果て・・・・・・・・・ローゼンバーグと魔女が憑依したかのようなエリスが口にしていた言葉。
魔女の血族であるブルーアイズは、その詩を知っていた・・・。
赤き御魂・・・?インカローズの原石?の導きの果てに・・・?ウイニャイマルカ?が存在する・・・のかもしれない。
赤き光が・・・一つの道を指し示していたのだから・・・。【 魔女の魂は生きている・・・。 】
【 人工魔女であるエリスに、その魂が乗り移ったのだから・・・。 】
【 ・・・エリスには・・・伝説の魔女の・・・魂が・・・本当に眠っているのかもしれないが・・・。 】
【 あの・・・10年前の事件は魔女の村が壊滅した出来事と関連があるのだろうか・・・? 】
【 そして、ナディの故郷が炎で包まれ、壊滅した出来事と関連があるのだろうか・・・? 】
『 ついに、ローゼンバーグが・・・・・・動いた・・・・・・! 』 (ブルーアイズ)(終)※感想というコーナーは無しにします。
記事に書かれたことが私の言いたいことを表すものだと思って下さい。(苦笑)
<次回タイトル>『
惑う女 』 です。
?アニメ エル・カザド 第21話 『羽ばたく女』 について?※今回はブルーアイズの想いだけを詩のような形で記述しました。【 鳥のように・・・ ?自由を求めて? 】私は魔女の血族であり、一族である。
だが、かつて恐れられたという・・・悪魔の力は備わっていない。
故に、私は私でいられるのだ。
私は束縛された人間だった。
魔女の一族という強い金縛りから、私はどうしても抜け出せることが出来なかったからだ。
だから、私は機械女だったのだ。
私は私、魔女は魔女、貴方は貴方・・・。
何故、私だからいけないの? 何故、魔女だからいけないの? 何故、貴方だからいけないの?
誰もが描く?自由?の形は、個々に違うが、到達すべき形は一緒であろう。
人間は運命なんかに左右されない。 個々の存在なのだから。
私は鳥になろうと決意した。
それも、羽ばたいている鳥に・・・である。
鳥は羽ばたいてこそ、鳥なのである。
鳥の羽ばたく姿は、縦横無尽に空を駆け巡り、己が自由の印を描く・・・一つの意思が備わった象徴。
それは、人間も同じだろう・・・。
故に、私は?羽ばたく女?に生まれ変わるのだ。
羽の無い人間なんて、ちっとも面白くも何ともない。
だからね・・・、私は正直に・・・人生を歩む決意をしたの・・・。
たとえ、それが?危険?で?後悔の念?を生み出したとしても、自分に素直だったのなら・・・。
全てが青空で満たされるのだから、心配は要らない・・・。【 左右されるのは運命だけではない。 】
【 人が人に左右される場合だってある。 】
【 離れ離れだった一羽が、自由の象徴である二羽に・・・ようやく追いついたのだから・・・。 】
『 籠の鳥は所詮・・・・・・・・・籠の中でしか生きられない・・・・・・・・・。 』 (ブルーアイズ)
(自分なりの解釈 ⇒ ブルーアイズはもしかしたら、籠の中の鳥を魔女会議の連中に喩え、彼らを罵った・・・のかもしれない。)
(終)※感想というコーナーは無しにします。
記事に書かれたことが私の言いたいことを表すものだと思って下さい。(苦笑)
<次回タイトル>『
目覚める女 』 です。
?アニメ エル・カザド 第20話 『囚われた女』 について?【 造られた生命 ?人間らしさ? 】造られし生命にも、心は宿っている。
それは、人間らしさという名の?感情?の機能である。
喜び、怒り、哀しみ、楽しみ・・・、それらが備わってこその人間。
今ここに、エリスの為に喜怒哀楽を表現する人間が誕生した。
その名は、L・A。
客観的ながらも、数々の人間との触れ合いを演じてきた彼。
そして、人間を嫌い、人間を蔑み、人間を直視できなかった彼。
L・Aは、人間らしく生きるのが・・・怖かったのだ・・・。
【 ナディを狙う悪魔 ?初めての怒り? 】実質上、L・Aに囚われてしまったナディ。
エリスはナディの為に・・・人の為に?涙?を流す程、彼女を助けるべく必死だった。
だが、無邪気なリリオに引き止められ、エリスは自我を取り戻し、冷静な判断に身を委ねるのであった。
リリオの?無邪気な笑顔?は、エリスを・・・リカルドを・・・そして、人々を穏やかにしてくれる。
それが、リカルドにとっての・・・?人生の答え?であるのは確かである。
前回のエリスに懐かれていたナディを妬む気持ちが一線を越え、L・Aはナディを殺す感情を宿した。
?エリスは僕だけのモノ・・・。?
エリスへの愛情を自身の妄想世界に委ねるL・Aは、もはや誰もが認める酔狂な人物である。
彼と対峙したナディは、L・Aに?人間?としての理を告げた。
?私という人間にエリスを任せたのは、アンタ自身が直接、エリスに嫌われたくなかったからでしょ??
人生で最大の屈辱・・・、それこそが引き金だった。
限界を超えた怒りは、時として周りの状況が視えなくなる・・・まさに、それだった。
駆けつけたエリスに・・・彼にとって最愛の人に・・・、怪我を負わせてしまったのだから・・・。
エリスはL・Aに告げた・・・自分の傷を全く気にしないで・・・。
?ナディを傷つけたら、許さない・・・。?
エリスにとって、ナディは最愛の人とも言うべき大切な存在。
L・Aにナディの?偽りの正体?を教えられても、現在のエリスは?現在のナディ?を受け入れた。
エリスとL・Aの決定的な違いは、そこにある。
人間と直接、触れ合わず、間接的に自己満足で演じ続けてきたL・A。
人間と直接、触れ合い、その感触を肌身で共有しながら成長し続けてきたエリス。
何も変わっていないことは、即ち、機械も同然である。
だが、人間らしさにおいての?感情?は存在するのだ・・・。【 エル・エー ?初めての涙? 】ようやく、L・Aは初めての哀しみを味わった。
エリスがナディという人間を認めてしまったこと・・・が最大の哀しみだった。
そして、彼はナディに対しての?最大の怒り?の眼差しを向け、再び自己満足な態度でエリスに別れを告げて行く。
どうしても譲れない想いが・・・最愛の人によって崩され・・・自らの世界が無と化したのだ。
?もう終わりにしよう・・・こんなこと。?
エリスから発せられたその一言が、あまりにも絶望的で・・・。
彼は涙を流した。
人生で初めての涙だったのかもしれない・・・そう、彼にとっての?人生?において。
その姿はまるで、生きる屍のようだった。
だが、それでも彼はまだエリスという存在に固執し、彼女を?同類?として愛していく。
それもそのはずである。
彼女が大好きな?シャボン玉?を自らが吹いて、哀愁の美を飾っていたのだから・・・。
今の彼は・・・?人間(エル・エー)?だった・・・。【 人は考える生き物である。 】
【 考え無しに生きていくのは人ではない。 】
【 それが、機械との決定的な差なのだから・・・。 】
『 造られた生命には?心?は宿る。 ・・・その事実に・・・例外は・・・無い・・・。 』 (ブルーアイズ)
(終)※感想というコーナーは無しにします。
記事に書かれたことが私の言いたいことを表すものだと思って下さい。(苦笑)
<次回タイトル>『
羽ばたく女 』 です。
?アニメ エル・カザド 第19話 『守る男』 について?【 知り得ない過去 ?築かれた文明? 】どれくらい過去の出来事か、それを?正確?に語れる者は誰も居ない。
文明が築かれ始めた頃、世界は?魔女?の力を必要としていた。
しかし、いつしか魔女たちは必要とされていた人々に疎まれ、迫害される存在へと姿を変えられていった。
その結末が?魔女狩り(ウィッチハント)?と呼ばれる悪夢の歴史である。
力ある者は力なき者に妬まれ、力なき者は力ある者に憧れる。
その当然のことが度を過ぎたモノへと変化すると、不幸なモノへと転じてしまう。
だからこそ、魔女たちは?絶対的な力?を宿した想像を絶するほどの異端者だったに違いない・・・。
【 議長とブルーアイズ ?一族の総意? 】これ以上、エリスを放置するのは危険であり、あの地・・・?ウイニャイマルカ?に足を踏み入れさせることは規格外。
?伝説が伝説で失くなれば、我々一族全体に危険が及ぶ。?
?十年前の事件 (人工魔女の誕生? ナディの故郷が全焼した出来事?)?を繰り返さない為にも・・・、
エリスを一刻も早く保護しなければならない。
それこそが?一族の総意?であり、議長の想いであった。
ブルーアイズもまた、その一族の一人だが・・・、彼女は運命めいたものに複雑さを感じていた。
たとえ、それが強制的な任務であったとしても・・・。【 ナディとブルーアイズ ?相反する想い? 】ナディとエリスは、もはや運命的な出逢いを果たし続けていた。
リカルドとリリオとのペアと一緒に行動することが多いからだ。
諸事情により、ホテルにて豪華メニューを堪能できる券を車修理屋の主人から頂いたナディとリカルド。
それが、彼らの企みの始まりだった。
豪華メニューを堪能するナディとリカルドたちだったが、突然の停電と突然のリリオの席移動により、状況は一変した。
次の停電の時、企みの引き金は引かれた。
エリスを保護するというブルーアイズたちの任務の始まりが・・・。
必死に攫われたエリスを単車で追跡するナディとリカルド。
ブルーアイズたちの単車に追いついた時、ナディとブルーアイズは互いに視線を見つめ続け、互いの想いの内を露にする。
ナディはエリスを渡さない、ブルーアイズはエリスを預かるというナディの意思を断絶させようとする。
だが、ナディは一つの意志に従い、一度決めたことはやり遂げる想いを胸に秘めていた。
その証拠として、右腕に握られていた拳銃が全てを物語っていたのは確かである。
突然、エリスが息を荒げて、以前のような無意識的な発作が起こった。
それと呼応して、彼女の持つ?インカローズの原石?が光り輝き始め、ブルーアイズの持つ?原石のペンダント?に
反応したのである。
眩い光に遮られたブルーアイズは視界が見えなくなり、エリスは共鳴反応による衝撃で車から弾き出されるように
車道へと飛び出されてしまった。
その光景を一分一秒も見逃さなかったナディは、飛び出したエリスを間一髪の所で受け止めた。
奇跡とも言える顛末を見届けたリカルドは、ブルーアイズの乗る単車のフロント部分に銃弾を撃ち込み、
メイン機関部分をオーバーヒートさせ、故障させた。
それはさながら、リカルドの単車と同じような故障の表れだったのかもしれない。
こうして、ナディは無事にエリスを奪還した。
もし、このような奇跡が起こらなかったとしたら、彼女はブルーアイズを躊躇なく撃っていたのかもしれない・・・。
そして、ブルーアイズもまた・・・ナディを躊躇なく撃っていたのかもしれない・・・。【 危険を呼ぶ歴史 ?時の流れに変化あり? 】エリスはリカルドと一緒に居たナディの様子を酷く妬んでいた。
だが、エリスはそのことをナディに悟られると?嘘?を付き、ナディを安心させた。
既にエリスは人間としての感情を持っていた。
?いつものナディがそこに居たから。?
そのようにエリスは受け止めていたのだから。
ましてや、彼女はナディに懐くように接していたのだから・・・。【 精霊が示してくれたナディの過去。 】
【 幻想の中で繰り広げられた二人の無邪気な世界。 】
【 『 私は・・・昔からナディを知っていた・・・? 』 】
【 その歴史を語れる者は・・・まだ存在している・・・。 】
『 造られたエリスに感情は無い・・・。
その報告は既に・・・?過去?のものである。 』 (ブルーアイズ)
(終)※前回の記事 (
諍う女=精霊のお話) は都合により書けませんでした、ごめんなさい。
今後は時間的都合により感想というコーナーは書かないことにします。
記事に書かれたことが私の言いたいことを表すものだと思って下さい。(苦笑)
※おまけこれは・・・ 『
機神大戦 ギガンティック・フォーミュラ 』 のキャラが頬を赤らめる時のお決まりのパターンなんですが・・・。
まさか、ネタとして採用された!?(ぇ
<次回タイトル>『
囚われた女 』 です。
うおっ、本日のPM10時からの 「ガイアの夜明け」 (TV東京) の放送でエル・カザドのBGMが使われていましたよ!
今回は不正を働いたコムスンのお話。
使われたのが早いなぁ・・・まぁ、それだけのことです。(ぇ
?アニメ エル・カザド 第17話 『追い詰める女』 について?【 過去と現在 ?開かずの扉? 】ナディは賞金稼ぎ。
過去も現在も賞金稼ぎ。
エリスは人工生命体。
過去も現在も人工生命体。
現在に至るまでの過去という名の過程・・・。
それは、個人における唯一の?開かずの扉?である。
【 リカルドの優しさ ?あの子の笑顔には敵わない? 】リリオとの邂逅の運命は、ナディとリカルドの共同戦線を生み出した。
共に賞金稼ぎ同士、共に無一文、共に護るべき存在が居る・・・。
この奇妙な一致が、跳ね馬であるナディと寡黙であるリカルドの仲を近づけていった。
L・Aの突然の登場で、賞金首の男との戦いが困難を要することになった。
彼もまた、エリスの為にと賞金首の男を狙っていたのだ。
だが、彼は再びエリスに怒られ、行動を制されてしまう。
L・Aはエリスに怒られるのが快感となり、再びの?愛?を感じ取るのであった・・・。
賞金首を逃がしてしまうナディとリカルドだったが、エリスの能力発動に助けられた。
エリスは逃亡している賞金首の車に対し、車道に?氷?を張り、スリップさせたのだ。
車を使えなくなった賞金首の男はすぐに銃で車を降りて、エリスとリリオを一発の銃弾で牽制する。
ちょうどその時、ナディはエリスが凍らせた車道で足を滑らせていた。
牽制音と同時にそれは起こった為、エリスはナディが撃たれたのではないかと心配していた。
・・・が、単にナディは足を滑らせただけだったから、シリアスな雰囲気からユーモアな雰囲気へと変わった。
一方、賞金首の男はリリオを狙い定め、殺そうとしていた。
だが、駆けつけたリカルドが放った銃弾により、彼は殺された。
リリオのピンチとあらば、彼は偶然だって必然に変えてしまう男なのかもしれない。
翌日、リカルドは約束通り、均等になるように報酬の5割をナディに手渡した。
だが、ナディが受け取った報酬は4割だけであった。
リカルドはあえて、先に4割分の報酬を渡したのだ。
これが孤高の男と言うべきか、彼は後から付け加えて、 『 ・・・・・・リリオからだ。 』 と残りの1割を手渡した。
全てはリリオを護ってくれたことに対しての謝礼とでもいうのだろう。
ナディにとって、それは彼なりの?優しさ?が込められた最高の1割であったのは確かである。
だからこそ、ナディはリカルドに向けて、今まで彼に見せたことのない微笑みを浮かべた。
ナディ、エリスの二人と再び、しばしのお別れをした後、リカルドはリリオに言った。
『 ・・・気になるか? 』 と。
しかし、リリオは無邪気な顔のまま、何も喋りはしない。
リカルドは無反応の答えを聴き、続けて言った。
『 そうだな・・・。 ?運命?には逆らえない・・・。 』 と。
運命・・・、それは?人間の意志とは関係なく、否が応でも身上に降りかかってくる吉凶禍福?のこと。
彼らのケースの場合には、ナディとエリスという二人組と自然と知り合ってしまい、自然と関係が解け合って
いったことを指すのだろう。
果たして、リカルドの言う運命とはこれで合っているか否か・・・、それは彼の心だけが知っている・・・。【 ナディ&エリス ?エリスの優しさ? 】エリスは言う。
昔も賞金稼ぎをやって、今まで生きてきたのかということを。
ナディは答える。
あまり過去に触れて欲しくはないが、そうやって生きてきたということを。
エリスは解った。
?もう二度と、そんな野暮なことは訊かない?
ナディは微笑んだ。
?イエッサ! (・・・ありがとう、エリス・・・。) ?
ナディは、エリスのささやかな?優しさ?の味を口で噛み締めるのであった。
二人の絆はより一層、強まっていく。
それは運命でも他の何ものでもない。
そこには、?感情?があるのだから・・・。『 賞金稼ぎには、常に危険が伴う・・・。
それはナディとて・・・・・・例外では・・・・・・ない。 』 (ブルーアイズ)
【 ローゼンバーグとブルーアイズ・・・。 各々の?静観者?としての思惑は一体・・・? 】
(終)<感想>あはは、ローゼンバーグはシャアそのものだ!(ぇ
?母(正確には母の代わり)?を求めるような姿を観て、そう感じてしまいました。
しかしまぁ、魔女会議の連中の穏健派か過激派かは分かりませんが、ローゼンバーグのことを監視していましたね。
いやはや・・・、怖い怖い・・・ダグさん・・・釣りなんてしている余裕があって羨ましい!(意味不明)
っと、今回はナディとリカルドが打ち解け合ったようで何よりです。
まぁ、リカルドの言った?運命?がそうさせたのでしょう。
逆にリリオが人工魔女という運命だったら、意味は異なってきますが・・・。
L・Aのアレのシーンはもういいです!(苦笑)
次回タイトルは、 『
諍う女 』 です。
※トラックバックは明日、お世話様に送らせて頂きます。Zzz
?アニメ エル・カザド 第16話 『怒る女』 について?【 エリスに目覚めた新たな感情 ?宿した怒り? 】ナディから教わった怒りの感情。
私はその感情の意味を知らないまま、ナディから教わったことだけを思い出し、自然と実行していた。
感情的に?嫌い?の対象であるL・Aを殴り飛ばし、蹴り飛ばしたこと。
でも、それはナディが教えてくれた?怒りの感情?とは違った。
やっぱり、私は造られた魔女だった。
人間の感情を生まれた時から持っていないのだから。
【 エリスの怒気 ?タコス店での決闘? 】ブルーアイズとの契約を破棄され、契約金として定期的に支払われていた銀行口座が凍結された為、
ナディとエリスは無一文となる。
人間に必要な衣食住は世の中に定められた金銭により、確保されるのが通常である。
その為、ナディたちは偶然、見つけたアミーゴタコス店でバイトをすることになった。
採用の条件は、その支店の店長がオリジナルアレンジで作ったタコスを美味しいとナディたちが褒めたから、であった。
何とも軽い店長に、彼女たちは救われるのであった・・・。
途中、ナディは店長からの指示で外で支店の宣伝をする羽目になった。
エリスは一人だけ店内の仕事を任せられることになったが、心強い味方が居た。
リリオである。
偶然は偶然を呼ぶというのか、リカルドとリリオがナディたちが働いている時に、その支店に訪れたのだ。
リカルドもまた、クライアントからの契約が途切れ、無一文の生活に突入していた。
彼はナディとは違い、賞金稼ぎとしての仕事に戻り、賞金首を刈り取って、衣食住を確保しようとしていた。
こういう経緯があり、エリスは手伝いをしてくれたリリオと一緒に店長もナディも居ない店内で懸命に働いていた。
途中、エリスの大嫌いな存在であるL・Aがタコス店に入ってくる。
エリスは仕事として彼を否が応でも歓迎するが、L・Aはそんな彼女の懸命な姿にお構いなしに、いつも通りの
振る舞いをした。
エリスは彼の姿も見たくはない、声も聴きたくない状態であったが、他のお客に迷惑にならないよう、最低限のマナーで
彼をもてなす。
何とか、問題を起こさずに他のお客たちは、無事にタコス店から帰って行った。
L・Aだけがお客として佇む、夕暮れ時の静かなタコス店。
それが、始まりだった。
見つめ合うエリスとL・A。
だが、その中で容赦なく続くL・Aからの執拗な妄言にエリスは耐え切れなかった。
それも影響し、L・Aが取った傍若無人ぶりに、堪忍袋の緒が切れてしまった。
・・・エリスの大切な宝物であるウイニャイ・マルカを示すインカローズの原石を盗り、握りつぶそうとしたのだから・・・。
そこで、ふとエリスはナディから教えられた?自分がやだと思った時には、ビシッとやんなきゃ駄目なの!?という言葉を
思い出し、その行動までも想起した。
そして、エリスはナディの見たまんまの行動を実行し、L・Aを好き放題にいたぶっていた。
幸いにも駆けつけたナディがそのエリスの暴虐的な行為を止めに入り、それは?本来の怒り?とは違う行為だと態度で
そっと示してあげるのであった。
ナディは倒れたL・Aに銃口を向け、彼女の口癖である?遺言があったら、どうぞぉ?♪?という言葉で最期の決断を
彼に差し出した。
だが、L・Aは動揺する微塵もなく、奇妙な面持ちで謎の言葉を告げ始めた。
?ウイニャイ・マルカの場所を知っている、僕が死んだら、君(エリス)は永遠にそこへは辿り着けない。?
エリスはその言葉に少しばかり動揺した為、ナディにも隙が出来てしまった。
それを狙って、L・Aは身軽な動きでその場から逃げようとした。
再び、銃口を逃げるL・Aに向けるナディであったが、その前にはエリスがL・Aを庇う形で佇んでいた。
エリスはL・Aの言葉を信じた為に、自然とL・Aをカバーしていたのだ。
逃げ出したL・Aは、見知らぬ場所のタンクらしきものの上に乗り、浮かんでいる夕日に向かって、叫んでいた。
?いんだよぉ?、これも僕らの形だぁ?♪ 愛とは・・・・・・素晴らしい!!!?
L・Aはエリスに殴られたことを快感に思い、それも?愛の形?であると勝手に定言的な言葉を言い放っていた・・・。
これはまた、偶然なのか・・・?
L・Aの上記の言葉を言い放った後、タイミングの良いことに、ローゼンバーグが外国の辺境の地にある別荘から
?夕日に向かって?呟いていた。
?・・・・・・・・・でしょ??
その言葉は、L・Aに向けられたのか、別荘にローゼンバーグと一緒に居る謎の女性に向けられたものなのか。
真実は、夕日だけが知っている・・・。【 ナディからエリスへ ?教育という名の諭し? 】アミーゴタコス店で働き、何とか移動するお金が手に入った為、ナディとエリスはその支店から旅立つ。
店長はナディたちに餞別に、自慢の蜂蜜入りのソースを二本、贈呈する。
ナディは使い道が無いと踏んだのか、苦笑いでそれを有難く頂戴したのであった。
かくして、ナディとエリスの旅は続いて行く。
車で走行中の時、ナディはエリスに?先のエリスの怒り?について示唆した。
?怒ってもいいけど、少しは手加減しなよぉ?!?
エリスは、その言葉で先の自分の行動が?本来の怒り?であることを自覚した。
?怒る・・・? そっか・・・私・・・怒ったんだ・・・。?
だから、エリスの先の行動は?本来の怒り?とは違う?唯の暴徒?のような存在だったのだ。
エリス本人の意思とは関係の無い、純粋で忠実に動く?人間兵器?として、存在していたも同然であるのだから・・・。『 エリスはこの日、初めて怒りの感情を・・・自覚した・・・。 』 (ブルーアイズ)
一方、ブルーアイズの部下の一人であるBレディは、今もなお、ナディたちの行方を追い続ける・・・。
【 怒りの感情・・・それは負の感情に属し、
良い方向にも悪い方向にも導いていく魔性の感情である。 】
(終)<感想>やっぱり、自分で考えたオリジナル文章って駄目駄目?
ひぐらし解の一話目の記事作成で疲れきって憔悴しきっている無限です、どうも。
本当、今回はデスノートを観ているような気がしました。(笑)
夜神 月がミサに二人で世界を作ろう・・・とか言っているように、L・Aがエリスにそのようなことを自然と話してたし・・・。
ある意味、L・Aのキラぶりには笑ってしまいました。
そして、L・Aの名台詞?の後に続く、ローゼンバーグのタイミングの良い繋げ言葉。
もしかして、L・Aの言葉も・・・盗聴中ですか?(汗)
偶然か・・・。 (謎の女性に告げていただけなのかも?)
次回タイトルは、 『
追い詰める女 』 です。
?アニメ エル・カザド 第15話 『逆らう女』 について?【 新たなる旅立ち ?交錯する理念? 】私は雇い主に逆らいました。
あの子を心から護りたいと決心したからです。
私は自身の心に逆らいました。
あの子の過去の欠片が私の心の中にぴったりと収まったからです。
でも、一つだけ懸念がありました。
真実を伝えた後のあの子の反応が、私を受け容れてくれないのではないかという?恐怖?を。
真実を伝えるまでもなく、あの子は自らのことを理解していました。
だから私とあの子は、共に未知の扉へと進んでいく約束をすることになりました。
でも、この胸騒ぎは何なのでしょう?
あの子の痛みを分かち合う度に、私の痛みまでもが増していくのではないかという?恐怖?が。
そんなことをもう一人の隠れた自分が囁いてくる気がしてなりません。
【 それぞれの想い ?語る時、視える時? 】ナディ・・・。
ブルーアイズとの契約解除を断り、ブルーアイズへと宣戦布告した彼女。
それは、魔女会議への宣戦布告でもある。
だが、彼女はブルーアイズの後ろ盾を何も知らない。
ただ、彼女はエリスをこの手で護っていきたい、その信念だけが譲れなかった・・・。
エリス・・・。
自らが何者かであることを知っていた彼女。
それをナディに打ち明けたことにより、ナディの一時的なトラウマも無くなり、共に分かち合えた。
だが、彼女はこれから辿る険しい道を知らない。
それは、ナディにもいえること。
自らの真実は、まだ深い瞳の奥に隠されているのだから・・・。
リカルド と リリオ。
リカルドはローゼンバーグとの契約が解除されたと同時に、ナディたちの味方のような存在となる。
それは、ある種の戒めが解かれたかのように、自由の光を掴むような瞬間だった。
リリオもまた、ナディたちと、正確にはエリスと共に一緒に時を過ごすことに楽しさを感じていた。
以前での邂逅、それが彼女にとっての憩いの場ともなるべき時間を作ってくれた。
彼らは未だにお互いの真実を示そうとはしない。
だが、彼らは信頼という深い絆で結ばれていた・・・。
L・A・・・。
ローゼンバーグからの指令で動き続ける彼だが、同時にエリスと同じ人種であるが故に
彼女を運命の想い人のように追い求める。
彼は、ナディとの初めての会話、主観的な邂逅を果たす。
自らの想い人、エリスを運命の日まで護衛するように、ナディへと懇願した彼。
その先が示す運命とは、彼自身の幻想のみが知る・・・。
ローゼンバーグ。
魔女会議の連中による政治工作により、早くも政界を失脚することになった彼。
だが、それこそが彼の強みであり、またカモフラージュでもあった。
中央情報局の取り計らいで、国外へと逃亡できた彼は、休暇という名の新たな世界を築く。
そこには、彼一人だけではない、謎の女性までもが存在していた。
チェスという駒で、二人は時間という名の一瞬を過ごす。
もう既に、ローゼンバーグの頭の中では自らの図式が完成されていた。
盤上も何も見ずに、謎の女性をチェックメイトさせた彼。
だからこそ、中央情報局から?退いた?彼の図式はチェックメイトであったのだ・・・。
『 僕の勝ちだ・・・。 』『 ナディは契約を破棄し、一人の人間として、
エリスと共に旅をする決意を・・・・・・・・・固めた。 』 (ブルーアイズ)
【 あのメイプルリーフが舞った夕刻の空が再び姿を現した。
それは、まるでハインツがナディとエリスを優しく見護る為に
女神が与えてくれた風景であるかのようだった・・・。 】(終)<感想>ナディの想いを序盤にオリジナルで記述して、でっかい簡潔な記事です!(笑)
PCでのTV視聴、デジタル放送に切り替えてみました。
映像が綺麗です・・・、さすがデジタルか・・・容量が大きいけど。
でも、いわゆる最初の失敗で今回は画像は無し・・・ごめんなさい。
そんな訳で本編ですが・・・。
ナディがエリスを護り抜く決意が、ブルーアイズとの確執を生む。
まぁ、確執といっても、魔女会議で決定された?エリス保護?の命令で動いたブルーアイズとは関係がないかもしれません。
結局は、ナディは魔女会議に対して、宣戦布告したようなものですね。
この後、本格的にナディVS魔女会議の連中・・・という図式になる可能性があるかも・・・!?
しかしまぁ、ナディとリカルドは後に共同戦線できるような、できないような・・・気がしてます。
ということで、やっぱり一筋縄ではいかない男、ローゼンバーグ。
盤上も見ずにチェックメイトするとは、何という頭の回転が良いことでしょうか。
今の地位を失脚する形になっても、彼は未だに優位に立っている点が、彼なりの思惑なんでしょう。
次回タイトルは、 『
怒る女 』 です。
?アニメ エル・カザド 第14話 『メイプルリーフ』 について?【 創られた世界 ?人が生み出した悲劇? 】研究だけに生きる者と、その生贄となる検体となるだけの者が居る。
両者は一つの人生だけを歩み、また、一つの?運命?しか携えていなかった。
だが、時間という?瞬間?が両者の運命を少しずつ変え、各々の一つの道を複数に分岐させた。
それは、両者にとっての?幸福?となる世界となり、?愛情?で埋め尽くされた世界となった。
ところが、もう一人の世界は変わらなかった。
常に?闇?という一つの道の中を歩み、一つの?絶対的運命?に従う者。
その者は、かの両者の運命を我が?手中?に収め、両者の世界を?創造?によって牛耳り、自らの世界に書き換えていた。
これが、真実。
『 真実とは、一つの事実によって存在している。 』 (By 無限)
【 今回だけ登場した哲学的言葉 】『 人間の運命は人間の手中にある 』 (ジャン・ポール・サルトル)
『 時間は存在しない。 存在するのは瞬間だけである 』 (レーヴ・ニコラエヴィチ・トルストイ)
『 人は、障害に向き合った時、自らを発見する 』 (アントローヌ・サン・テグジュペリ)
『 愛情にはひとつの法則しかない。 それは愛する人を幸福にすることだ 』 (マリ・アンリ・ベール 〔スタンダール〕 )
『 人生は複雑ではない。 私たちの方が複雑だ。
人生は単純で、単純であることが正しいことなのだ 』 (オスカー・ワイルド)
【 ハインツとエリス ?単純な人生と複雑な人間? 】
検体から彼女へ。
呼称を変えたハインツは?心?も変わっていく。
だが、それはローゼンバーグの単なる?思惑?の一部に過ぎなかった。
そのきっかけは、ローゼンバーグがハインツに勧めた?クマのぬいぐるみ?をエリスに捧げるというものだった。
エリスは?検査?に毎回、嫌気をさすようになったが為に、ローゼンバーグが?人の心?を利用した巧みな計画を
遂行したのである。
ハインツはクマのぬいぐるみをエリスに渡すと、エリスは大層、気に入り、それを大事に抱えながら嫌がる検査へと
立ち向かっていった。
人の運命をこうも簡単に創り上げてしまう男、ローゼンバーグ。
その力は、彼の後ろ盾に何か強大なモノが潜んでいるが所以であるのかもしれない。
次なるステップ。
エリスの大切なハインツからの贈り物をローゼンバーグはズタズタに引き裂いた。
これは、ハインツがエリスに情を移し、研究材料だったエリスを?人としての彼女?として扱うようになったのが
きっかけである。
そして、ハインツはエリスが?魔女?ではないと、実験結果で判断したからである。
ズタズタに引き裂かれたクマのぬいぐるみを見たエリスは、?酷い?という言葉を使い、?魔女の能力?を発動させた。
歯止めが利かなくなったエリスの能力に、ハインツは驚愕し、彼女を必死に抱きとめて、その能力を停止させた。
これこそが、ローゼンバーグによる魔女復活の鍵。
ハインツはエリスを?魔女という名の悪魔(マクスウェルの悪魔)?と認定し、再び、エリスを?検体?として
扱うようになった。
更なるステップ。
エリスを検体と再認識したハインツだったが、それはローゼンバーグへのカモフラージュでもあった。
ハインツはエリスを?独り占め?にしたいが為に、行った博打的な作戦だった。
だが、ローゼンバーグは全てを見抜き、ハインツの元から去った後、彼は?後悔する?と意味深めいたことを呟いた。
一方、ハインツはエリスを?検体?として人生を歩ませるのではなく、?一人の人間?として人生を歩ませようと
決心した。
ハインツとエリス、二人だけの時間。
静かな湖が佇む自然豊かな森の世界で、二人は幸せな時間を過ごす。
だが、ハインツはその幸せな瞬間の後、検査をするとエリスに示唆した。
それを聞いたエリスは寂しく、苦しそうな顔をした為、ハインツは戸惑いを隠せなかった。
そう、今の彼は研究者としての博士ではない、一人の?親?のような存在の博士であった・・・。
検査を嫌がるエリスに、歯止めが利かなくなった為、ハインツは最後の決意をする。
?今後、二度と(検査を)やらない?。(第4話 『狙う女』 参照)
ハインツとエリスは、お互いに?永遠なる約束?を共に誓った。
そして、二人の関係は・・・、?禁断の恋?へと発展し、
二人の二人による二人の為の安寧なる生活を送ることになる・・・・・・・・・・・・・・・・・・はずだった。
『 どうやら、闇に光が差し込んできたようですし・・・・・・少しばかり。 』 (ローゼンバーグ)
『 独り占めですか、博士? ・・・・・・・・・後悔しますよ? 』 (ローゼンバーグ)
エリスの能力を目覚めさせた張本人は、闇の中の闇の奥深くにある?絶対暗黒の世界?で生きている・・・。
【 絶対的運命の終焉 ?一つの世界が終わる時、始まる時? 】
最期の段階・・・。
ハインツとエリスの二人だけの時間、最高の時間、祝祭日。
ハインツに自らの想い、?好き?であると伝えたエリスは、ある贈り物を彼にプレゼントした。
ハインツはそんなエリスに心を打たれ、彼女を受け容れ、共に?生きていく想い?を彼女に告げた。
研究を捨て、自らの全てを投げ出してでも、彼女と一緒に生きていく・・・、そんな?純粋な想い?は彼を一人の人間として
女神は受け容れてくれていた・・・。
それが、最期の晩餐・・・。
二人の温もりは、?一つの銃声?によってかき消されてしまった。
暗黒に満ちた銃弾は?エリスからの贈り物?ごと、ハインツを貫いていた・・・。
ハインツの身体からは紅い血が流れ出し、まるで?メイプルリーフのような紅葉色?を帯びていた・・・。
絶対的運命の・・・、人の紡ぎ出した世界・・・、それの終焉。
一つの世界が終わり、一つの世界が新たに動き出す。
新たなる世界では、ハインツの無念を晴らすが為の如く、?ナディ?という跳ね馬が後に誕生する・・・。
【 ローゼンバーグは、一枚のメイプルリーフを踏み潰してから、
二人の最後の世界を見届けた・・・。 】
『 ・・・・・・・・・ありがとう、エリス・・・・・・・・・。 』 (ハインツ)
【 メイプルリーフ ? 楓 の葉? 】
運命の刻限は、?メイプルリーフ(楓の葉)?が舞い落ちる季節。 夕刻の秋。
一枚の楓の葉が示すのは、サンクス・ギビングという名の感謝祭。
ハインツはとっておきの七面鳥を、エリスはとっておきの贈り物を・・・。
これは、ハインツとエリスの人生で初めてのパーティーでもあり、初めての祝日でもあった。
お互いに穏やかな人生を実感できた、そんな?瞬間?でもあった・・・。
だが、それだけではなかった。
一枚の楓の葉には、エリスに秘められた想いとハインツの死への暗示が含まれていたからだ。
メイプルリーフ・・・。
夕日が差す窓際に、彼の為に彼女が創りし?雪ダルマの眼鏡?と共に、それは置かれていた。
その二つは、エリスからハインツへの?大切な贈り物(プレゼント)?であることを物語っているようだった・・・。
『 (・・・・・・・・・博士、好きだよ・・・・・・・・・。) 』 (エリス)
【 彼はメイプルリーフのように命を舞い散らせ、
彼女はメイプルリーフのように人としての心を舞い散らせていった・・・。 】(終)<感想>最後のエリスの言葉はオリジナルです。(笑)
やっぱり、銃弾による殺害でしたか・・・。
今回は素直に感動。 劇中の最後に出た?メイプルリーフ(楓の葉)?と?エリスが創った博士の眼鏡?が並べられていたのが
何とも言えません。
その後のエリスは周知の事実の通りですね。
ローゼンバーグ、この存在は一筋縄では行きませんね・・・。
最後、あれはローゼンバーグ自らが引き金を引いたのですかね・・・。 (殺し屋の可能性もあるが、ここは違うかも?)
最後の?悪しきケジメ?は自分で!ってやつで。(ぇ
そういえば、人間らしいエリスが良かったです・・・、告白するときに頬を赤らめた所など、最高でした!
しかし、あの金色の置物は一体、何だったのか・・・。
第一話目から気になっていましたが、まだ解明されませんでした;
ローゼンバークが絡んでいるのは推測していますが・・・。
まさか、あれはエリスの贈り物で、ローゼンバーグが仕組んだこと・・・とか?(それはないか)
ところで、あの感動の挿入歌に一目惚れ。 サントラ収録なのかな・・・、だとしたら、買おう・・・。
次回タイトルは、 『
逆らう女 』 です。
あ?、拍手は自分で押して頑張った分を癒すとするか!w
?アニメ エル・カザド 第13話 『隠す女』 について?【 失われた廃墟 ?人工魔女の生誕地? 】一つの真実を知る者と一つの過去を知る者。
前者は嘆きの詩を、後者は拒絶の詩を詠みあげる。
ここは、人が踏み入ってはいけない開かずの世界の扉。
ここは、意味の在る世界と意味の無い世界が混同した混沌地。
ここは、運命を易々と変えてしまう人ならざる所業の散在地。
苦しみ、怒り、哀しみ、妬み、貪り・・・、様々な?負の感情?が存在する世界。
その中で、少女たちは?一つの選択肢?を掴み取り、?聖の感情と正の感情?をそれぞれ宿すことになる・・・。
【 エリスとL・A ?拒絶と秘密と? 】再びの邂逅は、一つの過去を少女に与える指針。
少女は同じような生命を宿す者へと、嫌悪感の抱きと拒絶の意志を指し示す。
時期尚早と焦燥感を抱く彼は、それでも自身が信じる?絶対的な運命?に従う冷静さを向ける。
ここは、?人工魔女?が生まれた場所。
一千年前に絶滅した魔女、風や炎の操作が出来る存在。
絶滅という名の特異な存在が、人工魔女が生み出された意味の無いきっかけ。
今、この世には?エリスとL・A?しか人工という名の生命体は存在しない。
魔女は女性、人工魔女はエリスだけであり、L・Aは人間を超越した人工生命体。
エリスは?無意識的な能力?を発動させ、?意識的な能力?を未だ発動していない。
いずれは、エリスは?意識的?に能力を発動させる時がくる。
そのように、彼は彼女に告げた。
拒絶と秘密。
少女は自身の目的、真なる?ウイニャイマルカ(永遠の場所)?を目指す決意をする。
彼から秘密を知った少女は、最も身近に居る?女神?を受け入れたのだった。【 ローゼンバーグとリトゲン上院議員 ?陰謀と信頼と? 】二人が語るは、未来の英雄譚物語。
現在は幻想、されど、未来は現実に。
プロジェクト・リヴァイアサンという名の人工魔女再生計画は、闇の世界では別の意味を為していく。
人の強欲、貪欲。
それがある限り、闇の世界は存在し続ける。
だが、闇の中の闇というモノも存在する。
・・・この二人の闇には偽りの信頼で繋がる闇である可能性もある・・・。
ローゼンバーグはブルーアイズの行動を予測した上で、自らの計画を遂行していた。
わざわざ、エリスを襲わせるような集団を手配し、?研究所跡の廃墟?へと配置させた。
これは、ナディとエリスが?南?へ向かっていることを視野に入れ、その廃墟を必ず通る場所であったが為に
仕組んだ罠ともいえよう。
全てはエリスを?覚醒?させる為のもの。
無意識的に能力を駆使している現在の彼女だが、危機迫るナニカを感じた時、彼女は?意識的?に能力を駆使することが
あるのかもしれない・・・。
そんな考えをローゼンバーグは抱いているのだろう。
目的によるカモフラージュ作戦が、彼にとっての最大の武器ともいえる。
彼はリトゲン上院議員に兵士たちを撤退するようにお願いをし、エリスを護る形に導いた・・・。『 ?国家?の為、この言葉に偽りは無いな? ローゼンバーグ君。 』 (リトゲン上院議員)
『 はい。 全てが終わった時、閣下は?英雄?です・・・。 』 (ローゼンバーグ)
『 うむ・・・。 ・・・ゲルマン魂を信じよう・・・。 』 (リトゲン上院議員)
『 ありがとうございます。
我々の?未来?に・・・。 (祝杯用のワインで乾杯する二人) 』 (ローゼンバーグ)
【 ナディ&エリス ?お互いの秘密? 】ローゼンバーグが放ったとされる魔の手から策を講じて逃れた二人の少女。
お互いに離れ離れとなった時に生じた、秘密という名の真実。
その真実を互いに語れず、内に秘めた想いをそれぞれ自分たちの心に残していく。
一人は、?彼女を護る?と。
一人は、?彼女に付いて行く?と。
前者は?命を懸けて臨む覚悟?を、後者は?運命を委ねる信頼?を、そっと心の中に仕舞い、?生きる炎?を燃やす。
二人の?絆?は穏やかなる心を以って、築かれていた。
全ては哀しみの廃墟で得た?事実?そのものから生じた想いだった。
だが、その絆がいつまでも続くとは・・・限らない。
この世は全て、双六のような世界で成り立ち、繰り出す?サイコロの目?によって一つ一つの単一世界は常に変化し
続けるのだから・・・。『 この日、二人は互いに?新たな秘密?を・・・持った・・・・・・・・・。 』 (ブルーアイズ)
【 運命の絆は永遠の場所まで?永遠?なモノとなりうるのか。 それとも・・・。 】
(終)<感想>せっかくの休日が疲労日となってしまうので、これからはこのような簡潔な記事にします。
といっても、考えるのに時間は掛かりますがね。(ぁ
ローゼンバーグはやはり、自室にてブルーアイズの動向を把握、盗撮していましたね。
それはさておき、人工魔女のサンプルは5人居たのですね・・・。
で、エリス以外 (L・Aも含む?) は?失敗作?だったので、?廃棄処分?したのですね・・・。
うぅ、哀しい世界だ。
けれど、哀しい世界を知ったナディは、新たな決意を胸に宿しましたね。
逆にエリスはナディを信じて、改めて南へ向かう決意をしましたね。
この?絆?が千切れないことを祈っています・・・が、何か千切れそうで怖いですな・・・。
それと、ローゼンバーグとリトゲン上院議員の関係も・・・。
あぁ、リリオは勇敢ですね・・・、やっぱりあの無邪気さには何か気にかかる。(笑)
次回タイトルは、 『
メイプルリーフ 』 です。
ハインツ・シュナイダー博士とエリス、二人の過去。 その二人の世界を牛耳るは眼鏡を外したローゼンバーグ。
いよいよ、シュナイダー博士殺害の謎が・・・哀しみの陰謀が明らかに・・・。
・・・若かりしローゼンバーグの雰囲気が34歳のシャア (逆襲のシャア) に見えた・・・。