堂満岳~八雲ヶ原~釈迦岳
GW終盤の5月5日(土)。
このGWは天気が微妙だったので、遠征は控えて近場の山を楽しむことにしました。このところハマっている花撮影。次のターゲットは、前回、長石尾根を歩いた為に見逃したイワウチワと、昨年ke-nが行かれた堂満岳のシャクナゲです。イン谷口から堂満岳~八雲ヶ原~釈迦岳と巡る周回コースを選びました。GW初日のアカヤシオが素晴らしかったので、シャクナゲやイワウチワにも期待が掛かります。
まずはイン谷口駐車場からノタノホリ方面へと向かいます。青空が出ているのか曇っているのかよく分からない空模様で、歩き始めはちょっと肌寒いです。直に暑くなるだろうと中間着は着ずにスタートします。
ガマズミ
ヤマツツジ
最初の分岐はノタノホリ、堂満岳方面へ。
民家の横を抜けていきます。
ヤブツバキ
ヤマツツジ
しばらく登るとノタノホリに到着です。独特の雰囲気の沼地で、反射した新緑が綺麗です。いい雰囲気の撮影地といったところでしょうか。
マムシグサ
山頂直下の尾根に乗ると、より一層素晴らしい新緑に魅せられます。
青空に映えるブナの新緑!まだ若い繊細なブナが多くて綺麗でした。
イワカガミ
陽光浴びた可愛らしいイワカガミが至る所に咲いていて、早速撮影モードに。
タチツボスミレ
立派な樹幹のブナも。
ニョイスミレ。濃い紫と白のコントラストが綺麗。
山頂直下でようやく花が付いたシャクナゲに出会いました。
青空バックに!
9時15分、堂満岳に到着。期待したシャクナゲはこのとおりです。ここまで不作とは・・・。周りをうろうろ探しますが、結果は同じ。
山頂は素晴らしい展望です。ちょっと霞んでるけど琵琶湖も見えました。正面は沖島。
貴重なシャクナゲ。まず咲いてるのを探すのが大変で、更に傷んでないのを探すのは至難の業。ここにいてもどうにもならないので、とりあえず先へと進みます。
一番右が最終目的地の釈迦岳。その左がカラ岳。その前に八雲ヶ原に寄りますよ。
カラ岳の更に西には武奈ヶ岳。時間があれば寄ろうかと話してましたが、今日ものんびり花モードなのでとても時間が足りませんでした。
淡いシャクナゲ
ちょっと濃いシャクナゲ。こう見ると結構咲いてるやん!と思われそうですが、ザックを下してそれなりの時間を使って散策した結果です。普通に通過するだけだと収穫はゼロに近かったです。
そしてようやくイワウチワが!似た花にトクワカソウがありますが、「葉の基部が心形」且つ葉の縦横比が「長さ<幅」のものがイワウチワで、「葉の基部が円形」且つ葉の縦横比が「長さ>幅」のものがトクワカソウ、だそうです。
こちらもイワウチワでしょうか。なかなか判別しづらいですね。
琵琶湖と沖島。湖と山並みの素晴らしい景色です。奥に薄っすら見えるのは鈴鹿山脈北部。
何度も撮ります。何度も言いますが、傷んでないシャクナゲは極僅かです。
嫁さんも。
今回最も花付きの良かった奇跡のシャクナゲ。
金糞峠の定番ショットです。ここから反対側の八雲ヶ原へ向かいます。
何の実でしょう?
(EOS M嫁さん撮影)
ツクバネソウ?
新緑が写り込んでいい雰囲気です。
綺麗な沢沿いの道を進むと、立派な芦生杉が。自然の素晴らしい変化に富んだルートです。
もっとゆっくり撮影したくなる綺麗な沢でした。
そして八雲ヶ原湿原に到着です。山の上に湿原なんて不思議な感じです。茶色いのは鉄分でしょうか。
嫁さんが何か撮ってます。
水芭蕉かな?
ヒュッテ跡付近のベンチで昼食にします。嫁さんは最近流行ってるらしいトムヤムクンヌードル(右上)。僕はいつものチリトマト。トムヤムクンヌードルは辛くて飲み干せないということで僕も手伝いましたが、当然でしょうが本場のものに比べるととても日本人向けに作られた食べやすいものでした。流行っているのが分かる気がするけど、本場の味を知る者としてはやはり物足りない気がします。(タイのはカップ麺すら本気の辛さ)
ステラリッジが一張り。これからテン泊のようで羨ましいです。奥にもU.L.系のテントが一張りと、人気のテン泊地の印象を受けました。
開山祭か何かでしょうか。
コヤマノ岳かな。武奈ヶ岳はさらにその奥。
キスミレ
ムラサキサギゴケ
(EOS M嫁さん撮影)
ロッジ跡からの展望。ところどころ琵琶湖の展望が広がるのがこのルートのいいところ。
ダンコウバイ
カラ岳の電波塔。山頂標識は分からず。
オオカメノキ。満開の木がたくさんあり綺麗でした。
釈迦岳に到着。特に展望もないので長居はしません。下山ルートは釈迦谷の西尾根の一般ルートにしました。
この景色を見ながらボーっと昼寝したくなります。すぐ近くに湖や海を望める山にあまり登っていないので、とても新鮮な景色でした。比良山系が誇れる景色の一つでしょう。
この尾根もイワカガミがビッシリ。
ここのシャクナゲは花付きがよかった。もうすぐ咲きそうなのも。
今日の主役は新緑だったかもと思わせるほど、ブナの新緑が素晴らしかったです。
フデリンドウ
琵琶湖の景色が最も素晴らしかった場所。この景色も見納めです。
ヤマツツジ
最後まで新緑に楽しませてもらいました。
オカトラノオみたいな花
(EOS M嫁さん撮影)
イワニガナ
ヘビイチゴ
ヨツバムグラ?
ヤマツツジ
アオダモ
(EOS M嫁さん撮影)
ニガイチゴ
(EOS M嫁さん撮影)
フジ
(EOS M嫁さん撮影)
タニウツギ
16時頃にイン谷口に到着。比良とぴあで温泉に浸かり、帰りは滋賀バイパスで大渋滞を食らい、長い一日が終わりました。
比良山系は、数年前の2月に武奈ヶ岳に登った以来であまり機会がありませんでしたが、今日のような琵琶湖の大展望を望みにまた訪れたいと思います。まだまだ未開拓エリアなので、鈴鹿のように少しずつ足を運べればと思います。琵琶湖の展望、珍しい高層湿原、たくさんのお花たちを満喫した一日でした。
◆ログ(HOLUX M-241)
◆C.T.
6:20 イン谷口
7:09 ノタノホリ
9:15 堂満岳 9:22
10:25 金糞峠 10:30
11:30 八雲ヶ原~昼食 12:42
13:00 比良ロッジ跡
13:32 カラ岳
13:55 釈迦岳
16:07 イン谷口
撮影機材
EOS 6D
EF14mm F2.8LⅡ・USM
EF24-70mm F4L・IS・USM
EOS M
EF-M 22mm F2 IS STM
| 比良山系 | 20:00 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑