何週間も前に衣替えも終え、夏休みも終わって久しいある日のこと。
「・・・ねぇ、怜生。」
「何?」
「私たち、前回まで夏休みで丹生ちゃんの別荘に来てたよね?」
「そうね。」
あくまでも冷静に返す幼馴染を、花子は酷く冷めた眼で見返した。
「・・・なんでもう、10月中旬になってる訳?」
「さあ?作者がサボリ魔だからなんじゃない。」
「・・・・・・サボり過ぎでしょうがっ!!」
がたんと机に両手をついて叫んだ私は間違いでないはずだ。
ここの管理人はいい加減、サボリ癖を何とかすべきだと思う。
「同感だわ。」
明らかに冬の気配を色濃く含んだ景色を前に、
怜生は熱々のお茶を静かに啜った。