「明日はクリスマスイヴだねー。」
「そうだな。」
「お兄ちゃんは何か予定とかないの?」
ソファに座ってぼんやりとアニメを見やる兄に声をかけると、
兄は重いため息を付きながら首をゆっくりと左右に振った。
「…悲しいことを聞くではない、妹よ。
クリスマス等というのはリア充共が青春を謳歌する為だけの
イベントにすぎぬのだ。俺は断じてこのような悪夢になど屈しん。」
「…さいですか。」
神妙な顔をして諭してくる兄に1つ頷くと、兄に背を向け歩き出す。
うん。取りあえず怜生と付き合ってるとかそんな感じではなさそうかな?
やっぱお兄ちゃんと親友が付き合ってるってなったら気を使うしね。