写真

2022年7月10日 (日)

PEN EES-2散歩(1) 生麦駅

5月9日にテレビ東京で放送された「YOUは何しに日本へ?」にて、
日本の雑貨やカメラが大好きなアメリカ人が紹介されていたのを、
ご覧になった方もいらっしゃるのではないかと思います。
「127判のカメラ用のフィルムを作っている、
かわうそ商店さんのところに行きたい」という希望で、
遠路北海道は知床まで足を運び、
店主の毛利さんと一緒に撮影に行く、という内容でした。

毛利さんとはもう10年近く前に知り合い、
何度か一緒の写真展に出展した事もあります。
最近はすっかりご無沙汰してしまい、
その間にフィルム写真もすっかり下火になっておりましたが、
番組を見てから「またフィルムで撮らなきゃ!」
という気持ちがふつふつと湧いてきました。

そんな時、ハードオフで美品でジャンクな「Olympus PEN EES-2」
を見つけて購入してきました。
最近はすっかりフィルム価格も高騰して、
1000円以下のものはほとんど見かけなくなった他、
コダックのEktachrome(E100)は何と3~4000円!、
なんて高額な商品になってしまいました。
フィルムが高くなれば、「同じフィルムで倍撮れます」
が売りの一つだったハーフ判カメラの価値に再び陽が当たるな、
と思っていた時だったので、
久しぶりのジャンクカメラとして購入し、
粘っていたシャッターを整備するなどして撮影可能な状態になりました。

20220614_230943

こんなにカメラをバラしたのは久しぶりです。
「ダメだ、もう元に戻らない」と断念しそうになりましたが、
何とか元通りに組み上げる事ができました。

試写を兼ねて、横浜~川崎方面をブラブラしながら試写してきました。
その模様を「PEN EES-2散歩」シリーズ?として紹介していこうと思います。
(ようはネタがないわけですが笑)

20220622_125536

※試写なのでまたすぐバラせるようにと思い、
100円ショップのSeriaで買ってきた「リメイクシート」
を切り出したものを革の代わりに貼り付け。
簡単に加工できるシールですし、質も意外と悪く無いので、
革が剥がれたカメラでの代用として有用だと思います。

まず、京急で生麦駅に降り立ちました。

220622_00
Olympus PEN EES-2
Agfaphoto APX-100
2022年6月22日
※デュープ機材
Fujifilm X-T10
Canon New FD50mm F3.5 Macro

試写が重要な目的なので、
露出があうか、ピント(無限)は出ているか、
気にしながら撮影をしていくわけですが、
まずホームを降り立ち、とった1枚。

Lomography「DigitaLIZA+」でのデュープなので、
折角なのでパーフォレーションまで入れてみました。
縦長で上下にパーフォレーションがあると、
ハーフ判で撮った、という感じがよく出てきますね。

先に結果を言うと、ピントも露出も全く問題無く、
この後の撮影カットは全て問題無しでしたので、
それらの写真を少しずつご紹介していきたいと思っております。

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2022年6月16日 (木)

小島新田から羽田への散歩(Yashicaflexを手に)

220522_03

羽田と川崎を結ぶ「スカイブリッジ」が開通したという事で、
という事は京急大師線の終点・小島新田駅から羽田まで「散歩」できると思い、
久しぶりに二眼レフを手にぶらりとしてきました。

目的の一つは神奈川臨海鉄道の線路に沿って歩く事と、
運が良ければ貨物も撮れるかも?という事でしたが、
残念ながらやはり休日は運用がなかったようで、
線路だけ撮ってきました。
いつも、いすみ鉄道撮影でアクアラインを渡るとき、
この線路沿いの道を走るので、
一度撮ってみたいと思っていたのでした
(実は一度だけ貨物とすれ違った事があり)

220522_06
運河の橋から羽田方面を見ていますが、
足下では運河の「中」に立って釣りをしている太公望が!
この辺りはこんなに水深が浅いんですね、と驚いておりましたが、
その後、目的のスカイブリッジを歩いてみると…

220522_07
なんと、多摩川の「中」に立って釣りをしている人も!
橋が出来たおかげで新しく生まれたこんな風景を、
古の二眼レフで撮る、というのもなかなかおつなものです。

220522_10
橋を渡って羽田側に来たら、
飛行機かモノレールを撮ろうか、と思ってましたが、
川沿いでくつろぐ猫ちゃんを撮って終撮です。

※写真は全て、
Yashica Yashicaflex (新B型)
Fotokemika efke R25
2022年5月22日
※デュープ機材
Fujifilm X-S10
Canon New FD50mm F3.5 Macro

前回紹介したLomographyのフィルムデュープキット
「DigitaLIZA+」の本格デビューとなりました。
X-S10の高画素デュープと相まって緻密な画像を得る事ができました。
モノクロネガなので光源に青いフィルムは被せずにデュープしております。
また、今回はあえてグレースケールにはせず、
RGBのままで画像を作ってみたので、
やや青みがかった色合いになっているかと思います。

Yashicaflexは、最初に買ったのは「C型」でしたが、
後にこの「新B型」と、更に「A2型」も持ち合わせております
(後者2台はヤフオクでセットで安く売られていたもの)。

緻密でコントラストの低い画が好みだったefkeのフィルム、
製造中止の報を受けて何本か買ったものがまだ残っております。
もう消費期限もだいぶ過ぎてしまいましたが、
アートラボさんに現像を依頼したら
「期限切れなので1段増感で現像しておきました」
のメモが入って戻ってきました。
プロの仕事を垣間見ました。

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2022年6月12日 (日)

Lomography DigitaLIZA+を導入、デジタルデュープの決定版となるか?

このブログを立ち上げたのは2007年の誕生日でした
(あ、って事は先日開設15年だったんだ…、すっかり忘れてた)。
開設した理由の一つは、その少し前に購入した、
エプソンの複合機「PM-A950」でフィルムスキャンが出来るようになり、
懐かしい写真を色々デジタル化できるようになったから、でした。
開設した日の2本目のエントリーに、
早速昔懐かしい写真をアップしています
(写真データは、その後デュープしたものに差し替えてます)

その後、同じエプソンのフィルムスキャナ「F-3200」を導入、
35mmフィルムだけでなく、ブローニー(120)のスキャンも可能になりました。
また、本来はニコンの初期のデジカメ「Coolpix 880」用に販売されていた、
ケンコーの「スライドデジコピア」を安く購入出来たので、
色々工夫してデジタル一眼レフに装着してのデュープも行うようになりました

しかし、そもそもカラーネガを主に使っていた事もあり、
デュープで画を作るのはなかなか大変で、
またフィルム撮影のメインがブローニーに移ってからは、
「F-3200」でのスキャンが再びメインに戻り、こんにちに至りました。

そのF-3200もだいぶくたびれてきて、
何度バラして清掃してもスキャン結果に線が入るようになったり、
Windows11にしてからドライバーを認識しない事が増えたりと、
そろそろリプレイスを考えないといけない時期だな、
と思い始めておりました。

そんな時に、Lomographyから簡易なデュープキット、
DigitaLIZA+」の発売が予告されましたので、
早速予約し取り寄せてみました。
こちら、35mm判だけでなく、ブローニー判(120)、
更にベスト判(127)にも対応するというデュープキットです。

20220527_210931

以前のデュープ環境は、A4サイズのライトビューワを床に置き、
カラーネガの場合はその上に青いセロファンを敷いた上で、
デジコピアに装填したネガをデジカメでデュープ、
というなかなか大変な作業を強いられておりましたが、
このDigitaLIZA+はフィルムサイズより少し大きい程度で、
机の上に設置してもたいしたものではありません。
なお、電源は電池ではなく、microUSBでの給電しております。

20220608_222856

カラーのネガはオレンジベースのため、
光源を青くしてなるべく相殺するのが我流のデュープなので、
早速分解した上で青いセロファンを挟んでみました。
で、それで分かった事ですが、
光源はてっきり「白い板の裏からLEDで照らしている」のかと思ったら、
白い板自体が光源で発光している、という事でした。
均一な光がフィルムを照らしている事になるので、
デュープの光源としてはポイントが高いです。

20220609_002039

正確に真上から撮るには複写スタンドが必要かな、と思いましたが、
マンフロットのマクロ用雲台(ギア付きジュニア雲台410)にX-S10を取り付け、
その上に水準器を置いて位置を合わせると、
特に問題無く平行を取る事ができました。
なお、実際にデュープを撮る際は、
部屋の灯りを消して「暗室」状態で撮影しております。
じゃないと、フィルム面に室内灯の灯り等が映り込む問題がありそうでしたので。

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最大サイズは6x7判となっておりますので、
RB67で撮影したフィルムは問題無くデュープが可能です。
試しは、初めていすみ鉄道に行った際にRB67で撮ったネガを使いました。

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※デュープ機材
Fujifilm X-S10
Canon New FD50mm F3.5 Macro

↑こちらが「DigitaLIZA+」に青いセロファンを挟んだものを、
X-S10+NewFD50mm F3.5マクロでデュープし、
Photoshopで階調反転やレベル補正などの処置をして作った画像。

一方、↓こちらは、既に以前のエントリでもアップしていた
F-3200でスキャンして作った画像です。

171230_01

もちろん、全く同じ結果にはなりませんが、
かなりいい線まで画を作る事ができる手応えがありました。

本体のプラスチックがややテカテカしているので、
パーマセルを貼るか何かして対策をした方がいいかも、
など多少気になるところもありますが、
充分満足のいく品質のデュープを手軽に撮れそうです。
本格的な画作りはもちろんですが、
手軽にサムネイルを撮るならスマホでサクッと、
という使い方もできますので、
これでとうとうF-3200はお役御免と相成るかもしれません。

次回は、先日川崎方面にお散歩に行き、
「Yashicaflex」で撮影した画像を、
実際にDigitaLIZA+でデジタル化した画像をご紹介したいと思います。

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2021年8月 4日 (水)

今日のヒマワリ(21/8/4)

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Fujifilm X-S10
Tokina 60-120mm F2.8 AT-X120

こうして立て続けに同じ被写体を撮り続けてみると、
AT-X120が「ポートレートズーム」と呼ばれる所以が分かります。
1本くらいは「電車向きじゃないレンズ」を持っておくのも良いものです。

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2021年8月 1日 (日)

今日の向日葵(21/8/1)+カブトムシ

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Panasonic DMC-GX7 (+ Commlite CM-AEF-MFT Turbo)
EF50mm F1.8 II
SIGMA AF Macro 90mm F2.8

本日も近所で咲き誇っているひまわりを撮影に。
今日はGX7に、フォーカルレデューサー内蔵のAFアダプタ、
そしてEFマウントの単焦点2本で。
このアダプタの事はちゃんと記事にしようと思っております。

で、汗だくで帰宅したらマンションの廊下にカブトムシが一匹。
少し写真を撮ってから、敷地内の木に逃がしてやりました。

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2021年7月31日 (土)

今日のひまわり(21/7/31)

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Fujifilm X-S10
銘匠光学 TTArtisan 17mm F1.4
銘匠光学 TTArtisan 35mm F1.4

家の近所の休耕地?に、
たくさんのひまわりが咲いていました。
道行く人々も足を止め自転車を止め、
スマホで写真を撮っていました。
しばらく咲き誇っていそうなので、
時間をみて通い詰めてみようと思います。
にしても花を撮るのは難しい…

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2021年6月10日 (木)

FD70-210mmの底力に驚く

先日仕事の現場で、
X-S10とX-T10の2台、それに複数のレンズ(違うメーカーのもの)
を持ち込んで動画を撮影したところ、
レンズによって色が全然違い、
編集に苦労する、という問題が発生しました。
ボディの設定は同一にしたにも関わらず、です。
そして、そういえば「FDレンズはカラーバランスが取られているので、
動画撮影に向いている」という話しを聞いたのを思い出しました。
そこで、急遽動画撮影用に
「New FD28-85mm F4」と「New FD70-210mm F4」
の2本を導入しました。
このセットならF値も通しなので、露出を合わせるのも楽です。

動画用に、と思いましたが効果測定は必要と思い、
今日仕事帰りに軽く試写をしたんですが、
想像を遥かに上回る成果でした。

まず、目白駅のホームから埼京線を。

Dsf0383
Fujifilm X-S10
Canon New FD70-210mm F4 (210mm)
1/640秒 F5.6 (ISO400)
埼京線 池袋-新宿間(目白駅)
2021年6月9日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・荒」)

等倍に切り出すと、

Dsf0383_2

まぁ見事な解像力!
一絞り絞ってますが、にしても見事です。

(多少パープルフリンジが目立つ事が、
左上の架線の辺りでよく分かりますが、
今のご時世ならPhotoshopで簡単に補正できます。
今回は無補正です。)

続いて京王線で5000系を。

Dsf0414
Fujifilm X-S10
Canon New FD70-210mm F4 (210mm)
1/640秒 F5.6 (ISO200)
京王線 上北沢駅
2021年6月9日
(フィルムシミュレーション「ASTIA」/グレインエフェクト「弱・荒」)

こちらも同様に等倍で切り出すと

Dsf0414_2

見事なものです。
(すっかり気に入ったX-S10の「グレインエフェクト」の効果が、
黒ベタ部分で効果を発揮しております。)

以前、同じ望遠域の「New FD80-200mm F4L」
という蛍石使用の望遠を持っていた事があります
(今にして思うと手放すべきではなかった、と後悔してます)。
あれも見事な解像力を持ったレンズでしたが、
同じ時期に廉価板としてラインナップされていた70-210mmも、
まったく遜色のないレンズだった事がよく分かりました。

28-85mmの方も試写しましたが、
ややクモリがあって、多少キレが鈍っている印象でした。
メンテするか買い直すかする必要ありそうですが、
素性は大変よいレンズである事は分かりました。

古いキヤノンのレンズは優秀なものが多い事は以前から分かってましたが、
2600万画素を誇るX-S10でも実力が揺るがないのは驚きです。
ますます、純正Fujinonレンズを買う必要性が薄らいでいきます(笑)

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2021年5月27日 (木)

K&F ConceptのM42アダプタで「Fujinon問題」「Sekor SX問題」解決

フジのX-T10を購入してから1年半ほどになります。
実は先日、X-S10も購入したんですが、その事はまた改めて書くとして、
ボディは2台になりましたが、未だに純正レンズを持っておりません。
FDマウントやFマウントなどのアダプタを使用して、
オールドなマニュアルレンズを装着して撮影しております。

M42スクリューマウントのレンズのアダプタも使用しております。
「K&F Concept」のもので、2500円程度で購入できるものです。

Dsf3965

「K&F Concept」のアダプタは安価な割に作りが良いので、
好んで使用しております。
M42のアダプタは、いわゆる「ピン押し」
(レンズに絞り込みレバーの無いレンズでも、
絞り込みピンを押し込むような構造になっている)
に対応している事もあって購入しました。

で、実際に使うようになってから、
望外に「Fujinon問題」も「Sekor SX問題」もクリアした作りになっている、
と気付いたので紹介させて頂こうと思います。

そもそも、M42マウントにおける「Fujinon」と「Sekor SX」の問題とは何なのか、
先に復習しておきましょう。

「M42スクリューマウント」(という呼称がすっかり定着していますが、
本来は「プラクチカスクリューマウント」というのが正式な名称です)は、
ユニバーサルマウントの一つとして、
世界各社からカメラやレンズが発売されておりました。
つまり互換性がある、という事ですが、
カメラに露出計が搭載され始めた頃から、
本体とレンズの間で絞り値の伝達などを行う必要が生じ、
各社で少しずつ独自の仕様が追加されるようになり、
そのため、本来のメリットであるはずの互換性が制限されるようになりました。

例えばフジのM42の場合、

Dsf3948

黄色い丸の突起があります。
この突起でレンズの絞り値をカメラ本体に伝える仕組みです。

「ペンタックスSP」のようなM42マウントのカメラの場合は、
マウント面が少し盛り上がっているため、
この突起をクリアする事ができ、装着に支障はありません。
しかし、例えば「KマウントにM42を装着するアダプタ」の場合、
この突起がKマウント面に干渉するため装着する事ができません。
また、ミラーレスのM42アダプタでも、
この突起が干渉して装着できない事が多いはずです(個人的経験に基づく)。

続いてマミヤのM42マウントレンズの場合です。

Dsf3943

マミヤのM42マウントレンズのうち、「SX」の名称がつくものは、
「DSX1000」というカメラでの開放測光に対応するため、
絞りリングのマウント面からピンが突き出ております。
写真の赤丸部分です。

また、絞り輪自体も、マウント面側に縁が飛び出しているため、
多くのマウントアダプタではこれが干渉して取り付けに支障があります
(青丸のような飛び出しが全周にあります)。

これらの問題を解決するためには、
突起を削り落としたり、ピンを抜き取るなど改造が必要となります。
しかし、それだとレンズ本来の姿を崩す事になりますので、
できることなら避けたいところです。

ところが、K&F ConceptのM42アダプタをよく見ると、
マウント面に段差があって、
これらの突起やピンを回避できる構造になっておりました。

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ちょっと分かりにくいかもしれませんが、
ピンクの線のように、マウント面より外側、
段差があって少し高さが低くなっております。

それにより、フジノンレンズの場合、

Dsf3957

絞りの突起がアダプタに干渉しません。

また、マミヤSekorの場合も、

Dsf3960

ちょっと見えづらいですが、ピン(赤丸)がアダプタに干渉しておりません。
見えづらいとはいえピンが見える、という事は、
絞り輪の出っ張りもアダプタに干渉していない、という事です。

という事で、優秀なフジの「Fujinon」、マミヤの「Sekor SX」、
それぞれM42のレンズをフジXマウントのカメラで使用する事ができます。

個人的には、今まで購入しながら完全に死蔵していた、
「EBC Fujinon-Z 75-150mm F4.5」を無改造で使用できる、
しかもフジのミラーレスで!という事が非常に嬉しいです。

また、Fマウントの「Tokina 17mm F3.5」にクモリが発生し、
代替の広角レンズをどうするか、と思ってましたので、
しばらくは「Sekor SX 21mm F4」で急場をしのげそうです。

安いマウントアダプターですが、ちょっとした問題もクリアし、
「ほぼ完全なM42アダプター」とでも言えるものでした。
恐らく他社ミラーレス用のアダプタも同様の構造でしょうから、
これから購入される方は是非参考になさってみて下さい。


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2021年4月12日 (月)

鉄道写真は「ありのまま」こそが美しい

「撮り鉄」の人気スポットで 私有地の木 何者かに切り倒される(NHK)

「撮り鉄」人気スポット 私有地の木切られる 警視庁が捜査(NHK)

鉄道撮影スポット近くで家の木を切り倒された女性「ショック」(日刊スポーツ)

またやらかしよったようです。
よりにもよって私有地に入り込んでの伐採行為、
不法侵入に器物破損ですから立派な犯罪です。
「撮り鉄がやったなんて証拠はないだろう」と反論する人がいたら、
じゃあ一体誰が何の目的で伐採したのか答えて頂きたいと思います。

しかし、先日は多摩川で敷地内に入り込んで往来を止めた輩がいる、
とニュースにもなっていましたが、
まさか185系「ごとき」でこんな大フィーバーになるとは予想もできない事でした。
しかも、脱法行為はエスカレートし続けている印象もあります。

ほとんどの撮り鉄は紳士的で控え目な人種です。
先日、しなの鉄道で桜を撮っていた時も、
お互いに挨拶を交わしたり、
近所の人が自転車で通りかかったら三脚を撤去して通すなど、
皆さん極めて常識的な行動をされていました。
むしろ、それが当たり前なのです。

地元の方々の日常に足を踏み入れて写真を「撮らせて頂いている」んですから、
迷惑をかけず、生活を乱さず、存在感を消すくらいに静かに密やかに。
それこそが鉄道撮影を趣味とする者たる当然の謙虚たる姿勢です。

そこに木があるなら、木も一緒に写し込めばいいんです。

Imgp8813_raw
PENTAX *ist Ds
SMC PENTAX 400mm F5.6
1/640秒 F5.6 (ISO400)
東急東横線 都立大学-自由が丘間
2007年6月30日

人がいるなら、一緒に写し込んでしまえばいいんです。
(もちろん、人じゃなくて白い鳥や黒い鳥でも大いに結構です。)

Img4210
PENTAX K-50
Tokina SD 80-200mm F2.8 AT-X828 (200mm)
1/1600秒 F2.8 (ISO100)
いすみ鉄道 上総東-西大原間
2020年8月1日

それでもやっぱり写って欲しくないなら、
Photoshopでチョイチョイやって
「ご退場遊ばして」(?)頂ければ良いだけの事です。

Img4319_retouch_20210412004501
PENTAX K-50
Tokina SD 80-200mm F2.8 AT-X828 (135mm)
1/1600秒 F2.8 (ISO100)
いすみ鉄道 新田野-国吉間
2020年8月1日

※約2名様、お消え遊ばして頂きました(笑)

撮影できる場所だって一箇所じゃありません。
探せばいくらでも見つかるはずです。

高尾駅西の「小名路踏切」というスポットは、
行った事がないのでネットで画像検索して調べてみましたが、
上り線を午前中に撮るならともかく、
下り線を午後に撮るには、
とても名所と言える程の見事な場所とも思えませんでした。
ここに、多い時は100名もの人が集まるそうですが、
それほど中央線沿線は撮影場所が皆無なのでしょうか?

木を切り倒した方には、
むしろ、線路脇の架線柱を切り倒した方が良かったんじゃないの?、
と勧めたくなります。
もちろん冗談ですが、ひょっとしたら「なるほど、確かに」
と実践に移そうとされるかもしれませんね。
それくらい常識的な判断能力が欠けた方の行為のようですから。
このブログを読んで実践しました、
なんて自供をされても責任は持てませんので悪しからず。

鉄道は、日常生活にあるからこそ美しい存在です。
人が住み、働き、学び、そして遊び。
そんな生活があるからこそ成り立つ存在です。

そこから何かを差し引いたところで、
何かプラスになる事はありません。
あるべき日常の一部が失われるわけですから、
むしろ風景としては傷が付いた事を理解しないといけません。

リアルに消し去るくらいなら、Photoshopで消せばよい話し。
それで写真が整うならそれで結構です。
しかも今はそれが簡単にできる時代なんですから。
どうせ一人で楽しむだけなんでしょうから、
それで大いに結構ではないでしょうか。

「撮り鉄マナー」をネタにするのは大分久しぶりですが、
今回はそれだけ頭にきてしまいました。

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2020年8月 9日 (日)

いすみ鉄道、夏2020 ~(番外篇1)ネオワイズ彗星は遠くなりにけり

せっかく都会を離れて千葉の山奥に行き、
しかも梅雨が明けて空は快晴、となれば、
7月中毎日夜空を見上げながら
「あぁ、今日も彗星は見えず」
と落胆していた借りを返すべく、
夜空にレンズを向けてみました。

月が明るい夜でしたが、
東京ではとても拝めないような満天の星空で、
これならば、と期待に胸が膨らみます。

しかし、天体アプリを頼りに、あの辺りに彗星がいるはず、
という方向を見上げてもそれらしい星を見つける事ができず。
おかしいなぁ、と思いつつも、
目で見えなくても写真には写る、という話しもありましたので、
何はともあれ何枚か撮って液晶でチェック。
どこかに写ってるはずなんだけどなぁ、とジロジロ見ていると…

Img4347_raw
PENTAX K-50
SMC PENTAX-M 35mm F2
10秒 F2.8 (ISO800)
2020年8月1日

あれ?あの緑色の、少しボヤーッとしたような星は…
(※下の方、真ん中よりちょっと左)

実は徳島でかろうじて彗星を撮影できた、
という兄にプレビューを見せると、「間違いない」。

別カットを拡大してみます。

Img4348_raw
PENTAX K-50
SMC PENTAX-M 35mm F2
6秒 F2.8 (ISO1600)
2020年8月1日

ホウキは、ほとんど見えません(泣)

彗星が見られるのは7月中でしょう、
って話しでしたが、実際こんなに小さくなっていたとは…。

かろうじて撮影できたものの、
もっと立派な彗星写真を撮りたかったなぁ、
とあの連日の雨模様だった7月を呪うばかりでした。

※その昔、「百武彗星」と「ヘール・ボップ彗星」
を撮影した時の写真を、過去のエントリーにアップしております。

またあんな立派な大彗星を撮影したいなぁ。

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