郷土の陶器

2009-04-30

卵つなぎのうどんのお好み焼き

 ゴールデンウイークだったのですね。先週末から始まっているという人もいれば、休日だというのに昨日は仕事の人もいて、私はというと年中休みのような暮らしなので、祭日だということもすっかり忘れていました。先週25日から休みに入った人は通算で16日連休だという人もいるそうですね。不景気も手伝って会社は休日にした方が助かるということらしいです。
 二日続けて霜が降り、薄氷が張ったりしてちょっと気になった畑の方の様子を見てきましたら、案の定、ほうれん草などは先週見た時と殆んど同じ大きさで、相変わらず小松菜の二葉は小さな虫に食べられて、透け透けの穴だらけ状態です。これは、今後の成長に全く影響ないこだと昨年学習していますので、うちの畑の様子としては普通の状態だと言えます。ほんの少し、じゃが芋の芽らしきものが土を持ち上げ始めているのか、等間隔にひび割れが起きていました。寒かったり暑かったりの繰り返しに順応しながら逞しく育ってるようです。私はというと、ちょっと微熱。夕方から体がだるくなって動きたくなくなり、だらっとしました。

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 週の中日というのは、この辺では魚はブーなんですよね。で、何となく買い物にわざわざ行く元気も出なくて、買い置きで何かできないかといろいろ考えた末、非常用のレトルトうどんの消費期限が迫っていたこともあったので、あ、いえあまりこれは関係ないですが、このうどんでお好み焼きをすることにしました。かなり久しぶりですが、これ我が家では人気があります。
 レトルトの麺は適度に水分を含んでいるので、そのまま繋ぎの溶き卵の濃さとバランスも良く、よく絡んで焼く時にも適当にまとまります。シンプルに韮や葱などだけでも卵の威力で栄養バランスも然程悪くはありませんが、こういうものを作って食べるのは楽しいもので、好きな物を入れてみたらと声をかけると、すぐにああだこうだと妙案が浮かびます。

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 中国産の海苔の香ばしさを楽しみながらというとまた海老になっちゃいますが、この組み合わせは本当に美味しいのです。ほかには、自家製の豚バラの塩豚(レシピ参照☛)のスライス。鰹節といったラインナップです。

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 ボールに卵を割りほぐし、レトルトうどんを取り出したままの状態でキッチンバサミで三等分して短冊にし、さらに長さを三等分して九個のダイスに切ります。葱の小口切りを一緒に混ぜてうどん生地を作ります。レトルトうどんは、取り出したまま九等分にするのですが、これくらいの大きさがほぐれやすく、麺の長さも適当に短く切れて焼きやすいと思います。ホットプレートを熱して油を引き、具を先に置いてその上にうどん生地を乗せます。八割方焼けたら裏返して形を整え全体に焼けたらソースで頂きます。とてもシンプルですが、ポン酢がお勧めです。子ども達はお好み焼きと言えばマヨネーズと豚カツソースやケチャップです。焼いている間にお皿でミックスして今か今かと覗きこんで待っている様子は、幼い子どもと一緒です。

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 そうそう、今日使ったプレートは、三重県の伊賀焼きの窯元で購入したものです。素人目にはわからない程度ですが「わけあり」商品でした。店先の雨ざらしのようなところに無造作に重ねてあって、黒いお皿は使いにくいなどと思っていましたら、直火用のプレートだと店主から聞いて迷わず買ったものです。だって、五百円でしたし。もともと迷うほどのお値段でもないのですが、歳をとったのかすぐに飛びつかなくなりました。ここだけの話、私が焼き物を買うときは見た瞬間で判断してしまうので、とても早く山のような買い物になります。P4300006_2 そして、一緒に行った岐阜の友人は、私と全く反対の性格で、長く迷った挙句「え、買わないの!」と驚くほど慎重な買い物をします。で、いつも後の祭りになってから「やっぱり買えばよかった。」と買いに戻るのです。このアホ臭さが楽しかったのを思い出しました。加えて、毎年五月の連休前にあっちこっちの窯元からセールのお知らせを頂きます。九州の小鹿田焼き(おんた)の里からはそう言えば来ません。あ、あそこは年中セールのようなものでした(参照☛)。

材料

  • レトルトパックうどん・・3袋
  • 卵・・3個(小さい時は5個)
  • 剥き海老・・3尾
  • 塩豚スライス(豚バラ)・・6枚
  • 鰹節・・適宜
  • 中国海苔・・適宜
  • 長葱・・1本
  • ポン酢、マヨネーズ、豚カツソース、ケッチャップなど好みのタレ

作り方

  1. 海老は殻を取って背腸を取り出す。
  2. 塩豚をスライスする。
  3. 葱は小口に切る。
  4. 鰹節、中国海苔をボールに取り分ける。
  5. ボールに卵を割りほぐし、切ったうどんと葱を混ぜ合わせる。
  6. プレートを予熱して油を引き、具を乗せてその上に5のうどん生地を乗せて両面焼く。
 

一玉のうどんで3~4個の小さめのお好み焼きを作るときれいに焼けます。

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2007-08-10

小鹿田(おんた)焼き:大分県

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☛小鹿田焼

 

諫早から高速で約1時間、日田ICを降りて福岡県方面にどんどん山道を登っていく。日本にこんな県道があったのかよ!っと、思わせるような狭くて蛇行した山道がそれ。険しい山を切るようにひたすら40分も登ると、その険しい山の奥から「カッタ~ン」と重厚な音が響いてくる。この音の正体を知ったのは、小鹿田焼の里に着いて、それもしばらくたってから。20070810110112

 登り詰めるといきなり大木の間を縫うように急な下り坂になり、数軒の民家がひっそりと点在している。着いたのが昼時のせいか、人の気配が全く無い。車を止めて、最初の家まで下ってみると、開け放された土間に焼き物が綺麗に並べてある。お店のようだから、多分勝手に見させてもらってもいいのかな?と、チョッと躊躇するほどシーンとした空気だけが漂っている。聞こえるのは、小川の水の音、セミの泣く声、さっきのカッタ~ン。このカタ~ンという音は、不規則なリズムで、あっちこっちから聞こえてくる。下調べもしないで、来ると想像もへったくれもないな!

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 実は、この音「唐臼」といって、陶器の材料を山から切り出した土のかたまりを砕く音で、川の水を天秤(シーソーのように)の応用で、2週間から1ヶ月かけて細かく砕く始業をしている音。これに気付いたのは、少し下った窯元の裏手に見えてからで、幾つかの丸い臼のうえで杵のような木が上下していた。20070810112311 その丸い臼が、4つほど並んでいて、それぞれの工程によって、臼を突くリズムが違っていた。車でいう、マニュアル車です。時計でいう、ぜんまい仕掛け。とにかく自然を生かしたメカニズム。音の正体を知った時は、ジーとそこにしばらく立ちんぼになってしまった。

 道を下りながら川を挟んで建ち並ぶ10件の窯元を訪ねたが、人影はなく、どの窯元の店も軒下に売り物の陶器を並べていた。 買い物の段になって、初めて母屋の方へ声をかけたら、奥で横になってTVでもみていたのか、顔にしわを作ったおばちゃんが、愛想よく出てきてくれた。なんとものんびりした暮らしかと、羨ましく思った。20070810110324_3 このような背景で、昔ながらの技法を守り続け、300年以上登り窯の火を絶やすことなく今に至っている『小鹿田焼』。惚れ込んだな。心あらわれるというのは、こいう場所に実際に来て、触れてみなければわからないよ。自分の感性に疑問を持つ方、是非この秘境の焼き物の里を体感してみてほしい(焼き物の事を褒めると値上がりするので、しないよ)。

 ここで紹介する我が家のご飯で、ひっそりと小鹿田を感じてください。

【使用例】


  


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2006-12-07

土鍋二種

 

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左の土鍋:一般的な土鍋です。鍋部分が深いので、大は小を兼ねるでしたらこのサイズが一つ有るといろいろに使い回しが出来て具合がいいです。(サイズ:鍋の直径外径28cm)

右の土鍋:これは、三重県阿山町丸柱という所の「長谷製陶」製です。浅い底なので煮汁の少ないすき焼きなどに合います。非常に特殊な土鍋で、蓋の大きさで分かるように、内部に熱対流を起こさせ、遠赤効果抜群です。鍋部分は直火の空焚きが出来ますから焼き芋、焼き貝、お餅なども美味しく焼けます。どうしても無くてはならないというタイプの土鍋ではないです。息子達が小学生時代にこの地域で大変お世話になって、懐かしさもあります。でも何よりも『地方に栄えた文化』の伝承として、一つは欲しかったので、今秋買いました。(サイズ*鍋の直径外径31cm)

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波佐見焼きの茶碗(白山陶器)

 

 

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