THE GO AND MO'S 第32回公演『大塚の術』
公演終了報告
日時
2021年11月
12日(金) 19:30
13日(土) 14:00/18:00
14日(日) 14:00
4ステージ
会場
ロームシアター京都 ノースホール
料金
前売・予約 2,000円 当日 2,500円
演目
THE GO AND MO'S
「注文の多い風俗店」
脚本・演出・出演/黒川猛
原作/宮沢賢治「注文の多い料理店」
努力クラブ
「憧れられたジュリー」
脚本・演出/合田団地(努力クラブ)
出演/西マサト(努力クラブ/ボンク☆ランド)
中野守×福田恵
「もしもし」
脚本・演出/中野守(中野劇団)
出演/福田恵(劇団レトルト内閣)
クレジット
構成/中川剛、黒川猛
音楽/Nov.16
制作・他/丸井重樹
舞台監督/北方こだち
照明/真田貴吉
音響プラン/林実菜
記録撮影/北川啓太
協力/努力クラブ、中野劇団、劇団レトルト内閣
京都府文化団体等活動継続支援事業
主催・企画製作/THE GO AND MO'S
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ラインナップ(上演順)
前説 by 前田セツ子…
今回、出演をお願いした福田さんが、
「私、推しキャラが有りまして・・・」
とおもむろに勧めてきたのが「前田セツ子」。
久しぶりの劇場公演で、前説は絶対に必要だけど、
黒川には出来ないし、制作が出てきてしゃべる余裕もなさそうだし、
面白そうだからやってもらおう、とお任せしてはみたものの、
「告白する体で前説する」という謎のシチュエーションだけで
誰も観たことがなかったので、ゲネプロまでは不安でした。
蓋を開けたらそんな不安をぶっ潰す内容で、
いただいたアンケートにも多数「あの前説が・・・」と
書かれる好評ぶりでした。
ある意味今回の公演の(作品的な)成功は、
この前説のおかげと言っても過言ではないと思います。
セーラー服でほぼ初対面の観客を相手に、
拍手を起こさせ、笑いを取り、見事に暖めきった
その心臓の強さに感服です。
努力クラブ「憧れられたジュリー」…
彼女に振られた男が、
「セクシーでかっこいい男になって彼女を見返す」
という理由で、ジュリーになる、という、
もう、脳みそが溶けそうな一人芝居。
さらにジュリーになったその男に惚れる女が現れたあげく、
本物のジュリーではないと知って男を振る、という、
ストーリーを説明しただけだと「???」となる話を、
合田さんと西さんが力技で一人芝居に立ち上げました。
なにがどう力技で、なぜ成立し、何が面白かったのかは、
観に来た人のみぞ知る・・・。
言葉で説明できない、これぞライブパフォーマンス、
という作品でした。
西マサト、というキャラクターに負うところも多かったこの作品、
そのキャラをしらしめたエピソードがこちら。
中野守×福田恵「もしもし」…
打って変わってこちらは非常に良く出来たシチュエーションコメディ。
トイレに閉じ込められる女を連続で描くオムニバス作品…、
と思いきや、登場するのはすべて同じ人で、
実は何度も閉じ込められる女の話、で、
かつ、前半のエピソードで出てきたネタを、後半に怒涛の回収。
しかも全て「トイレに閉じ込められた女が電話で話す」
シチェーションという、神業のような一人芝居。
同じ登場人物でありながら、エピソードが進むにつれて
少しづつ変化していく人物を絶妙に演じ分ける福田さんの
演技も素晴らしい作品でした。
(前田セツ子とは別人・・・当たり前だけど)
エピソードの転換も舞台上で衣装替えを見せる演出で
飽きさせず、秀逸な一人芝居でした。
THE GO AND MO'S「注文の多い風俗店」…
2012年の初演から10年、最後に上演した2015年から6年ぶりの再演。
初期の一人コントの代表作を再演することになったのは、
今回ゲストで招いた2作品に対抗するためには、
ここ数年取り組んでいる演芸ネタや、短いコントのオムニバスよりも、
ある程度長尺の一人コントで迎え撃つべしで、未知数の新作より、
確実な代表作をブラッシュアップさせたほうがよいだろう、
という判断でした。
稽古を始めてみると、10年前に書いた作品とは思えないほど、
現代(特に新型コロナウイルスに翻弄される今)に通用する事に気が付き、
民主党の蓮舫、同じく枝野代表(当時)、
そして大往生を遂げられた瀬戸内寂聴先生にも助けられて、
2012年バージョンとしてしっかりとリクリエーション出来ました。
当時と変わったことは、黒川の体力が著しく落ちていたことと、
(6年前に東京で上演したときは、このコントの後に
数本オムニバスコントをやっていた・・・、全く信じられません!)
体重を著しく落とし、パン一の姿がガッリガリだったことです。
終演後 物販…
DVD『五輪』総集編(800円)
DVD『英雄』総集編(800円)
DVD『格闘』総集編(800円)
DVD『身体』総集編(800円)
朗読CD『斉藤記念美』(500円)
サントラCDmini『中と俺』(200円)
サントラCD『丸と俺』(500円)
サントラCD『黒と俺』(500円)
上演時間
約100分
動員
170名(内招待15名・関係者8名)
初日直前まで予約を含めて100名に満たず、
「これはまたしても惨敗か・・・」
と落ち込んでいましたが、
ギリギリまであがいてしつこく告知を出したおかげか、
最終ステージはほぼ満席となることが出来ました。
それでも目標200名以上でしたので、厳しい結果に変わりはありません。
ロームシアター京都という好立地・好条件で、
ゲストを2作品招聘してこの結果なので、
来年以降の関西本公演をどのように乗り切っていくのか・・・。
思案のしどころです。
ご来場いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
※以下の、新型コロナウイルス感染症対策を行い、上演しました。
(公演パンフレットに記載)
・会場内ではマスク着用の上、会話はできるだけお控えください(笑い声除く)
・差し入れ等はお断りさせていただきます(お気持ちだけ頂戴いたします・・・)
・終演後の面会は、舞台と客席の間に飛沫防止ビニールを設置しますので、短時間にてお願いいたします
(お客さまの楽屋へのご案内、及び出演者による客席・ロビーでのお見送り/面会はできませんので、ご了承ください)
・換気のため開場中はできるだけ扉を開放し、上演中も空調機を作動させていただきます
・「三密」を避ける為に、お客様同士が適度な距離をとって、お楽しみください
・観劇後 2週間以内に新型コロナウイルスに感染したことが判明した場合は制作(電話番号記載)までご連絡ください
・チケットご予約/ご購入の際に登録いただいたお名前と連絡先については、保健所の要請に基づき提供する可能性があります、ご了承ください
- 2021/12/11(土) 16:28:08|
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