THE GO AND MO'S 第26回公演『岡本の耳』
公演終了報告
日時
2018年11月
24日(土) 14:00/19:00
25日(日) 13:00
3ステージ
会場
ステージサポートプラン「東山のおススメ!」
料金
予約1,000円 ペア割 1,500円 当日1,500円
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・演劇ユニット ハナウタ「よい夢を、いとしいひと」
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クレジット
脚本・演出・出演/黒川猛
構成/中川剛、黒川猛
音楽/Nov.16
制作・他/丸井重樹
協力/マスクマン
記録写真/仲川あい
共催/(公財)京都市ユースサービス協会
主催・企画製作/THE GO AND MO'S
ラインナップ
「バスジャック」…
今回の公演の最大の挑戦は、舞台をT字にしたこと。
つまり、本舞台の先にランウェイを作り、その両サイドにお客さんを入れました。
となると普通はランウェイに正対して座ってもらうのですが、
このコントのために本舞台に正対して座ることに。
おかげで想定よりキャパを減らすことに。
ただでさえランウェイのためにキャパが減っているにもかかわらず・・・。
そしてこのコント。いわゆる「前説」です。
携帯電話を切れだの、飲食は禁止だの、撮影は禁止だの、
バスジャック犯に扮した黒川が、観客を威嚇しながらもお願いするという
アンビバレントな面白さが生まれました。
よくわからない「交換条件」で食べ物と飲み物をくださった皆さん、
どうもありがとうございました。
それにしても、単に前説するだけでは面白くないというところから
産まれたこのコント。それにしてはよく出来ていました。
舞台芸術は、まさに観客の時間を「ジャック」して行われる芸術です。
それを高らかに宣言しつつ、お願いするという・・・。
「何コレ」…
「黒川コレクション」、つまりランウェイを使ったファッションショー。
意気揚々とランウェイを歩く黒川。
前説で撮影を禁止しておきながら、早速「撮影しろ」とジェスチャーし、
観客も記者になってバシャバシャ写真を撮るという、前代未聞のコント。
あっという間に終わって「何これ?」と思っていると、
第2弾、第3弾と途中で挟まれる「黒川コレクション」。
第2弾は前から見れば普通だが、
後ろから見るとお尻部分が丸く切り抜かれている驚愕の衣装。
赤いTバックを履いてお尻を振り回すという愚行。
極めつけ第3弾は、カニ(の甲羅)を乳首と股間に付けただけの衣装・・・。
年老いた両親が嘆くに違いない写真は、観客の皆さんによって
拡散されるのだろうか・・・。
「講談師 藤子紋之丞」…
これまでにも多くの演芸に挑戦してきた黒川が「講談」に挑む。
今回話した物語は…、なんとドラえもん「暗記パン」。
机をバンバン叩きながら、誰もが知っている話を、
大仰に語る、藤子紋之丞。
・・・本物の講談師は、あんなに机をバンバン叩きません。
「モグラ叩き」…
今年不祥事(パワハラ・セクハラなど)があったスポーツが書かれた
紙袋を、黒川が片っ端から叩き潰す、というだけのコント。
大相撲、アメリカンフットボール、男子バスケットボール・・・。
ゴルフ? カヌー? フィギュアスケート???
叩き潰す対象はスポーツ全体から個人名へ。
そしてスポーツでもなく、今年話題の人・団体へ。
さらには過去の人たちまで・・・。
「これ時間内に終わる?」
いいながら、叩き潰しまくる黒川。
いい加減「きりないわ!」と紙袋を出す黒子を叩くと、
「えーっ、それやん」というオチ。
「ドッペルゲンガー」…
「ドッペルゲンガー」をテーマにコントを書こうとしている作家。
色々な切り口を試みるが、どうにも上手くいかない。
そもそもドッペルゲンガーとは何か。
そして今このコントを書いているのは果たして本当に自分なのか。
ひょっとしてもう一人の自分が書いているのでは?
・・・いやいや、そんなわけないわい。
「旗」…
今回、舞台にランウェイを作ったのともう一つ大きな仕掛けは、
各コントの合間を音響・丸井が喋ってつなぐ、ということがありました。
「何コレ」の紹介から、各コントの大オチを喋る、裏側をバラす、など。
その延長線上に行われたのがこのコント。
舞台上に赤と白の旗を持った黒川が立っている。
音響・丸井が指示を出す。「赤上げて、白上げて・・・」
そのうち、「ボケるで」と小声で喋りだし、
ついには指示とは無関係なことを延々話し出す。
最後には「オチがない」という理由で、
今回特別に作った赤と白のチケット半券を持ったお客さまに
赤側と白側に席を移動しろという。
移動した上で、それを元にオチを言うかと思いきや、言わない。
・・・というオチ。
疲れました。
「炎雷球 -Fire Thunder Ball」…
前回公演「松浦の箱」で挑戦した観客参加型コント第2弾。
「旗」で赤側と白側に観客を移動させたのはこのコントの振り。
舞台は、炎将軍率いるレッドファイヤー軍(赤)と、
稲妻将軍率いるホワイトサンダー軍(白)の、
エアーボウリング対決会場。(ランウェイがボーリングのレーンとなる)
エアーボウリングとは、例えば「左利きの人」といいながら球を投げ、
該当する人が何人いるかで倒れるピンの数が決まるというもの。
10人丁度でストライク。2回投げて10人ならスペア。
0人もしくは10人超えるとガターとなる。
この対戦に観客を3人づつ舞台に上げ、チーム戦を行った。
公演前、何度も「観客の数によって面白さが変わる」と言ってたのは
このコントのため。
何しろ、赤側・白側で10人づついなければ、
ストライクが出ないのだ!
今回唯一ストライクが出たのは3ステージ目のみだった・・・。
その代わり2ステージ目では、3人6投全てが3人、という奇跡も起こった。
なお、それぞれ勝ったチームの観客は、
そのチケット半券を持ってくると次回公演が半額となる。
「バスジャック」…
いつもなら箱を置いて詐欺を行うが、
今回はオープニング同様、バスジャック犯に扮した黒川が、
半ば脅迫しながらお金を入れてもらうという、
詐欺どころか恐喝じみたエンディング。
入場料をとっておきながら見終わった後にもお金を要求する恐喝行為。
結果はこちら。
第1位 旗 2,597円
第2位 炎雷球 2,362円
第3位 何コレ 2,181円
第4位 講談師 藤子紋之丞 1,913円
第5位 バスジャック 1,392円
第6位 モグラ叩き 991円
第7位 ドッペルゲンガー 871円
合計 12,307円
(被害額累計 161,847円)
このコーナーでは稽古量に比例してお金が集まりません。
今回もほとんど稽古していない旗と炎雷球と何コレがTOP3でした。
一番稽古した藤子紋之丞がせめて4位でよかった。
それと、比較的コント同士の差がなかったことも、よかったです。
終演後 物販…
DVD『五輪』総集編(800円)←NEW
DVD『英雄』総集編(800円)
DVD『格闘』総集編(800円)
DVD『身体』総集編(800円)
朗読CD『斉藤記念日』(500円)
サントラCDmini『中と俺』(200円)
サントラCD『丸と俺』(500円)
サントラCD『黒と俺』(500円)
上演時間
約90分
動員
52名(内関係者3名)
今回も、最も反省すべきは、本公演で3ステージも上演して、
この出来映えだったにも関わらず、動員が100人を切ったことです。
前回の反省を踏まえ、予約1,000円、ペア割なら一人750円という、
思い切った価格設定に踏み込みましたが、
3連休に阻まれたのか、まるで興味を持ってもらえていないのか、
「年間で公演やりすぎで、何が本公演かよくわからん」という声も。
とにかく、関西で本公演をやっても、せいぜい50名程度しか集まらない、
ということがよーく判りました。
しばらく、関西で本公演はありません。
少なくとも来年は「黒川の笑」と「黒川の旅」を除き、
イベント参加はあっても本公演は行いません。
新たな観客に出会いに、攻め続けます。
記録写真
- 2018/12/04(火) 02:24:00|
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