2018年03月06日
浜松・鴨江の家

・所在地:静岡県浜松市
・主要用途:専用住宅
・敷地面積:167.92m2
・延べ面積:98.39m2
・2階建て
・竣工:2009年4月
・構造:枠組壁工法
・施工:常盤工業
両親の敷地内に建てる同居型二世帯住宅。
南側は両親の住まいが建ち、敷地西側道路は2階レベルの
3m高い位置にあります。
敷地条件としては、一見厳しいところですが、
周囲をよく見ると、西道路の南T字路沿いには
桜並木を見ることができ、北T字路遠望には谷の向こうに
ある林を見ることができ、東側からは朝日が確保されています。
また西道路の斜面は緑の壁と見ると状況は変わってきます。
こうした風景を住まいの中に効果的に取り入れるために、
1階に祖母室と水回りと寝室を、2階に書斎コーナーのある
広間と厨房・2子供室を30坪弱の中に納めています。



3台の駐車場脇には、スロープによる玄関アプローチ、
先に玄関ポーチを大きめに取り、自転車置き場を兼ねて、
それを被うように大きな屋根を架けています。
玄関を入ると正面に緑の壁である道路斜面が借景として
来客者を迎えます。式台やベンチを設けて、祖母室への
導線を考えて、便所・洗面・浴室をそばに配しています。
洗面所は通風用窓とは別にトップサイドライトから朝日を取り込み、
その光を欄間により廊下へ、高窓より内部の便所へ取り込み、
暗がりの無い工夫をしています。




両親の住まいから南側からの光が望めないため、
西道路側に広めの米松製バルコニーを建物構造とは
独立して設けています。このバルコニーは厨房脇に
ありますが、食堂テーブルからは、引き違い窓+地窓により
延長のような空間となっていて、
その先に桜並木を望めるようになっています。
広間の北側の横長窓からは北遠望の林を望めて、
ここのH=2200mmの低めの壁から片流れ屋根が
南側へ延びていき、広間の勾配天井と南側にある
2子供室とロフトを包み込んでいます。
内部床はメープルフローリング、壁・天井は、
OSB合板素地貼りを標準として、広間勾配天井は
ルナファーザー素地貼りとしています。
コストを規模との兼ね合いの結果ですが、ビニールクロスは
使わないで自然素材に包まれた室内環境となっています。



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2018年03月02日
第76期将棋名人戦第0局・静岡浮月楼対局開催

羽生善治永世七冠の国民栄誉賞受賞や藤井聡太六段誕生、
ひふみんこと加藤一二三九段引退などなど、
将棋界のニュースは、すっかりお茶の間に定着しました。
この現象は、一昨年の加藤九段・藤井四段対局から始まった
藤井聡太フィーバー29連勝からでしょうか。
実は私も、それに乗ってのもっぱら『観る将』・笑。
もちろん、子どもの頃に遊びで将棋を指したことはありますので、
ある程度のことは分かります・・・という程度。
テレビではなかなか見られない将棋ですが、
AbemaTVやニコニコ放送、YouTubeなどでいつでも観られるため、
Macのマルチモニターの片隅で、いつも・苦笑
電王戦対局に象徴される将棋ソフトの長足の進歩や
若い棋士がこれを取り入れて定跡を覆すような一手を放つ。
そんな対局を分かりやすく解説してくれる
棋士と女流棋士の掛け合いは、生で感じることができて、面白い。
本当に個性豊かな棋士たちの素顔などは、愛すべきキャラクターで、
やはり、何十手先を読み、頭で駒を動かすという、
一種の天才肌の人々が持っている素朴な人柄は魅力的ですね。
木村一基九段のツッコミ解説や豊川孝弘七段のダジャレ解説、
佐藤紳哉七段のカツラ取り芸、ハッシーこと橋本崇載八段、
また女流棋士では藤田綾画伯の異次元画力などなど
まさに、個性派ぞろい百花繚乱。。。
26歳までに奨励会を突破して、プロとなる四段に昇段しなければ退会
という厳しいルールを勝ち抜いて、そこから九段へ。
さらにそれとは別にある各組順位戦、
C級2組→C級1組→B級2組→B級1組→A級
これは1年に1回しか昇級できないし、降級もある。
そして5年かけてA級になり、そこの優勝者だけが、
名人に挑戦できるという、途方もない上を各棋士が目指している。
その最高峰の名人戦挑戦者を決めるA級棋士の最終戦が、
なんと静岡・浮月楼で今日明日開催されています!
稲葉陽vs行方尚史、渡辺明vs三浦弘行、広瀬章人vs豊島将之
屋敷伸之vs佐藤康光、深浦康市vs久保利明

やはり現在の将棋界の最高レベルのそうそうたる顔ぶれ
『将棋界の一番長い日』と言われるゆえんです。
今回対局のない羽生善治竜王が6勝4敗、
現在のトップで並走するのは6勝3敗の久保王将と豊島八段、
いずれも勝利すれば、両者によりプレーオフ。
もし、このトップの両者が負けると、
これに羽生竜王、広瀬八段の少なくとも4人によるプレーオフ。
加えて稲葉八段、佐藤九段が勝利すると
最大6人によるプレーオフと物凄い混戦となっています。
そんな世紀の一戦が、静岡市の浮月楼で今まさに対局中。。。
アトリエからわずか20分ですが、
この空気感を感じながらMacの隅でちょっと大きく。
さて、その結果は今夕には、そしてプレーオフへ。。。
果たしてその結末は。。。
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