Debian unstable で dist-upgrade をしたらキーボードレイアウトが日本語 106 配列に代わってしまった。
`/etc/default/keyboard` などのファイルを直接編集する方法もあるにはあるけど、これらはあまり推奨されていないようだ。
ネットで見つかるキーボードレイアウトの変更方法は、ファイルを直接編集するかコマンドが古すぎて今では使えないものがほとんど。
そこで、このエントリでは今の Debian にあったキーボードレイアウトの変更方法を解説する。
対象は Debian 6 (squeeze), Debian 7 (wheezy) と Debian jessie だ。
キー配列の設定だが、大まかに分けてシステムの設定と GUI の設定を行う必要がある。
システムのキー配列設定
Debian でシステムのキーボードレイアウトを変更するには keyborad-configuration パッケージを利用する。
このパッケージを使うことで、対話形式で使いたいレイアウトを選択していけば簡単に設定できるようになっている。
USB 接続だとか、接続方式を意識する必要はない。
次のコマンドを実行しよう。
sudo dpkg-reconfigure keyboard-configuration
コマンドを実行すると、下のスクリーンショットのようにキーボードの一覧が表示される。
注意してほしいのは、ここで選択するのは PC に接続されているキーボードの種類を選ぶということ。
使いたい論理配列 ( レイアウト ) は次のステップで選択する。
レイアウトの一覧にある "Generic 101-key PC" が、英語 101 配列とか ASCII 配列と呼ばれているものだ。
わたしの PC には英語 101 配列のキーボードが接続されているので "Generic 101-key PC" を選択して次に進む。
論理配列 ( いわゆるキーボードレイアウト ) の選択、その最初のステップ。日本語環境だと日本語に関係した配列しか表示されない。
日本語レイアウトを利用したい場合は、ここで "OADG 109A" を選べばよい。
わたしは日本語配列のキーボードではないしインストールの時に English を選んだはずなのだが、それは置いておいて "Other" を選択する。
キーボードのレイアウトは国ごとに違うので国を選べと言われる。
English(US) を選択して次へ進む。
ようやく論理配列を選択できる。"English (US)" を選択して次へ進む。
論理配列を選択したあとも「AltGr キーをどうするのか」とか「Compose キーをどうするのか」とか「Control+Alt+Backspace で X server を落とすか」とか聞かれる。
それぞれ "No AltGr key", "No compose key", "No" を選択すればシステムのキー配列設定は完了する。
X のキー配列設定
`dpkg-reconfigure keyboard-configration` ではどういうわけか X のキー配列設定が変更されない。
X のキー配列は別に設定する必要があるので次のコマンドを実行する。
ASCII 配列 ( 英語 101 配列 ) にするときは
setxkbmap us
日本語配列にするときは
setxkbmap jp