- Abstract
-
- IPython は環境変数 PYTHONSTARTUP をみない
- IPython のバージョンアップで ipythonrc は廃止
- IPython 起動時にモジュールを import する方法
IPython は環境変数 PYTHONSTARTUP をみない
Python の使い勝手向上に大きく貢献してくれる IPython ですが、欠点の一つとして
環境変数 PYTHONSTARTUP を無視することが挙げられます。
これまでは、よく使う os や sys などのモジュールを起動時にインポートするには
ipythonrc という設定ファイルの execfile セクションに PYTHONSTARTUP
と同じファイルを指定していました。が・・・
IPython のバージョンアップで ipythonrc は廃止されました
IPython ver 0.11 以降は仕様が変更されてしまいました。
設定ファイル ipythonrc を書いて IPython を起動すると下記のように警告が表示されます。
$ ipython
WARNING: Found old IPython config file u'/home/fomalhaut/.ipython/ipythonrc' (modified by user)
The IPython configuration system has changed as of 0.11, and these files will
be ignored. See http://ipython.github.com/ipython-doc/dev/config for details
of the new config system.
To start configuring IPython, do `ipython profile create`, and edit
`ipython_config.py` in /profile_default.
If you need to leave the old config files in place for an older version of
IPython and want to suppress this warning message, set
`c.InteractiveShellApp.ignore_old_config=True` in the new config.
簡約すると「バージョン 0.11 で設定方式が変更された。これからは ipython_config.py
で各種設定をしろ」ということです。
IPython 起動時にモジュールを import する方法
ipython_config.py の c.InteractiveShellApp.exec_files に PYTHONSTARTUP
と同じファイルを指定します。
ipython_config.py は Linux の場合は $HOME/.ipython/profile_default ディレクトリ、
Windows の場合は %userprofile%\_ipython/profile_default フォルダの中にあります。
たとえば python_startup.py を実行したい場合は下記 1 行を追記
( すでに c.InteractiveShellApp.exec_files が存在する場合は修正 ) します。
設定例
c.InteractiveShellApp.exec_files = [ "python_startup.py" ]
ファイルを保存したら IPython を起動して確認しましょう。
うまくいっているようです。