
稚児車 チングルマ Sieversia pentapetala (L.) Greene
バラ科チングルマ属
高山の雪渓周辺の草地や砂礫地に生える。高さは10cm程度。
花後、花柱は伸びて放射状に広がる。和名のチングルマは、
この実の形が子供の風車に見えたことから稚児車から転じて付けられた。
バラ科の落葉小低木なのでこの後紅葉もする。

御山竜胆 オヤマリンドウ Gentiana makino
リンドウ科リンドウ属
エゾリンドウに似るが少し小さい。
茎の先端部に、複数の濃青色の花を付ける。花弁は日が射してもあまり開かない。

立山薊 タテヤマアザミ
キク科アザミ属
北アルプス北部に自生し、立山で命名された。


吾亦紅 ワレモコウ
バラ科ワレモコウ属
地下茎は太くて短く、根出葉は長い柄があり、羽状複葉、小葉は細長い楕円形、細かい鋸歯がある。
秋に茎を伸ばし、その先に穂状の可憐な花を付け、花穂は短く楕円形で、暗紅色に色づく。

高嶺七竃 タカネナナカマドSorbus sambucifolia
バラ科ナナカマド属
葉は全体に鋭鋸歯がある。葉の表面に光沢があり、
裏面は淡緑色で側脈が目立ち、側脈は縁の鋸歯に達する。樹高は1-2mぐらいにしかならない。

深山川芎 ミヤマセンキュウ Conioselinum filicinum
セリ科ミヤマセンキュウ属
亜高山帯から高山帯の草地などに自生する。
茎の高さは40~80cm。枝先の複散形花序に、直径約2mmくらいの白色の花を多数つける。そろそろ終盤で果実も出来ていた。


白玉の木 シラタマノキ Gaultheria miqueliana
ツツジ科シラタマノキ属
本州中部以北の亜高山帯以上の草地や比較的乾燥した場所に生える。
高さは30cm程度、花期は7月から8月で、5mm程度の釣鐘型の花をつける。葉は互生し、鋸歯を持つ楕円形で3cm程度の大きさ。
本来白いのだが紅葉か葉も赤く果実もピンクががっていた。

立山竜胆 タテヤマリンドウ Gentiana thunbergii var. minor
リンドウ科リンドウ属
北海道~本州の中部以北に分布する。
高山帯の湿原や湿り気のある場所に自生。

山母子 ヤマハハコ Anaphalis margaritacea
キク科ヤマハハコ属
石川県から長野県以北の本州と北海道の高地に分布する。
山地の日当たりのよい草原や崩壊地などに分布する。
茎の上部に淡黄色の頭花を散房状につける。白いカサカサした花びら状のものは総苞片。
これだけ密集しているチングルマの穂(?)は見たことがありません。
実は今日、お天気がいいので那須岳の三本槍岳に行ったのですが、周辺に咲いているリンドウも、この<オヤマリンドウ>なのでしょうか?
ほとんど蕾状態で、花びらが開いているのはごくわずかでした。
今、山岳で見かけるアザミはこんな感じですね。