音声合成ボーカル音源 AquesTone(ベータ版) の紹介
投稿日:2008-08-23 Sat
今回はアクエスト社の音声合成ボーカル音源 AquesTone(ベータ版) を紹介します。製品ページ [ AquesTone - VOCAL SYNTHESIZER PLUG-IN ]
AquesToneはリアルタイムで歌声を演奏するVSTiプラグインです。見かけはVOCALOID2のRealTimeVSTiに似ていますが、機能がシンプルで動作も軽く、しかも無償です。(将来有償化される可能性はあるそうです)
AquesToneを使って作成した音声合成音は、曲のクレジットに「AquesToneを使用していることを」明記すれば自由に使ってよいそうです。
曲を作ってニコニコにアップしたいけど、ボーカロイドを買うお金が・・・という方にはぴったりかもしれません。
また、打ち込み方によってはいい感じでケロってくれますので、意識的にロボっぽい雰囲気を出したいときにも使えそうです。
■ ダウンロード方法
製品ページ [ AquesTone - VOCAL SYNTHESIZER PLUG-IN ] から aquestone_0730.zip (2008/8/23現在) をダウンロードします。
日本語マニュアルも用意されています。aqtone_manual.pdfをダウンロードします。
■ インストール方法
zipファイルを解凍し、aquestoneフォルダごとVSTプラグインフォルダにコピーします。
■ FL Studioでのプラグインの追加方法
・[CHANNELS]-[Add one]-[more]メニューを選択します。
・[Select generator plugin]画面が開きます。
・[Refresh]-[Fast scan]メニューを選択します。
・プラグイン一覧にAquesToneが追加されます。
AquesToneにチェック(Fマーク)を付け、[X]ボタンを押して画面を閉じます。
以上の手順は初回実行時のみです。
・[CHANNELS]-[Add one]-[Aques Tone]メニューを選択します。
AquesToneがチャンネル画面に追加されます。
■ 使い方
公式ページに使い方の動画(ニコニコ動画)が貼り付けてありますので、そちらをご覧ください。
FL Studioでの細かい使い方については、リクエストがあれば追記していきたいと思います。
■ FL Studioでの不具合点
普通に発声させるだけなら動作は良好ですが、次の不具合があるようです。
AquesTone Ver. 0.7.3.0使用時
(1) レンダリング時、MIDI CC#による歌詞位置のオートメーションが効かない(無視される)
(2) レンダリング完了時、またはプロジェクトセーブ時に、AquesToneに設定した歌詞がリセットされ、初期状態に戻ってしまう。
(3) 歌詞の情報がプロジェクトに保存されない。(仕様かもしれません)
■ デモソング
いつもの曲を歌わせてみました。
AquesToneの歌声にはコンプレッサー・ショートディレイ・リバーブをかけています。
FL-chanの歌(feat. AquesTone)
[ fl-chan-feat-AquesTone.mp3 ]
以上
AquesTone Ver. 0.7.3.0使用時の問題ですが、
FL Studioに読み込ませるMIDIファイルを
以下の方法で作成してしまえば解決するかもしれません。
UTAUについて 負けた
http://utau2008.blog47.fc2.com/blog-entry-92.html
UTAUについて AquesToneと一音一行の歌詞ファイル
http://utau2008.blog47.fc2.com/blog-entry-94.html
UTAUについて リドゥとか(UTAU ver 0.1.86)
http://utau2008.blog47.fc2.com/blog-entry-97.html
>実は割と簡単な改造でUTAUからこいつで歌わせられるMIDIファイルを直接生成できることに
>気が付きました。
>どうするかというと、歌詞ファイルは共通の一行一音のファイル生成しておいて汎用的に使い、
>CCで一音単位で切り替えてしまうんです。
>MIDIシーケンスのエディタでいちいちCCを入れていたら大変ですが、
>UTAUのエクスポート機能を拡張すれば簡単に出来てしまいます。
UTAUの作者さんの環境はDomino+VSTHostなのでFL Studioで再現可能かどうかは未確認です。
もしこの手法をFL Studio内で再現できれば、
日本語で歌える声楽音源が実現できるのかもしれませんが…
とりいそぎお知らせする次第です。
FL Studioに読み込ませるMIDIファイルを
以下の方法で作成してしまえば解決するかもしれません。
UTAUについて 負けた
http://utau2008.blog47.fc2.com/blog-entry-92.html
UTAUについて AquesToneと一音一行の歌詞ファイル
http://utau2008.blog47.fc2.com/blog-entry-94.html
UTAUについて リドゥとか(UTAU ver 0.1.86)
http://utau2008.blog47.fc2.com/blog-entry-97.html
>実は割と簡単な改造でUTAUからこいつで歌わせられるMIDIファイルを直接生成できることに
>気が付きました。
>どうするかというと、歌詞ファイルは共通の一行一音のファイル生成しておいて汎用的に使い、
>CCで一音単位で切り替えてしまうんです。
>MIDIシーケンスのエディタでいちいちCCを入れていたら大変ですが、
>UTAUのエクスポート機能を拡張すれば簡単に出来てしまいます。
UTAUの作者さんの環境はDomino+VSTHostなのでFL Studioで再現可能かどうかは未確認です。
もしこの手法をFL Studio内で再現できれば、
日本語で歌える声楽音源が実現できるのかもしれませんが…
とりいそぎお知らせする次第です。
2008-08-27 水 01:04:38 |
URL |
行きずり
[編集]
行きずりさん情報提供ありがとうございます。
早速ためしてみました。
UTAU1.86で歌を打ち込み、AquesTone用MIDIデータ出力を行うと、PAN(行番号)とピッチベンドの情報を含むMIDIデータが出力されます。
これをFL StudioのMIDI Import機能で読み込むと、無事PANとピッチベンドの情報も取り込むことができました。
ただし、「あ(行番号000)」の発声が「ぺ(行番号64)」になってしまい、正しく発声されません。
PANの値を0~127で取り扱うか、-64~63で取り扱うかの違いにより齟齬が生じているようです。
おそらく添付のあいうえお.txtの順序を並べ替えればうまく発声されるのだと思いますが、まだそこまで試せていません。
ご報告まで。
早速ためしてみました。
UTAU1.86で歌を打ち込み、AquesTone用MIDIデータ出力を行うと、PAN(行番号)とピッチベンドの情報を含むMIDIデータが出力されます。
これをFL StudioのMIDI Import機能で読み込むと、無事PANとピッチベンドの情報も取り込むことができました。
ただし、「あ(行番号000)」の発声が「ぺ(行番号64)」になってしまい、正しく発声されません。
PANの値を0~127で取り扱うか、-64~63で取り扱うかの違いにより齟齬が生じているようです。
おそらく添付のあいうえお.txtの順序を並べ替えればうまく発声されるのだと思いますが、まだそこまで試せていません。
ご報告まで。
返信ありがとうございます。
私もUTAU1.86に「かえるのうた」を入れて試してみました。
直にVSTiとして下げるとFLの機能制限に引っかかりますね。
FL Studio上で
→①MIDI out→②Out to MIDI Yoke 1
VSTHost上で
→③In From MIDI Yoke 1 → ④VSTHost上のAquestoneに接続する。
その際、①と②のPort番号を合わせておく。
OptionsのEnable MIDI outputにチェックを入れておく。
以上を設定しておいて、Aquestoneの「Open」から
「あいうえお.txt」を読み込ませておくと、
CC10が機能して発声が切り替わるようになりました。
ただし、ご指摘の通り、指定したとおりの発声はしてくれませんね。
「かえるのうた」は「あ」だけでなく、すべての発声が変わってしまいました。
「あいうえお.txt」もしくは「aquestone.cfg」の修正が必要ですね。
もっともFL Studio上で使うなら、短いフレーズをWaveで収録しておいて、
加工、配置していく方が実用的なのかもしれません。
どうも、お騒がせしてすみませんでした。
私もUTAU1.86に「かえるのうた」を入れて試してみました。
直にVSTiとして下げるとFLの機能制限に引っかかりますね。
FL Studio上で
→①MIDI out→②Out to MIDI Yoke 1
VSTHost上で
→③In From MIDI Yoke 1 → ④VSTHost上のAquestoneに接続する。
その際、①と②のPort番号を合わせておく。
OptionsのEnable MIDI outputにチェックを入れておく。
以上を設定しておいて、Aquestoneの「Open」から
「あいうえお.txt」を読み込ませておくと、
CC10が機能して発声が切り替わるようになりました。
ただし、ご指摘の通り、指定したとおりの発声はしてくれませんね。
「かえるのうた」は「あ」だけでなく、すべての発声が変わってしまいました。
「あいうえお.txt」もしくは「aquestone.cfg」の修正が必要ですね。
もっともFL Studio上で使うなら、短いフレーズをWaveで収録しておいて、
加工、配置していく方が実用的なのかもしれません。
どうも、お騒がせしてすみませんでした。
2008-09-02 火 01:16:09 |
URL |
行きずり
[編集]
ああ、VSTHostが必要なんて頓珍漢なことを書いてしまった。
CC10のイベントは以下の手順で別途インポートすれば良かったのですね。
Aquestoneの左上隅をクリック
Brouse Parameters→MIDI CC#10を右クリック→Edit Evensをクリック
Files→Import MIDI Fileを選択してインポートするMIDIファイルを選択
Which tracks import:All tracks
Which channels to import:1のみを選択状態
Which contoroller to import:10に合わせる。
Realign events:点灯させておく。
チェックマークをクリックして実行→CC10のイベントが読み込まれる。
大変失礼しました。
CC10のイベントは以下の手順で別途インポートすれば良かったのですね。
Aquestoneの左上隅をクリック
Brouse Parameters→MIDI CC#10を右クリック→Edit Evensをクリック
Files→Import MIDI Fileを選択してインポートするMIDIファイルを選択
Which tracks import:All tracks
Which channels to import:1のみを選択状態
Which contoroller to import:10に合わせる。
Realign events:点灯させておく。
チェックマークをクリックして実行→CC10のイベントが読み込まれる。
大変失礼しました。
2008-09-04 木 01:34:06 |
URL |
行きずり
[編集]
「AquesTone」は、あらかじめ用意した歌詞を合成音声で歌わせることができるVSTインストゥルメント。Windows XP上のVSTホストアプリケーションに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vista上の「VSTHost」v1.45で動作確認した。現在、(株)アクエストのWebサイ 2008-08-24 Sun 02:19:56 | 無料でダウンロード!!
管理人の承認後に表示されます2010-07-15 Thu 23:28:55 |
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