FL StudioでProteus VXを使う方法(2)
投稿日:2008-08-16 Sat
前回に引き続き、FL StudioからProteus VXを使う方法を紹介します。今回紹介する内容は次のとおりです。
・Proteus VXで複数の音色を演奏する方法
・音色をマルチアウトする方法
注記:
今回の説明では、FL Studio 8 (8.0.2)を使用します。
FL Studio 7では正しく動作しないのでご注意ください。
■ Proteus VXで複数の音色を演奏する方法
Proteus VXの初期画面で[1-16]タブを選択し、マルチセットアップ画面マルチビューモードに切り替えます。
それぞれのチャンネルに音色を割り当てます。
今回の例では、チャンネル1からピアノ、ベース、ドラムの音色を割り当てています。
Proteus VXの画面右上で、ポート番号を指定します。
[CHANNELS]-[Add one]-[MIDI Out]メニューを選択し、必要な数だけMIDI Outジェネレーターを追加します。
今回の例では、ピアノ、ベース、ドラムの3つ分を追加します。
MIDI Outジェネレーターのチャンネル設定画面で、MIDIチャンネル番号、ポート番号を図のように設定します。
MIDI Outジェネレーターにノートを打ち込みます。
演奏を開始すると複数の音色が演奏されるはずです。
音色の音量バランスは[Channel volume]ツマミで調整することができます。
■ 音色をマルチアウトする方法
それぞれの音色に別のエフェクトをかける場合には、Proteus VXの音色をマルチアウト(音色毎に別のミキサートラックへ出力すること)する必要があります。
ここでは、音色をマルチアウトする方法を説明します。
注記:
現在のバージョンのFL Studio(8RC4~8.0.2)には、Proteus VXの音色をマルチアウトすると音が歪んでしまう不具合があります。
Proteus VX画面左上の[▼]をクリックし、[Enable multiple outputs]メニューをチェックします。
[Enable multiple outputs]メニューがグレーになっていて選択できない場合、一度[Compatibility]-[Use fixed size buffes]メニューをオフにしたあと、操作を行います。
Proteus VXの[Options]-[Preferences]メニューを選択します。
[Audio]タブを開き、[Output busses]に1~19の数字を入力します。
バスとは、Proteus VXからFL Studioへの擬似的なオーディオケーブルのことです。
Proteus VXでは、音声チャンネル16 + AUXセンド3の合計19本のバスを設定できます。
今回の例ではバス数8を指定します。
バス数を変更したら、FL Studioの再起動もしくはプロジェクトファイルの再オープンを行い、Proteus VXを再起動します。
Proteus VXの初期画面で[1-16]タブを選択し、マルチセットアップ画面マルチビューモードに切り替えます。
次に、[Outs]タブを選択し、[OUTPUT]をクリックして、チャンネル毎の出力先バスを変更します。
今回の例では次のように設定します。
FL StudioでProteus VXのチャンネル設定画面を開き、[FX]に1を設定します。
それぞれの音色が別のミキサートラックに出力されます。
続く
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