FLStudio7:スピーチシンセを使う(その1:英語で喋らせてみる)
投稿日:2007-11-27 Tue
FLStudioに付属のプラグインのなかでも異色の存在であり、またFLStudioの特徴とも言えるSpeechSynthesizer(スピーチシンセプラグイン)の使い方を紹介します。今回は一番基本的な、英語で喋らせる方法を紹介します。
■スピーチシンセを使う(その1:英語で喋らせてみる)
実際の操作手順に沿って説明します。
試してみたい方は
・FLStudioを起動
・[File]-[New from template]-[Minimal]-[Club Basic]を選択
して、新しいプロジェクトを作成してください。
(1) スピーチシンセプラグインの追加
[Channels]-[Add one]-[Speech synthesizer]メニューを選択します。
[Speech properties]画面が表示されます。
図中の(1)の部分に喋らせたい文章(英語)を入れ、[Listen]ボタンを押せば、文章を喋ってくれます。
[Personality]を変更すると、男声・女声・子供の声など、声のタイプが変更できます。
色々試してください。
納得いくまで遊んだら、今度は[Text]欄に「One Two Three Four」と入力し、OKボタン(レ点のボタン)を押します。
ファイルの保存ダイアログが表示されます。
これは、さきほど画面で入力した情報をファイルとして保存するためのものです。
開いたときの保存先フォルダはFLStudioのシステムフォルダになっていますので、保存先を自分のプロジェクトフォルダに変更し、[保存]ボタンを押します。
(システムフォルダに保存してもいいのですが、個人的にシステムフォルダを汚すのは好きではないので、このような説明をしました。どうでもいいや、って方はそのまま[保存]でもOKです。)
これでスピーチシンセプラグインが追加されました。
(2) 追加されたプラグインを見る
チャンネルウィンドウを見てください。
次のように [OneTwoT...] というプラグインが追加されています。
チャンネル設定ボタン([OneTwoT...]ボタン)を押してチャンネル設定画面を表示します。
よく見ると [Fruity slicer]の文字が見えますので、スピーチシンセプラグインではなく、スライサープラグインが追加されていることが分かります。
波形表示された部分が赤い線で4つに分割されていますね。
試しに4つの部分をマウスで右クリックしてみてください。
それぞれ「One」「Two」「Three」「Four」と発音され、画面の表示が下図のように変化するはずです。
下図の赤枠で囲んだ部分は、Oneという声がC5に、Twoという声がC#5に、Threeという声がD5に、Fourという声がD#5に割り当てられたことを示しています。
この様に、1つの音声を複数の領域に分割し、音階に割り振るのがスライサープラグインの持つ機能です。
(3) ピアノロールを見る
チャンネルウィンドウに戻り、ピアノロールプレビュー(ピアノロールの縮小版が表示された部分)をクリックします。
ピアノロールが表示されます。ピアノロールの左は鍵盤ではなく、One~Fourと、先ほどスピーチシンセで入力した文字が表示されています。One~Fourが割り当てられているノートは、先ほどスライサープラグインの画面で確認したとおり、C5~D#5になっているのが分かります。
スペースキーを押して再生すると、「One Two Three Four」と発音されますがリズムが整っていませんね。
(4) リズムに合わせて発音させてみる
ピアノロール画面で、ノートを次のように修正してください。
(4分音符のリズムでone, two, three, fourと発音するようにします)
チャンネルウィンドウに戻り、リズムパターンを打ち込んでみましょう。
最後にスペースキーを押して再生してください。
リズムのビートに合わせて「One Two Three Four」と喋ってくれるはずです。
サンプル音声はこちら:
[ fl7speech1-1.mp3 ]
(5) 音声の分割単位を変更する
先ほどの例では、音声が「One Two Three Four」の4つに分割されましたが、場面によっては音声を分割したくない場合がありそうですね。
ここでは、分割の単位を制御する方法を紹介します。
先ほどと同じ手順でスピーチシンセプラグインを追加してください。
今度は「One_Two_Three_Four」のように、単語をアンダースコアで区切って入力します。
追加されたチャンネル設定を見ると、波形が分割されていないことがわかります。
このように、分割させたくない単語をアンダースコアでつなぐことで、音声の分割単位を制御することができます。
続きはこちら: FLStudio7:スピーチシンセを使う(その2:英語で歌わせてみる)
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