FLStudio7:DirectWaveの使い方(WAVEファイルを読み込む2)
投稿日:2008-01-16 Wed
区間サンプリング(こちらの記事参照)されたサンプル音は、複数のWAVEファイルで構成されています。(大抵の場合、ファイル名にルートキー名称が書かれています。)今回は、DirectWaveに複数のWAVEファイルを読み込む方法を紹介します。
■ 複数のWAVEファイルを読み込む
(1) WAVEファイルを読み込む
Packs\Bass Case\8Dv Bassフォルダのサンプル音を読み込みます。
サンプル音すべてをDirectWaveにドラッグアンドドロップします。ブラウザでは複数のファイルを選択できませんので、1つづつドロップします。
(2) ルートキーの確認
WAVEファイルが読み込まれ、ファイルの数だけゾーンが作成されます。
ゾーンをクリックして選択し、それぞれのルートキーが正しいか確認します。
このサンプルの場合、WAVEファイル内に正しいルートキーが設定されているようですので、修正の必要はなさそうです。
(3) ゾーンのマッピング
ゾーンを鍵盤にマッピング(対応付け)します。
1つ1つ手作業でマッピングしてもよいのですが、ここは1つDirectWaveに任せて楽をしましょうか。
画面を右クリックして[Automap Zone(s)]メニューを選択します。
ゾーンが自動的にマッピングされました。
ゾーンを切り替えて、どのようなルールでマッピングされているか確認してみましょう。
ルートキーを区切り目として、区間サンプリングされた音が綺麗にマッピングされています。
ルートキーが正しく設定されていれば、自動的にゾーンのマッピングを行うことができます。
■ 複数のWAVEファイルを読み込む(2)
(1) WAVEファイルを読み込む
今度はPacks\Amped\Air Strat 2フォルダのサンプル音を読み込みます。
サンプル音の数が多いので1つ1つドロップするのは面倒ですので、エクスプローラーからまとめてドロップしてみます。
フォルダを右クリックして[Explore folder]メニューを選択します。
エクスプローラーが開きます。サンプル音すべてを選択し、DirectWaveにドラッグアンドドロップします。
サンプル音すべてが読み込まれ、自動マッピングされました。
(2) ルートキーの確認
念のためルートキーが正しいか確認します。
1箇所ルートキーの誤りがありました。AIR D B3のルートキーがC-1になっています。
B3の鍵盤を右クリックしてルートキーを訂正します。
(3) ゾーンのマッピング
再度自動マッピングを行います。
正しくマッピングされました。
■ 複数のWAVEファイルを読み込む(3)
(1) WAVEファイルを読み込む
今度はPacks\Base Case\80s Arpegフォルダのサンプル音を読み込みます。
自動マッピングがされませんでした。
ルートキーを見るとすべて60(C4=デフォルト値)になっていますね。サンプル音にルートキーが設定されていなかったようです。
(2) ルートキーの設定
DirectWaveのオプションに、「ファイル名称からルートキーを取り出して設定する」「サンプルのロード時にルートキーを自動判定する」というオプションがあります。これを使えば楽にルートキーを設定できそうなのですが、実はこの2つのオプションは正しく動作しません。
仕方ないので手作業でルートキーを設定してください。
すべてのゾーンに対して[Find Pitch Root]メニューを実行し、最後に手作業でルートキーの誤りを訂正すると比較的楽です。
(3) ゾーンのマッピング
ルートキーの設定が終わったら、[Automap Zone(s)]メニューを選択します。
どうやら正しくマッピングされたようです。
■ ドラム系サンプルの読み込み
音階を持たない、ドラム系のサンプルを読み込む方法です。
(1) WAVEファイルの読み込み
Packs\Extra samples\Drums\cr78フォルダのサンプル音を読み込みます。
(2) ゾーンのマッピング
[Remap Zone(s) As DrumKit]メニューを選択します。
このように、1つの鍵盤に1つの音色がマッピングされました。
(3) 余韻の調整
今の状態ですと、鍵盤を離すと音がすぐ消えてしまいます。オープンハイハットやシンバルを演奏するならもうすこし余韻が欲しいですね。
[ZONE]タブを選択し、[AMP(音量エンベロープ)]の[R(リリース)]を少し大きくしてみましょう。鍵盤を離しても音が最後まで再生されるようになります。
以上
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