Universal Extractor(インストーラ解凍ソフト)の紹介
投稿日:2008-01-05 Sat
フリーVSTを集めるのはDTMの醍醐味の1つです。私も、使いもしないVSTを集めてはせっせとインストールしている訳ですが、インストーラ付きのVSTが結構あるので、スタートメニューがとんでもないことになっています。
こんなメニューが一杯登録されています。
大物VSTや製品版VSTだと納得できるのですが、たった1つのVST(しかもDLLファイル1つ!)に対してスタートメニューが登録されるのには納得できません。
そんなわけで、今回はオープンソースの解凍ツール「Universal Extractor」を紹介します。このツールを使えば、インストーラ(EXE形式)中のファイルを取り出すことができます。また、47種類もの圧縮形式に対応しているので、マイナーな形式のファイルを解凍するのにも重宝します。
■ ダウンロード方法
[Universal Extractor | LegRoom.net] を開きます。
少し下にスクロールすると、図のようなリンクがあります。ここでインストーラ付き版とインストーラ無し版の2種類をダウンロードすることができます。
今回はインストーラ付き版を使って説明します。
■ インストール方法
インストーラを実行します。
[次へ]ボタンを押します。
インストール先を確認し、[次へ]ボタンを押します。
[Debug Fileの保存先]が インストール先フォルダ\logs になっていることを確認し、[次へ]ボタンを押します。
この画面ではインストールオプションを指定します。
[ファイルの右クリックメニューに統合する]をチェックすると、エクスプローラのメニューに「解凍」メニューが追加されますが、動作が安定していませんのでチェックを外すことをお勧めします。
私がお勧めする設定は次のとおりです。
オプションを設定したら[次へ]ボタンを押します。
[インストール]ボタンを押します。
[完了]ボタンを押し、インストールを終了します。
■ 使い方
試しにUniversal Extractorのインストーラを解凍してみましょう。
Universal ExtractorのインストーラをUniversal Extractorのアイコンにドロップします。
こんな画面が表示されます。[解凍先ディレクトリ]で解凍先のフォルダを指定できます。デフォルトでは、解凍元ファイルと同じフォルダ名が設定されています。
[OK]ボタンを押します。
どうやらUniversal Extractorはスクリプト言語で作られているらしく、動作は洗練されていません。
こんなメッセージボックスが出たら[OK]ボタンを押してください。
コマンドプロンプトが出たら何もせず待ってください。
解凍が終わると、Universal Extractorが自動的に終了します。
解凍結果を見てみましょうか。
{app}フォルダに、Universal Extractorのファイルが入っています。
ISSファイルをメモ帳で開くことで、インストーラの動作を確認することができます。
※解凍結果は、インストーラの種類によって異なります。
■ 最後に
Universal Extractorで取り出したプログラムやプラグインが動作するとは限りません。例えばSynth1 VSTやImage-Line社のプラグインでは、インストーラ経由でないと実行に必要なレジストリが登録されないため、VSTの起動に失敗します。
以上
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