2010/12/14
@付きフォントは縦専用とはちょいと違う、ような
ということで、昨日の件についてTwitterでご意見いただいたというか、一連の流れでこんな発言を受けまして。昔、縦用って@つきで別にフォントメニューに出てたじゃないですか。だからIT系のみなさんは縦と横が別物と思ってるのかなーと推測
……そういえばそんなもんもありましたっけね。個人的には縦専用とは思ってないんですけど、受け手の考え方・捉え方の違いかもしれないとか考えてしまったり。
ある意味どうでもいいことや、役立つかどうかもわからないような中身を、日々脳内から適当に垂れ流しまくりつつ、今日をなんとか生き存えることを思案してます。
2010/12/14
昔、縦用って@つきで別にフォントメニューに出てたじゃないですか。だからIT系のみなさんは縦と横が別物と思ってるのかなーと推測
……そういえばそんなもんもありましたっけね。個人的には縦専用とは思ってないんですけど、受け手の考え方・捉え方の違いかもしれないとか考えてしまったり。
縦横をアプリ側で指定できない、または内部的に仕組みを持っていないので、フォントとして指定しますよ、いう状態なのがこれです。
これはOSの仕組みの一環、のはず。そして古いWindows(3.x時代とか)でやむを得ず縦処理が必要なときのもの、だったと記憶してます。OSレベルで縦組み処理があまり強くなかった時の名残というべきか。もっとも、具体的にどうだったか、というところまでの説明は正直あまり記憶になくてできないので、そこは飛ばしますけれども。
で、今でも古い仕様を引きずっているアプリであったりとか、きちんとした縦組み処理を放棄した(っていうべきかわかりませんけどそんな感じの)アプリとか、別に縦組みは直接関係ないけれどもなぜか指定できるものだったりとかの場合に、上記のワードパッドのように「@」つきでフォント名が表示され、選択できるという。
ただこれ、メニューにいくらフォント数があらわれたとしても、フォントデータの実体としてはひとつしかなく、縦横の切り替えをどのように行うか、の違いでしかないわけで。たとえば、MSゴシック/MS P ゴシック/MS UI ゴシックはたいていのアプリで別々にメニューに表示されますが、実際にはTrueType Collectionとしての単一ファイルになっているわけで。それを別々のフォントと考える人って……いるかも。でも実際には下のような感じ。コントロールパネルからインストールフォント一覧とかでみてもらうとよりわかりやすいのかも。
フォントファイルにフォント名を複数用意しておいたり、文字コード以外の情報をどのように渡して字形を表示させているかの違い等々、でしかなく、縦組み用字形は一部だけ用意しておいて縦・横という情報やフォント名の指定などの命令などにより、必要に応じて字形を入れ替えている、と。
これらの処理はここ最近出てきたものではなく、結構古くからの仕組みだったりします。実体はひとつでしかない、というのはふつうに昔から。もちろん一部で例外はありますが、縦用の字形が不要であったり(なくすことで多少でもメモリの容量が稼げる)、表示する仕組みでどうしても利用できないなどの本当に例外的な側面によるところが大きいです。
しかしながら「メニューなどに表示される数=実際のフォント数」と思う人はいるかもしれない。個人的にはどちらかというと、IT系というよりはその逆かな、と。フォントの格納される場所などを気にしない、一般の人が思う感覚としては「自分の目に見えるもの、感覚として捉えたものが一番信じられる」という方向性が強いような気がしますし、その気持ちはわからなくもないです。デジタル機器があって当たり前の昨今、仕組みまで気にする方が少数派なのも事実ですし。
……ということで、この@つきフォントとかを前提に話をしてるのかなあ、ということで補足をしてみた次第です。あんまし補足っぽくなったような気もしますけれども。うむむ。
#微妙に説明があやしいところがありますが、説明下手だと思ってください。噛み砕いて説明しようと思って失敗してると考えていただければ。
#余談ですが、MS-Wordではフォントメニューに「@」つきフォント名は一覧表示されないものの、手で入力すると適用できるとのこと。そんなことが(情報提供:いき♂さん)。……確かに、Word2010ですら試したらできました。しかしワードパッドって、これを指定できたところで本当に使う人はどのくらいいるのだろうか……。
#システムによっては縦・横でフォントを個別に切り替える、という方法を取る場合もあって、その場合は縦組み専用フォントが存在することになります。それは否定しませんけど、フォントの容量や汎用フォントラスタライザ搭載の手間などを考慮すると、よほどでないとやらないように思います。
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