[読書] 誰とでも3分でうちとけるほんの少しのコツ（鈴木あきえ/著・かんき出版）感想

2017

Oct

[読書] 誰とでも3分でうちとけるほんの少しのコツ（鈴木あきえ/著・かんき出版）感想

[読書] 誰とでも3分でうちとけるほんの少しのコツ（鈴木あきえ/著・かんき出版）感想
©モデルプレス

【おススメ度】★★★★☆

相手を楽しくさせ、場の雰囲気を良くする才能の持ち主

著者の鈴木あきえさんと言えば、10年半に亘って出演したTBS『王様のブランチ』の人気コーナー『買い物の達人』で半被姿でゲストとの買い物・トークを江戸っ子丸出しの大声とテンポの良い喋りで、巧みに仕切る姿が印象的だ（2017年9月30日放送でリポーター役は卒業）。

2016年6月に結婚し、2017年4月から私が愛聴するbayfm『The BAY☆LINE』の木曜パーソナリティに抜擢された今人気急上昇中の女性タレントだ。レポーターをしても、ラジオで声優の大御所・伊津野亮氏との受け答えにしても、とにかく相手を楽しくさせ、場の雰囲気を良くする才能は、いつも感心させられる。

失敗を次の成功にして来た努力の過程を自身が丁寧に解説

そんな彼女も、最初は人見知りで、人とうちとけるのが苦手だったと言う。そんな著者が、仕事現場のスタッフや共演ゲストとのやり取りの中で、どうして失敗し、どうやって失敗を次回の成功に繋げて来たのかを、タレントとしての努力の過程を丁寧に自身が解説してくれる本だ。

如何に素早く相手の心の中に入り込み気持ち良くさせて…

実は、私も著者のように江戸っ子で声はデカいし喋るテンポも速いから、著者の声を聞くと時々自分が喋っているような感覚に陥って「うるさいな」と感じることもしばしばある。しかし、よーく聞いてみると「あきえちゃんの年齢でどうして知っているの？」とか、「答えの切り替えしが巧すぎる！」と思って、聞き続けてしまう。

本書はただの「上手な話し方」の本ではい。10年半に及ぶ「半被娘」として経験してきた、如何に素早く相手の心の中に入り込み、如何に相手を気持ち良くさせ、和やかな場を作り出すために意識してきたことの集大成が書かれている。そして、これを実行することで「また会いたい」と思ってもらえ、次の仕事に繋がると言うおまけ付きだ。